この記事では、映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のあらすじをネタバレで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』 作品情報

- 製作年:1989年
- 上映時間:114分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:リチャード・ドナー
- キャスト:メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、パッツィ・ケンジット、ジョー・ペシ etc
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』 評価
- 点数:95点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★★★
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』のあらすじを紹介します。
ある夜ロサンゼルスのダウンタウンで、リッグス(メル・ギブソン)とロジャー(ダニー・グローヴァー)の二人は、壮絶なカーチェイスの末に犯人を追い詰め、横転したBMWのトランクに大量のクルーガーランド金貨を発見する。取り逃がして逃亡した運転手はやがて死体で発見される。その後、ロジャーは覆面の3人組に寝込みを襲われ、事件の捜査を中止するように脅迫される。そこから二人は麻薬組織が儲けた裏金を合法化させてきた銀行員レオ(ジョー・ペシ)の護衛を命じられる。組織にとって邪魔な存在となり命を狙われたレオは、かつて一度連れて行かれた組織の影のボスの家を思い出し二人を案内するが、激しい銃撃戦とカーチェイスの末に捕えた人物は、南アフリカの外交官ラッド(ジョス・アックランド)であり、治外法権に守られていることにより彼を釈放せざるを得なかった。自らの企てを感づかれたラッドは、麻薬取引で儲けた莫大な金を国外へ運び出す準備を始めると同時に、自分の正体を知ったリッグスたちを殺そうと企んだ。マータフは自宅のトイレに仕掛けられた爆弾で、危うく命を失いそうになり、何も知らずにラッドの秘書をしていたジル(パッツィ・ケンジット)を自分のトレーラーハウスに招いたリッグスは、一夜を共にした後ヘリコプターから激しい銃撃を受ける。そんな中でジルも殺され、かつて車の運転を誤って亡くなったと思われていた妻もラッドに命を奪われたことを知ったリッグスは、怒りが頂点に達し復讐を決意する。ロジャーと共にラッドのアジトを襲撃し破壊の限りを尽くすが、すでに彼は逃亡した後だった。ラッドのベンツに取りつけておいた探知器によってロサンゼルス港に向かった二人は、大量の現金が積み込まれたコンテナを破壊し、札束が舞い散る中でラッドを見事に倒し、南アフリカに通じる国際巨大麻薬組織の壊滅を成功させた。

映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
メル・ギブソンのノリノリの演技が堪能できる
冒頭のカーチェイスシーンからメル・ギブソンの悪ノリのような演技が絶好調で、高速道路に逃げた車を走って追いかけ、相棒のロジャーにわめき散らすところや、自分の方の関節を入れたり外したりと、いけない薬でもやっているかのように超ハイテンションである。リッグスの相方のロジャーが爆薬の仕掛けられたトイレに座ったまま動けないというシーンが印象的である。ジョー・ペシの狂言も前作になかったコミカルな部分をフューチャーさせ、ハードなアクションの中にアクセントを付ける中和剤みたいな役回りを演じている。恋人を殺されキレまくったリッグスの暴れっ振りも凄まじく、敵のアジトを車で崖から引きずり落とすという規格外のアクションが、マッド・マックス以上の暴走ぶりに行き過ぎ感も見られるものの、徹底した破壊シーンは爽快極まりなく、クライマックスの敵のボスを倒すシーンもそこまでやるかという迫力には目を見張るものがある。メル・ギブソンも脂がのりきっている時期であり、アクションのスケールが半端なく楽しめる作品である。必死でついてこようとしているダニー・グローバーが気の毒に思ってしまうほどだ。
ダニー・グローバーの気の毒さもパワーアップ
