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映画『銀のエンゼル』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『銀のエンゼル』の概要:『銀のエンゼル』は、北海道の小さな田舎町に一軒しかないコンビニを舞台に、そこに集まる人々を描いた群像劇。コンビニのオーナーを中心に展開する。主演は小日向文世。

映画『銀のエンゼル』の作品情報

銀のエンゼル

製作年:2004年
上映時間:110分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:鈴井貴之
キャスト:小日向文世、佐藤めぐみ、山口もえ、辻本祐樹 etc

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映画『銀のエンゼル』の登場人物(キャスト)

北島昇一(小日向文世)
町にコンビニが欲しいという人々の思いを受けてコンビニのオーナーに。元々は農家だった。店はほとんど妻に任せきりだったが、妻の入院をきっかけに夜中も店に立つようになる。
北島由希(佐藤めぐみ)
昇一の娘。頭が良く、東京の大学に進学して絵の勉強をしたいと思っている。噂がすぐ広まる田舎が好きではない。自分に関心を示さなかった父に対して反抗する。
小林明美(山口もえ)
シングルマザーで、スナックを経営している。よくチョコボールを買っていく。銀のエンゼルを集めているが、最後の所でいつも5枚そろわない。
北島佐和子(浅田美代子)
昇一の妻。店長としてコンビニを取り仕切っていたが、交通事故で入院する。これ幸いと、羽を伸ばそうとする。今後もコンビニはやらないと宣言する。
佐藤耕輔(西島秀俊)
深夜シフトのバイト。地元の人間ではない。深夜勤務について何も把握していない昇一にあれこれ教える。
中川武(辻本祐樹)
由希の同級生。ダンスの練習に日夜励んでおり、いつか東京に出たいと口にするが、家は酪農をしているため、本音では家を継ぐしかないと思っている。
六ッ木晴男(大泉洋)
配送ドライバーで、週4回やって来る。由希にアプローチするが相手にされていない。

映画『銀のエンゼル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『銀のエンゼル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『銀のエンゼル』のあらすじ【起】

北海道の田舎町。国道沿いにぽつんとある1軒のコンビニのオーナーをしている北島昇一は、店の仕事のほとんどを妻の佐和子に任せきりで、自分はのんきに暮らしている。
佐和子はいつも忙しなく働き、娘の由希はそんな両親を見て、父親に反抗している。

ある日、佐和子は由希の3者面談に向かったが、車でコンビニから出た瞬間事故に遭う。

由希は学校ではいい成績をとっていた。絵を描くことが好きで、東京の大学に進学したいと考えている。しかし、そのことはまだ父に話していなかった。
3者面談に母が現れず、由希は担任との話もそこそこに帰宅する。
バイトから母の入院を聞いた由希は、「なぜ連絡しなかったのか」と父に言う。

佐和子は全治3ヶ月で、その間コンビニの仕事は昇一がやらなければならない。その日も店を回すことにかかりきりで、由希に連絡する暇はなかったのだ。

昇一は、深夜勤務の経験がない。昼のバイトの店員たちはシフトの延長を嫌がりいつも通り帰ってしまった。
昇一は深夜バイトの佐藤に細かいことを聞きながら深夜勤務をすることになった。

映画『銀のエンゼル』のあらすじ【承】

深夜のコンビニには、毎日店の中でヒステリックに電話する女や、店の外でダンスの練習をする高校生などが出入している。
昼間のコンビニとは全く違う顔を見せる。

バイクに乗って大勢でやってくる若者に昇一はあからさまにおびえるが、ヘルメットをとってみればそれは由希の同級生たちだった。武もいる。
彼らは店の外でイヤホンを付けてダンスの練習をしている。近所迷惑にならないように配慮しており、いいお客さんたちだ、と佐藤は言う。

次に店に入ってきたのは女性だった。その女性はお菓子の棚の前にしゃがみ、レジの昇一を呼んだ。彼女は「チョコボールを一つ選んで」と頼む。
昇一が一つ選んで渡すと、彼女は「私のこと覚えてますか」と尋ねる。よく見れば、10年ほど前高校生だった明美だ。
スナックを経営しているという明美は、店のライターを昇に渡す。昇一は綺麗になった明美にのぼせ上がる。

次に、2階の自宅から由希が降りて来た。由希は弁当を一つ選んで、明美へのあいさつもそこそこにそれを夜食として持ち帰った。

明美は由希を見て、「東京の大学に進学するらしいですね」と話す。初耳の昇一は驚く。なんと、バイトの佐藤でさえ知っていると言うではないか。

2階に上がって由希と話そうとするが、由希は部屋に閉じこもって出てこない。おまけに、部屋には見覚えのない鍵までついていた。
いつの間にか、娘との間に隔たりができていたことを実感する。

