この記事では、映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ガイ・リッチー
キャスト:ニック・モラン、ジェイソン・ステイサム、ジェイソン・フレミング、デクスター・フレッチャー etc
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の登場人物(キャスト)
- エディ(ニック・モラン)
- 4人の中でのリーダー格。ギャンブルの腕に自信がある。
- ベーコン(ジェイソン・ステイサム)
- 4人のチンピラの一人。男気溢れるが、仲間思いな性格。
- トム(ジェイソン・フレミング)
- 4人のチンピラの一人。骨董品の散弾銃を気に入っていた。
- ソープ(デクスター・フレッチャー)
- 4人のチンピラの一人。”法を犯さずクリーンだから”という意味でソープと呼ばれている。
- ハリー(P.H.モリアーティ)
- 賭け場の元締め。エディの父親が持つ酒場を狙っている。
- ロリー(ヴァス・ブラックウッド)
- 巨大な麻薬ルートを握る麻薬王。エディ達に麻薬を盗まれる。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のあらすじ【起】
イギリスのロンドンといえば、世界に知れ渡る大都会である。しかし、そんな大都会にも影がある。エディ、ベーコン、トム、ソープの4人の若者もその一部だった。彼らは華やかなロンドンで生活しながらも、闇商売で少々の金銭を稼いでいる、いわゆるチンケなチンピラだった。
ある日、彼らは小銭をちまちま稼ぐのではなく、一攫千金を狙うことにする。そんな彼らが目をつけたのはポーカーだった。ポーカーで一発当てれば、見たこともない大金を手に入れることができる。4人の中でもリーダー格であるエディはギャンブルの腕に自信があった為、彼らを代表してポーカーに臨む。
そして、仲間から少しずつ集めた金を賭けたエディだったが、何とその賭け場は八百長が蔓延る場所だった。見事に八百長に引っかかってしまった4人はカモにされ、巨額の借金を負ってしまう。再び賭けるにも、4人にはもう元手となる金が残っていなかった。そんな4人に、賭け場の元締めであるハリーが、借金を返せと迫ってくるのだった。

映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のあらすじ【承】
しかし、そんな大金をただのチンピラである彼らに払えるわけがない。しかし、ハリーは追い打ちをかけるように1週間という厳しい返済期間を課すのであった。そして、万が一その期間内に完済できなければ、代わりにエディの父親が経営している酒場を貰うというのだった。そして、それこそがハリーの狙いだった。
ハリーは酒場を手に入れる為、4人に1週間という不可能な期間を提示したのだ。エディは父親に泣きつくが、父親はそんなエディを殴り飛ばす。そして、自分が起こした不祥事は自分で解決するようにとエディに言い放つのだった。
困り果てた4人は借金返済について話し合っていた。そんな時、彼らの耳にある情報がとびこんでくる。何とそれは、強盗計画についての密談だった。他に金策もない4人は、その計画を自分たちでやってしまおうと考えたのである。そして、4人の狙いは金持ちのお坊ちゃん達に向けられた。彼らはこっそりと大麻を育成し、その大麻で金を稼いでいたのだった。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のあらすじ【転】
そして、とうとう4人は計画の為に動き出した。しかし丸腰では襲撃をかけても心許ない。そこで彼らは武器を手に入れることにする。しかし、金もない彼らに最新鋭の武器を手に入れることはできず、彼らがようやく手に入れたのは、ギリシャ人が売っていた、古い散弾銃2丁だけだった。
しかし、ここで彼らにとって奇跡のようなことが起きていた。実はこの散弾銃は、長年ハリーが探し求めていた、非常に高い価値を持つ骨董品だったのだ。そんなことは知る由もない4人は、その散弾銃を手にとうとう大麻を生成している場所へと向かう。
そして様々な偶然も重なり、4人は見事に大麻を手に入れてみせるのだった。しかし、ドラッグをそのまま手にしていても彼らに金は入ってこない。そこで4人はロリーという男に連絡をとることにする。ロリーは地元で幅をきかせている、麻薬界の王様であった。
そしてロリーとのアポイントをとりつけた4人は、手に入れた大量のドラッグを売り渡すのであった。そして、4人は計画通り大金を手に入れるのだった。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかし、ここで一つ計算外の事態が生じる。何とエディ達が盗んだ麻薬は元々ロリーに手渡す筈のものだったのだ。つまり、エディ達はロリーに運ばれている途中だった麻薬を横取りして、それをロリーに高値で売りつけようとしていたのだった。このことを知ったロリーは怒り、エディ達の抹殺を決定する。
そしてエディ達の部屋に向かうが、そこにはエディ達ではない男たちがいた。彼らはエディ達に麻薬を奪われた張本人だった。彼らはエディ達を待ち伏せ、殺して麻薬を取り戻そうと考えていたのだった。更にそこにエディ達に借金を課しているハリーの部下たちも姿を見せる。そして三大勢力は、互いに激しい銃撃戦を繰り広げるのだった。
そして争いが終わると、部屋には多くの死体が転がっていた。その場に祝杯をあげていたエディ達が戻ってくる。部屋の凄惨な様子に驚くエディ達だったが、部屋に金も麻薬もなくなっていることに気がついた。そして4人は再び金を手に入れるべく、町へ飛び出していくのだった。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ガイ・リッチー監督らしいスタイリッシュなアクション、クライム・サスペンスです。
ジェイソン・ステイサムが若い頃に出演している作品ですが、あまり変わっていないのが嬉しいところでした。悪の集大成のようなドタバタした感じは飽きずに楽しめます。そこに乗ってくる音楽も秀逸です。
海外のチンピラはなぜかおしゃれでカッコよく見えるものです。(女性 20代)
同じくガイ・リッチー監督の『スナッチ』を観た時もそうだったのだが、登場人物が多すぎて名前をほとんど覚えていないけど、ストーリーは全くつまらなくなくて目が離せないのだ。ユニークすぎるカメラワークにどんどん引き込まれる。
所々で音楽の巨匠エンニオ・モリコーネっぽいサウンドがあって古き良きカッコ良さもある。今までイギリス英語はなんとなく苦手だったのだが、ガイ・リッチーの映画を観始めてから好きになったと思う。(女性 20代)
とにかくテンポが良く、キャラクターが魅力的!最初は複雑に思えたストーリーが、終盤で見事に交錯していく展開には拍手。4人の若者の小さな賭けが、大きな騒動に発展していく様子が痛快でした。最後にショットガンがどうなるかのオチまで完璧で、スタイリッシュかつユーモア満載の傑作です。(20代 男性)
ガイ・リッチー監督のセンスが炸裂した一作。複数の視点が入り乱れる脚本構成なのに、混乱せずに楽しめたのは編集と音楽の力も大きい。イギリスらしい乾いたユーモアもツボでした。特にラスト、仲間がショットガンを処分しようとするタイミングの演出が最高にスマートで笑いました。(30代 女性)
まさに“犯罪版ドミノ倒し”のような映画。関係のない人たちの小さな選択が、次々とカオスを引き起こしていく様は圧巻。特に、誰もが利口そうで実は全然賢くないというキャラ設定が絶妙。犯罪映画というより、むしろブラックコメディとして楽しむべき作品だと感じました。(40代 男性)
いかにも男くさい映画かと思いきや、スタイリッシュな映像と音楽にぐいぐい引き込まれました。特にトムのキャラがかっこよくて好き! テンポも良いし、登場人物が全員バカなことをしているのに、なぜか憎めない。イギリス映画の魅力が詰まった一本です。(20代 女性)
『パルプ・フィクション』が好きなら絶対にハマる。小道具やセリフ、登場人物のちょっとした仕草まで無駄がなく、何気ないシーンが後で効いてくる構成が素晴らしい。特にショットガンの行方がラストで一気に回収される流れは天才的。映画を何度も観たくなる一本です。(50代 男性)
お金、銃、マヌケな男たち…。そのすべてが絶妙に絡み合うカオスな群像劇!正直、序盤は誰が誰かわからなかったけど、テンポよく話が進むので飽きることはなかったです。笑いあり、暴力あり、それでいてスタイリッシュ。こういう映画がもっと増えてほしい。(30代 女性)
最初は小さなギャンブルの話だったのに、最後はマフィア、武器商人、ヤクの売人まで巻き込んで収拾がつかない展開に。それが全部ギリギリのタイミングで繋がっていくのが気持ちいい。ラスト、ショットガンの行方を見守るエディの表情が忘れられません。(40代 女性)
スタイリッシュで皮肉たっぷりなイギリス映画の代表作。まるでパズルのような構成がクセになります。しかも、それぞれのキャラがクセモノ揃いで、セリフ回しも洒落が効いている。個人的にはミック&トムの掛け合いが好き。何度も観て、細かい伏線を回収したくなる作品です。(30代 男性)
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を見た人におすすめの映画5選
スナッチ(2000)
この映画を一言で表すと?
