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映画『モニタリング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『モニタリング』の概要:全てにおいて最適であることを求められ、監視されるようになった社会。中産階級に属する主人公は満たされた生活を送っていたが、ふと社会の仕組みに違和感を覚える。そのせいで彼は不適合者という認定を下され、監視社会の裏側を見ることになってしまう。

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映画『モニタリング』の作品情報

モニタリング

製作年:2018年
上映時間:101分
ジャンル:SF、サスペンス
監督:ルート・マーダー
キャスト:フリッツ・カール、カタリーナ・ローレンツ、フローリアン・タイヒトマイスター、ニコラス・ヤロシュ etc

映画『モニタリング』の登場人物(キャスト)

アレクサンダー(フリッツ・カール)
投資会社に勤めるエリートサラリーマン。妻アンナ、息子フランツと優雅な暮らしを送っている。日常を送る中、社会の仕組みに違和感を覚え自由を求めて足掻く。
アンナ(カタリーナ・ローレンツ)
アレクサンダーの妻。夫を労わる貞淑で美しい妻を演出しつつ、実は夫を監視している。監視社会に洗脳され、疑うことを知らない。
ファインマン(フローリアン・タイヒトマイスター)
ライフ・ガイダンスの社員。社会不適合と認定されたアレクサンダーの担当者であり、常に監視、尾行を行っている。イリスの担当でもあり、心のケアを行っていた。
フランツ(ニコラス・ヤノシュ)
アレクサンダーとアンナの息子。母アンナと共に父を監視している。監視社会に洗脳され、疑うことを知らず、指示に従って淡々と行動する。
イリス(ペトラ・モルツェ)
元研究員で、夫と訴訟を起こし社会不適合者と認定された女性。アレクサンダーと接することで、癒しを得ていくものの命を奪われてしまう。実は2児の母であったが、本人にはその記憶がない。

映画『モニタリング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『モニタリング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『モニタリング』のあらすじ【起】

言動、行動、生活態度、全てにおいて最適であることを求められ監視される世界。大企業のエリートとして中産階級に属し、妻アンナと一人息子フランツの3人で優雅な生活を送っていたアレクサンダー。この世界では、低所得者は存在する価値が軽いものとして、眠りの城塞と呼ばれる場所へ隔離されていた。

ある日、アレクサンダー一家の元へライフ・ガイダンスのファインマンという男が訪ねて来る。彼は父親であるアレクサンダーが自宅のソファーで横になっている姿を常日頃から子供に見せていることを指摘し、怠惰な姿は子供に見せるべきではないと忠告。ライフ・ガイダンスとは住民を監視し指導を行う支援会社であるものの、アレクサンダーはファインマンの忠告を無視し、追い返すのだった。

ところがその日以来、ファインマンは何かとアレクサンダーの前に姿を現すようになる。どうやら忠告を無視したことで、目を付けられてしまったようだ。そこで、アレクサンダーは適応テストを受けライフ・ガイダンスの執拗な監視をやめてもらうよう依頼。だが、数日後に届いた通知書には、重度な適応障害であると診断されため、ライフ・ガイダンスの支援が必要不可欠だと書かれているのだった。

アンナと相談した結果、拒否するのは得策ではないとして、ひとまずは時間稼ぎのため、指示に従うことに。アレクサンダーはライフ・ガイダンスの自己啓発訓練へ参加することになった。
立派な大人たちがまるで子供だましの工作作業を黙々と行う。休日でも常にファインマンが付きまとい、疎ましいことこの上ない。アレクサンダーはどうにか逃れる術はないかと、密かに方法を探し続けた。

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映画『モニタリング』のあらすじ【承】

会社でも同僚から避けられる中、フランツまでもがファインマンに懐き始め、危機感を募らせたアレクサンダー。そこで、彼は逆にファインマンを尾行し、一人暮らしの女性イリスから話を聞くことができた。ファインマンは担当する人の自宅を訪問し、心のケアも行っているようである。アレクサンダーはイリスからライフ・ガイダンスの本社の場所を聞き出し、直接乗り込んで企業主と会うことにした。

ところが、現れた人物は企業主ではなく更にファインマンも現れ、企業にはトップなどなくスタッフ全員で指導を行っていると笑顔で追い返されてしまう。やむなく退散したアレクサンダーだったが、監視は執拗さを極めどこに行ってもライフ・ガイダンスのスタッフが目につく。その後、アレクサンダーは以前、出口を求めているかと記載されたカードをくれた聖職者を訪ねたが、カードに記載された礼拝堂もカードをくれた人物もすでに姿を消した後だった。

自分が抱える疑惑を友人に相談したアレクサンダー。だが、友人はライフ・ガイダンスをただの支援会社だと言う。疑う方が間違っていると言われては、反論もできない。
友人との食事を終えたアレクサンダーだったが、駐車場ではファインマンが待っており見せたいものがあると言うため、ついて行くことに。

