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映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の概要:孫悟空の誕生から五行山へ拘束されるまでを描いたチャイニーズムービー。名優ドニー・イェンが悟空そのものになりきって演じる。中国ならではの豪華絢爛な衣装や美しいCG、ワイヤーアクションが堪能出来る。

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の作品情報

モンキー・マジック 孫悟空誕生

製作年:2014年
上映時間:119分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:ソイ・チェン
キャスト:ドニー・イェン、アーロン・クォック、チョウ・ユンファ、ジョー・チェン etc

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の登場人物(キャスト)

孫悟空(ドニー・イェン)
天真爛漫で無邪気。相手を思いやる優しさは持ち合わせているが、生まれたての赤ん坊と同じで善悪が分からない。生まれつき高い神通力を持ち、潜在能力は無限。
牛魔王(アーロン・クォック)
魔界の支配者。天帝に代わり三界の支配を狙っている。妻は天界の神、鉄扇公主。
天帝(チョウ・ユンファ)
天界、人間界、魔界を治める統治者。慈悲深く、武にも長けている。
鉄扇公主(ジョー・チェン)
天界の神。愛する牛魔王と魔界へ堕ちる。牛魔王の改心を望んでいる。
二郎神陽戩(ピーター・ホー)
天界では武を誇る神であるものの天帝の采配に不満を抱いている。野心家。
狐精ユーシュ(シア・ジートン)
狐の妖怪。悟空がまだ幼い頃に出会い、120年を経て再会を果たす。牛魔王に養われて育ち、牛魔王を義父と呼んでいる。
須菩提祖師(ハイ・イーティエン)
高度の仙術を収めた仙人。菩薩観音から悟空を弟子にし善悪の教えを授けるよう言われ、悟空に術を授ける。

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のあらすじ【起】

その昔、この世は天界、魔界、人間界に分かれ天界の神々がこれら三界を統治していた。しかし、天界の支配に耐えかねた魔界は全勢力を挙げて戦を開始。三界の覇権を狙った。魔界の統治者牛魔王は天帝と対決するも、力及ばず消滅されそうになる。だが、天女鉄扇公主の命乞いがあり、天帝は彼女の為、牛魔王を赦して魔族を火焔山に追放するだけに留めた。激戦の為天界は崩壊寸前であったが、創造神女媧が五色の石を用いて荒れた天界を修復した。そして修復が完了した際、石の欠片が一つ下界へ落ちる。岩山へ落ちた石はその中に1つの命を生み出した。

石の中の命はやがて猿へと成長して狐精ユーシュと出会う。だが、石の結界により彼女は弾き飛ばされてしまう。それを牛魔王が救った。
瞑想していた須菩提祖師の元へ観音菩薩が訪れる。女媧の石から生まれた猿を正しく導けば世の役に立つと言うのだ。だから、善悪を教え導いて欲しいと頼まれる。猿は花果山にいるらしい。

大きく成長した猿はやがて自ら石を砕いて生まれ出る。花果山で仲間の猿達と楽しく過ごしていたが、そこへ須菩提祖師が訪れる。高い木の上にある果物を落としてやる姿を微笑ましく見つめていると、猿は飛んで来た蝶を握り潰してしまう。生き返りの術を教えてやろうと言う須菩提祖師に連れられ、猿は仙人の住む山へと向かった。
師匠から孫悟空という名を得て修行に入った。須菩提祖師は基礎的な術である七十二般の変化と筋斗雲の術を教える。師匠には弟子が沢山いたが、悟空はいつも獣である事を馬鹿にされていた。しかし素質は十分に持ち合わせている悟空である。術はすぐに覚えてしまい兄弟子を圧倒してしまった。

その頃、火焔山で天界を制する事を諦められない牛魔王は、術師から天界を制す三つの兆しがある事を知る。1つ、東海で津波が起きる。2つ、天界の南天門が破壊される。3つ、女媧の石から生命が誕生する。南天門は魔族や妖怪が近づく事の出来ない門だが、女媧の石から生まれた者ならば通れると言う。だが、その者だけでは門の破壊は難しい。そこで予てから天帝に不満を抱いている二郎神君陽戩の協力を得る事になった。

