12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク
スポンサーリンク

映画『雨鱒の川』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『雨鱒の川』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『雨鱒の川』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『雨鱒の川』の結末までのストーリー
  • 『雨鱒の川』を見た感想・レビュー
  • 『雨鱒の川』を見た人におすすめの映画5選

映画『雨鱒の川』の作品情報

雨鱒の川

製作年:2003年
上映時間:113分
ジャンル:ラブストーリー
監督:磯村一路
キャスト:玉木宏、綾瀬はるか、松岡俊介、阿部寛 etc

映画『雨鱒の川』の登場人物(キャスト)

加藤心平(大人:玉木宏 / 幼少期:須賀健太)
絵が得意で川で雨鱒を見るのが好き。小百合と仲が良く、言葉がなくても心が通じ合っている。小学生の頃母を亡くし、酒蔵の社長の士郎の世話になっていたが、絵の道も諦めきれない。
高倉小百合(大人:綾瀬はるか / 幼少期:志田未来)
耳が不自由で、話すこともほとんどできないが、幼馴染の心平とだけは心が通じ合っている。心平だけを想っているが、両親は酒蔵の跡取りとして英蔵と結婚させようとしている。
加藤沙月(中谷美紀)
心平の母。夫は山で士郎を助けようとして亡くなった。女手一つで心平を育て、夫の残した畑を守って誰にも頼らず生活している。
高倉士郎(阿部寛)
小百合の父。沙月の夫は友人だったが、自分を助けるために亡くなった。沙月と心平親子を気に掛ける。
田崎秀二郎(柄本明)
毎日川で釣りをしている男。幻の魚「イトウ」をずっと待っているのにはある理由がある。
高倉松子(星由里子)
小百合の祖母。心平を孫のようにかわいがる。昔、秀二郎と思い合っていた。
川嶋英蔵(松岡俊介)
幼いころから小百合が好きだった。酒蔵を継ぐために勉強し、小百合と婚約する。
井上美香(伊藤歩)
心平の小学校時代の同級生。東京の画廊で働いており、心平と再会する。
佐々木先生(マギー)
心平の小学生時代の担任。心平が描いた雨鱒の絵を見て才能を感じ、その絵をパリの児童絵画展に出した。

映画『雨鱒の川』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『雨鱒の川』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『雨鱒の川』のあらすじ【起】

酒蔵で働く心平は、仕事中に絵を描いていて酒を駄目にしてしまう。こうしたミスは初めてではない。
社長の士郎は、心平を叱ろうとはしなかった。絵が好きなら、東京に行って本格的に絵の仕事をするように勧める。画廊からある依頼があるというのだ。
心平はその勧めを受け入れて東京に行くことにした。

士郎がそこまでおぜん立てするのには訳があった。娘の小百合のことだ。小百合と心平は愛し合っているが、2人を結婚させても心平が跡取りとしてやっていけるとは思えなかった。事実上の厄介払いだったのだ。

時は遡り、10数年ほど前。
北海道の豊かな自然の中で暮らす心平と小百合。
小百合は耳が聞こえず話すこともほとんどできないため、手話を介して人と会話しなければならないのだが、心平だけは言葉がなくてもコミュニケーションをとることができる。

二人はいつも一緒で、川で遊んだり、絵を描いたりして過ごしていた。

心平は母の沙月と二人暮らし。父親を事故で亡くし、母親の沙月が女手一つで家を守っていた。
士郎は自分だけが助かった負い目もあり、また密に沙月に対して恋心を持っており、加藤親子を気にかけて世話を焼こうとするが、沙月は誰の力も借りようとしなかった。

映画『雨鱒の川』のあらすじ【承】

心平は川で魚を獲るのが好きだった。毎日川にいる秀二郎とも仲が良かった。

ある日、大きな雨鱒を見つける。小さなモリで捕まえようとするが、それではどうにもならないほどだった。
心平は捕まえるのを諦めるが、雨鱒は逃げようとしなかった。その場にとどまっているのだ。心平は雨鱒とも会話できると気づく。
それから雨鱒と友達になり、毎日のように川で遊んだ。小百合も雨鱒と心で会話する。

寝ても覚めても雨鱒のことが頭から離れず、夢中になった心平。学校の授業で雨鱒の絵を描き、作文の時間になっても描き続けた。
仕上がった絵は、独特なタッチで力強いものだった。担任の佐々木先生はこの絵を見て心平の天才的な才能を感じ取り、絵を預からせてくれと言う。

