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映画『ライフ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ライフ』の概要:火星の土を回収して研究していた国際宇宙ステーションのクルーは、新たな生命体を発見する。地球外生命体の発見を喜んだのも束の間、高い筋力と知能を備えたその生命体は、人間を脅かす存在となる。

映画『ライフ』の作品情報

ライフ

製作年:2017年
上映時間:104分
ジャンル:SF
監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト:ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ、真田広之 etc

映画『ライフ』の登場人物(キャスト)

デビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)
国際宇宙ステーション(ISS)のクルーで、医者。軍医だった経験があり、争いのある地球より宇宙を好む。473日間ISSに滞在している。
ミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)
ISSのクルーで、検疫官の女性。疾病対策センターの医師。規則に忠実であろうとする、真面目な性格。
ローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)
ISSのクルーで、航宙エンジニア。陽気な性格。
ショウ・ムラカミ(真田広之)
ISSのクルーで、システム・エンジニア。機械関係のことは皆彼に頼っている。ISS滞在中に娘が生まれる。
ヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)
ISSのクルーで、宇宙生物学者。眼鏡をかけた黒人。地球では車イス生活を送っている。地球外生命体を発見し、可愛がる。
エカテリーナ・“キャット”・ゴロフキナ(オルガ・ディホヴィチナヤ)
ISSのクルーで、司令官。冷静沈着で仲間想いの女性。

映画『ライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ライフ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライフ』のあらすじ【起】

国際宇宙ステーション(ISS)火星ピルグリム7計画の初日、6人のクルーは、損傷した火星探査機・ピルグリムを回収しようとしている。ローリーという陽気な航宙エンジニアが船外に出て、ISSの軌道修正を行う。ISSはピルグリムとの衝突をすれすれのところで回避し、サンプル(火星の土)の回収に成功した。

宇宙生物学者のヒューという黒人男性が、回収したサンプルを研究していると、土の中に単細胞が発見される。細胞は動いていなかったが、ヒューが温度を変えるなど試行錯誤し、原生代の地球の環境に近づけてみると、それは動き始めた。

司令官のキャットという女性は、地球と繋がれた中継で、アメリカの子供たちの質問に答えている。そこで、とある小学校の少女が、初めて発見された地球外生命体を「カルビン」と名付けると発表した。

デビッドという医師の男は、軍医だったころのトラウマを抱え、地球より宇宙が好きだという。彼は473日間ISSに滞在しており、検疫官として派遣された新人クルーのミランダという女医は、彼の体調を気遣っている。

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映画『ライフ』のあらすじ【承】

計画開始12日目、単細胞が集団となり動き始める。カルビンは、全身が筋肉、脳、目であることが分かった。

クルーが団らんをしている中、ベテランのシステム・エンジニアであるショウは、出産間近の妻とテレビ電話をしており、娘のメイが生まれた。

計画開始25日目、ヒューがラボの扉の点検ミスを犯し、ラボの気圧が変化する。それからカルビンは動かなくなってしまった。カルビンを目覚めさせるため、ヒューが電流で刺激を与えると、カルビンは突然動き出し、電流の装置を壊した。ヒトデのような形に成長していたカルビンは、ヒューの手に乗っかった。ラボの外にいるクルーは、助けたくても安易に中に入れない。

カルビンはヒューの手を強く締め付け、ヒューは気を失った。箱の外に逃げたカルビンがラットを絞め殺している隙に、クルーはヒューを救出した。しかし、一番最後に部屋を出ようとしたローリーの脚にカルビンが巻き付いてしまい、一人だけラボの中に取り残されてしまった。

ローリーが火炎放射器でカルビンを焼却駆除しようとしたが、カルビンの動きは速く、駆除する前に燃料が切れてしまった。カルビンはローリーの口の中に入り、彼を殺した。

映画『ライフ』のあらすじ【転】

ローリーを殺して大きくなったカルビンは、スプリンクラーの隙間からラボの外に逃げた。

管制塔との通信が途切れ、修理のためにキャットが船外へ出ると、冷却材が空になっていた。キャットが船内へ戻ろうとすると、彼女の宇宙服にカルビンが飛びついてきた。冷却システムが壊れ、キャットのヘルメットの中に水分が出てきている。デビッドがキャットを助けに向かったが、彼女は自分の命よりもカルビンを船内に入れないことを優先し、扉のバルブを閉めた。

