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映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』の概要:ドイツにて人気の高いSFファンタジー小説を実写映画化。吸血鬼の少年とオオカミ男の少年、エルフの少女が狙われた血の結晶のペンダントを守るべく、苦手を克服しながら強大な敵へと立ち向かう。

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映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』の作品情報

マジック・ワールド ビーストと闇の支配者

製作年:2020年
上映時間:97分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:ティム・トラゲーザー
キャスト:アーロン・キシオフ、ヨハンナ・シュラムル、アルセニ・ブルットマン、リック・カヴァニアン etc

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』の登場人物(キャスト)

ブラッド(アーロン・キシオフ)
吸血鬼。血が苦手で嘔吐してしまう。一族が代々受け継いできた血の結晶の持ち主。聡明で頭が切れる。吸血鬼一族の誇りを大切にしているが、血が苦手だと気付き自分自身に失望している。
フェイ(ヨハンナ・シュラムル)
妖精。飛ぶことに恐怖を抱いている。金髪で美しい少女だが、勇敢。ブラッドとウルフに出会い、共に冒険することで苦手を克服する。
ウルフ(アルセニ・ブルトマン)
オオカミ男。一族のリーダーの息子だが、毛皮アレルギー。体が小さくひ弱だが、口は達者。実は泣き虫で本能に忠実なところがある。
バーナバス(リック・カヴァニアン)
ブラッドの父。300年以上を生きる吸血鬼。非常に前向きで陽気。骨董品集めが趣味。息子をとても大切に育てている。

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のあらすじ【起】

魔法の町クライルスフェルデンへ父バーナバスと共に移り住むことになった吸血鬼のブラッド。彼は市長から直々の推薦を受け、創立700年を誇る名門の魔法学校リフラフ魔法学園へ入学する予定になっていた。

クライルスフェルデンは人が近づくことができない結界に囲まれた森の奥深くにある。登録を済ませ無事に町へと入った父とブラッド。引っ越し先はとても古い2階建ての建物で、2階を住居にして1階で骨董品屋を営む予定だ。バーナバスは文句を言うブラッドに対し、何かと言い訳をして吸血鬼センサーがあるから大丈夫と気楽に笑うのだった。

ところが引っ越し早々、骨董品屋を開店する前に税務署から税の取り立てがやって来る。全てを合わせると高額になるため、バーナバスは払えないと言ったが、取り立てはすぐさま姿を消してしまう。期限は1週間。父親は徹夜してどうにか算出しようと苦心した。
翌日は学園の始業式だった。ブラッドを学園まで送ったバーナバスは一旦、市庁舎へ。残されたブラッドは軽くいじめられていたオオカミ男のウルフと早速、友達になった。しかし、時間になっても父親は戻らない。

その頃、父親は市庁舎へ税金の不服申し立てに向かったが、市長と秘書によって代々一族に受け継がれてきた大切なペンダント、血の結晶を売って納税しろと言われる。血の結晶は亡き母親から息子のブラッドへと受け継がれ、現在は息子が所持者となっていた。一族代々受け継がれてきた宝を売ることはできないと断固拒否したバーナバス。市長と秘書はひとまず納税に関して、どうにかすると請け負ってくれたため、父は急いで学園へと戻った。

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映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のあらすじ【承】

ブラッドとウルフは、学園の新入生として新たに創設されたクラスの一員となり歓迎される。そこで、歓迎の儀式として各々の能力の底上げが行われ、ブラッドは吸血鬼として覚醒。ウルフもオオカミ男に変身できたが、妖精のフェイは羽が生え宙を飛んだことでバランスを崩し転落してしまう。ブラッドは彼女を受け止めたが、そのせいで血液が苦手な体質であることが分かり、ウルフは毛皮アレルギーであることが判明し、その場は騒然となるのだった。

翌日から早速、いじめの対象となった3人はそれぞれに森へと逃げ出し、偶然にも出会う。共に町から出ようと歩を進めたが、結界の出入り口である橋で門番に止められる。門番は魔法書の預言を成し遂げなければ、外へは出さないと言う。怒り出して本性であるトロールになった門番に恐れ慄く3人。だが、そこへ学園の掃除夫として働く男性が助けに来てくれ、どうにか助かった。

掃除夫は魔法使いだったが、どうやら魔法が苦手らしい。彼が席を外した隙に魔法書をこっそり覗き見した3人は、禁断の図書館に全知の書というものがあることを知る。それさえあれば、町から出ることができる。魔法使いの家から辞したブラッド達は禁断の図書館へ。

館内案内図にて全知の書の在り処を知ることができたため、それぞれの能力を駆使してどうにか全知の書を入手。その書によると、魔王ルシファーが闇の勢力を築き人間界を再び支配するため、すべての魔物の残忍さを取り戻すべく時を遡ろうとしているらしい。