小百合の幼馴染には、もう1人英蔵という少年がいた。英蔵は小百合に想いを寄せており、彼女に好かれるために絵の勉強をし、町の展覧会で賞をもらった。それを心平に見せびらかすが、心平は素直に褒めるだけだった。小百合が心平の描いた絵を見せると、その圧倒的な才能に英蔵は驚いた。そしてそのまま自分の平凡な絵を破り捨てて走って行った。

雨鱒は、伴侶を紹介した。つがいになった二匹はこの川を去ると言う。心平と小百合は雨鱒に別れを告げ、自分たちも雨鱒のように一緒になろうと約束するのだった。

映画『雨鱒の川』のあらすじ【転】

沙月は気丈に働き続けていたが、無理がたたって体を壊していた。しかし、それでも誰に打ち明けることなく働いている。

ある冬の日、加藤家に佐々木先生が訪ねてくる。沙月は心平が悪さをしたのだと思い謝るが、そうではなかった。夏に描いた雨鱒の絵を国際的な児童絵画コンクールに出品し、それがグランプリを受賞したというのだ。

高倉の酒蔵で祝賀会が開かれた。心平は早々に小百合の祖母の部屋へ行き、そのまま眠り込んでしまった。
沙月は久しぶりにお酒をたくさん飲んで疲れてしまったが、息子のことで開いてくれた会を抜け出すわけにもいかない。
顔色が悪いからもう帰りなさいと松子に勧められ、寝ている心平は松子に任せて一人で家に帰って行く。
しかし、その途中で沙月は雪の上に倒れ、そのまま息を引き取る。

10数年後の東京。
心平は新しくオープンするレストランの壁の絵を依頼されていた。小学校の同級生だった美香は、心平に仕事を依頼した画廊で働いていた。
美香はなかなか絵を描く気になれない心平をせかすことなく見守った。

映画『雨鱒の川』の結末・ラスト(ネタバレ)

小百合は東京に行った心平の手紙を毎日待っていた。しかし待てど暮らせど手紙は来ない。そんな中、小百合と英蔵の結婚の準備が進んでいた。小百合の思いも聞かずに。

松子は、かつて思いを寄せていた秀二郎と結婚できなかった自分に重ねる。幻の魚「イトウ」を釣った秀二郎は、もう一度釣り上げたら迎えに行くと言い、そのまま叶えられることなく何十年も過ぎてしまったのだ。

松子は心平に手紙を送り、結婚を知らせる。

手紙を受け取った心平は、さまざまに思いを巡らせる。心平も士郎の考えはわかっていたのだ。わかっていて、自ら身を引いた。
だが、松子の手紙と、小百合からの電話を受け、想いは変わった。

様子を見に来た美香が目にしたのは、ずっと真っ白だった壁に二匹の雨鱒が躍る絵だった。そこにはもう心平はいなかった。

結婚式前夜、戻ってきた心平は小百合を連れて逃げ出す。松子は二人を見送った。

小百合がいなくなったことに気付いた士郎と英蔵は、心平が戻ったことを知って二人を探す。
英蔵はいかだで川を下る二人を見つけ、小百合を連れ戻そうとする。しかし小百合は拒み続ける。
「私には心平しかいない」「私たちは雨鱒なんだ」と訴え続ける。そこに士郎もやってきて、無理やりにでも連れて行こうとするが、小百合の強い気持ちを知った英蔵は士郎を説得して二人を送り出すのだった。

映画『雨鱒の川』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

「東京」って他の県に住む人間からしたら、すごく憧れる場所で、でも少し怖くもあって勇気が無いと行けない場所。自然いっぱいで、ある意味閉塞感のある田舎から出てくる人間はきっと皆「夢」を持って東京に来るはずです。
この作品で描かれるのはそんな「夢」を持つ子供が、成長して大人になり、大切なものや「幸せ」を見つけるお話です。
何かを犠牲にしても叶えたい夢があること。本当に素敵だと思いました。夢があるだけで強くなれる。そう感じる作品です。(女性 30代)


