映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』の概要:2010年公開の日本映画。甲斐谷忍の漫画「ライアーゲーム」を原作としたTVシリーズの劇場版第1作目。TVシリーズ、本作まで戸田恵梨香と松田翔太が演じている。
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:133分
- ジャンル:アクション
- 監督:松山博昭
- キャスト:戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、鈴木浩介 etc
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』のあらすじを紹介します。
ライアーゲームとは場者が騙し合いお金を奪い取るゲームのことである。
神崎(戸田恵梨香)はライアーゲーム ザ・ファイナル・ステージの招待状を受け取る。
最初は拒んだ神崎であったが秋山(松田翔太)がこのままでは負ける、助けられるのはお前だけだ」という台詞に騙され参加を決めてしまう。
勝負の名前は「GARDEN OF EDEN」というエデンの園というものであった。
ルールは簡単、全員で真実の赤りんごを投票することのみ。
もし全員が赤りんごを投票すれば全員が1億円を獲得することができるのだ。
第1回目は神崎が全員で赤りんごを投票することを提案し、全員了承した。
しかし揃わなかった。
ここから騙し合いのライアーゲームがスタートしてしまう。
全部で13回、様々な知恵の出し合いや裏切行為が横行しながらも13回目で全員が赤りんごで一致する。
優勝者はプラス4万円で、秋山であった。
これで一件落着と思われたが主催者室に呼ばれた秋山と神崎。
実はこのゲームの主催者はすでに無くなり、出資者がギャンブル感覚で楽しんでいたという事実が告げられた。
2人は赤が揃うと賭けていたバカ正直な出資者に選ばれたキャストという仕組みだったのだ。
赤が揃ってしまった時点で多くの出資者が破産したため、今回でゲームは幕を閉じると伝えられたのだった。
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
頭脳ゲームとしては上出来、映画としてはいまいち
TVシリーズファンなら間違いなく楽しめるのかもしれない。
しかし原作もTVドラマも知らず、何の前知識も無く見たものにとってはセットの粗さやいかにもB級の匂いのする出演者の演技などに中々入り込むことが出来なかった。
単純にリンゴを揃えるゲームなのかと思いきや、ゲーム回数が増えるにつれ徐々に出場者があの手この手で戦い始めるのは面白かった。
しかし裏ルールがありすぎてゴチャゴチャしていたこともあり、やはり前知識が皆無の鑑賞者には少々難しい。
同じ漫画原作で似ているギャンブル漫画といえばカイジ。
カイジの方は泥臭くても見所も多くあり、楽しめるのではないだろうか。
それにしても劇場で見る必要性はあまり感じない作品である。
開き直れば面白い
言い方は悪いのだが深夜番組並みのドラマ。
豪華なメイン俳優2人なのに何故あんな陳腐な演技なのか。
他のドラマではそんな風に見えないところをみると、あえての演出なのかそこがわからない。
特に松田翔太の演技に関しては漫画ファンでも何でもない人間にとって失笑してしまうようなものも多く、びっくりしてしまう。
しかしこれはそういうドラマなのだと割り切れば非常に楽しめるのではないだろうか。
戸田恵梨香と松田翔太だからと、期待が膨らみ鑑賞した自分を責めてしまう。
1人を救出するために揃ったリンゴ
こんなに騙しあっておいて最後の最後にそんな事態に発展するのだろうか?
結局人を信じると良いことがあるぞと言わんばかりの結末。
ここまでしておいてそんな結末は逆に卑怯だと残念でならない。
いつからこの映画はファンタジーのように優しく夢をみることができるようになったのかと突っ込みたくなった瞬間であった。
映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』 まとめ
TVシリーズの劇場版は難しい。
飽きられるし、TVドラマを超えなければいけない。
しかもTVで大分尺を稼いでしまっているぶん視聴者も感覚が麻痺し、きっともっと面白いものに仕上がっているに違いないという期待を込めて見に行くのである。
こんなプレッシャーはないであろう。
本作ははっきりいってTVシリーズファンでないのなら見る必要性は無く、どうせ見るならTVの方を観たほうがきっと楽しめる。
TVシリーズがどんどん劇場版化していくが、日本映画界はネタ不足なのかと疑ってしまう。
オリジナリティーに富んだ感動する繊細な日本映画がたくさんあったはずなのに、それは少し残念なことでもある。
インスタントな映画が多いのも娯楽としては楽しめるが、それであればもう少し手の込んだ映画を製作して欲しいものだ。
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