映画『マウス・ハント』の概要:1997年のアメリカの映画で、仲の良くない兄弟が父の遺産であるお屋敷を巡り、その屋敷の住人であるネズミとの攻防戦を描いたドタバタコメディである。目の離せない兄弟の危なっかしさとネズミの賢さが見もの。
映画『マウス・ハント』 作品情報
- 製作年:1997年
- 上映時間:90分
- ジャンル:コメディ
- 監督:ゴア・ヴァービンスキー
- キャスト:ネイサン・レイン、リー・エヴァンス、ヴィッキー・ルイス、クリストファー・ウォーケン etc
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映画『マウス・ハント』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『マウス・ハント』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『マウス・ハント』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『マウス・ハント』 あらすじ【起・承】
アーニー・シュマンツ(ネイサン・レイン)とラーズ・シュマンツ(リー・エヴァンス)は、父の遺産として「糸のない世界は混沌だ」の言葉と、短い系の切れ端と、古い屋敷を相続する。
兄は経営していたレストランが虫によるトラブルで廃業、弟は妻と別居で父から引き継いだ工場の経営不振で悩んでいた。
遺産がロクでもないとがっかりした2人だったが、調べると有名な建築家による幻の屋敷という事が判明、兄はすぐに売らずに儲けを出す為リフォーム後にオークションを開催する事を提案する。
屋敷で暮らし、改装を始めた兄弟だが、先住者であるネズミを見付ける。
簡単に片付くと踏んでいたが、賢いネズミで罠にも掛からず逆に兄弟は痛い目を見ていくだけ。
害虫駆除業者に依頼したり、獰猛な猫を保健所で借りて駆除を試みるが失敗し、家はその度に改装どころか傷が増えていく。
金銭的にも追い詰められていた2人は、お互い罵り合いながら喧嘩をし、オークションまでに諦めずに改装とネズミ駆除を進めた。
映画『マウス・ハント』 結末・ラスト(ネタバレ)
工場に一時的に逃げた2人だが、経営不振で従業員達が暴動を起こしてしまう。兄は工場を売却しようと考え業者に会おうとするが失敗。何もかもうまくいかない生活に嫌気がさし、喧嘩を始めた2人。
偶然喧嘩の際に投げたオレンジがネズミにヒットし、気絶。
このまま止めをと思う2人だが、あまりにも無防備でこのまま殺してしまうのは哀れと泣き、箱に閉じ込めメキシコへ郵送する。その間にリフォームは進み、オークションを迎える。
しかし、郵送料不足により、箱は返却されていた。
オークション会場でネズミを発見した2人は、富豪の客達に怪しまれないようにネズミ駆除に取り掛かる。
しかし賢いネズミは逃げ、水責めで始末を考えたが逆にそれが原因で屋敷は崩壊してしまう。全てを失ったと思い、落ち込む2人に遺産である系の切れ端が落ちてきた。
持つと2本に割け、2人は工場へ泊まるために向かう。
その車の下にネズミがくっついて来ているのも気がつかず工場で寝泊まりして目を覚ますと、マシンが稼動していた。
毛糸玉が完成していて良い香りに誘われ食べてみると、チーズで出来た毛糸玉であった。
それをヒントに2人は力を合わせ、チーズ工場へと改装、事業を再開、成功させていく。
ネズミは品質管理係として兄の肩の上で見守っていた。
映画『マウス・ハント』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『マウス・ハント』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
どんな手で次は来るのか
ネズミが実写なのか、作り物なのか分からない部分も多いくらい動きが巧みである。
表情もスナネズミに似ていて可愛い風貌なので、あまり不潔な害獣のイメージは少ない。
壁に釘を刺していくシーンなどは、身体の小さなネズミにとってはこれ程恐怖の対象になるのかと思って意外な視点で見る事が出来る。
兄弟2人も知恵を絞り色々な対策を繰り出していくが、害虫除去の業者であれ、保健所で借りた猫であれ、皆がキャラクターや動作が濃い。
それによりどんな手でネズミも対抗していくのかがこの映画の見所である。
2人の距離感
この兄弟の様な距離感で過ごしている世の中の兄弟は少なくない気がする。
お互いが、相手の方が親には可愛がられ、愛されていると思い込み、自分より相手の方が優れていると思っているので自分を少しどこかで卑下している。
そんな少し気まずいままうっすらと連絡を取らないでいた関係、本当は心根が良いので兄弟団結して生きていければ理想だがなかなかそうは出来ない人が多い。
その兄弟が、遺産である屋敷を守る為に協力していく姿は微笑ましい。
しかし、その上手を行くのがマウスの賢さなので、それに対抗するべくあの手この手で頭を捻って行く2人なのだが、どこか痛い。
2人で頑張ってもネズミにやり込められてしまい物理的にも金銭的にも痛そうなので、たまに目をそらしたい気持ちになるシーンもあるが、お世辞にも賢いとは言えないので、1人だったらもっと悲惨だろうと言うのが予想出来る。
仲が微妙だからこそ湧くアイデァもあるので、2人を静かに見守りながら観ると考えさせられる物がある。
映画『マウス・ハント』 まとめ
この2人の兄弟の距離感が絶妙なので、共感出来る人が少なくないはずである。
お互いが相手の方が親に可愛がられていると思い込み、自分に劣等感を何となく抱いている。
元は優しいので相手を憎む程は嫌いではなく、でも声がかけづらい、そんな距離感である。
そこに賢さの光るネズミが2人の仲を橋渡ししてくれるのは、ファンタジーすぎる設定ではあるが良いなと思える。
ドタバタぶりに煩わしさを感じる人もいるかもしれないが最後には一緒に道を見付けていけるので心が温まる。
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