北海道の雄大な自然や、葉加瀬太郎プロデュースの音楽に大変癒されました。当時18歳の綾瀬はるかが実に美しく、いつまでも見ていたいです。余計な展開が無く、ひたすら純愛を貫くストーリーが『雨鱒の川』ならではの良さだといえるでしょう。心平と小百合がいかだに乗り、川を下るシーンはなかなか古風で貴重な映像だと思います。雨鱒の絵を描くまでの心平の人生を思うと、目頭が熱くなりました。老人役の柄本明の演技が光っており、実力を見せつけられました。(女性 30代)


幼い頃に交わした“二十歳になったら会いに行く”という約束が物語の軸にあり、その約束を胸に成長した清流の健気さがとにかく沁みました。雫との再会シーンは、時間が止まったような静けさと切なさが漂っており、二人の距離の縮まり方がとても自然です。しかし、ようやく再び心を通わせたと思った矢先、清流が事故で命を落としてしまう展開は胸が締め付けられました。雫の涙と、川を泳ぐ雨鱒の姿が重なるラストは、美しくも残酷で忘れられません。(20代 男性)


子どもの頃の約束が大人になっても二人をつなぎ続けるという設定が、とても切なくて胸が温かくなる作品でした。雫が清流の想いを徐々に思い出していく過程は、自分の中の“失われたもの”を取り戻すようで、観ていて胸が熱くなりました。しかし、清流が雫を守るために事故に遭い、二人が結ばれる前に別れが訪れてしまうラストはあまりに悲しい。けれど、雫の中で清流の存在は永遠に生き続けていると感じられ、涙が止まりませんでした。(30代 女性)


映像の美しさと、自然の中で育った清流の純粋さが印象的な作品でした。都会に出た雫と田舎に残った清流、対照的な環境で生きる二人の距離がどんどん広がってしまうのが切ない。それでも清流は雫を信じ続け、約束の場所へ向かう姿は胸に迫るものがあります。未来を感じさせる穏やかな雰囲気から一転、清流が突然亡くなる展開は衝撃的。ラストの川のシーンは、彼の魂が自然に帰っていくようで、美しさと悲しさが同居する名場面でした。(40代 男性)


子どもの頃の淡い初恋が大人になって再び動き始めるという流れがとてもロマンチックで、物語の前半は優しい空気に包まれています。特に雫が清流の存在を思い出していくシーンは、忘れていた大切な記憶がゆっくり蘇るようで温かい気持ちになれました。しかし、後半で清流が事故に遭ってしまう展開はあまりに突然で、受け止めきれないほどの喪失感が押し寄せます。清流の優しさが最後まで貫かれていて、それがかえって切なさを強めていました。(20代 女性)


自然の中で育った清流の純粋さが、都会で疲れていた雫の心を次第に癒していく過程が丁寧に描かれていて、とても心に沁みる作品でした。再会してからの二人の表情には、大人になっても消えなかった“特別な想い”がにじんでいます。しかし、これから二人で新しい道を歩めると思った矢先に訪れる悲劇は本当に残酷。清流の最期の表情は穏やかで、雫を守れたことへの満足すら感じられ、見ていて涙が止まりませんでした。(50代 男性)


ゆったりと流れる時間の中で紡がれる恋がとても美しく、雫と清流が見つけた“昔のままの優しさ”に心が温まりました。清流は不器用でありながら、雫を思う気持ちは子どもの頃から変わらず、再会後の言葉の一つ一つにその一途さが感じられます。しかし、幸せを手に入れる前に彼が命を落としてしまう展開は胸が苦しく、雫の涙がその悲しみの深さを物語っていました。自然の美しさが背景にある分、清流の死がより一層切なく響きました。(30代 男性)


この映画は、美しい風景と静かな音楽が物語に寄り添い、二人の関係性の変化を優しく見守っているように感じました。清流の真っ直ぐな想いが、都会で迷っていた雫をゆっくりと包み込み、再び心を通わせ合う姿には深い感動があります。だからこそ、清流の突然の死はショックが大きく、雫が川辺で涙を流すシーンは胸が痛むほど。雨鱒の泳ぐ姿と彼の存在が重なり、彼が自然の中で生き続けているように思えて涙が止まりませんでした。(40代 女性)


女性の立場から見ると、雫の心の揺れ動きがとてもリアルに感じられました。清流の変わらぬ優しさに触れるたび、都会生活で忘れていた“素直さ”を取り戻していくようで、その変化を見ているだけで胸が熱くなります。だからこそ、清流が雫を守るために命を落としてしまうラストがあまりにも切ない。川に佇む雫の姿は、彼への深い愛と喪失感に満ちており、観ているこちらまで涙が溢れました。静かに心を締め付ける映画です。(50代 女性)

映画『雨鱒の川』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『雨鱒の川』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

『八月のクリスマス』

この映画を一言で表すと?

