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映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の概要:『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、モンキー・パンチ原作同名アニメの劇場版第1作。クローン技術によって不老不死の体を手に入れたマモーと、賢者の石をめぐって争うストーリー。

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映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の作品情報

ルパン三世 ルパンVS複製人間

製作年:1978年
上映時間:102分
ジャンル:アクション、コメディ、アニメ
監督:吉川惣司
キャスト:山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫 etc

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の登場人物(キャスト)

ルパン三世(山田康雄)
天才的な盗みのセンスを持つ怪盗。アルセーヌ・ルパンの孫。次元・五ェ門と三人で、また時々不二子も加わりお宝を盗む。セクシー美女に弱く、いつも不二子に利用するだけ利用され、お宝を奪われる。
次元大介(小林清志)
ルパンの相棒で、射撃の名手。黒のスーツにハット帽、タバコと、ハードボイルドな人物。女嫌いで特に不二子のような女は信用していないが、不二子の色仕掛けに引っかかるルパンに振り回される。
石川五ェ門(井上真樹夫)
袴姿に刀という出で立ちで、居合の達人。斬鉄剣でなんでも斬る。女性に対しては硬派で、次元と同様不二子に夢中なルパンをたしなめる役回り。
峰不二子(増山江威子)
謎の多いセクシーな美女。基本的には単独行動をしており、時にはルパン達の仲間となり、時には敵となる。マモーに接近するために、ルパンに石を盗ませる。
銭形警部(納谷悟朗)
ルパンをどこまでも追い続ける警察官。あの「銭形平次」の子孫。ルパンとは追い追われる関係だが、その分彼のことをよく理解している。ルパンが捕まり処刑されたが信じられず、自分の目で確かめに行く。
マモー(西村晃)
不気味な姿をした男。背が低く、灰色の肌。クローン技術で何度も再生し、1万年を生きた科学者で、賢者の石を手に入れようとする。不二子を気に入っている。

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のあらすじ【起】

銭形警部はルパン三世が処刑されたことを知るが、本人であることが科学的に確認されてもなお信じることができなかった。彼は自らとどめを刺すべく、遺体のある古城へ行く。
そこへ爆発と共に現れたのはなんとルパンだった。ルパンは銭形警部から逃れ、エジプトへ。銭形警部もそれを追ってエジプトへ向かう。

ファラオの墓でルパンが狙うのは賢者の石だ。次元と二人で石を盗み出すことに成功したが、ルパンはあの処刑された「自分」が何者なのか気になっていた。

銭形警部から逃げおおせ、ルパンは手に入れた石を不二子に渡す。賢者の石を盗み出したのは、不二子に「一晩デート」を条件に依頼されたからだった。不二子は石を手にするとそのまま逃走する。

相変わらず不二子の色仕掛けに惑わされるルパンを、次元と五ェ門はたしなめるが、ルパンもそうやすやすとお宝を渡す男ではない。不二子に渡したのは偽物だったのだ。

不二子は取引相手の男・マモーに賢者の石を渡すが、それを偽物と見破ったマモーは石を破壊する。

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映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のあらすじ【承】

石に盗聴器を仕掛けて盗聴していたルパン達は、賢者の石について調べ始める。
賢者の石には永遠の命を手にする力があると知るが、そこにヘリがやってきて突然襲撃される。
ルパンと次元は車で逃走し、待ち構えていた五ェ門によってヘリは破壊される。

そこに不二子が現れ、危険な相手を敵に回しているから早く石を渡せと警告する。
その後銭形警部にも追われ、なんとかアジトまで逃げ延びるが、アジトはめちゃくちゃに破壊されていた。

不二子に関わるから碌な目にあわないと、次元と五ェ門二人から責められ、ルパンはもう不二子とは関わらないと約束する。

三人が見つけた小屋で休んでいると、そこにボロボロになった不二子がやってくる。賢者の石を奪えなかったために、マモーの手下のフリンチに命を狙われたのだと言う。
ルパンはそれを信じて不二子を受け入れるが、愛想をつかした次元と五ェ門は小屋から出て行くのだった。

結局すべては不二子の罠だった。睡眠薬を飲まされたルパンは連れ去られる。

その様子を見ていた次元はヘリを狙って撃つが、そのまま見失ってしまう。次元はヘリから落ちて来た一枚のメモを拾う。

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』のあらすじ【転】

その後、次元は何者かに着け狙われていた。五ェ門共々捕らえられ、着いた先は米国海軍の施設だった。
そこで二人は、細胞学や遺伝子工学などの科学技術を渡せと各国が脅されていることを知る。マモーは核ミサイルで脅迫しているのだ。

