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映画『マッドマックス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マッドマックス』の概要:暴走族が蔓延る荒廃した地上の道路。警官のマックス・ロカタンスキーは多くの犯罪者を捕まえ、凄腕のドライバーとして名を馳せていた。ある日、彼が捕らえた犯罪者の仲間がその報復にマックスの同僚を襲う。更に妻や子供まで襲われたマックスは、復讐の鬼と化し、暴走族を追い詰めていく。

映画『マッドマックス』の作品情報

マッドマックス

製作年:1979年
上映時間:94分
ジャンル:SF、アクション
監督:ジョージ・ミラー
キャスト:メル・ギブソン、ジョアンヌ・サミュエル、スティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース=バーン etc

映画『マッドマックス』の登場人物(キャスト)

マックス・ロカタンスキー(メル・ギブソン)
警官。凄腕のドライバーであり、仲間からの信頼も厚い。妻と一人の子供がいる。

映画『マッドマックス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マッドマックス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マッドマックス』のあらすじ【起】

人通りのない町外れの道。車内で待機していたボッパーは、警察本部からの連絡を受けて、暴走車両の追跡の準備を始めた。野外でセックスをしていたカップルを狙撃銃のスコープで覗き見していたループを助手席に乗せ、ボッパーは車を走らせる。暴走車両は高出力のV8エンジンを積んでいて、二人の車では追い着けない。ボッパーは銃で脅して止めようとするが、狙いを外して逃げられてしまった。暴走車両を運転していた男は、警察をウスノロ呼ばわりした。

暴走車両は町へと進んで行った。ループに運転を代わったボッパーたちだが、通りがかった民間車両と事故を起こしたり、公衆電話を破壊してしまう。町に被害を出しただけで、二人はまたしても犯人を逃してしまう。警察はマックスに連絡し、犯人逮捕を要請した。

マックスは暴走車両の進行方向に先回りして、犯人を迎え撃った。真正面から突っ込んで威嚇した後、高速で後を追い、暴走車両の尻に何度も衝突する。マックスの運転テクニックに翻弄された犯人は運転を誤り、自滅した。

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映画『マッドマックス』のあらすじ【承】

事件を解決し、妻と生まれたばかりの息子の三人で幸せの一時を過ごしていたマックスだが、友人の整備士から連絡を受けて家を後にしようとする。妻は仕事と車のことばかりしか頭にないマックスに不満を持っていたが、それでも彼のことを愛していた。

警察の整備工場に着いたマックスに、整備士たちはV8エンジンを披露した。市場に流通しているものは数少ない希少なそのV8エンジンをマックスの車に積んでくれるという。整備士たちは自分たちが一から組み立てたものだとマックスに言ったが、実はそのエンジンは、マックスが警察を辞めないよう引き留めるため、署長が彼に買い与えたものだった。

マックスが捕まえた暴走車両の運転手は、町をバイクで転々とし、各地で暴れ回る暴走グループの一員だった。暴走グループは、マックスに倒された仲間を弔うために、彼の棺と共に各地を巡り、破壊活動を始めた。別の事件を解決したばかりのマックスの下に、彼の同僚が現れ、命を狙われていると彼に警告した。

映画『マッドマックス』のあらすじ【転】

暴走グループの一人を逮捕した警察は、早速逮捕した男を尋問しようとしたが、証拠不十分ということで、裁判所が不起訴処分を決める。罪が罰せられないことも、悪人が野放しになることも許せない警察だったが、裁判所の決定を覆すことはできず、勝ち誇る暴走グループの一員を前に、黙って怒りを堪えるしかなかった。

市民の通報を受け、出動した警察。しかし、その通報は暴走グループによる罠だった。現場に駆け付けた警察は待ち伏せしていた暴走グループの手にかかり、全身火傷の重体を負ってしまった。

負傷した仲間の見舞いをするため、マックスは病院に駆け付けた。そこで彼が見たのは変わり果てた仲間の姿だった。その晩、病院で見た仲間の姿が目に焼けついて眠れなくなってしまったマックスは、朝が来るまで海を眺めていた。後から起きて彼の下に現れた妻に、マックスは正義感に駆られた男が破滅した理不尽を嘆いた。

世の中の理不尽に付き合い切れなくなったマックスは署長に退職願を申し出たが、署長は受理せず、マックスに休暇を言い渡した。

映画『マッドマックス』の結末・ラスト(ネタバレ)

