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映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』の概要:テレビアニメから10年後の世界を舞台に、謎の復活を遂げたDr.ヘルと、兜甲児との戦いを描くオリジナルアニメ。30年の時を経て、伝説のロボット「マジンガーZ」が蘇る。主題歌を歌うのはテレビ版でもお馴染みの水木一郎。

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』の作品情報

劇場版 マジンガーZ INFINITY

製作年:2017年
上映時間:95分
ジャンル:SF、アニメ
監督:志水淳児
キャスト:森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、関俊彦 etc

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』の登場人物(キャスト)

兜甲児(森久保祥太郎)
かつて、マジンガーZで世界を救った英雄。その後、軍隊には所属せず研究者としての道を歩んでいる。復活したDr.ヘルの脅威に立ち向かうため、前線に従軍する。そして、再びマジンガーZのコックピットに座る。
弓さやか(茅野愛衣)
旧光子力研究所所長の弓教授の娘であり、兜甲児の恋人。かつては巨大ロボットのパイロットだったが、今は、父の後を継ぎ新光子力研究所所長を務めている。
リサ(上坂すみれ)
謎の巨大遺跡インフィニティから、兜甲児によって発見された、全身の91%が生体パーツで構成された人型アンドロイド。再起動の際、兜甲児をマスターとして認識し、彼を「ご主人様」と呼ぶ。
剣鉄也(関俊彦)
グレートマジンガーのパイロット。かつて、兜甲児と共に人類を救ったもう一人の英雄である。戦いの後も軍に残りパイロットとして働いている。冒頭、テキサスでの戦いでグレートマジンガーごとDr.ヘルに捕らえられてしまう。
炎ジュン(小清水亜美)
元ビューナスAのパイロット。先の戦いの後に、剣鉄也と結婚をし、彼の子どもを宿している。捕らえられた剣鉄也を助けようと、コックピットに座り出撃しようとするが、さやかに制止される。
兜シロー(花江夏樹)
兜甲児の弟。先の戦いではやんちゃで幼かったが、今では、量産型マジンガーのパイロットとして、統合軍三番隊の小隊長を務めている。偉大な兄を尊敬し、その背中を追い続けている。
ボス(高木渉)
ボスボロットのパイロットであり、兜甲児の友人。店構えはボロいが、味は良い「ぼすらーめん」というラーメン屋の店主もしている。ボスボロットを操り、兜甲児を援護する。
Dr.ヘル(石塚運昇)
悪の天才科学者。かつて、機械獣軍団を率いて人類を滅亡の危機へとおいやった。兜甲児に滅ぼされたはずだったが、謎の復活を遂げ、「ゴラーゴン」の発動を企む。
あしゅら男爵(男:宮迫博之 / 女:朴璐美)
Dr.ヘルの部下の一人。半分が男で、もう半分が女という不思議な身体を持つ。一度はマジンガーZに敗れているが、Dr.ヘル同様、謎の復活を遂げている。
ブロッケン伯爵(藤原啓治)
Dr.ヘルの部下の一人。元ナチス将校のサイボーグ。鉄十字軍を率いている。首と胴体が別々に行動できる。

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のあらすじ【起】

Dr.ヘルとの戦いから10年、世界は光子力の平和利用を行い、復興を遂げていた。しかし、テキサスの光子力プラントが、あしゅら男爵率いる機械獣たちによって攻撃を受ける。軍属となっていた剣鉄也は、グレートマジンガーを操り、機械獣たちを迎え撃つのだった。

兜甲児は、研究者として新光子力研究所で働いていた。富士山の地中から、巨大なマジンの遺跡が発見され、その調査を行う甲児。調査中、マジンの中から生命反応を検知されると、中から裸の少女が現れる。少女は「ゴラーゴン」と一言呟き、甲児の腕の中で気を失うのだった。

シローとジュンは、新光子力研究所のある富士プラントを訪れる。二人を迎えるのは、新光子力研究所所長となったさやかだった。再会を喜び、甲児の仕事場に二人を案内するさやか。甲児はマジンの中から発見された少女と、遺跡の解析に取り組んでいるのだった。少女の名はリサ。リサは生体パーツで構成されたアンドロイドであり、マジンのコントロールユニットでもあった。発見されたマジンの遺跡は、インフィニティと呼ばれているのだった。

