映画『レプリコーン リターンズ』の概要:アイルランド生まれの邪悪な妖精レプリコン。数十年前にアメリカにやって来て人間を襲った後、井戸の底に葬られたはずだった。ところが、あるきっかけで復活してしまい、大学生を次々と襲い始める。
映画『レプリコーン リターンズ』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ホラー
監督:スティーヴン・コスタンスキ
キャスト:テイラー・スプライトラー、ペピ・ソヌーガ、サイ・ベネット、リンデン・ポルコ etc
映画『レプリコーン リターンズ』の登場人物(キャスト)
- ライラ(テイラー・スプライトラー)
- ラリモア大学に編入した大学生。25年前にレプリコンと戦った母親を昨年亡くしたばかり。夏休み中に、大学の所有となった亡き母のキャビンの修繕作業を手伝う。母の形見の黄鉄鉱(パイライト)のネックレスのおかげで、レプリコンが近づくことができない。
- レプリコン(リンデン・ポルコ)
- ダークグリーンのコートとシルクハットを着用した、アイルランド生まれの邪悪な妖精。25年前に殺されていたはずが甦る。人間に奪われた金貨を奪回するため、念力などの特殊能力で新たな殺戮を繰り返す。苦手なものは四ツ葉のクローバーと鉄。靴職人であったため靴にこだわりがある。
- ケイティ(ぺピ・ソヌーガ)
- ラリモア大学の学生で黒人女性。ローズが結成した交流サークルに所属し、キャビンの修繕に参加する。元カレのアンディが修繕に加わり、嫌な素振りを見せながらも関係が復活する。
- ローズ(サイ・ベネット)
- 環境保護活動に熱心で、仲間を「姉妹」と呼ぶ堅物な大学生。夏休みを利用してキャビンを修繕し、ソーラーパネルと井戸だけで生活できる交流会館にしようと住み込みで作業をしている。遊牧民とゲルを作った記念のシャベル型トロフィーが宝物。
- メレディス(エミリー・レイド)
- ローズの修繕作業に参加している大学生。いつも酒を飲んでいるアルコール依存症で、口も態度もよろしくない。自分で酒を作ろうと、様々な穀物や野菜を庭に植えている。
- オジー(マーク・ホルトン)
- 地元のタクシーの運転手。25年前のレプリコンとの戦いで、一枚の金貨を飲み込んでいた。井戸から吹き出した緑の液体を飲み込んだことでレプリコンが体内で復活し、腹部を切り裂かれて死んでしまう。
映画『レプリコーン リターンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『レプリコーン リターンズ』のあらすじ【起】
大学生のライラは田舎町のデビルズ・レイクにバスで降り、迎えの車を待っていた。車が来ないためオジーという一見怪しげなタクシー運転手の車に乗り、目的地のキャビンに向かった。老朽化が激しいその家は、以前は母の所有物件だった。今は大学の所有となり、有志の大学生によって修繕作業が行われていた。
ライラは作業をしていたローズやケイティと挨拶を交わした。残りのメンバーであるメレディスは、買い出しついでに男友達のアンディとマットを連れて来て、大量のビールやピザをキャビンに持ち込んだ。
オジーは25年前にレプリコンと戦った男だった。彼は久しぶりにキャビンの井戸を覗き込み、緑色の液体を浴びる。するとレプリコンが彼の腹の中で復活。オジーは腹を裂かれて死亡した。
翌朝、タンクの水漏れで水浸しとなった地下室に、レプリコンは潜んでいた。ケイティは元カレのアンディと口喧嘩をしながら、屋根の上にソーラーパネルを取り付ける作業をする。レプリコンは倉庫でライラを襲おうとしたが、まだパワーが足りないため殺し損ねた。
映画『レプリコーン リターンズ』のあらすじ【承】
レプリコンは郵便配達人を殺し、殺人の勘を取り戻す。その夜、シャワーを浴びていたライラにレプリコンはお湯を止めるいたずらをした。ソーラーパネルが完成したことで部屋に灯りが点き、パソコンを使えるようになった。マットは昼間に撮ったドローン映像を確認中に謎の小動物を発見する。
部屋に戻ったライラをレプリコンが襲った。ライラはレプリコンの話を母から聞かされていたものの信じていなかったが、ようやく本当だったと分かる。レプリコンはライラに残りの金貨を渡せと迫るが、彼女には意味が分からなかった。レプリコンは掴みかかろうとし彼女のネックレスに触れると、触れた部分が焼けて苦しみ始める。ライラがレプリコンを殴ろうとした瞬間、停電となり真っ暗になった。