“優しさと儚さが胸に残る、静かに泣ける純愛ストーリー。”

どんな話?

写真館を営む青年ジョンウォンと、駐車違反取締員のタリムが出会い、穏やかな恋が育っていく物語。しかしジョンウォンは病気を患っており、彼はタリムに自分の死を悟らせないまま別れを選ぶ。強く語られる恋ではなく、言葉にしない優しさや時間の積み重ねが胸を締めつけるような感動を生む作品。

ここがおすすめ!

『雨鱒の川』同様、“静かな愛”と“別れの痛み”が深く響く作品。大きな事件は起きないのに、些細な仕草や時間の流れが心を揺らす。派手な恋物語を求める人には向かないが、丁寧で繊細な感情の描写を求める人には最高の一本。

『四月物語』

この映画を一言で表すと?

“淡い恋心をやわらかな映像で包んだ、青春の匂いがする物語。”

どんな話?

北海道から東京の大学へ進学した少女・榛野が、実は密かに想いを寄せる先輩を追って上京していたことが徐々に明かされていく物語。彼女の日常は淡々としているが、ふとした瞬間に溢れ出す“好き”の気持ちが繊細に描かれる。物語自体は小さくても、胸の奥がじんわり温かくなる作品。

ここがおすすめ!

自然光だけで撮影されたようなやわらかい映像が『雨鱒の川』の雰囲気とよく合う。台詞に頼らず、心の揺れを表情や空気感で伝えるスタイルが魅力。静けさの中に温かい感情が流れる恋物語が好きな人にぴったり。

『いま、会いにゆきます』

この映画を一言で表すと?

“愛した人が戻ってくる、温かくて切ない奇跡のラブストーリー。”

どんな話?

最愛の妻を亡くした夫と幼い息子の前に、ある雨の日、記憶を失った状態で妻が姿を現す。彼女との再び訪れた幸せな時間は短く、徐々に真相が明かされていくにつれ、彼らの選択の意味が深く心に沁みる。家族の愛と別れ、奇跡と現実が優しく交錯する物語。

ここがおすすめ!

『雨鱒の川』の持つ“愛と喪失の融合”が好きなら確実に刺さる作品。涙を誘う展開でありながら温かさがあり、大切な人を思い出さずにはいられない。静かで優しい世界観が魅力で、心を締めつけながらも癒される特別な一本。

『恋風恋歌』

この映画を一言で表すと?

“傷ついた心が再生していく、静かで深いヒューマン・ラブストーリー。”

どんな話?

過去の傷を抱える男女が偶然出会い、互いの孤独に寄り添いながら心を通わせていく物語。風景や音楽がストーリーに大きく寄り添い、派手な演出はないものの、感情の揺れが丁寧に描かれている。互いの過去を乗り越える過程が切なくも美しい作品。

ここがおすすめ!

自然の風景と静かな感情表現が『雨鱒の川』と非常に相性が良い。登場人物の心の深い部分に焦点を当てるため、観終わった後に温かい余韻が残る。穏やかで優しい恋物語を探している人におすすめ。

『虹の女神 Rainbow Song』

この映画を一言で表すと?

“届かなかった恋を描いた、切なさの余韻が長く残る青春映画。”

どんな話?

突然、想いを寄せていた友人の訃報を聞いた青年が、過去を振り返りながら彼女と過ごした時間を思い返していく物語。気づいた時にはもう伝えられない“好き”の気持ちが胸に迫り、後悔と温かい記憶が複雑に絡み合う感動作。青春の瑞々しさと切なさが鮮やかに描かれる。

ここがおすすめ!

“手を伸ばしていたのに届かなかった愛”を描いた点が『雨鱒の川』と深く共通する。美しい映像と優しい語り口が心に残り、観終わった後に胸がぎゅっとなる。切ない青春映画が好きな人にはとてもおすすめ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
ラブストーリー映画

みんなの感想・レビュー