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映画『ライオン・キング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ライオン・キング』の概要:1994年に公開されたディズニー長編アニメーション。動物たちを支配するライオンの王子シンバの勇気と成長を描く物語。歴代ディズニーアニメの中でも興行収入上位に入る人気作品である。

映画『ライオン・キング』の作品情報

ライオン・キング

製作年:1994年
上映時間:87分
ジャンル:ファンタジー、ミュージカル、アニメ
監督:ロジャー・アラーズ、ロブ・ミンコフ
キャスト:ジェームズ・アール・ジョーンズ、マシュー・ブロデリック、ジョナサン・テイラー・トーマス、ジェレミー・アイアンズ etc

映画『ライオン・キング』の登場人物(キャスト)

シンバ(大人:マシュー・ブロデリック / 幼少時:ジョナサン・テイラー・トーマス)
動物の王国プライド・ランドに王子として生まれた雄ライオン。好奇心旺盛な少年だったが、自分のせいで父ムファサが亡くなったと考え、プライド・ランドを逃げ出した。
ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)
プライド・ランドの威厳ある王で、シンバの父。全ての動物達から慕われる善き国王だったが、スカーの計略にはまり、シンバを助けようとして殺された。
スカー(ジェレミー・アイアンズ)
ムファサの弟。ムファサとその息子であるシンバのせいで王位に就けないと、ムファサ達を妬んでいる。ハイエナと手を組み、ムファサとシンバの殺害計画を実行した。ムファサ亡き後王位を奪ったが、その悪政によりプライド・ランドは枯れ果てた土地となる。
ナラ(大人:モイラ・ケリー / 幼少時:ニキータ・カラム)
シンバの幼馴染の雌ライオン。勝ち気でシンバに喧嘩で勝つこともしばしば。プライド・ランドの危機に、王国の外へ助けを求めに出た。オアシスでシンバと再会し、惹かれあい後に結婚する。
ティモン(ネイサン・レイン)
砂漠で死にかけていたシンバを助けたミーアキャット。兄貴気質だが気が小さい。プンバァと共に、シンバに「ハクナ・マタタ(くよくよするな)」の精神を教え、楽しく暮らす。
プンバァ(アーニー・サベラ)
砂漠で死にかけていたシンバを助けたイボイノシシ。ティモンといつもペアで動いている。食べるのが大好きだが、ブタと呼ばれるのは嫌い。
ラフィキ(ロバート・ギローム)
呪術師のヒヒ。ムファサとはよき友だった。シンバが生きていることをいち早く感じ取り、悩むシンバを導く。
ザズー(ローワン・アトキンソン)
王に仕える執事のサイチョウ。口うるさく、子ども時代のシンバからは鬱陶しがられていた。ムファサを心から敬愛している。
サラビ(マッジ・シンクレア)
シンバの母。王妃としての威厳はムファサの死後も健在で、王となったスカーに対しても気丈に振る舞う。

映画『ライオン・キング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ライオン・キング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライオン・キング』のあらすじ【起】

サバンナにある動物の王国「プライド・ランド」。そこを治めるライオンの王ムファサと妻サラビの間に王子が生まれた。王子はシンバと名付けられ、呪術師のヒヒ・ラフィキによって、動物達の前でお目見えの儀式が行われた。王子の誕生に動物たちは喜びの声を上げる。しかし、シンバの誕生を喜ばないものが1匹いた。ムファサの弟スカーだ。彼は王で人望厚い兄を妬み、自分の王位継承の可能性を消したシンバの存在をも疎んでいた。

ある日ムファサは、王の砦プライド・ロックの頂から、シンバが大人になったら治めることになる国全体を見せてくれた。陽の当たる土地全てがシンバの物になるのだ。しかしプライド・ランドの近くに、陰になっているところが1か所だけあった。ムファサは決してそこには行かぬようシンバに釘を刺す。国内にハイエナたちが入り込んだとの凶報が報告され、ムファサはそちらに向かった。シンバは叔父であるスカーの元を訪ねる。スカーは陰になっている場所が「象の墓場」であると教え、「勇気のある者しか行けない場所だ」とシンバをけしかけた。