マットはビデオカメラで撮影しながらライラの元へ行くが、レプリコンは去った後だった。ライラはレプリコンから逃げようとマットを説得するが、彼はうさぎの見間違いだと決めつけて信じなかった。
家の裏の配電盤の修理をしようとしたケイティは、アンディに体を求められた。彼女は嫌そうにしながらも応じたため、修理が進まなかった。その様子を台所で見ていたメレディスの前にレプリコンが現れ、彼女にある取引を持ち掛ける。
映画『レプリコーン リターンズ』のあらすじ【転】
ライラはレプリコンの存在をローズやマットに説明するが、信じてもらえなかった。そこへ、メレディスがレプリコンと撮った写真を見せにやって来る。その証拠写真を見て、ローズたちはようやくレプリコンの存在を信じ始めた。
ケイティとのセックスが終わったアンディの前に、レプリコンが金貨を寄こせと襲いかかる。レプリコンは小さい体なのに怪力で、アンディを軽々と持ち上げた。そこへライラたちがやって来ると、レプリコンは屋根の上からソーラーパネルを落下させた。パネルはアンディの頭上に落ち、体を真っ二つに切り裂いた。
絶叫するライラたちは車で逃げようとしたが鍵が無く、キャビンに戻った。レプリコンもキャビンに戻り、散らかった靴を片付けながら金貨を探し始める。するとメレディスが突然、ライラを地下室に閉じ込めた。彼女はレプリコンと取引をし、自分だけ助かる代わりにライラを引き渡す約束をしていたのだ。
メレディスはライラが死んだと嘘をつき、ライラ以外のメンバーで、車で逃げようとした。レプリコンは自ら操縦するドローンに跨って車を追いかけた。車はオジーが死んだ現場で衝突し動かなくなり、そこをレプリコンが襲ってメレディスが惨殺される。
地下室に閉じ込められたライラ前に、血まみれのオジーの亡霊が現れた。言葉を発せなくなった彼はジェスチャーで金貨の場所が記された地図をライラに伝え、姿を消した。
映画『レプリコーン リターンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
マットはドローンでレプリコンを探そうとしたが、レプリコンにコントローラーを制御されてしまい、ドローンのプロペラで斬首される。
地下室から脱出したライラは、地図を手掛かりに金貨の場所を探していると、ローズとケイティと合流。地図を頼りに金貨を見つけるが、枚数が全然少なかった。ローズは金貨を盗んでいたことを白状し、修繕費用に充てて手元に残っていないのだと明かす。
ライラは金貨の入れ物に上げ底の細工をし、たくさんあるように見せかけてレプリコンに渡すことにした。レプリコンの弱点である鉄で周りを囲み、ローズはレプリコンが苦手なクローバー入りのジュースをタンクに投入した。レプリコンはジュースを飲まされると、体が爆発して粉々になった。
粉々の体は早く燃やさなければ復活するため、ローズは破片を集めた。しかし思ったより早くレプリコンは小型化で復活してしまい、ローズは自分のトロフィーに突き刺さって死亡する。ケイティは金貨を導線に利用して、レプリコンに電流を流し炎上させた。ライラとケイティはキャビンから逃げ切り、大学職員の車に救出される。
その後、レプリコンはしぶとく生き残っていたが疲れ果てていた。彼は別の土地に行こうとして、ビスマークまでヒッチハイクをするのだった。
映画『レプリコーン リターンズ』の感想・評価・レビュー
アイルランド生まれの邪悪な妖精、レプリコンの凶行を描いたファンタジーホラー。1992年のシリーズ第1作目である『レプリコーン』の直接の続編である。25年ぶりに井戸から復活したレプリコンは、スマホを見てウォークマンと勘違いするという時代のギャップに戸惑いながらも、すぐに現代に馴染んでドローンを器用に操縦する。レプリコン役はワーウィック・デイヴィスから若いリンデン・ポルコに世代交代し、得体の知れない邪悪な存在を全身で怪演していた。(MIHOシネマ編集部)
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