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映画『シスターズ 異常な愛情』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『シスターズ 異常な愛情』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シスターズ 異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『シスターズ 異常な愛情』の結末までのストーリー
  • 『シスターズ 異常な愛情』を見た感想・レビュー
  • 『シスターズ 異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選

映画『シスターズ 異常な愛情』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0060637

製作年 2019年
上映時間 90分
ジャンル スリラー
監督 ダニエル・T・ラスコ
キャスト クリステン・ヴァガノス
リビー・マンロー
ミカヴリー・アマイア
ザック・ゴールド
製作国 アメリカ

映画『シスターズ 異常な愛情』の登場人物(キャスト)

ライリー(クリステン・ヴァガノス)
母親の束縛振りに嫌気が差し、1人で家を出た若い女性。数年後に家に戻り、妹のベスが病気にかかっていることを知る。
ベス(ミカヴリー・アマイア)
ライリーの妹で、姉が家を出た後は母親と2人きりで暮らしている。免疫性の病気のため、家から1歩も出ない生活を強いられている。
モニカ(リビー・マンロー)
ライリーとベスの母親。父親が事故で死んだ後、2人の娘に異様な執着心を持ち、家から出さないよう束縛していた。
エイデン(ザック・ゴールド)
ライリーの婚約者で、看護師をしている。ライリーからベスの病状を聞き、何かおかしいことに気付く。

映画『シスターズ 異常な愛情』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『シスターズ 異常な愛情』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シスターズ 異常な愛情』のあらすじ【起】

父親が交通事故で死んだ後、母のモニカ、妹のベスと共に暮らしている女子高生のライリーは、母親が2人の娘を大事に思うあまり、ろくに学校にも行かせない束縛振りに嫌気が差し、1人で家を出ていく決意をする。

それから数年後、苦労しながらも小さなベーカリーの店をオープンさせ、看護師をしているエイデンという婚約者も出来たライリーは、久し振りに母親とベスが住む自宅へと戻る。

母親はライリーが戻って来たことを喜びつつ、家に入るなりライリーにシャワーを浴びさせ着ている服を消毒するなど、異様な潔癖症を見せる。そしてライリーは妹のベスにも再会するが、ベスは体調が悪く顔色も青白かった。

母親はベスがギランバレー症候群という免疫性の病気にかかっていると説明し、そのために外部から毒素が侵入することを防いでいるのだと語る。そして、ライリーが自分で作ってきたお土産のケーキも廃棄してしまう。

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映画『シスターズ 異常な愛情』のあらすじ【承】

ライリーがベスに話を聞くと、病気の診断を受けてから家を一歩も出たことがなく、母親が勉強を教えているのだと知る。しかし勉強に使っている百科事典などは古いもので、ライリーは新しい知識も取り入れた方がいいと母親に助言するが、母親は自分のやり方があると拒絶する。

ライリーは、年頃でありながら化粧の仕方も知らないベスのために髪を結ってあげるが、クシで髪をとかすとベスの髪がごっそりと抜けてしまう。驚いたライリーはエイデンに電話し、ギランバレー症候群について調べてもらうと共に、ベスの血色の悪い爪の写真を撮ってライリーに送信する。

母親は家の温室で有機野菜を育て、その他の食材も配達で賄うなど、徹底的に外の世界との接触を防ごうとしていた。食材はジーンという女性の配達員がいつも届けてくれていたが、ライリーはベスの髪のサンプルを入れたエイデンあての小包を、母親に内密でジーンに託す。

しかし母親は玄関前に設置した監視カメラで、ライリーとジーンの会話を盗み聞きしていた。そして母親はジーンに渡してと言って、手作りのクッキーをライリーに預ける。

映画『シスターズ 異常な愛情』のあらすじ【転】

ジーンが配達車の中で母親の作ったクッキーを食べていると、突然呼吸が苦しくなり、ジーンはそのまま心臓発作を起こして死亡してしまう。そしてライリーはエイデンからの電話で、ベスの爪の状態は危険な兆候であり、何か毒物を服用している可能性があると聞かされる。

ライリーは外の世界を知らないベスのために、自分のスマホで色んな写真を見せてあげるが、母親は外から持ち込んだものは危険だからと、スマホを取りあげてしまう。母親はライリーのスマホを温室に持ち込むと、カナヅチで叩き割る。

エイデンはライリーから送ってもらったベスの髪の毛から、毒物のタリウムが検出されたことを知り、ライリーに連絡しようとするが電話が通じず、心配になり家まで訪ねて行く。その時ライリーは体調が悪くなりベッドで寝ていたのだが、母親はエイデンに手作りのクッキーを食べさせ、エイデンはジーンのように発作を起こして倒れこむ。