一方、悟空はというと師匠から拳骨のお仕置きを食らった後、これから起こる自分の運命を見せられる。災いを逃れれば生き延びられるが、しくじれば灰となる運命。それなら生き返りの術を教えて欲しいと言う悟空に師匠は、自力で悟りなさいと言ってこれからの修行の為に彼を開放した。

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映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のあらすじ【承】

花果山に戻った悟空は妖怪退治に勤しみ、猿達の平和を守る美猴王と呼ばれた。悟空がいない間、妖怪に襲われて大変だったから自衛出来るように武器があればいい、と乞われ悟空は海の底にある竜宮城へと向かう。東海龍王は暴れ者の悟空に恐れを成し武器を授ける。そこで素晴らしい甲冑を見つけた猿はそれも頂き、最後に海の深さを測る為に使われていた如意棒をも頂いてしまう。だが、如意棒を手に入れた際、巻き起こった大津波のせいで各地は大被害を被ってしまった。

津波は火焔山へも襲いかかったが、牛魔王と鉄扇公主のお陰で被害は最小で済む。牛魔王は術師から兆しが現れ、猿も生まれた事を聞く。残るは門の破壊のみである。

狐精ユーシェは義父の命令で花果山を訪れていた。そこで子供の頃出会った猿と再会する。お互いにあの頃を思い出し2人は夜のデートへと出かけた。様々な事を話し朝日を眺めていると様子がおかしい事に気付く。見つめていたのは朝日ではなく陽戩が差し向けた部下からの攻撃だったのだ。悟空は尻尾に火がついたユーシェを川へ落とし陽戩の部下と戦う。しかし、武人である部下とは力の差がある。火の攻撃にやられると思われたが、そこへ牛魔王が助けに入る。牛魔王は上手く口車に乗せ、悟空を天界へと差し向ける事に成功した。

南天門へ到着した悟空だったが、門番の二郎神君に止められる。売り言葉に買い言葉でまんまと南天門を突破。天界の中で一際立派な建物へ入る。そこでは天帝が天馬の具合を診ていた。無邪気な様子の悟空に天帝は穏やかな笑みを見せる。悟空と笑い合う天帝の元へ師匠と二郎神君が訪れ許しを請うた。だが、天帝は悟空の話を聞き、動物の心が分かるようだと弼馬温、天馬の世話係を任命した。

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』のあらすじ【転】

厩に来た悟空だったが、天馬の外出も食事も水を飲む時間もしっかり決められている為、やる事はほとんどない。だが、そこへ二郎神君が現れ、三界を管理する聖地であるが故に規律は厳守しなければならないと言い渡す。そして悟空へ跪けと言うが彼はそれが理解出来ない。二郎神君は鞭を手にして天馬達を打ち始めた。家畜へは体で分からせるのだと。
悟空は我慢ならず二郎神君へ抵抗する。そして馬達を散歩に連れ出した。

馬の散歩の途中、悟空は仙桃が成る森へと入る。仙桃は6000年に一度熟す貴重な桃だ。時に9000年に一度の桃もあると言う。食べれば不老不死となる。悟空はそれと知らず、桃の乱れ食いをしてしまい天女達に詰め寄られる。そこで弼馬温という官職は最下位のものである事を知り、彼は仙術で時を止めて冠を脱ぎその場を去った。それらを全て見ていた二郎神君は、その有様を天帝へ上奏しろと言い天女を送り出した。だが、そこへ悟空が現れ彼は槍を持って攻撃する。しかし、槍は姿を見せた天帝へと向かい二郎神君は天帝に叱られる。だが、それは悟空が変化した姿だった。