シンバは母親にも内緒で、同じ年頃で親友の雌ライオン・ナラと象の墓場に出かけた。お目付け役である執事のザズーを振り切り、2匹は象の墓場に着いたが、ハイエナ達に食べられそうになってしまう。駆けつけたムファサによって2匹は助けられたが、シンバはひどく叱られてしまう。その夜ムファサはシンバに、空の星1つ1つが亡くなった王の魂であることを教えるのだった。

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映画『ライオン・キング』のあらすじ【承】

スカーは王位を奪うため、ハイエナと手を組んだ。ムファサとシンバの存在を消し去りたいスカーは、2匹を殺す計画を立てる。スカーはムファサとの待ち合わせだと嘘をついてシンバを峡谷に立たせる。スカーの合図で、ハイエナ達はヌーの群れを襲った。ヌーの大群が峡谷に向かってくる。シンバはヌーに踏み殺されそうになりながら、木の枝にかろうじて縋り付いていた。スカーはムファサにシンバの危機を伝えに行き、ムファサをおびき出した。ムファサはシンバを峡谷から救い出したが、自身が助かるには谷の崖を登らなければならなかった。死に物狂いで頂上に手を掛けたムファサだったが、そこにはスカーがいた。スカーはムファサの両手に爪を立て、ムファサは崖から落ち亡くなった。

スカーがムファサを殺したことを知らないシンバは、スカーに「お前が父を殺した」と言われ、促されるままにプライド・ランドから逃げ出した。スカーの命を受けたハイエナ達がシンバを殺そうとしたが、シンバはいばらの道を潜り抜け、王国の外の砂漠へと駆けていった。ムファサはライオン達にムファサとシンバの死を伝え、自分が王位を継承し、ライオンとハイエナが共にプライド・ランドを治めることを宣言する。

乾いた土地で、シンバは力尽き死にかけていた。そこに、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァが通りかかる。シンバがライオンだと気付き恐れる2匹だったが、ライオンを味方にできると考えシンバを助ける。オアシスに連れられたシンバは元気を取り戻した。ティモンとプンバァはシンバに、辛い過去は忘れてしまえばいいと教え込んだ。シンバはプライド・ランドでの過去を捨て、2匹と共に楽しく遊び暮らすのだった。

映画『ライオン・キング』のあらすじ【転】

年月が経ち、シンバは鬣も生え立派な青年になった。一方その頃プライド・ランドでは、スカーの悪政とハイエナの恐怖から動物達は王国を去り、水も食べ物も枯渇してしまっていた。ある日プンバァに、1匹の雌ライオンが襲いかかる。シンバと雌ライオンは戦うが、そのうちにシンバは雌ライオンがかつての親友・ナラであることに気が付いた。予期せぬ再会に、2匹は喜びじゃれ合うのだった。

ナラは王国の窮乏に、助けを求めるためプライド・ランドの外に出たのだった。ナラは王国のひどい有様を伝え、シンバが王として戻ってくれるよう頼んだ。しかし自分が父を殺したと思っているシンバは、戻ろうとはしない。シンバが何か辛い秘密を抱えていることに気付きながら、ナラは彼と2匹でひと時を過ごす。2匹の間には恋が芽生えていた。

思い悩むシンバの前に、ラフィキが現れた。呪術でシンバの生存を感じ取っていたのだ。自分の名を知るラフィキに驚き、シンバは後を追う。ラフィキはムファサに会わせると言って、シンバを息のほとりに連れて行った。シンバが水を覗き込むと、次第に映った自分の姿がムファサへと変わった。空にムファサの姿が現れ、「自分が何者であるかを忘れるな」と語りかけた。ラフィキは、過去は変えられないし忘れることもできないのだと諭す。シンバは過去を受け入れ、プライド・ランドに戻ることを決意する。それを知ったナラとティモン・プンバァも後を追った。