母親は息絶えたエイデンの遺体を温室に隠すが、目覚めたライリーは外にエイデンの車があることに気付き、家の中を探し回った結果、温室で遺体を発見する。

映画『シスターズ 異常な愛情』の結末・ラスト(ネタバレ)

母親は自分の代わりに買い物に出かけた父親が事故で死んだことで、外の世界に対して異常なほどに憎しみを抱き、娘たちを家の中に監禁状態にするため、食べ物の中に毒を混ぜていたのだ。自分も毒を盛られているのだと気付いたライリーは、ベスを連れて家を出ようと試みる。

しかしライリーは母親に捕まってしまい、温室に縛り付けられる。自室からその様子を見ていたベスは、包丁を持つと意を決して数年ぶりに家から出て、温室へと向かう。ベスは母親に包丁を突きつけ、ライリーと共にエイデンの車で家から逃走する。

母親も自分の車でライリーたちを追跡するが、山道に入ったところでお互いの車が接触し、3人はそれぞれの車から這い出て、草原の上に横たわる。幸い3人とも命に別状はなく、ようやく母親の束縛から逃れたベスは、ライリーと外の世界での生活を始める。そしてライリーは化粧をして美しくなったベスと共に、刑務所に収監された母親の面会に行くのだった。

映画『シスターズ 異常な愛情』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

「母親は決して傷つけない」――そのタイトルが皮肉に響くほど、この作品は不穏な空気に満ちていました。精神的に不安定な母親が娘たちに向ける“愛情”が徐々に狂気へと変わっていく過程がリアルで恐ろしかったです。特に姉妹のうち一人が外の世界を知らずに育てられたという設定がゾッとしました。母親の「守っているつもり」の行動が逆に支配と束縛になっていたのが印象的です。(30代 女性)


最初は典型的なファミリードラマかと思いきや、話が進むにつれてサスペンス要素が強まり、終盤では完全に心理スリラーへと変貌していきます。特に母親が病的なまでに娘たちを「管理」しようとする姿が怖かった。見た目は優しげでも、精神的に追い詰められていく姉妹の描写が生々しく、ラストの“救い”もどこか曖昧で不安を残します。こういう静かに狂っていく作品が好きな人にはおすすめ。(20代 男性)


母親の「善意」による支配が、いかに恐ろしいものかを突きつけてくる映画でした。家の外に出ることを禁じられた娘たちが、その世界に疑問を持ち始める瞬間の緊張感は見事。しかも、母親自身が悪人というより「壊れた人間」であるのが一層リアルで怖い。特に姉の視点から見ると、愛と呪縛の境界が曖昧で切なくもありました。後味の悪さが癖になる作品でした。(40代 男性)


家庭という密室の中で育まれた“異常な愛”が、ここまで狂気になるのかと戦慄しました。母親は「守っている」と信じていたけれど、それは娘たちの可能性を奪う暴力だった。中でも姉の視点で描かれる逃げ場のない閉塞感が苦しくてたまりませんでした。サスペンスというより心理ホラーに近い感覚。観終わったあと、しばらく放心してしまいました。(20代 女性)


シンプルながら濃密な作品。母親の異常な愛情がじわじわと暴かれていく演出が上手く、姉妹の関係性にも緊張感が漂っていました。特にクライマックスの母親の暴走ぶりは、これまで溜め込まれていた恐怖が一気に爆発したようでゾッとします。「愛してるからこそ支配する」という矛盾したロジックに説得力があり、ただの悪人として片づけられないところが逆に怖いです。(30代 男性)


子供のためを思って――という言葉がいかに危ういかを描いた映画。母親の支配欲は愛情の皮をかぶった暴力そのもので、観ていて息が詰まりました。後半になるにつれて姉妹が少しずつ覚醒していく流れが希望のようで切なかったです。ラストの解放はスッキリしないものの、それがリアルで良い。ホラーではないけど、心理的にかなりきつい作品でした。(50代 女性)


母親という存在の重さ、そしてその愛情が間違った方向にいったときの恐ろしさをこれでもかと描いています。閉ざされた家の中で育てられた娘たちの感情が少しずつ崩れていく描写がリアル。特に妹が真実を知る場面では、自分の中の世界が崩壊する衝撃が伝わってきました。静かにじわじわくる怖さが印象的で、好き嫌いは分かれそうですが個人的には好きです。(40代 女性)


