12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マン・オン・ザ・ムーン』の概要:観客の魂を揺さぶるようなスーパースターを目指していたアンディは、敏腕マネージャーのシャピロと出会ったことをきっかけに、大躍進を果たす。一躍有名になったアンディは一風変わった芸風で観客を魅了するが……。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』の作品情報

マン・オン・ザ・ムーン

製作年:1999年
上映時間:119分
ジャンル:コメディ、伝記
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:ジム・キャリー、ダニー・デヴィート、コートニー・ラヴ、ポール・ジアマッティ etc

映画『マン・オン・ザ・ムーン』の登場人物(キャスト)

アンディ・カウフマン(ジム・キャリー)
コメディアン。独特な芸風で観客を魅了するが、それと同時にその芸風のせいで敵も増やしてしまう。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のあらすじ【起】

ロングアイランドに生まれたアンディは内向的な性格で、妹や弟と違って、いつも自分の部屋で一人芝居をしていた。父親は部屋に観客はいないとアンディを叱る。すると、アンディは部屋に妹とその人形を連れ込み、劇を見せた。妹は喜んでアンディの芝居を見た。

大人になったアンディは、町のバーで芸を披露していた。仕事の終わり、店主に呼び出され、解雇を告げられる。店主から見れば、彼の芸は素人同然だった。自分の芸は他に類を見ない独創的なものなんだとアンディは反論する。みんなは観客を沸かせているのに、アンディはそれができない。客を楽しませなければ酒は売れないと店主はアンディを追い出した。

別の店でショウを始めたアンディは、自分の芸を棄て、下品なネタや物真似を客に披露したところ、それが大うけした。不本意な賞賛を受けたアンディは控室で自暴自棄になる。そこに、アンディのマネージャーになりたいと申し出た男が現れた。アンディは名刺を受取り、驚いた。その男は業界で有名なマネージャー、シャピロだった。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『マン・オン・ザ・ムーン』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のあらすじ【承】

アンディはレストランに場所を移し、シャピロに自分の夢を打ち明けた。世界一の大スターになりたい。コメディアンは愛されるとシャピロは言ったが、アンディは小咄はしたくないと言った。自分は歌と踊りの男だ。そう自称するアンディに対し、シャピロはアンディのことを将来は有望だが、どう売ればいいか解らないと言う。漫談は嫌だと言うし、映画にハマる芸風でもない。アンディは何を望んでいるのか。そう尋ねるシャピロに対し、カーネギー・ホールに出たいと言うアンディ。客の魂を掴んで揺さぶる芸がしたい。真面目にそう語るアンディに対し、シャピロは愉快な奴だと笑った。

シャピロの紹介により、ハリウッドで撮影されるサタデー・ナイト・ライブという番組にゲスト出演したアンディ。ヨガの講師の教えをヒントに用意したネタを披露し、彼は観客の歓声を浴びた。シャピロはアンディを事務所に呼び出し、ABC放送のゴールデン枠で放送されるお笑いドラマの出演が決まったと彼に告げた。自分がマネジメントした役者が成功する機会を喜ぶシャピロに対し、アンディは乗り気ではなかった。シャピロに説得されたアンディは、地方巡業の際に知り合ったトニーという名の歌手を番組に出演させることを条件に話を受け入れた。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』のあらすじ【転】

シャピロはアンディが名を挙げたトニーという男の舞台を観に、バーを訪れた。トニーは気難しい男で、自分の喉を傷めるからという理由で、客が葉巻や煙草を消すまで舞台に出ようとはしなかった。司会の説得に観客が応じると、トニーはやっと登壇した。煙草を吸いながら現れたトニーに客は幻滅する。ミュージシャンの演奏に乗せて歌い出したトニーだが、彼の歌はお世辞にも上手いとは言えないものだった。挙句、トニーは歌うのを止め、客弄りを始める。シャピロは唖然とした。シャピロは楽屋に寄るようトニーに呼ばれる。トニーの正体は、アンディが出演する予定の番組の脚本家だった。

コメディドラマに出演したアンディはそこでも脚光を浴びる。しかし、どんどん低俗になっていく番組に、アンディは嫌気が差していた。あるとき、アンディは演出のことでプロデューサーと対立することになる。プロデューサーはアンディの演出を受け入れたはずなのに、放送時にはその演出がカットされていたのだ。腹を立てたアンディは番組を降板し、レストランでアルバイトを始めた。しかし、ABC放送局との間には、後4年7か月もの契約期間が残っていた。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

アンディは、自分が本当にやりたい芸を客に見せるために、大学でショウを始めた。しかし、客が期待するのは、コメディアンとしてのアンディで、彼が見せたかった芸は全く受け入れられなかった。シャピロはショウが終わったあと、本当に笑わせたいのは観客なのか自分自身なのか良く考えろとアンディに忠告した。

アンディはトニーと共に、自分たちが楽しめる芸を始める。女性蔑視の言葉を並べ立て、アンディは客にレスリングの試合を持ちかける。リンという女性が名乗りを上げた。シャピロはアンディの芸に落胆した。

アンディは収録中に知り合ったリンに恋をした。アンディはリンをデートに誘い、二人は添い遂げる。

アメリカ中の女性を怒らせ、南部人を怒らせ、アンディの番組は高視聴率を叩き出したが、沢山の敵を作ることにもなった。シャピロはアメリカ中から拒絶されているとアンディに告げる。

孤立したアンディは妻のリンだけが支えとなった。そんな中、彼の身体にガンが見つかる。死が迫っていることを理解したアンディは、ビデオレターを撮影し、自分の葬式を最後の舞台にした。

映画『マン・オン・ザ・ムーン』の感想・評価・レビュー

実在した大人気コメディアンのアンディ・カウフマンの自伝的映画。ジム・キャリーの表現力の凄さは誰もが知っているが、この役を演じるにあたっても、話し方、姿勢、仕草、表情を良く研究して役作りをしている。顔までも本物のアンディそっくりで衝撃を受けた。役作りの為にジム・キャリーはカメラが回っていないところでもずっと役に入り続け、様々な問題を起こし、監督や撮影関係者を困らせた事でも有名だ。彼の情熱を感じられる作品だと思う。若くして肺癌で突如亡くなったアンディは、最期まで人々に笑いを届けようと生き抜いた。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー