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映画『ムーン・ウォーカーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ムーン・ウォーカーズ』の概要:CIA諜報員のキッドマンは、アメリカ政府から月面着陸の映像を捏造するよう命令される。監督に接触するためエージェントのオフィスを訪ね、仕事の依頼を行った。だが、オフィスにいたのは全然関係のない青年で、キッドマンはお金を騙し取られてしまう。

映画『ムーン・ウォーカーズ』の作品情報

ムーン・ウォーカーズ

製作年:2015年
上映時間:94分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:アントワーヌ・バルドー=ジャケ
キャスト:ロン・パールマン、ルパート・グリント、ロバート・シーアン、スティーヴン・キャンベル・ムーア etc

映画『ムーン・ウォーカーズ』の登場人物(キャスト)

キッドマン(ロン・パールマン)
CIA諜報員。戦闘能力が高く、素手で相手を殺害できる。3年間ベトナムの特殊部隊に所属していた。月面着陸の映像を捏造するため、キューブリック監督に接触するよう上司から命令される。
ジョニー(ルパート・グリント)
闇金から借金している。嘘吐きで、口が上手い。幼い頃から父親に負け犬だと貶されながら育てられたせいで、自分に自信がない。暴力が嫌いで優しい性格。
レオン(ロバート・シーアン)
ジョニーの友人で、同居している。頭が悪く、物事を深く考えることが苦手。よく麻薬を吸ってぼーっとしている。
デレク・ケイ(スティーヴン・キャンベル・ムーア)
ジョニーの従兄。エージェントの仕事をしており、それなりに稼ぎがある。
レナータス(トム・オーデナールト)
新進気鋭の映画監督。キッドマン達から月面着陸の映画を撮るよう依頼される。
エラ(エリカ・サント)
レナータスの事務所のスタッフ。麻薬を服用しており、常に気だるげな雰囲気。キッドマンのことが気になっている。

映画『ムーン・ウォーカーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ムーン・ウォーカーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ムーン・ウォーカーズ』のあらすじ【起】

ジョニーは借金の返済に追われていた。辛うじてバンドのマネージャーの仕事をしているが、担当していたバンドマンに愛想を尽かされクビになりそうだった。ジョニーは契約を取ってくるから2日待ってくれと、バンドマンに頼んだ。

アメリカ政府は宇宙開発に多大な時間と莫大な費用を費やしていたが、未だ月面着陸を成功させていなかった。危機感を募らせた政府は、CIA諜報員のキッドマンにある極秘任務を命じる。それは、映画「2001年宇宙の旅」の監督であるスタンリー・キューブリックに会い、月面着陸の映像を撮影してもらうことだった。キッドマンは大物プロデューサーの振りをしてロンドンに行き、キューブリックのエージェントに会うことになる。

ジョニーの従兄のデレクは、エージェントとして活躍していた。ジョニーはデレクのオフィスを訪ね、音楽業界の人間を紹介して欲しいと頼んだ。しかし、嘘吐きで信用できないので嫌だと断られる。その時、デレクが麻薬を吸ったせいで、鼻血を出してしまう。ジョニーはデレクが部屋を出て行った隙に、金品を盗もうと机を漁った。

デレクのオフィスにキッドマンが訪ねてくる。キッドマンはジョニーをデレクと勘違いして仕事の話を持ち掛け、お金が入ったアタッシュケースを見せた。そして、キューブリック監督を含めて話し合う必要があるため、連絡先を渡して帰っていった。

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映画『ムーン・ウォーカーズ』のあらすじ【承】

ジョニーは友人のレオンにキューブリック監督の振りをしてもらい、キッドマンに会いに行った。だが、極秘事項のため、ジョニーは同席を許されなかった。ジョニーは戻ってきたレオンに話を聞くが、レオンは麻薬で頭が働いておらず要領を得なかった。しかも、本当に自分のことを監督だと信じ込んでおり、自分の撮りたい映画ではないと話を断っていた。ジョニーは慌ててキッドマンを追いかけ、話を受けることを伝えた。その時、キッドマンはベトナムの特殊部隊にいた頃の悲惨な映像を幻覚として見てしまう。その場に立っていられなくなり、ジョニーにお金を渡して帰っていった。

ジョニーはレオンと一緒にパブに行き、お酒を飲んで騒いだ。その頃、ホテルにいたキッドマンは、芸能ニュースを見てキューブリック監督の本当の顔を知り、騙されたことに気づいていた。キッドマンは急いでデレクのオフィスに向かい、デレクを脅してジョニーの居場所を吐かせた。

ジョニーがお金を持っていることを知った借金取りが、ジョニーの家を訪ねた。ジョニーは全てのお金を奪われてしまい、レオンに愚痴を零した。その時、レオンはキッドマンがCIAであることを話した。ジョニーはヤバいお金に手をつけたことを知り、逃げるために急いで荷物を纏めた。だが一足遅く、いつの間にか家の中にキッドマンが立っていた。