映画『ライオン・キング』の結末・ラスト(ネタバレ)

ティモンとプンバァがハイエナ達の注意を惹きつけ、シンバとナラはプライド・ロックの近くまで潜入した。シンバは、スカーが獲物を捕まえてこないサラビに手を挙げるのを見て、2匹の間に割って入った。シンバが生きていたことを知り驚くスカーだったが、シンバがムファサを殺したのだと皆に知らしめる。シンバは、スカーとハイエナ達にプライド・ロックの端まで追いつめられる。落ちそうになっているシンバを見て、スカーはシンバにだけ聞こえるよう「ムファサは自分が殺した」と告白し、シンバの手に爪を立てた。しかしシンバは落ちず、怒りのあまりスカーに飛びかかった。スカーを追い詰めたシンバは、真のムファサ殺しの犯人が誰かを皆の前で告白させる。ライオン達対スカー&ハイエナ達の戦いが始まり、プライド・ロック周辺が燃え始める。

シンバはこっそり逃げようとするスカーを見つけ、彼を追い詰めた。スカーは命乞いをし、真の敵はハイエナ達だと主張した。シンバはスカーを殺さず王国追放を言い渡すが、スカーはシンバに火の粉を掛け、再び戦いが始まり、シンバがスカーを投げ落とした。スカーをハイエナ達が取り囲む。「ハイエナは敵」というスカーの発言を聞いていたのだ。ハイエナ達はスカーを殺してしまった。

雨が炎を沈めていく。戦いは終わった。シンバはプライド・ロックの頂に立ち、大きく吠えた。呼応するライオン達の声がプライド・ランドに響き渡った。

時が経ち、プライド・ランドに再び緑と動物達が戻ってきた。王となったシンバとその妻・ナラの間に、子どもが生まれる。ラフィキが高く掲げた世継ぎの姿に、動物達は喜び沸き立つのだった。

映画『ライオン・キング』の感想・評価・レビュー

どんなにパクりだと批判の声が上がろうとも、やはりいいものはいい。何度見てもオープニングの「サークル・オブ・ライフ」でグッと心を掴まれます。子供シンバはとてもかわいく、父親のムファサは勇ましく理想の父親像を体現しています。「ハクナ・マタタ」のシーンは色彩豊かで楽しく、「愛を感じて」は美しい名曲です。アニメーションとしてもミュージカル作品としても最高峰の作品だと思います。低迷期から這い上がったディズニーの底力を体感してください。(男性 20代)


「ハクナ・マタタ」なすがままに憧れます。悩みながらも百獣の王である自分を取り戻すのも良かったです。ハイエナの末弟おバカキャラが程よく、嫉妬の塊りのようなスカーの緊張感を和ませてくれていて好きです。欲を言えば、育ての親のティモン&プンバァとのシーンがもっと観たかったので、シンバの子供~青年時代がもう少し本作でも描かれていてほしかったです。

ティモン&プンバァの話は続編で観れたのでおおむね満足してます。(女性 40代)


劇団四季でもミュージカルとなっているこの作品は、サバンナに暮らす動物世界の物語。シンバの父であるムファサが、スカーの罠にかかり命を落としてしまい、自分勝手な行動への後悔に苛まれ、故郷であるプライドランドを逃げるように出て行くシンバ。そこから、ライオンであるシンバが本来知る事の無かった新しい世界を、ティモンとプンバァとの出会いで知り、成長して再びプライドランドに戻り、スカーを退け王になるまでを描いている。動物ならではの狡猾さや残忍さ、そして家族愛に触れる事が出来る。(男性 30代)


ディズニーの不朽の名作と言われています。親子の絆。子供の好奇心が結果、親を追い詰めてしまい我が子を守る為に命を奪われてしまいます。その事を、ずっと後悔して忘れようとして故郷を後にします。そして、違う場所で友人が出来て大きく成長していきます。