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映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のあらすじ【承】

突然、ブロッケン伯爵率いる鉄十字軍団が、甲児たちのいる富士プラントを攻めてくる。リサの助けもあり、危機一髪で逃げ出す甲児たち。しかし、多くの機械獣たちが「ゴラーゴン」と呟きながら、富士プラントに侵攻していた。

インフィニティを使って、「ゴラーゴン」が発動されると、並行世界のどれかと現世界を丸ごと置き換えることができるのだった。つまり、インフィニティは神にも悪魔にもなり得る装置だったのだ。そして、そのインフィニティがDr.ヘルの手によって起動し、富士の裾野に姿を現わす。Dr.ヘルは人類に共存共栄を提案する。その見返りとして、光子力エネルギーの徴収を申し出るのだった。Dr.ヘルは、光子力エネルギーを隣接次元に流して、そのエネルギーで「ゴラーゴン」を発動させる野望を持っているのだった。

Dr.ヘルは、「人類最大の弱点は多様性だ」、「多様性を処理できない人類は、決断できず、争いを再び起こすだろう」と言い、この世界が本当に存在に値するのか、値踏みしていた。そして、Dr.ヘルの思惑通り、世界では人同士が争いを始めるのだった。

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』のあらすじ【転】

兜甲児は、もう一度マジンガーZに搭乗することを決意し、出撃をする。これがマジンガー最後の出撃となるのだった。パイルダーオンをし、ジェットスクランダーを装着し、インフィニティに近づく甲児とマジンガー。そこで見たものは、拘束されているグレートマジンガーと鉄也の姿だった。Dr.ヘルは、グレートマジンガーを起動ユニットとして利用し、インフィニティを操っていたのだった。

マジンガーZと機械獣たちの戦いが始まる。甲児は、さやかやボスの力も借り、次々と機械獣たちを倒していく。ブロッケン伯爵、あしゅら男爵とも決着をつけ、勝利する兜甲児とマジンガーZ。残すはDr.ヘルが操る地獄大元帥だった。

Dr.ヘルとの最後の戦いが始まる。苦戦を強いられる甲児だったが、シローがインフィニティに取り込まれていたグレートマジンガーを救出する。マジンガーZとグレートマジンガーは、再びDr.ヘルとの戦いに挑むのだった。しかし、Dr.ヘルはグレートマジンガーが脱出したインフィニティとの融合を果たし、ついに「ゴラーゴン」を発動させるのだった。

映画『劇場版 マジンガーZ INFINITY』の結末・ラスト(ネタバレ)

「ゴラーゴン」発動中、強大な光子力エネルギーの影響で、甲児とリサは隣接次元に飛ばされてしまう。そこには、多くの可能性の世界が存在していた。甲児は、その可能性の世界に、うっかり触れてしまい、取り込まれてしまう。そこはリサが、甲児とさやかの娘として生まれ生活している世界だった。リサは、それも可能性の一つだと、甲児に説明をする。

一方、現実世界では「ゴラーゴン」の発動により、宇宙の終わりが始まっていた。現実世界の終わりを救うべく、リサはインフィニティに強制介入する。リサは甲児に問いかける「この世界は存在に値するか?」と。甲児は答える「俺はこの世界を肯定する」と。すると、マジンガーZは現実世界で超巨大ロボットとして実体化し、インフィニティと対決をする。実体化したものの、インフィニティの力には今ひとつ対抗しきれない巨大マジンガーZ。光子力エネルギーが足りないのだった。リサは自分の身体を仲介して、世界中の光子力エネルギーを巨大マジンガーZに送る。鉄也、シロー、そして世界中から力を受け取ったマジンガーZは、渾身のロケットパンチを繰り出す。そして、Dr.ヘルはインフィニティとともに消滅するのだった。「ゴラーゴン」の発動は止められた。しかし、リサは可能性の世界から戻ってくることはできなかった。

エンディング、マジンガーZの人形を持つ少女の姿がある。その姿はリサのようでもある。その子は甲児とさやかの娘のようでもあった。

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