ダイヤ、ボクシング、変人たちが交錯する、超ハイテンション群像劇!
どんな話?
盗まれた巨大なダイヤを巡って、ロンドン中の怪しい連中が入り乱れる。八百長ボクシング、マフィア、変人ボクサーなど、多彩なキャラが暴れ回る、ガイ・リッチー監督による疾走感満載のクライムコメディ。
ここがおすすめ!
『ロック、ストック〜』が気に入った人には間違いなく刺さる1本。スピーディな編集とクセの強いキャラ、テンポの良さは健在。ブラッド・ピット演じる謎のジプシーも見逃せないインパクト大の存在です。
パルプ・フィクション(1994)
この映画を一言で表すと?
バラバラの物語がつながる瞬間の快感、タランティーノの金字塔。
どんな話?
ギャング、ボクサー、恋人たちの複数の物語が、時系列を行き来しながら交錯していくスタイル。殺し屋の日常や、予想外の展開が連鎖する刺激的な構成が特徴。唯一無二の世界観に引き込まれる傑作。
ここがおすすめ!
セリフや音楽、構成に中毒性があり、ガイ・リッチー作品の源流にあるとも言える存在。犯罪に巻き込まれていく普通の人々と、乾いたユーモアが絶妙にマッチしていて、何度観ても新しい発見があります。
セブン・サイコパス(2012)
この映画を一言で表すと?
狂人だらけの映画業界!ブラックすぎる脚本家地獄。
どんな話?
脚本家が「セブン・サイコパス」という映画を書こうとするが、現実の“サイコ”たちが次々と関わってきて、現実と虚構が曖昧に。マフィア、誘拐犯、殺し屋など、クセ者ばかりが暴れ回る奇妙なサスペンス。
ここがおすすめ!
メタ構造で笑わせながら、しっかりと暴力と狂気を描くセンスが光ります。『ロック、ストック〜』のような個性派キャラとブラックユーモアが好きな人には、たまらない一本です。サム・ロックウェルが最高!
レイヤー・ケーキ(2004)
この映画を一言で表すと?
“引退間近”の麻薬ディーラーが、最後の仕事で地獄を見る。
どんな話?
仕事に徹し、淡々と麻薬をさばいてきた男が、組織の命令で行った“最後の任務”をきっかけにトラブルに巻き込まれていく。計画的な男が想定外に飲み込まれていく知的クライムサスペンス。
ここがおすすめ!
派手さよりも、クールで緊張感ある展開が魅力。ダニエル・クレイグの知的かつ冷静な演技が光る。イギリス発クライム映画として、『ロック、ストック〜』の後に観ると渋さがより際立ちます。
ナイスガイズ!(2016)
この映画を一言で表すと?
ダメ男ふたりの珍道中、笑えて撃てて泣ける探偵バディムービー!
どんな話?
私立探偵と示談屋がひょんなことからコンビを組み、失踪事件を追うことに。1970年代のロサンゼルスを舞台に、陰謀に巻き込まれながらも事件を追う彼らの不器用な奮闘を描く。
ここがおすすめ!
テンポの良い会話劇と、コメディとアクションの絶妙なバランスがクセになります。『ロック、ストック〜』のようなちょっと抜けた男たちの暴走劇が好きな方に、ぜひ観てほしいバディ映画です。
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