1980年代後半のアパルトヘイト問題で世界が揺れる中、汚職にまみれた南アフリカの政治家が登場するというところも時代を色濃く反映しており、悪人を徹底的な悪人として扱っているところが展開の面白さに繋がっている。ジョー・ペシの登場でコミカルな部分が強調されるようにはなったが、アクションやシナリオなども並行してパワーアップしており、当時隆盛を極めたハリウッドのアクション映画の勢いが感じさせられる。リッグスとレオの手前勝手な行動に振り回されるマータフの哀愁もパワーアップしており、娘がTVのCMに出演しているのを喜んでいたらコンドームのCMだったり、トイレに爆弾を仕掛けられたりと、定年後の楽しい生活を夢見ながら、何とも気の毒な状況に追いやられる運命であるが、この役回りもなくてはならないシチュエーションとしてお約束になってしまった。それをニヤニヤ笑いながら他人事のように眺めているリッグスとの掛け合いは実に楽しい演出である。
前作からさらにスケールアップした『リーサル・ウェポン2』は、リッグスとマータフの名コンビの魅力がより際立っていました。特にリッグスが恋人ライカを失う場面は衝撃で、彼の孤独と怒りが観客にも突き刺さります。その後の執念にも似た復讐劇は緊張感があり、エンタメとしての迫力は抜群でした。最後に「外交特権」を逆手に取る展開は痛快で、胸がスカッとする結末でした。(20代 男性)
ラブストーリー要素が強調された本作は、リッグスがようやく心を開き始めた矢先にライカを失う展開があまりにも切なかったです。彼のトラウマがまた深くなってしまうのではないかと心配になりましたが、その悲しみを乗り越えた彼の行動は圧巻でした。一方でマータフ家のユーモアあるやり取りも健在で、重い展開の中でも救いとなる場面でした。前作よりも感情的に深い作品でした。(30代 女性)
この作品はアクションだけでなく、国際問題を扱ったところが印象的でした。南アフリカのアパルトヘイトを背景にして、悪役が「外交特権」を盾に無茶苦茶な行為をする描写は当時の時代性を感じさせます。リッグスとマータフの信頼関係はより強固になり、友情が深まるシーンも胸に残ります。終盤の激しい銃撃戦はハリウッドアクションの醍醐味であり、時代を超えて楽しめる傑作です。(40代 男性)
ラストでマータフが「外交特権は無効だ」と銃を撃つ場面は、シリーズ全体でも屈指の名シーンだと思います。正義感と人間的な怒りが見事に融合していて、観客も一緒に喝采を送りたくなる瞬間でした。リッグスが失った愛と、その痛みを背負いながらも戦い抜く姿には涙しました。単なる娯楽ではなく、人間ドラマが濃く描かれた点が本作の最大の魅力だと思います。(50代 女性)
『リーサル・ウェポン2』は、バディムービーとして理想的な続編でした。新キャラクターのレオ・ゲッツが登場し、彼の存在がシリアスな物語にコミカルな要素を加えていてバランスが素晴らしいです。彼の「OK!OK!」のやり取りは今でも印象的です。また、リッグスとマータフが互いを信頼し合う様子は、アクションを超えた深い絆を描いていて感動的でした。(20代 女性)
前作でリッグスの心の傷に触れたストーリーからさらに踏み込み、ライカとの関係で彼に安らぎが訪れたかと思いきや、彼女を残酷に奪われるという展開は予想以上に重かったです。その怒りが最後の戦いに直結しており、彼の行動の説得力を増していました。リッグスの孤独感を理解し支えるマータフの存在がまた光り、ただのアクション映画ではないと感じました。(30代 男性)
銃撃戦やカーチェイスは今見ても迫力満点で、特に冒頭のカーチェイスは一気に作品の世界に引き込みます。レオのキャラクターが笑いを提供する一方で、物語の軸はかなりシリアスで緊張感に溢れています。リッグスの復讐心と、マータフの家族を守る父としての葛藤が並行して描かれ、バディ映画としての完成度をさらに高めた一作だと感じました。(40代 女性)
ラストの銃撃戦でリッグスが撃たれながらも戦い続けるシーンは、命を懸けた友情の証のように見えました。彼がマータフと共に戦うことで、自分自身の存在意義を再確認する姿に胸を打たれました。アクションはもちろん、キャラクターの人間性や心情に深く切り込んでいるのが本作の特徴だと思います。シリーズの中でも特に印象に残る一作です。(50代 男性)
シリーズを通して観ていると、この2作目で二人の関係が本当の意味で「家族のよう」になったことが分かります。リッグスがマータフの家に自然に出入りする様子や、娘のことを気にかける姿に微笑ましさを感じました。その一方で、リッグスが愛を失う悲劇を経験し、より複雑なキャラクターへと成長する過程が描かれたことで、次作への期待も高まりました。(20代 男性)
当時のアクション映画としては珍しく、社会問題を織り交ぜた脚本に挑戦したことは評価すべき点です。悪役が実際の国際的な不正を象徴しているため、単なる勧善懲悪ではない奥行きを感じました。リッグスの苦悩と怒り、そしてマータフとの絆が物語を支え、見応えたっぷり。娯楽性と社会性を両立させたバランスの良いアクション映画でした。(30代 女性)
映画『リーサル・ウェポン2 炎の約束』を見た人におすすめの映画5選
ダイ・ハード
この映画を一言で表すと?