映画『モニタリング』のあらすじ【転】

向かった先は小規模なシアタールーム。アレクサンダーのためだけに作られた映画で、彼の願望を描いたとされるショートフィルムを見せられた。取引先相手と荒野のレストランで食事を摂っていたアレクサンダーは、食事を抜け出し袋へと無造作に詰められた現金を先住民族へ分け与えるといった内容だった。

ファインマンから解放された後は、イリスを訪ねる。だが、彼女は自宅の車庫にてすでに息絶えていた。ライフ・ガイダンスの陰謀ではないかというアレクサンダーの疑惑は深まるばかりである。彼は警察にライフ・ガイダンスの危険性を訴えたが、民間企業に確証もなく警察が関わることはできないとすげなく断られてしまう。

そこで、アレクサンダーは自らライフ・ガイダンスへと潜入することにした。スタッフから奪った社員証で中へ入り、会社の地下へ。巧妙に作られた寝室のセットが設置された部屋を目にし、更に奥へ進むと録画ディスクが大量に保管された場所へ。そこで、イリスと自分の記録を見つけ出し、内容に目を通すことにした。

すると、そこには驚くべき内容が録画されている。イリスのものにはレイプされた事実と、2人の子供の存在が。アレクサンダーのものには、フランツが生まれたばかりの子供を殺害する様子と、それを容認するアンナの様子が記録されていたのである。

映画『モニタリング』の結末・ラスト(ネタバレ)

アレクサンダーの記憶には一切、残されていない事実だった。恐らく、ライフ・ガイダンスが記憶を消しているのだ。アレクサンダーはそれらの記録を手にライフ・ガイダンスから逃走したが、すぐに捕まってしまい再び記憶を消されてしまうのだった。

ディスクの件について記憶を消されたアレクサンダーだったが、アンナとすれ違いで帰宅後、キッチンに置かれたままの赤いノートを発見する。彼はノートを開き愕然とした。ノートはライフ・ガイダンスから支給されたもので、アンナが夫の様子について詳細に記録をつけていたのである。それを呼んだアレクサンダーは家を飛び出し、下層地域の町へと向かった。

場末の食事屋へ入った彼は、その店で出会った女性の家へ。彼女の話によると、ライフ・ガイダンスが記憶を消す作業を再編成と呼ぶらしく、女性はすでに19回も編成を繰り返され現在に至っているらしい。その日は女性の家のソファーで休ませてもらった。

翌日、会社へ向かったアレクサンダーは、ふとオフィスへと向かわずに踵を返す。車のワイパーに百合の花が挟まっていた。どこへともなく発車させた彼に1本の電話が入る。遺体を教会に安置したという知らせだった。
指定の教会へ向かったアレクサンダーは、入院中だった父の亡骸を前に涙を流す。彼はその後、会社重役や企業主が集まる狩猟クラブへ。命を懸けて銃口の前へ飛び出し、彼らへと抗議しようとしたものの、重役たちは統制することの何が悪いのかと笑うばかり。

懊悩を抱えたアレクサンダーは山中を彷徨い、迎えに来ていたファインマンと遭遇。彼と殴り合いを展開し、勝利後に再び歩を進めた。そうして、迎えに現れていた車に乗り込み自宅へと帰宅。
家族は再び元の姿へと戻り、アレクサンダーはアンナを胸に抱き愛していると淡々と告げるのであった。

映画『モニタリング』の感想・評価・レビュー

ストーリーは淡々と進むものの、余計な説明はなく音楽と映像、俳優達の演技に少ないセリフだけで状況を描いている。高レベルの映画と感じた。登場人物は全員がほとんど無表情で感情がまるで感じられない。幸せとは何かを考えさせられる。

主人公は満たされた生活の中で、自由を求めようと足掻き支援会社の闇を見てしまう。そのせいで懊悩を抱えることになるのだが、山中で送迎車に乗った際、記憶を消したのかは描かれていない。故に、ラストシーンの主人公の表情が非常に印象に残る。自由とは何か、幸せとは何か、家族の在り方とは、社会の在り方とは何かを強く問いかけるシーンだと感じた。(MIHOシネマ編集部)


物凄く静かな作品。悪く言ってしまうと地味な作品です。無機質な暮らし、少ないセリフ、BGMは流れずたまに響く効果音。観ているだけで息が詰まりそうになります。設定は個人的に無理やりすぎる印象です。もしも貧富の差がハッキリしていて、エリートには最適な行動が求められる社会だったら。そういう意味でのモニタリングもあるのでしょうか(笑)。説明も少なく淡々と物語が進んでしまい、全体を通して話が何が何だか分かりませんでした。雰囲気を楽しむ映画かと。(男性 20代)

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