この記事では、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:アクション、SF
監督:ジョージ・ミラー
キャスト:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン etc
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の登場人物(キャスト)
- マックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)
- 元警察官。最愛の妻と娘を失い放浪していたところ、謎の集団に突如拉致され彼らの輸血袋にされる。フュリオサと共に緑の土地に向けて旅することとなる。
- インペラトル・フュリオサ(シャーリーズ・セロン)
- ジョーの元で働いていた女戦。ジョーに反旗を翻し、ジョーの慰み者となっていた女性達を助けるべく行動を起こす。
- ニュークス(ニコラス・ホルト)
- マックスを輸血袋とするウォーボーイズの一員。ふとした事からマックスとフュリオサと緑の土地を目指す事となる。
- イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)
- 不死身のジョーと呼ばれる辺り一帯を支配する有力者。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじ【起】
正義感溢れる警察官であるマックスは、愛する妻と娘と共に幸せな生活を送っていました。しかしその頃、世界で核戦争が勃発します。拡大化したその専用によってとうとう地球は壊滅状態に陥ります。残った人類達は、何とか生き残りをかけて残り少ない資源である石油と水を求め新たな戦いを始めました。そしてその戦いの最中、マックスは最愛の家族を奪われてしまいます。
マックスはインターセプターという愛車と共に放浪の旅に出ました。しかし、ある日突然謎の集団に突如襲撃され捕まってしまいます。マックスは、とある砦に連行されます。その砦は不死身のジョーと呼ばれる男が全ての資源を支配する場所でした。ジョーは一帯の水と石油を全て手中に収め、住民達を操っていました。また、美しい女性を何人も監禁しては、より優秀な跡取りを産ませるために幾度となく犯して妊娠させるという行為を繰り返しています。
ジョーはウォーボーイズと呼ばれる部下を率いていました。ウォーボーイズ達は戦場の中で死を遂げることで天国に行けると信じているため、”死”を恐れない勢いがありました。

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじ【承】
ウォーボーイズ達がマックスを捉えたのは、マックスを自分達の”輸血袋”とする為です。ウォーボーイズ達は核戦争の時に浴びた放射能の影響で、定期的に輸血を必要としていたのでした。放射能に汚染されておらず、自分と同じ血液型という輸血袋はかなり貴重な素材なのです。
一方、その頃ジョーの部下である女戦士、フュリオサがとある計画を実行しようとしていました。フュリオサはジョーに捉えられ性奴隷とされている女性達を助け出し、自分の故郷である「緑の土地」に向かおうとしていたのです。隣町にある石油を奪って来る様にと命令されたフュリオサは、隣町に向かう為の巨大トレイラー「ウォー・リグ」を渡されます。フュリオサは無事に女性達を助け出しトレイラーに同乗させます。そして、隣町に向かうフリをして緑の土地へと進路を取ったのでした。
しかし、ジョーに反旗を翻した事がバレ、一躍追われる身となります。そして、フュリオサを追って大群が送り込まれました。マックスが輸血袋として乗っているウォーボーイズ・ニュークスの車両もフュリオサめがけて突撃して行きます。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじ【転】
追っ手を振り切るために、フュリオサは自ら車体を激しい砂嵐の中に突入させました。頑丈な車体且つフュリオサの高い運転技術があった為に、フュリオサ一行は無事にその砂嵐を抜け出します。しかし、フュリオサの後を追って砂嵐に突入していった追っ手達が乗る車体は次々と壊滅して行きます。マックスが括り付けられた車体もまた、砂嵐の中で大破しました。
激しい衝突に巻き込まれたマックスはそのまま意識を失いますが、幸い一命を取り留めていました。目を覚ましたマックスは、自分としっかり繋がれているニュークスを仕方なく担ぎ徒歩で移動を開始したのです。そして暫く歩いたマックスは、フュリオサ達が休憩を取っている場まで辿り着きました。マックスが追ってではないと分かったフュリオサは、彼らもトレイラーに乗せ旅を続けることとしました。
しかしその間にもジョーの追っ手は迫ってきます。フュリオサとマックス、そしてニュークスも生き残る為に共戦するうちに、仲間意識が芽生えてきました。しかし、彼らの努力もむなしく、女性のうちの1人であるスプレンディドが殺されてしまいます。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の結末・ラスト(ネタバレ)
彼等は幾度も追っ手を退け、長い道のりを渡りとうとう緑の土地へと辿り着きました。しかし、その場所はフュリオサの記憶とは全く異なり、核によって汚染された荒れ果てた土地となっていたのです。落胆する一同でしたが、そこでマックスが、ジョーの砦を奪い自分達のものにすればいいと提案します。マックスの案に乗った一行は、来た道をそのまま引き返す事となりました。しかしその途中、フュリオサが追っ手に脇腹を刺され重傷を負ってしまいます。
大群に囲まれとうとう万事休すとなった一同でしたが、そこで立ち上がったのがニュークスでした。ニュークスは実は助けられた女性のうち1人に恋心を抱き、彼女を守る為に囮を買って出たのです。「オレを見ててくれ」と彼女に最後に告げたニュークスは、自ら犠牲となり後続の車両を巻き込みながら谷で横転しました。そして、ボスであるジョーも姿を見せました。マックスはジョーに挑み、そしてジョーを見事殺害しました。
マックスは出血多量を起こしているフュリオサに自らの血を輸血し彼女を助けます。フュリオサはジョーの死体を持ち帰ります。英雄となったフュリオサを見届け、マックスはまた一人旅を続けるのでした。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
シリーズものだが、この作品単体でも十分楽しめる。
ストーリーとしては広大な砂漠を行って帰るだけのシンプルな内容で、ひたすら激しいカーチェイスが繰り広げられる。
アクションシーンはほとんどCGを使ってなく、実際のスタントの迫力に圧倒され、目が釘付けになる。ところどころに早送りの編集がされており、より爽快さとスピード感が増している。
流血やグロいシーンがほとんどないので、そういうのが苦手な人でも楽しく見られる作品だ。(女性 30代)
マッドマックスシリーズ史上最高傑作であることは間違いない。独特な世界観、キャラクター、そしてド派手なアクションは、シリーズの中だけでなく他の映画と比べても群を抜いている。これぞマッドマックス、見事である。
ストーリーはとても単純でわかりやすい。単純なストーリーは物足りなさを生みがちだが、今作は違う。一本の単純なストーリーに音楽や映像がガッチリと噛み合っている。観賞後は満足を通り越して放心状態だった。(男性 20代)
派手で大袈裟な車に武器。大音量でありえない場所から奏でられる音楽。視覚と聴覚、両方で楽しめる作品でした。映画の醍醐味は、現実では味わえない世界を体験出来ること。この作品はそんな体験をするのにぴったりです。
激しいアクションに個性的なキャラクターが多く、女性は敬遠しがちな作品かもしれません。しかし、この作品に登場する女性は皆強く、美しく、応援したくなるシーンが沢山ありました。
アクション映画をあまり観ない方にも、是非観てもらいたい作品です。(女性 30代)
CGを使わない骨太アクションを楽しめる傑作映画。ストーリーは単純で「行って戻ってくるだけの話」だが、迫力のカーアクションと爆音使用の音響だけでここまで熱中できるとは驚かされる。できるだけ大画面で、良質な音響で楽しみたいものだ。
出演しているトム・ハーディの寡黙な主人公もカッコいいが、それを上回る漢を見せつけてきたのはシャーリーズ・セロン。美しい女優なのにベリーショートで薄汚れた姿がこんなにもカッコいいのはなぜなのだろう。(男性 30代)
冒頭から最後までほぼノンストップのアクションで、こんなに息つく暇のない映画は初めてでした。特にフュリオサとマックスが協力し始める展開が胸熱。単なるカーチェイスじゃなく、世界観がしっかりしていて、メッセージ性も強い。終盤、引き返して要塞に突入する展開は意外性もあり感動しました。映像も音楽も完璧!(20代 男性)
女性の自由と尊厳をテーマにした力強い物語でした。シャーリーズ・セロン演じるフュリオサの圧倒的存在感に釘付け。彼女のための映画と言っても過言じゃないくらい、力強さと優しさを持ったヒロインでした。マックスがあえて一歩引いたポジションなのも良い。ラストで彼女が水を解放するシーンには泣きました。(30代 女性)
正直、最初は「マッドマックスって古臭いB級映画でしょ?」と思ってたんですが、観たら度肝を抜かれました。美術、衣装、編集、アクション、どれをとっても狂気の美学が貫かれてて芸術品レベル。特にギターを弾く炎男、最高。バカバカしいのにカッコいい。この世界に住みたいと本気で思いました。(40代 男性)
初めて観た時、衝撃で言葉を失いました。何がすごいって、アクションなのに女性たちの“解放の物語”になってるところ。フュリオサの葛藤と再生、過去との決別が強烈で、ただの爆破映画じゃない。ビジュアルと音が心臓に突き刺さるような感覚。映画というより“体験”でした。(20代 女性)
息子にすすめられて観ましたが、めちゃくちゃ面白かったです。セリフが少ない分、動きと表情で語る演技がすごくて、特にマックスが口数少なくも存在感を放っているのが良かった。フュリオサも素晴らしい。派手だけど無駄がない、すごく洗練された映画。こんなに熱くなれる映画は久しぶりでした。(60代 男性)
観終わった瞬間「これは映画の歴史が変わったな」と思った。色彩、構図、スピード感、すべてが斬新で、“マッドマックス”というタイトルにふさわしい狂気が貫かれていた。特に、反転して戻る決断をした瞬間、映画としてのメッセージが一段深まった気がした。単なる逃走劇じゃない、命をかけた希望の物語。(30代 男性)
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た人におすすめの映画5選
スノーピアサー(Snowpiercer)
この映画を一言で表すと?
終末世界を疾走する列車の中で繰り広げられる、格差と革命のサバイバル劇!
どんな話?
地球が凍結し、生存者たちは永久機関で走り続ける列車「スノーピアサー」で暮らしている。車両の階級社会に不満を持つ下層民が、反乱を起こして先頭車両を目指す革命の物語。
ここがおすすめ!
『マッドマックス』同様、過酷なディストピア世界を背景にしたビジュアルと、社会への風刺が効いた物語が魅力。列車という密室空間での濃密なドラマとアクションが見応えたっぷりです。
エリジウム(Elysium)
この映画を一言で表すと?
地上と宇宙、富と貧困――真逆の世界を繋ぐひとりの男の闘い。
どんな話?
2154年、地球は荒廃し、富裕層は宇宙ステーション「エリジウム」で快適に暮らしていた。地上で労働にあえぐ男が、病を治すため、そして社会を変えるために戦う姿を描いた近未来アクション。
ここがおすすめ!
スラム化した地球やハイテク兵器、社会階級の対比など、『マッドマックス』が好きならハマる要素が満載。ニール・ブロムカンプ監督ならではのリアルな未来描写も必見です。
ブレードランナー2049
この映画を一言で表すと?
荒廃と美が交差する未来で、人間とレプリカントの“真実”を求める旅。
どんな話?
人工生命体「レプリカント」を追う捜査官Kが、ある秘密を知ったことから自身の存在意義を問い始める。前作の30年後を舞台に、記憶とアイデンティティをめぐる壮大な物語が展開される。
ここがおすすめ!
美術・映像・音楽すべてが芸術的で、『マッドマックス』のビジュアル美を愛する人に刺さるはず。人間性や社会構造への問いなど、深いテーマもじっくり味わえるSF大作です。
ウォーリアー(Warrior)
この映画を一言で表すと?
闘いの果てに兄弟が選ぶのは、拳か、和解か――感情揺さぶる格闘ドラマ!
どんな話?
