映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』の概要:1974年の日本のアニメーション映画です。本作は当時の人気テレビアニメ『マジンガーZ』の先取り映画です。次回作『グレートマジンガー』も登場しており、当時の子供たちはグレートマジンガーの登場シーンとマジンガーZのボロボロの姿に衝撃を受けたことに違いないでしょう。また、タイトルに反して暗黒大将軍との戦闘シーンはありません。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』の作品情報
上映時間:43分
ジャンル:アニメ、SF
監督:高久進
キャスト:石丸博也、田中亮一、江川菜子、沢田和子 etc
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』の登場人物(キャスト)
- 兜甲児(声:石丸博也)
- マジンガーZを自在に操る操縦士で主人公。日頃は暢気な性格で平和主義、時々喧嘩をしてしまうこともあるが皆から愛されています。本作では彼が大ピンチに陥り、どうなることか心配です。
- 弓さやか(声:江川菜子)
- 甲児のことをいつも心配してくれているお姉さん的な存在です。本作ではお色気シーン担当です。弓教授の娘でもあります。
- 弓教授(声:八奈見乗児)
- 弓さやかの父親でロボットの研究者。娘に弱い典型的な父親であり、作中もさやかのお願いを断ることが出来なかった。
- ボス(声:大竹宏)
- 甲児の戦友。お茶目でおっちょこちょい、失敗ばかりしてしまうボスですが憎めないキャラクターです。機械獣に飲み込まれても生還できる運のよさと自作でロボットを作ってしまう意外さが彼の武器です。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のあらすじ【起】
機械獣との戦闘を終えて兜甲児達はそれぞれ休暇を楽しんでいました。ボスも何やら海水浴を楽しんでいる様です。しかし、どんどんと雲行きは怪しくなり、雷雨がボス達を襲います。すると突然、雷がボス達の近くに落ちて目の前の大きな船が真っ二つに破壊されてしまいました。ボス達はそれを見て脅えていると、その割れ目の辺りの崖にフードと杖姿の老人が立っていました。その人物は自らを預言者と呼び、ボス達にこの世の終わりを告げ去って行きました。ボス達があの預言者の事を話していると、また強い光がボス達を襲いました。目線の先には新たな機械獣の様なシルエットが見え、ボス達は「機械獣だ!」と驚いていると、次の瞬間には気絶していました。ボス達は恐ろしくなり、急いで甲児達の居る研究所へ事を知らせに行きました。甲児達はボスの話の内容を信じようとはしませんでした。そんな中、世界各国の主要国が謎の軍団によって攻撃を受け支配されていくのでした。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のあらすじ【承】
謎の軍団は甲児達の知らない所で東京までも支配を進め始めた頃のことです。次は甲児達の元に預言者は現れ、七つの軍団について話しをして去って行きました。今回襲ってきたのは暗黒大将軍と言う名の軍団です。謎の多い七つの軍団に立ち向かうべく甲児は東京へと出撃します。
東京へ行く途中機会獣とはまるで違う、人間の顔を持つ戦闘獣に遭遇し、戦う事になります。その戦闘獣の力は、今まで戦ってきた機械獣よりも強く言葉をも話す事が出来ました。
空を飛ぶ戦闘獣に応戦してマジンガーZもジェットスクランダーを使って空を飛びます。しかし、戦闘獣の溶解液が超合金をも溶かし、ジェットスクランダーの翼はどんどんボロボロになってしまいます。甲児はマジンガーZを上手く操縦できずに戦闘獣と戦いそれでも甲児は決して諦めず、何とか危機を乗り越えました。ボロボロになったマジンガーZと共に研究所に帰ることにしました。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のあらすじ【転】
一方、研究所にも戦闘獣が現れていました。そこで研究所に居たさやかやボス達ものんびりしては居られません。ダイアナンAにはさやか、ボス達もボスロボットに乗り込み戦闘獣に立ち向かって行きます。しかし、強敵の戦闘獣に敗北してしまい、研究所はボロボロになってしまいます。
戦闘獣との闘いで疲れて帰ってきたばかりの甲児でしたが、弟が命の危機にさらされている事を知ります。さやかが事情を説明し、弟が甲児の為に用意してくれた誕生日プレゼントを取りに行き大怪我をしてしまったのと聞かされます。甲児は急いで弓教授に「弟に自分の血を輸血して欲しい。」と申し出ます。無事輸血を終えひとまず弟の命を救ったのでした。
今も東京は壊滅の危機に晒されているのです。輸血を終えて間もない甲児は教授の反対を押し切ります。マジンガーZに乗り込もうとすると、さやかが待っていました。弟のプレゼントを渡す為です。命懸けの闘いになる事をさやかは感じていました。甲児は、弟のプレゼントを受け取るとまだ修理も終えていないマジンガーZに乗り込みました。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』の結末・ラスト(ネタバレ)
火の海になっていた東京に次から次に戦闘獣が現れます。甲児はマジンガーZと共に戦闘獣と戦い無残な姿になってしまいます。弟から貰ったプレゼントのオルゴールが操縦席に鳴り響きます。このままでは自分とマジンガーZが破壊されるどころか世界は滅びてしまうのかと思っていたのでした。
甲児の意識が遠のく中、またあの預言者が現れます。甲児には、それが誰なのか知る余地はありませんでした。
甲児の父は博士であり、マジンガーZの生みの親でもありますが、今回の戦闘獣の攻撃を予測していたのか、新たな敵に対抗すべく、グレートマジンガーという乗機を作っていたのです。
海を割ってグレートマジンガーが出撃します。マジンガーZのピンチに気付き博士が送り込んだ救世主です。戦闘獣との闘いに次々勝って行き、戦闘獣たちが居なくなると、グレートマジンガーは謎を残したまま去って行きました。そして平和が訪れたのです。
映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』の感想・評価・レビュー
Drヘルとの戦いを終えてからの後日談に当たる作品だが、今まで無敵を誇ったマジンガーZが、惨たらしいまでに満身創痍に陥れられ、絶体絶命の中で、新たなロボット戦士、グレートマジンガーが満を持して登場する。
しかし、ミケーネの襲撃に倒れた甲児の弟シロー、勝ち目のない中、死を覚悟して決戦に挑む甲児の姿が哀愁たっぷりに描かれていく中で、最後の盛り上がりをグレートが全部持って行ってしまったのが、もったいなさを感じてしまう。(男性 20代)
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