意識を取り戻したヒューが、空気がなければカルビンは冬眠するはずだと言った。カルビンがスラスタから船内に入るのを許し、クルーは一つの部屋に集まって船内の空気を抜き始めた。

空気を抜き終わるのを待っていると、突然ヒューが心停止する。ヒューのズボンの中にカルビンが忍んでいたのである。デビッド、ミランダ、ショウは部屋から逃げ、カルビンに狙われたショウは、睡眠用の個室に入った。個室の扉を開けられなかったカルビンは、諦めてどこかへ行った。

デビッドとミランダは、ヒューのセンサーを飲み込んだカルビンの居場所がモニターに映ることに気づいた。彼らは、カルビンをザーリャという部屋に隔離した。

映画『ライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ISSに向かって救命艇がやって来たが、それが結合したのはザーリャであった。さらにミランダによると、救命艇はカルビンを地球に持ち込まないよう、ISSを宇宙の彼方に葬るために来たのだという。

そんなことも知らないショウは、娘に会うためザーリャへ向かった。ショウは結合部でカルビンに捕まり、救命艇はISSから離れていく。デビッドとミランダがショウの腕を掴んで助けようとしたが、ショウは外に落ちて行き、カルビンは船内へ残った。

デビッドは、酸素を欲しているカルビンを酸素の棒で救命艇Aに誘い出した。デビッドの合図を受け、ミランダは救命艇Bに乗り込み、地球に向かって出発した。

一方、カルビンが大人しくしている間に、デビッドは救命艇を手動で操縦し、できるだけ地球から離れようとしている。しかし、カルビンはデビッドを襲い始める。

地球に一つの救命艇が漂着した。近くにいた漁師たちが救命艇に近づいてみると、中にはデビッドとカルビンがいた。デビッドは必死に扉を開けないよう訴えたが、彼らは救命艇の扉を開けた。ミランダを乗せた救命艇は、宇宙ゴミに当たって宇宙の彼方へ飛ばされてしまった。

映画『ライフ』の感想・評価・レビュー

本作は、国際宇宙ステーションのクルーが火星探査機の回収に成功するも、持ち帰ったサンプルは地球外生命体の存在を示すもので日々成長し知性を持ち攻撃力まで備わり、やがてクルーと生き残りをかけて闘い始めるというSF作品。
戦闘シーンは、ただ人間が成長したエイリアンと闘うだけでなく、宇宙空間を感じられる演出でSFとして十分に見応えを感じた。
また、エイリアンのヴィジュアルが既存のイメージとは違って新鮮に感じた。
結末も意表を突く終わり方で、いい意味で裏切られて面白かった。(女性 20代)


宇宙飛行士たちが未知の生物エイリアンに襲われるというパニックホラーもの。ストーリー自体はシンプルで、エイリアンとの攻防戦が行われるだけで、斬新さや新しさはありません。しかしラストは、やっと何とか助かったと気を抜いた瞬間まさかの展開で「えぇーっ」と、かなり驚かせられ一気に印象に残る作品になりました。日本人俳優の真田広之さんが出ており、しかも重要な役回りで、演技もとても上手く同じ日本人として嬉しかったです。(女性 30代)


エイリアン系の作品の中でも、特に好きな作品である。
この作品の舞台は、宇宙船という狭く逃げ場のない空間であり、この環境こそが恐怖感と絶望感、迫力を倍増させる。最後まで目が離せず、終始ただならぬ緊張感が張り詰めている。そして、何よりこの作品で最も印象的なのは、そのラストである。希望に溢れたエンディング・・のはずが、最後の1分で再び絶望へと変わる。本当に最後の最後まで楽しめる、大好きな作品である。(女性 20代)

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