長年疎遠だった兄弟が、総合格闘技の世界トーナメントで再会し、対決する運命に。暴力の中にある愛情と許し、そして家族の再生を描いた男たちのエモーショナルな物語。
ここがおすすめ!
マッドマックス的な肉体のぶつかり合いを、より人間ドラマにフォーカスした一本。アクションだけでなく涙を誘う物語に、思わず心を揺さぶられます。
ザ・レイド(The Raid)
この映画を一言で表すと?
息つく間もない戦い、命をかけた階層型アクションの極限へ!
どんな話?
ジャカルタのスラムにある高層ビルに突入した特殊部隊が、逃げ場のない地獄の中で犯罪組織と死闘を繰り広げる。銃撃戦、格闘、サバイバルが一瞬も止まらない超絶バトルアクション。
ここがおすすめ!
『マッドマックス』のノンストップアクションをもっと濃縮したような圧倒的テンポと興奮が味わえます。アクション映画ファンなら一度は観るべき、世界が絶賛したインドネシア発の傑作!
みんなの感想・レビュー
企画が出てから15年もおあずけにされれば、出世作とはいえ、メル・ギブソンがマックス役を辞退するのも納得。
27年ぶりの新作ということもあり、本作と以前のシリーズ3作の違いに違和感を感じる長年のファン層と、本作ではじめて「マッド・マックス」を見たという人もいるであろう作品。
続編として見るよりも、スピンオフ作品として見れば、とても楽しめるであろう映画になっている。
序盤でマックスが昆虫(爬虫類にも見える)を捕まえてかぶりついた他には、トラックについていた母乳しか口にしていないのにとても元気だという謎や、ニュークスの洗脳が解けるのがあっけないという突っ込みどころは残る。
だが、マックスとフュリオサが、悪役ジョーの一味を成敗していくという爽快感が上回っている。
子供を産める女性は全員“妻”として所有し、汚染された世界の影響で短命でありジョーに洗脳されている、全身白く銀色のスプレーで口の周りを染めるウォーボーイズなど、人権を無視したかのような設定。
捕まったマックスからウォーボーイズに輸血するため“輸血袋”と呼んだり、輸血しながら車の前面にマックスを磔にもするが、人権に関しての嫌らしさを感じさせない演出。
ジョーたちの車には、ギターを演奏しながら攻撃してくるという奇抜なキャラクターも存在する。
極力CGは使わないというスタンスで撮影されているが、序盤でマックスが逃げようとするシーンやニュークスが車に忍び込むシーンが、ほかのシーンより若干早く動いているように見えるという、テンポの良さも面白い。
ストーリーはあってないようなもので、荒廃した砂漠だけの世界で命を懸けた迫力満点のカーチェイスが行われるだけ。
マックスが見る幻覚の少女たちは、彼がこれまで救えなかった人々のように描かれているものの、詳細は謎のまま。
そして、ジョーに反旗を翻した女性たちがマックスの協力を得て、悪者のジョーをやっつけていくだけ。
細かい心理描写やラストのどんでん返しは無いが、そういったものを売りにしている作品が多い中で、アクションだけを純粋に楽しめる内容に仕上がっている。
妻と息子を暴走族に殺され、復讐の鬼と化した警察官マックスが復讐を遂げたことから始まった、マッドなマックスが悪党を片っ端からやっつけていくバイオレンスアクションムービーの最新作。
2001年に4作目の撮影が計画されたものの問題が重なり中止、結局15年近い歳月を経て公開に至った。
その関係で年齢設定に無理が出てしまい、3作目までマックスを演じてきたメル・ギブソンは身を引いている。
代わりに起用されたのは、バッドマンシリーズ「ダークナイト ライジング」の悪役ベインが印象的だったトム・ハーディ。
画期的な新キャラクターとして登場した、スキンヘッドにオイルまみれで片腕が義手の戦うヒロイン、フュリオサ役にはシャーリーズ・セロン。
美しい金髪をスキンヘッドにし、全編ノーメイクで撮影に挑んでいる。