この記事では、映画『護られなかった者たちへ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『護られなかった者たちへ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0064743
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 134分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ ミステリー |
監督 | 瀬々敬久 |
キャスト | 佐藤健 阿部寛 清原果耶 林遣都 |
製作国 | 日本 |
映画『護られなかった者たちへ』の登場人物(キャスト)
- 利根泰久(佐藤健)
- 宮城県の工場に住み込みで働いている。福祉保健事務所に放火をした前科があり、刑務所では模範囚だった。東日本大震災のとき避難所で、けいと幹子と出会う。無口で鋭い目つきをした青年。
- 笘篠誠一郎(阿部寛)
- 宮城県警察捜査第一課の刑事。東日本大震災で妻を亡くし、当時11歳だった息子は未だ行方不明。刑事としての勘は鋭く、捜査方法に多少手荒な手段を使ってでも、真実を探り出そうとする。
- 円山幹子(大人:清原果耶 / 子供時代:石井心咲)
- 仙台市若葉区保健福祉センターでケースワーカーとして勤務している、三雲の部下。東日本大震災で家と家族を失ってから、避難所で出会ったけいを母親のように慕っていた。
- 三雲忠勝(永山瑛太)
- 連続殺人事件の最初の被害者。仙台市若葉区保健福祉センターの課長で、生活保護の申請を受ける窓口の応対をしていた。お人好しで、震災で被害を受けた墓地を、無縁仏の分まで一人で立て直した。
- 城之内猛(緒形直人)
- 連続殺人事件の2番目の被害者。社浦市福祉保健事務所の元所長。かつて三雲と同じ職場で、生活保護に携わる仕事をしていた。周囲からは人格者として尊敬されていた。
- 上崎岳大(吉岡秀隆)
- 現在は国会議員だが、かつては社浦市福祉保健事務所において、三雲と城之内の上司としてけいの生活保護に携わっていた。
- 遠島けい(倍賞美津子)
- かつて宮城県内で夫と理髪店を経営していたが死別。現在は独り暮らしをしている。東日本大震災のとき避難所で出会った、家も家族もない利根と幹子を自宅に招き入れ、食事を提供する。
映画『護られなかった者たちへ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ【起】
2011年3月11日、東日本大震災の壊滅的な被害は、人々を混乱と恐怖に陥れた。
宮城県警捜査第一課の笘篠誠一郎は、妻と息子を探しに、避難所となっている小学校を訪れた。笘篠は妻子を見つけることは出来なかったが、黄色の上着を着た、息子と同じくらいの年齢の少女の姿が心に引っかかった。息子も黄色の上着を着ていたからだ。
黄色の上着を着た少女の名は、円山幹子。震災で家族も家も失い、避難所の片隅でたった一人、膝を抱えているところに、同じく被災者の遠島けいが声を掛け、利根泰久が毛布を差し出した。けいの自宅は被害から免れていたが、夫と死別し、独り暮らしをしていた。利根は施設育ちで身寄りがなく、震災の被害で職場も住処も失った。3人は、誰から言い出すともなく、身を寄せ合った。
その後、けいの自宅を訪れた利根と幹子は、けいの料理を食べ、川の字になって寝た。けいは、「自分が生き延びた意味がやっと分かった、利根と幹子を励ますためだ」と語った。
その後、利根は宇都宮製鉄所に就職、幹子は里親に引き取られて進学。進む道は違えど、3人の絆は不変だった。
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映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ【承】
震災から9年後、利根は放火の罪で服役中だったが、模範囚として刑期を早めて出所し、工場に住み込みで働いていた。
笘篠の妻は遺体で発見されたが、息子は未だ消息不明だ。笘篠は若手刑事の蓮田智彦と共に、仙台市内で起こった殺人事件の捜査にあたっている。
事件の被害者は仙台市若葉区保健福祉センター課長の三雲忠勝。市内の廃アパートの1室で、四肢を拘束され、口にはガムテープが貼られた状態で、遺体となって発見された。死後1週間は経過しており、死因は脱水と飢餓によるものと判明した。
三雲の妻は、三雲は誰もが認めるお人好しで、人の恨みを買うようなことはないと断言する。
笘篠と蓮田は、三雲が生活保護の窓口業務を担当していたことから、三雲が生活保護受給者の恨みを買ったことはないか調べることにした。三雲の職場の部下である円山幹子の話では、受給者は自分が生きることに精一杯で、三雲の名を知る機会も、彼を恨んで殺害する余裕もないという。
そして第2の事件が起こる。被害者はかつて杜浦市福祉保健事務所長をしていた城之内猛。殺害方法は三雲の事件と同じだった。
映画『護られなかった者たちへ』のあらすじ【転】
笘篠は、過去に、三雲と城之内がともに杜浦市福祉保健事務所で勤務していたこと、
さらに、所長の指示により役所側が、いくつものトラブルを隠蔽してきたことを突き止める。
捜査線上に浮かび上がったのは、放火の前科者である利根。
利根が福祉保健事務所に放火した理由は、三雲と城之内が担当した生活保護申請のトラブルにあったからだ。
遡ること数年前。利根がけいの家を訪ねると、食事もままならず衰弱したけいが横たわっていた。けいの部屋には、残高がほとんどない通帳と、宮園真琴という女性が経営する学習塾のパンフレットがあった。
利根と幹子はけいに、生活保護を受けるよう説得し、3人は杜浦市福祉保健事務所を訪れた。そこで応対したのが三雲と同僚の上崎岳大だった。
その後、生活保護申請をしたはずのけいが餓死したことを知った利根は、三雲のもとを訪れ、けいの生活保護について問いただした。三雲は、けいが受給を辞退したことを明かし、そこにいた城之内が「人は死ぬときは独り」と利根を諭した。
利根が事務所に放火したのはその直後のことだった。
映画『護られなかった者たちへ』の結末・ラスト(ネタバレ)
警察は利根を、連続殺人事件の容疑者として指名手配した。
笘篠は、次に狙われるのは、かつて三雲、城之内とともにけいの生活保護に携わっていた上崎だと読んで、上崎の周囲を警戒した。
笘篠の読み通り、利根が現れ逮捕される。利根は犯行を認めたが、笘篠は利根が何か隠しているように感じた。
笘篠は上崎から、けいが申請を辞退した理由を聞いた。
けいには、離婚してから離れ離れになった娘がいた。けいの元夫は、娘が幼いうちに再婚し、娘は父の再婚相手を実の母だと信じて成長した。娘の名は宮園真琴といい、現在学習塾を経営している。
けいは、申請が通ったら、娘に自分の存在を知られてしまうと考え、それを避けるために辞退したのだった。
その後、上崎が姿を消したとの連絡が入る。笘篠は、利根に協力を求め、利根の心当たりの場所であるけいの自宅に乗り込む。そこでは連続殺人事件の真犯人である幹子が、上崎を殺すところだったが、利根の説得により踏み留まる。
後に、幹子が犯行前にSNSに投稿した「護られなかった者たちへ」という文章が話題となった。
映画『護られなかった者たちへ』の感想・評価・レビュー
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映画『護られなかった者たちへ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『護られなかった者たちへ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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