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』のあらすじ【転】

その先はページが破られ、午前13時としか読めなかった。そこで3人は一旦、自宅へ戻り両親に助けを乞うことに。ところが、市長秘書が放った天邪鬼の魔法によって話すことが逆になってしまい、まともな話ができず。3人は携帯電話で連絡を取り合い、それぞれに調べものをすることにした。

翌日の朝、落ち合った3人は調べた結果を報告。このことにより、ルシファーが市庁舎にてブラッドが持つ血の結晶を何かと合成し、時間を逆行させようとしていることが分かる。フェイとウルフは協力して市庁舎へブラッドを送り込むことに成功。吸血鬼はカメラや鏡に姿が映らないことを利用したのである。ブラッドは血の結晶の反応を見ながら先へ進んだ。

市庁舎の塔へ近づくほど、結晶が激しく反応する。塔の最上階まで登ったブラッドは、そこに巨大な血の結晶が設置されているのを発見。この結晶により、時間逆行の魔法が行使されているのだ。ブラッドが持つ結晶は、塔の上の結晶の欠片だった。結晶同士は呼び合うらしく、ブラッドは危機を察して即座に市庁舎から逃走。
恐らく吸血鬼一族はルシファーの企みを阻止するべく、結晶の欠片を奪って一族で大切に守っていたに違いない。

一方、ブラッドの侵入に気付いた市長は、魔女である秘書にブラッドから結晶を奪うよう命令する。彼はなんとルシファーであり千年もの時をかけ世界中を回り、多くの偉大な魔法使いを殺して結晶の欠片を集めて来た。そして、ブラッドが持つ欠片が最後の1つだったのである。

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』の結末・ラスト(ネタバレ)

同時刻、時間逆行の魔法によりブラッドの鞄が昔の物になっていることに気付いたウルフ。3人は全知の書もページを破られる前に戻ったと確信し、本を開いた。本によると日食の日が儀式を行うには最適の日らしい。日食はその日の昼に発生する。市長はそのために市庁舎にて日食鑑賞会を企画していた。鑑賞会はただの客寄せで、本来の目論見は集まった市民に時間逆行の魔法をかけることにあったのだ。

そこで、ブラッドは自ら町を出て行くことを決める。現れた門番はブラッドに外へ出る許可を与えたが、橋から出れば町に戻ることは二度とできない。ブラッドはウルフとフェイに別れを告げ、橋を渡ろうした。ところが、そこへ本性を顕わにした市長が現れ、フェイを人質に取ってしまう。1時間で市庁舎へ結晶を持って来なければ、フェイの命はない。市長はそう告げ、少女を連れて姿を消した。

市庁舎前にはすでに多くの市民が集まっている。市庁舎の塔へ戻り、結晶を渡してフェイを助けたブラッドとウルフ。
そうして、いよいよ日食が始まる。市長は時間逆行の魔法を行使したが、ブラッドが持つ欠片には、召喚の魔法という必ず持ち主の元に戻る魔法がかけられていた。魔法が完全に効力を発する前に欠片は召喚の魔法にて姿を消してしまう。ブラッドはこのことを知っており、事前に掃除夫の魔法使いへと結晶を譲っていた。欠片が消えたことで、時間逆行の魔法は効力を発揮せず、激高した市長はブラッドを痛めつける。フェイは塔の外へ飛ばされてしまったため、ウルフはオオカミ男となって市長へと立ち向かった。

ウルフが時間稼ぎをしている間、空を飛んで塔へと戻ったフェイが回復力のある妖精の粉でブラッドを目覚めさせる。彼女は自らの血を少量、ブラッドへと与えた。吸血鬼へと覚醒したブラッドは、市長を罠にかけ結晶を攻撃させる。このことで結晶は市長へと反撃し、奴を粉々にしてしまった。

市長との戦いにより、それぞれの苦手を克服したかと思われた3人だったが、一時的なものだったらしく結局、苦手なものの克服にはまだまだ時間がかかるようだった。血の結晶は無事に掃除夫からブラッドの元へ戻り、バーナバスも魔女との戦いに勝利し駆け付けてくれた。立ち向かう勇気と友情を育んだ3人は笑いながら、無事に日食を乗り越え活気のある町を歩いて行くのであった。

映画『マジック・ワールド ビーストと闇の支配者』の感想・評価・レビュー

ドイツの人気SFファンタジー小説家ヴォルフガング・ホールバインの『DIE WOLF-GANG』を初の実写映画化。原作小説は本国ドイツでベストセラーを記録している。

SFファンタジーとしてはある意味王道のストーリーだと思う。今作では吸血鬼やオオカミ男、エルフなどを一括してビーストと呼び、これらの中には魔法使いも含まれている。それぞれの詳細な能力の説明はほとんどないので所説ある中、何ができて何ができないのか判然としない。今作はシリーズの1作目であるが、ストーリー的には子供向けと感じるもので、分かりやすい反面深みはない。単純に子供達が頑張る様子を楽しむ作品である。(MIHOシネマ編集部)

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