一人でテロリスト集団に挑む、不屈の刑事の戦い。
どんな話?
ロサンゼルスの高層ビルを舞台に、ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンが、ビルを占拠したテロリストに立ち向かう物語。孤立無援の状況で、知恵とタフさを駆使して戦う姿は緊張感たっぷりで、一瞬も目が離せません。
ここがおすすめ!
ブルース・ウィリスの魅力全開のアクションはもちろん、シニカルなユーモアとリアルな緊迫感が共存する名作です。『リーサル・ウェポン2』のように、正義感と人間臭さを兼ね備えた主人公の活躍が堪能できます。
バッドボーイズ
この映画を一言で表すと?
最高にクールで笑える刑事バディ・アクション。
どんな話?
マイアミ市警の二人組、マイクとマーカスが麻薬密売組織に挑む物語。性格もスタイルも全く違う二人がぶつかり合いながらも絆を深め、危険な任務を遂行していきます。派手なアクションとテンポの良い掛け合いが見どころです。
ここがおすすめ!
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの息ぴったりな掛け合いが最高に面白い!爆発や銃撃戦といったド派手なアクションに加え、笑いと友情を描いたバランス感は『リーサル・ウェポン2』ファン必見です。
タンゴ&キャッシュ
この映画を一言で表すと?
対照的な二人が最強のコンビになる痛快刑事アクション。
どんな話?
冷静沈着な刑事タンゴと、型破りな刑事キャッシュが、無実の罪で投獄された後に手を組み、巨大犯罪組織に立ち向かう物語。犬猿の仲から信頼関係へと変わっていく過程が熱く描かれています。
ここがおすすめ!
シルヴェスター・スタローンとカート・ラッセルの豪華共演が最大の魅力。アクションの迫力はもちろん、コミカルな掛け合いも楽しめます。『リーサル・ウェポン2』のバディ要素が好きな方にピッタリです。
48時間
この映画を一言で表すと?
最悪のコンビが繰り広げる異色の刑事アクション。
どんな話?
無口で堅物な刑事と、おしゃべりで自由奔放な囚人が、48時間だけコンビを組み、殺人犯を追い詰める物語。性格も立場も正反対な二人が衝突しながらも、次第に信頼関係を築いていきます。
ここがおすすめ!
エディ・マーフィーのコミカルさとニック・ノルティの堅実さがぶつかり合うことで生まれる化学反応が見どころ。『リーサル・ウェポン2』のようにユーモアと緊張感を兼ね備えた刑事映画を求める人におすすめです。
ポリス・ストーリー/香港国際警察
この映画を一言で表すと?
ジャッキー・チェンが体を張った最高峰のアクション。
どんな話?
香港警察の刑事チェンが巨大麻薬組織に立ち向かう物語。肉体を酷使したスタントや怒涛のアクション、そしてコミカルな要素が絶妙に融合し、香港映画の傑作として語り継がれています。
ここがおすすめ!
ジャッキー・チェン本人がすべてのスタントを実演する圧倒的な迫力が最大の魅力。『リーサル・ウェポン2』と同様、スリルとユーモアが絶妙に融合しており、アクション映画ファンなら必見です。






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