一方、牛魔王は魔族から兵を募っていた。しかし、それを妻に責められ家族よりも魔族を選ぶ。魔の斧を再び手に大軍を率いて行く。

悟空は仙丹を練る八卦炉へと辿り着いた。仙気を集めているという仙女に促され炉へ向かう。だが、天女は二郎神君が変化していた姿だった。
弟子の動向を探っていた須菩提祖師は、悟空を止める為に鎖を発現させて戒める。八卦炉は侵入を禁止された禁止区。入っただけでも罪なのだ。当然二郎神君と天兵も現れる。戒められながらも反撃する悟空だったが、二郎神君に痛めつけられる。追い詰められた悟空は生きるも死ぬも自分の運命と言い、全てを焼き尽くす炎が燃え盛る炉の中へ飛び込んだ。
心配な表情をして炉を見つめる師匠と思惑通りと笑う二郎神君。

炉の中はまるで嵐のようだった。右へ左へと振り回され炎が身体を焼き尽くそうとしている。炉の根底には仙丹になる前の気が溜まっており凝縮されている。悟空はそれを吸い込んで神通力の放出をした。全てを取り込み数段、力を蓄えた悟空は炉を破壊して外へ出る。彼は自らを斉天大聖孫悟空と名乗って吠えた。彼は家畜と宣った二郎神君と戦う。力の差は歴然だった。敵わないと察した二郎神君は一目散に逃げ去り、そして悟空も天界を去った。

映画『モンキー・マジック 孫悟空誕生』の結末・ラスト(ネタバレ)

悟空は花果山へ向かっていたが、その変わり果てた姿に愕然とする。仲間の猿達は全て息絶え、辺り一面焼け焦げて炭のような有様だった。そしてユーシェまでもが命を落としていた。悟空は神通力でもって生き返れと叫ぶが、死した者が生き返る事は無い。涙に暮れながら亡骸を埋葬する。彼らと過ごした記憶が頭の中を駆け巡った。狐に戻ったユーシェに寄り添い悲しんでいると、この仕業は天兵の仕業だと叫ぶ者がいる。
牛魔王だった。天界で濡れ衣を着せられた悟空の代わりに処罰されたのだと。
牛魔王は共に南天門を破壊しに行こうと言った。悟空は怒りに震え鎧を破壊して飛び立つ。それを見てほくそ笑む牛魔王。

悟空はまっすぐに天界へと向かい南天門を破壊した。
天を見つめる牛魔王。長い間育ててきたユーシェを殺したのは養父の彼だった。全ては悟空を怒らせて南天門を破壊させる為の策だったのだ。

不穏を察して待ち構えていた天帝は天兵を出撃させる。悟空は分身の術を使いそれらを突破していった。破壊音と共に天界へと向かう牛魔王。悟空の力は圧倒的である。天界へと辿り着いた牛魔王は大軍を召還。天界を襲撃した。
天帝と相対する悟空。そこへ向かっていた須菩提祖師が牛魔王に捕らえられ命を奪われる。そこで悟空は師匠の言葉から生き返りの術は無いのだと悟る。一転して仲間を殺したのが牛魔王だと気付いた悟空は、彼へと刃を向けるも庇った天帝に吹き飛ばされる。

天帝対牛魔王の戦いが始まる。だが天帝は魔の斧に圧倒され意識を失う。そこを狙って二郎神君が突進する姿を目にした悟空は、自分もそこへ向かい二郎神君を投げ飛ばす。闇の力を蔓延らせた牛魔王は抗議して来た二郎神君を足蹴にして自らは玉座へと腰を下ろした。だが悟空がそれを阻止。2人の戦いは天界をも砕く勢いで展開して行く。
しかし、一瞬の隙を突かれ斧で頭を強打された悟空は、そこで自らの幾つもの影を目にして観音菩薩と話す。悪行を続けるのならば生きる意味はない。全ての生き物は死に、強い心があれば転生して信念は受け継がれていく。そこで真理を悟る悟空。彼は牛魔王との戦いに決着をつける。角を折られた牛魔王を地へ落とした。神通力を失った彼はただの牛になってしまった。鉄扇公主とその子供は彼を見つけ出し、死するまで共に居る事を誓う。

残骸と化した天界を見回しているとそこへ釈迦如来が現れる。悟空には天命がある為、しばらく五行山へ封印すると言うのだ。そこで改心し新たな縁によって救い出されるであろう。彼は笑顔で了承し、大人しく岩の中へ封印されるのだった。

500年後、彼は三蔵法師と出会う事になる。

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