キッドマンはジョニー達にアルコールを掛け、ライターで火を点けようとした。ジョニーは殺される恐怖で震えながら、自分達で映画を撮るからチャンスをくれと頼んだ。その時、キッドマンは再びベトナムにいた頃の悲惨な映像を幻覚として見てしまい、火を点けることができなくなり、仕方なくジョニーの提案を受け入れた。

映画『ムーン・ウォーカーズ』のあらすじ【転】

ジョニーはキッドマンを連れて、知り合いの映画監督であるレナータスを訪ねた。レナータスは独特の感性を持っており、おっさんが飛び跳ねるだけの映画を真剣に撮っていた。レナータスは仕事を引き受けてくれるが、キッドマン達はギャラを支払うお金を持っていなかった。

キッドマンは闇金から金を奪い返すため、ジョニーに道案内をさせた。ジョニーはキッドマンが人をボコボコに殴るのを見て恐怖を募らせる。キッドマンはボスに銃を突きつけ、ジョニーにアタッシュケースを奪うよう指示を出した。ジョニーは闇金を敵に回すことを恐れるが、キッドマンに逆らうこともできず、アタッシュケースを手に取った。逃げる途中で銃撃戦になるが、ジョニーはキッドマンの腕を引いて、撃たれそうになっているところを助けた。

キッドマン達は撮影について話し合いを進めるが、レナータスは独自の感性で映画を撮りたいと意見を譲らなかった。エイリアンやカラフルな衣装を着た宇宙人を登場させようとしていたのだ。ジョニーは円滑に話を進めるため、レナータスに報酬を3倍渡すからキッドマンの指示通りにしてくれと頼んだ。レターナスは報酬につられて了承した。ジョニーが金銭の管理を行い、レターナスのスタッフが小道具を制作していった。

映画『ムーン・ウォーカーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

レオンはキッドマンが苛々しているのに気づき、麻薬を勧めた。CIAは薬の耐性を強める訓練をしており効かないと思っていたが、アヘンが混ぜられていたため、キッドマンは倒れてしまう。目を覚ましたキッドマンは頭痛がしたので、スタッフのエマに薬を貰った。だが、渡された薬は頭痛薬ではなく、LSDと呼ばれる麻薬だった。キッドマンは再び薬を体に入れたせいで、不思議な幻覚を見てしまう。

キッドマンは麻薬のせいで頭が働いておらず、エマとレオンと部屋に籠ってのんびりとした時間を過ごしていた。ジョニーはキッドマン達の姿を見て、1人で頑張っているのが馬鹿らしくなる。全てを諦め、自分の不運を嘆いた。ジョニーが生まれたばかりの頃、保育器がショートして産科が火事になる事件が発生した。父親はその事件を引き合いに出し、子供を取り違えて負け犬を育てることになったのだと、ジョニーを貶しながら育てた。

キッドマンはジョニーの話を聞き、ベトナムの特殊部隊にいた頃に感じたことを思い出す。アメリカ人はどんな時でも決して負けない、不屈の精神を持っているのだ。キッドマンは上司に連絡を入れるが、撮影が遅れている言い訳をきちんと言えず、話の途中で電話を切ってしまう。怒った上司は、他の諜報員をキッドマンの元に派遣した。キッドマンはこれから撮影をするだけだと諜報員達を牽制した。

小道具の準備は既にできていた。他の諜報員達から見張られる中、ジョニーとレオンが宇宙服を着て撮影を行った。だが、麻薬を服用しているレオンは突飛な言動を行い、撮影がめちゃめちゃになってしまう。その時、闇金業者がスタジオに現れる。他の諜報員達は訳が分からないまま、闇金業者達と激しい銃撃戦を繰り広げた。キッドマンは殺されそうになるが、ジョニーが銃を撃って助けた。その時、ジョニーは反撃に遭い、銃で撃たれてしまう。キッドマンは斧を使って敵を撃退した。

分厚い宇宙服を着ていたおかげで、ジョニーは死んでいなかった。キッドマンはジョニーとエマ、レオンを連れて街を出た。テレビを見ていると、月面着陸の映像が放送された。本当にアメリカ政府は月面着陸を成功させたのだ。

映画『ムーン・ウォーカーズ』の感想・評価・レビュー

有名な都市伝説をベースにした物語。登場人物の多くが薬でまともな判断が出来ていないというところが面白いが、期待した偽物映像製作は本題ではなくロン・パールマン演じる主人公が巻き込まれるドタバタ劇が映画の骨格。全く可愛げのないパールマンが途中から可愛く感じられてきたらこの映画にはまっているといえるだろう。笑いの感性が日本とは違うがそれでも独特の魅力は感じる。(男性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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