精神的な抑圧をここまで丁寧に描いている作品は少ないと思います。母親の優しさの裏にある支配性が、時間とともに暴かれていく展開はスリリングで、観ていてハラハラしました。姉妹の対照的な性格や反応もリアリティがあり、特に姉の「知ってしまったこと」の重さが描かれていたのが良かった。家族をテーマにしたサイコスリラーとして良作だと思います。(30代 女性)


子供の自由を奪うことを“保護”と言い換えてしまう母親の姿勢がリアルすぎて怖かったです。特に家の外に出る自由すら与えられず、教育や人間関係も全てコントロールされる姉妹の生活には、観ている側まで息苦しさを感じました。ただ、母親が完全に悪人ではなく、どこかで「善意」と信じている描写があるのが一層不気味でした。深く考えさせられる一本です。(50代 男性)


見た後、静かに心に残る怖さがありました。母親の狂気は決して派手ではなく、あくまで日常的な“優しさ”に包まれているからこそ恐ろしい。娘たちの表情が次第に曇っていく過程がリアルで、特に姉の諦めと希望の間に揺れる感情が丁寧に描かれていて良かったです。「母親ならこうはしない」という視点を突きつけられる、地味だけど考えさせられる作品でした。(20代 男性)

映画『シスターズ 異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シスターズ 異常な愛情』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ルーム

この映画を一言で表すと?

密室で育てられた少年の目線で描かれる、母子の壮絶な脱出と再生の物語。

どんな話?

誘拐された女性が、小さな部屋の中で息子を出産・育てながら生活し、ある日勇気を出して脱出を試みる。外の世界を知らない息子にとって、初めての“自由”が何を意味するかが感動的に描かれています。

ここがおすすめ!

『シスターズ 異常な愛情』と同様に、閉ざされた環境で育つ子どもの視点と、親の歪んだ「保護」が重要なテーマ。息苦しさと希望が交錯する展開に心を動かされます。親子関係を深く描いた名作です。

ミーガン・イズ・ミッシング

この映画を一言で表すと?

ネット社会に潜む恐怖と未成年の無防備さを描いた、衝撃のフェイクドキュメンタリー。

どんな話?

ネットで知り合った相手と会おうとした少女ミーガンが行方不明になり、親友が真相を追い始めるが、やがて想像を絶する結末に辿り着く。ドキュメンタリー風の手法がリアリティを増し、恐怖を倍増させます。

ここがおすすめ!

10代の少女たちがどれほど無防備で、またどれほど社会から守られていないかを描く点が『シスターズ』と共通。暴力が静かに忍び寄る恐怖と、その末にある衝撃のラストは一度観たら忘れられません。

母なる証明

この映画を一言で表すと?

息子を守るために狂気へと堕ちていく母親の執念が胸を打つ韓国サスペンス。

どんな話?

知的障害のある息子が殺人事件の容疑者として逮捕され、母親は自ら事件の真相を追い始める。息子の無実を信じるあまり、母の行動は次第に常軌を逸していく。人間の闇と母性の限界を描く衝撃作。

ここがおすすめ!

「母親ならこんなことしない」という信念を突き崩す作品。過保護や歪んだ愛の行き着く先を、圧倒的な演技と緻密な構成で描いています。『シスターズ 異常な愛情』の“親の狂気”に興味がある方にぜひ。

ザ・アザーズ

この映画を一言で表すと?

母の強すぎる愛情と信仰が、ある恐ろしい真実へと繋がるゴシックホラー。

どんな話?

第二次大戦後のイギリス。光に弱い病を持つ子どもたちを守るため、母親は屋敷を完全に閉ざす。だが、奇妙な出来事が相次ぎ、やがて思いもよらない真実が明かされていく。

ここがおすすめ!

物語の舞台が“母が作った閉ざされた世界”という点で『シスターズ』とリンク。ラストに訪れるどんでん返しが心をえぐります。親の「守る」という行為が、裏目に出る怖さが秀逸な一本。

グッドナイト・マミー

この映画を一言で表すと?

顔を包帯で覆った母と双子の息子たちの、疑心と恐怖が加速する密室スリラー。

どんな話?

整形手術後の母が自宅に戻るが、双子の兄弟は彼女が本当に「母親」なのか疑い始める。次第に母と子の間に不穏な空気が漂い、やがて疑念は狂気と化していく――静かで残酷な物語。

ここがおすすめ!

『シスターズ』のような閉鎖空間と親子関係の不気味さが存分に味わえる作品。静かな演出と美しい映像の中で、疑念と恐怖がじわじわ迫ってきます。衝撃のラストが忘れられない逸品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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