映画『マッドマックス サンダードーム』の概要:1985年制作のオーストラリア映画(原題:Mad Max Beyond Thunderdome)。メル・ギブソン主演のシリーズでマッドマックス第三部作にあたり、本作で完結となっていたが新作公開が決まっている。
映画『マッドマックス サンダードーム』 作品情報
- 製作年:1985年
- 上映時間:107分
- ジャンル:アクション
- 監督:ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルヴィー
- キャスト:メル・ギブソン、ティナ・ターナー、アンジェロ・ロシット、ポール・ラーソン etc
映画『マッドマックス サンダードーム』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
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映画『マッドマックス サンダードーム』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『マッドマックス サンダードーム』のあらすじを紹介します。
物語の舞台は近未来の地球にあるバータータウン。
そこは核戦争で荒廃し、金銭が流通していない地上の街と豚メタンガスを製造している地下の街から成り立っていた。
そこにヘトヘトになったマッドマックス(メル・ギブソン)はたどり着いた。
それを見ていた地上の街の首長アウンティ(ティナ・ターナー)は強豪な守衛にマックスを急襲させる。
しかしその窮地をくぐり抜けたマックスはアウンティに一目置かれることに。
街の中央にあるサンダードームで地下の国を支配するマスター・プラスターという2人と闘うことを命じられた。
しかし戦いの途中、プラスターの素顔が少年であることが発覚。
とどめを刺すことができなかったマックスは街から追放された。
ある日気を失っていたマックスを救ってくれた少女がいた、彼女はマックスを3歳から16歳までの子供が暮らす場所へと連れて行ってくれた。
そこでは子供たちだけが暮らす緑の楽園で、いつかキャプテン・ウォーカーというパイロットが助けに来てくれると信じていた。
そしてマックスはウォーカーだと勘違いされてしまい、次第に子供達と打ち解けていく。
外の世界に興味を持っていた何人かの子供たちが、バータータウンを目指し出かけてしまう。
後を追ったマックスはそこでアウンティと再会。
死闘を繰り広げることになった。
戦いの末、バータータウンは火の海となり壊滅。
マックスは幸せな世界を願い再び放浪の旅に出るのだった。
映画『マッドマックス サンダードーム』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『マッドマックス サンダードーム』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
マッドマックスシリーズ1の駄作
このシリーズはカーチェイスが見ものの映画。
なのにまず近未来の設定というやりすぎた背景のせいで道がないという大変な事態に。
そのためこの映画の見所としてカーアクションを楽しみにしているファンが多い中、非常に残念な結果となっている。
またこのシリーズの2は少々暗めの設定だった。
そのイメージを払拭したいのか本作はコミカルに出来ている気がする。
またサブタイトルのサンダードームに関して言えば最初の戦いで使う戦闘場のみの登場で早々と終わってしまう。
これもサブタイトルにした意味があったのか?と謎に感じる。
さらに後半に行くにつれて子供を中心に描き出していることも違和感をかんじずにはいられない。
いつからこのシリーズの映画はこんなお気楽コメディ道徳映画になってしまったのか。
悔しいけれど音楽センスは抜群
この映画の良いところはかかる音楽である。
雰囲気も盛り上げてくれるし、大したことのないシーンでも意味ありげなものに変わってしまう。
また本作品の主題歌はティナ・ターナーが歌っている。
歌唱力もあり、音楽的にも素晴らしいことでこの映画を良い感じでフォローしているといっても良い。
役柄のクオリティーが酷い
マックスが最初にサンダードームで闘うことを命じられたのはマスター・プラスター。
彼らは身長1mにも満たないマスターと巨人のプラスターという二人組だった。
このクオリティーがじっくり見なければそれなりに楽しむことができる見た目であるが、やや冷静に見てみると酷さに気がついてしまう。
ティナ・ターナー演じるアウンティにおいてはキャラが中途半端すぎて、悪役なんだか実は良い心を持っているのかがわかりにくい。
全体的に迷走しているキャラクターが多かった。
映画『マッドマックス サンダードーム』 まとめ
メル・ギブソンも今となっては色々と問題を起こすおじさん俳優というイメージを持っている人も多いかもしれない。
しかしアクション映画やクライムサスペンスといった映画では、あの印象に残るこわもての顔や体格は目立ち彼のおかげで作品が面白いといったことも多かった。
本作品はシリーズの中では駄作に入るだろう映画で、何がしたいのかいまいち良くわからなかったがメル・ギブソンファンにはそこそこ楽しむことができるだろう。
1と2も独立しており話は続いていないので3だけ見ることも可能である。
むしろシリーズを見ていない方が3の良い箇所を探せるのかもしれない。
そのくらい2のイメージを払拭したいがため、悪乗りしすぎてしまったという感じが否めない。
関連作品
- マッドマックス 怒りのデス・ロード 次作
- マッドマックス2 前作
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