映画『銀のエンゼル』のあらすじ【転】

由希は、進学の話をもらしたのが武ではないかと思い、彼を問い詰める。しかし違うと言う。おそらく噂好きの彼の母親から洩れたのだろう。
ダンスをしている武も東京に出るのが夢だと言う。

コンビニに週4回ほど来る配送ドライバーの六ッ木は、由希に恋している。由希の部屋の窓に梯子をかけては彼女にアプローチし、ギター片手に歌を披露したりするが、由希は相手にしていない。

六ッ木は初めて見る昇一を新しいバイトだと思ってぞんざいに扱うが、佐藤から由希の父だと聞いてあからさまに態度を変える。
佐和子の入院騒ぎでバイトに発注をまかせた昇一は、大量の豆腐を発注してしまい途方に暮れるが、六ッ木は父親に気に入られようと豆腐の消費を買って出るのだった。

明美は、自分で選ぶと当たらないからと言って、次は佐藤にチョコボールを選ばせる。佐藤は選んであげた後、「どれが当たりだと思ったんですか」と尋ねる。明美は自分があたりだと思ったものを指さすが、やはり佐藤が選んだものを買っていった。佐藤は明美が選んだものを手に取る。

映画『銀のエンゼル』の結末・ラスト(ネタバレ)

母の不在で、昇一と由希の関係はぎくしゃくしたままだった。由希はとうとう家出して東京に出ると宣言し、コンビニを出る。そんな娘に対し、コンビニを空けるわけにはいかない昇一は温めたおにぎりを渡してやることしかできなかった。

駅のホームの横でラーメンを食べていた武は、ホームに由希が立っているのを見て声を掛ける。
東京に行くと言う由希に、武は「自分は長男だからここに残るしかない」と告げる。

夜、由希が家を出たことを知った六ッ木は昇一に詰め寄る。「娘が心配じゃないのか」と怒鳴る六ッ木に対して、昇一は一発殴るだけで言い返さなかった。昇一の娘を思う気持ちを知った六ッ木は、あの一発では思いを受けて呼び戻すのに足りないからと言って、佐藤に殴ってくれと頼む。佐藤は何発か思い切り殴り、ボコボコになった六ッ木はトラックで由希を探しに行った。

大雪のせいか、町中が停電した。コンビニは予備電源で店内の小さな明かりはついたが、外は真っ暗。
突然店に女性が現れた。毎日電話口でヒステリックに騒いでいる女性だ。彼女は毎日恋人を待ち続けているが、どうやらコンビニの看板を目印にしているらしい。今看板のライトはついていない。
彼女はどうにかして電気をつけてくれと頼む。

昇一は意を決し、蛍光灯数本をかついで外の看板にのぼった。風にあおられながらも蛍光灯を交換し、明かりはついた。
すると遠くの方から車が来るのが見えた。あれが女性の恋人の車か、と一瞬思うが、それはパトカーだった。

佐藤は、指名手配犯だった。パトカーが店に入った時にはもう佐藤の姿はなく、コンビニの制服だけが残されていた。そのポケットにはチョコボールが入っており、くちばしを見ると銀のエンゼルだった。

一方、由希が乗っている電車も停電で立ち往生していた。乗り込んできた六ッ木に父親の思いを聞いた由希は、翌朝自宅に戻って来る。
面と向かって「東京の大学に行きたい」と昇一に伝えた由希は、その後希望通り東京に出た。
昇一との関係も良好で、手紙のやり取りをしている。

映画『銀のエンゼル』の感想・評価・レビュー

町に一件しかないコンビニ。関東でも田舎の方に住んでいる私の家の近くにはコンビニがありません。1番近いコンビニまで車で約10分。特に急ぎのようでなければスーパーに行ってしまった方が早いくらい。でも何故か寄ってしまうのがコンビニなんですよね。
そんなコンビニで起こる出来事を淡々と描いた今作。あっさりしたストーリーかと思いきや家族の絆を深めるような描写もあり、感動させられるシーンもありました。
オーナーを演じる小日向文世の哀愁が物凄く良い感じで、見ていて優しい気持ちになれました。(女性 30代)


雪国のローソンを舞台にしていますから、親近感を覚えました。家族関係やお客さんとの交流を淡々と描いており、人間模様にほのぼのします。北海道のコンビニでは、おにぎりを温めてもらえるのですか。心身が温まる素敵なサービスですね。村上ショージと小日向文世が、ガソリンスタンドの屋根の上でコーヒー片手に休憩しているシーンは、名場面です。終始単調な流れですから、作業のお供に良いかもしれません。チョコボール、久し振りに買ってみます。(女性 30代)

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