知らない場所で、サバンナの王として立派に成長する姿、そして親の仇を見事に討ち取るシーンはさすがディズニー作品です。この映画から沢山のことを学ぶことがあると思います。(女性 30代)


まるで本物の動物が演技をしているかのようななめらかな動作、毛質が本当にリアルで、CGのクオリティの高さに驚かされます!アニメやミュージカル等を観ていたので、ストーリー自体は知っていましたが、リアルな迫力が全くの別物だったので、楽しむことが出来ました。子ども時代のシンバは本当に愛くるしくて、抱きしめたい可愛らしさでした。
感情移入等はあまりすることが出来ませんでしたが、子どもも大人も楽しむことが出来る映画だと思います。(女性 20代)


ミュージカルや実写にもなっている、不朽の名作とも言えるディズニー作品。自然に生きる動物たちの情景が美しく、映像の完成度も高いと感じた。
シンバの誕生シーンは特に有名で、親子の絆も強く感じられる。シンバの言動にハラハラしたり、ミュージカルとして楽しんだりとさまざまな楽しみ方があるが、ムファサの凄さも注目したい部分だ。
偉大なる王とは彼のことだと言っても過言ではないくらい、王として完成している。それゆえ、シンバの未熟さも強く際立つのかもしれない。ぜひ家族で一緒に観てほしい映画だ。(女性 20代)


魔法やファンタジックな要素の多いディズニー映画の中でも珍しく、アフリカの広大かつ弱肉強食の厳しい自然界を描き、音楽やタイトルの出し方などの力強い印象の演出を取り入れた、武骨な作風を持った作品。
王の子として生まれながら、叔父のスカーによる下克上のために、一度は祖国を離れ、己を見失いかけたシンバが、正当なる王として、悪を打つべく、故郷へ帰還、戦いの後、王として君臨する、熱いサクセスストーリーが展開される。(男性 20代)


雄大なアフリカの大地を思わせる場面から『Circle of Life』の音楽と共に始まり、一気に物語の世界へ引き込まれます。アニメーションでありながら、動物たちの動きは躍動感があり、それぞれの動物たちの目の表情が生き生きとしています。細かい動作まで本当によく描かれており、ちょっとした動きで動物の感情が伝わってくるようです。

ディズニーアニメは人物よりも動物やおもちゃ等の方が生き生きとしているように感じます。また、ディズニー作品には響きの良い言葉も多く登場し、この作品の中では「ハクナ・マタタ」が気持ちを楽にしてくれます。(女性 40代)

関連作品

次作 ライオン・キング2 シンバズ・プライド

みんなの感想・レビュー

  1. yukachi より:

    大人から子供まで楽しめるディズニーの映画。登場人物は動物のみで、人間が出てこないところもまたおもしろい。
    やんちゃなシンパとノラの冒険には見ているほうもドキドキハラハラさせられる。
    映画の中で出てくる歌も、一緒に口ずさみたくなるような楽しい曲ばかりだ。
    ひょうきんなキャラクターが多く、見ている間ずっと笑顔が絶えないのもこの映画の大きな魅力の一つだろう。家族や友達と集まって、みんなで見たくなるような映画だ。

  2. 匿名 より:

    久々に見返しましたけど、やっぱり凄いアニメでした。子どもの時に見た虫の気持ち悪さを思い出してゾッとしてしまったり、シンバ誕生のシーンで鳥肌が立ったり。ハクナ・マタタは楽しいし。ミュージカルでロングヒットを続けているのも頷けます。ミュージカル要素を持っているからこそ大ヒットしたのかもしれないですね。ミュージカルは本当に楽しい。

  3. 匿名 より:

    80年代に低迷したディズニーが徐々に立ち直っていき、再びアニメーションの頂点に立ったのが本作でした。アニメとしては完璧です。ジャングルの美しさ、動物の動き、虫の気持ち悪さ……。アニメーターを志す人の教科書になるような作品だと思います。