次元らは関係ないと一蹴するが、マモーの要求するものが全てルパンによって盗まれていると聞かされる。不二子がルパンを動かしているのだ。

手がかりを尋ねる大統領補佐官に、次元はあの時ヘリから落ちたメモを差し出す。そこには「WATER」と書かれており、水にぬれると「カリブ海」の文字が浮き上がった。

一方、ルパンは捕らえられていた城からの逃亡を図っていた。そこには歴史上の人物のクローンが何人もいた。

城の中を巡っているとマモーに出会った。マモーはルパンを最高の怪盗と褒めたたえ、自分の言う通りにすれば永遠の命を与えると言うが、ルパンは断る。

永遠の若さと美を得られると喜んでいた不二子は、マモーの申し出を断って賢者の石を盗み逃亡するルパンを説得しようとするが、そこに追っ手が現れて一緒に逃げる。
しかし、エレベーターが着いた先にいたのはマモーだった。
マモーは自分が選んだ者に永遠の命を与えるという計画を話すが、ルパンは笑って請け合わない。
マモーはそんなルパンの態度に苛立ち、もうルパンには永遠の命を与えないと言い、不二子に一緒に来るように言うが、不二子はルパンと一緒でなければ嫌だと言う。

嫉妬で怒り狂ったマモーはルパンを縛り付け、潜在意識の奥深くまで入り込んで暴いてやろうとするが、見えるのはどれもこれも不二子や銭形警部のことばかり。最深部に入り込もうとするが、エラーとなってしまう。なんとルパンは夢を見ないのだ。
これこそ神に他ならないと驚いたマモーはそのままルパンを殺そうとするが、そこに米軍や次元・五ェ門が救出に現れて助かる。
不二子を連れてどうにか逃げ延びるのだった。

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、銭形警部の元に警視総監が訪ねて来た。ルパンの件は既に我々の手に負える問題ではないと、日本に戻るよう説得するが、銭形警部は「ルパンを逮捕するまで帰らない」と言って飛び出す。

ルパンは、マモーがクローン技術で長年命を繋げていることに気付いていた。あの処刑されたルパンもクローンだったのだ。

話し合いをしていたルパン達の元にマモーが現れ、不二子を連れ去ってしまう。その直後に巨大な地震が発生し、町はめちゃくちゃになる。
一万年もの年月、歴史を操ってきたマモーに恐れをなした次元はもうやめようと言うが、ルパンは一人で飛び出していくのだった。

たどりついたのは、閉鎖された原子力発電所。そこには何人ものマモーのクローンがおり、核ミサイルが設置されていた。

クローンで再生を繰り返したマモーはどんどん劣化していった。肉体はボロボロになり、何もかも無駄だったと話したマモーは、本体を宇宙に飛ばす計画を語る。
マモーはミサイルの発射ボタンを不二子に押させる。しかし、ルパンが現れ、全てのミサイルを破壊して防いだ。
マモーを倒したルパンは、マモーの本体(オリジナル)である巨大な脳を見つける。脳はロケットで宇宙空間に飛んでいくが、ルパンが取り付けた爆弾で爆破され、そのまま太陽に吸い寄せられていった。

最後の最後、また不二子の裏切りにあい、銭形警部に逮捕されたルパンは、米軍の爆撃に巻き込まれる。
不二子だけ次元に救出され、残された二人はひとまず関係を忘れて爆撃から逃れるために仲良く走り出すのだった。

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』の感想・評価・レビュー

ルパン3世の劇場版第1作。原作やアニメ初期のアダルトかつダーティな雰囲気を強く意識しつつ、要所要所にいつものコミカルさも冴える、ルパンらしい二面性が光る作品。
今回の敵役である、超科学によって不老不死と人知を超えた力を持つマモーの前に、ルパン一味も苦戦を強いられるが、物語終盤、「永遠の命」を目指した男の、壮大な野望の末路は、非常にすら思えるほど、広い宇宙の中では小さいものであった。(男性 20代)


長編版ルパンの敵役と言えばやはりマモーだろう。敵役にはこれくらいのインパクトがある方が集中しやすい。そして女性が不二子に絞られているのも良い。やはり原点に近い作品だなぁという印象がある。
1978年の作品とのことだが、さすがに「DNA」という単語は出て来ないものの(聞き逃してたら申し訳ない)クローンやクローンの劣化について触れているのは当時としてはかなり新しかったのではないかと察する。ゲストの声優が豪華なのもポイントが高いが、今の若い子にはピンとこないかもしれないところに時の流れを感じる。(男性 40代)

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