家族と共に休暇を満喫していたマックス。途中でタイヤがパンクし、修理工場に寄ることにした。マックスが工場の整備士と打ち合わせしている間、妻が息子のためにアイスを買いに近場の店に行くと、暴走グループと出くわした。一度は逃げ出すことに成功したが、息子を人質に取られてしまう。銃で暴走グループを脅し、息子を連れて再び逃げ出した。しかし、追い駆けてきた暴走グループのバイクにはねられ、マックスの息子は死に、妻も重体になってしまった。マックスは二人のために復讐を誓う。

バイクで街道を走る暴走グループを追い抜き、挑発するマックス。バイクが自分を追って来るのを確かめると、進路を急反転し、追ってきた暴走グループの一員に向かって突っ込んだ。マックスの度胸に負けた暴走グループの一員は衝突の直前、急ハンドルを切り、横転した。次いで、マックスは暴走グループのリーダーを追い駆ける。マックスに追い駆けられた暴走グループのリーダーは進路方向への注意が疎かになり、正面からやってきたトラックと衝突してしまった。

復讐を果たしたマックスは、妻が眠る病院へと車を走らせた。

映画『マッドマックス』の感想・評価・レビュー

凄い世界観を表現したなぁと思います。風化した未来という印象です。秩序が無い社会であることは明らか、それでも警察がいて弁護士がいて、平和であるかのように暮らす人々。そして突然訪れる死、それもかなり残酷な…画面越しに観ていると危険であることは明らかなのに、どうして1人で行動させてしまうのか。この作品は、それが突っ込みどころとは言えない雰囲気があります。登場人物の全員と、観ている自分の感覚がハッキリずれていてゾクゾクします。(男性 20代)


今さらながらついに観た、という一本。
ただの砂漠の街から強引に近未来感を引き出しているのは見事。その街は荒れていて暴走族が幅をきかせているというディストピア感と合わせ、独特の世界観を醸し出している。
もっと単純でただただ暴力的な話かと思いきや、主人公は暴走族を取り締まる警察という立場でありながら、自身が暴走や取り締まりそのものに取り込まれていきそうになるという人間の狂気に触れている点が面白い。これが主人公に深みを与えていて、だから長く愛されるシリーズとなったのだろう。(男性 40代)

関連作品

次作 マッドマックス2

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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SF映画アクション映画

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    SF映画というカテゴリーにしては特殊効果も未来的な記述も全くなく、現在でも存在している少々郊外のへんぴな町だという設定であり、その町全体も西部劇に出てくるゴーストタウンそのものである。ただ単にヘビメタの元祖みたいな暴走族が世間を荒らし回っている未来、という設定もどうなんだろうと思うが、まぁ、そんな未来も地域的にはあり得るのかと納得するしかない。撮影されたのがオーストラリアの大平原が舞台という、放ったらかしにしておけば数百年は風景も変わらないような土地である。意図的にカーチェイスの迫力を出すためだけに選ばれた舞台だろう。ブレーキなど踏む必要がない道が荒野の真ん中に1本存在している、ある意味恐怖を感じさせる風景であるが、この映画の舞台にはこの風景こそが凄まじく暴力的な描写を完成させたとも言える。クローズアップされるのが道路の中央分離帯の車線である。これを極端なローアングルで撮影することにより目眩がするような臨場感を持たせている。カメラマンがファインダーを覗いたら正視に耐えられないスピード感だろう。当時の撮影技術でここまでのカーアクションを撮影したというのは驚異である。死人が数人出たという噂も流れた映画であるが、それが本当であっても不思議ではないようなクラッシュシーンの連続で、ラストの緊迫感は今見ても背筋がゾクゾクする。

  2. 匿名 より:

    近未来といえどもここまで無法地帯になってしまったら治安などというものが、何の役に立つのかという疑問も生じてくるわけで、警察官がこういった輩を取り締まる背景が小さすぎて、まるで西部劇の様相を呈している。警察と言うよりは自警団と言ったらいいのだろうか。さらに出ている人間がまともな役でも全てクレイジーに見えるような不思議な感覚がつきまとい、ヒッチコックが撮ったマカロニウエスタンといったイメージなのだ。ジョージ・ミラーという当時は素性の解らない監督が何に影響されたのかは不明だが、この画面から流れている妖しい空気は只者ではないという部分がひしひしと伝わってくる。

  3. 匿名 より:

    後にジョージ・ミラーが撮った「イーストウィックの魔女たち」という画画があるが、コメディをやらせてもこの監督の作品は若干分裂症気味なところがあり、それが強烈な個性なのだというところが解る。しかしながらそのダイナミックなカメラワークというものが、それまでの常識を破ったという点では映画の撮り方に革命的なムーブメントを起こした人物だろう。そしてどこから引っ張ってきたのか解らないような役者の使い方も上手い演出の効果になっている。一説では本物の暴走族を使ったという説もあるが、どうやら本物の役者だったらしい。