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映画『ミッション:15』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ミッション:15』の概要:ワシントンの米軍の医療施設でカウンセリングを受け、PTSDと向き合う兵士3人の様子を描いたサイコ・サスペンスストーリー。エレベーターにテロと称して閉じ込められた3人の動向や恐怖が描かれている。

映画『ミッション:15』 作品情報

ミッション:15

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:85分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:マシュー・トンプソン
  • キャスト:ジェニファー・モリソン、ジョシュ・スチュワート、スティーヴン・ライダー、ジェームズ・フレイン etc

映画『ミッション:15』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『ミッション:15』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ミッション:15』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ミッション:15』 あらすじ【起・承】

米軍のある軍事医療の施設で、アフガニスタンから帰還した後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しんでいた女性大尉のホワイト(ジェニファー・モリソン)はカウンセリングを受ける日々であった。
彼女はアフガニスタンで捕虜となり、拷問を受けた経験から、街中どこにいても人の死に顔が見える、と言う悩みを抱えていた。
エレベーターに乗り込むと、同じくカウンセリングを受けていたオールズマン軍曹(ジョシュ・スチュワート)と、ディエゴ上等兵(スティーヴン・ライダー)と乗り合わせる。
オールズマンは薬物中毒傾向にあり、ディエゴ上等兵は抑うつで悩みを抱えていた。
突然エレベーターが音と共に止まり、緊急通信で問い合わせをするホワイト。
ホワイトは娘が生まれる前に夫が死に、シングルマザーとして育ててきた。
外が騒がしいので状況を教えて欲しいと訴えるホワイトだが、整備士を呼びますとの対応で苛立つホワイト。
様子がおかしいと感じるが、ホワイト以外の2人はあまり危機感が無い。
母親にメールを打つと、メールは通じるが、娘のローレンがいない上に、ニュースを見てとの返信が。

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映画『ミッション:15』 結末・ラスト(ネタバレ)

ニュースを見ると、ワシントンDCが攻撃されたと言うテロのニュース、ショックで発作を起こしかけるホワイトに苛立つオールズマンと止めに入るディエゴ。
放射線物質を含んだ危険な煙から逃げる様に避難する市民の様子なども映され、早くここから出す様激しく促す。
密室でディエゴと話し、身の上を知っていく。
このビルでも避難が始まり、放射物質が流れて来ている上に、48時間後には危険な状態となる事が告げられる。
エレベーターからの脱出を試みるが、停電により非常灯に切り替わってしまい、上から工具と調整具を探し当て、降下する。
しかし、煽られたオールズマンは、ホワイトともみ合いになり、止めに入ったディエゴが死亡。
ホワイトは、ワイヤーを伝い登るが、追いかけて来たオールズマンはエレベーターごと落下し炎上。
医師の部屋に飛び込んだが、無人でPC画面から実験台になっていた事実を知り、長官に告発すると発言。
最後は無事であった娘と、亡きディエゴが介護をしていた軍人の面倒を見る穏やかな日常を映していた。

映画『ミッション:15』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ミッション:15』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

あまり非日常感が無い怖さ

サスペンスであるが、密室と言うエレベーター内でのみ、ほとんどの撮影シーンを占めているので飽きが来るかと思いきや、人の心の動き、恐怖感が良く出ているので静かに観ていられる。
それぞれの人物の性格で、何となく誰が死んでしまうかなどうっすら予想は出来てしまうものの、ホワイトのガッツにはさすがと言える。
エレベーターからの脱出を試みる間に、それぞれの人物達が、どの様にアフガニスタンからの帰還後、心の傷を負ってしまったかが自然な説明で流れてくるので、良いアクセントになっていると思う。
悩みが、なかなか戦争があまり生活の近い場に無い様に感じる日本人にはあまり馴染みにくい問題かもしれないが、人ごとではないと思って観ると、彼らの受けた傷の重みを感じる事が出来るはずである。

最後の8ミリ風の穏やかさ

ラストまでは、ホワイトがどの様な心理状態を経由して、どの様なアクションをして行くかが見ものだが、最後に穏やかな映像が無音で流れ、事の結末を語っている。
最初はエレベーターから抜け出るのか、又は実験と言う事をうっすら気付いた場合は実験側スタッフが密かに現れ、これは実験だと告白するのかなど予想はしてしまう。
しかし、自力で這い出たホワイトがいたからこそある意味実験としての成功を物語っているし、人は実験云々でなく自力で治る強さがあるとも証明してくれている。
一応はハッピーエンドなのだろうが、その場に死んでしまったディエゴも居たら良かったと願う視聴者も少なくないであろう。
8ミリ風に少し雑な映像で映されているのだが、逆にそれが日常の出来事の様に自然に映る。
愛娘と、亡きディエゴが面倒を見ていた親友である軍人のお世話をするホワイトに、女性として、大きなトラウマを乗り越えようとした強さと優しさが見られる。

映画『ミッション:15』 まとめ

実際にありそうな実験なので、リアリティがある。世界のどこかで行われているであろう実験とも言えるので、狭いエレベーター内での話ではあるが人の感情の動きに集中する事が出来る。
戦争から戻った、と言う設定だとどうしても今の日本人には少しどこか遠い世界の話の様に感じてしまうかもしれないが、自分がもしエレベーター内に閉じ込められたら、と言う仮定で、人ごとではないと思い見てみると、追い詰められた人間の本性と言う物や、人の心の弱さや強さが見れて新鮮である。

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