映画『マーダー・オブ・キャット』の概要:クリントンは猫のマウサーを唯一の親友として大切にしていた。だが、何者かにボウガンで撃たれ、殺されてしまう。警察が捜査してくれなかったため、クリントンは独自に犯人を捜すことにした。
映画『マーダー・オブ・キャット』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:コメディ、サスペンス
監督:ジリアン・グリーン
キャスト:フラン・クランツ、ニッキー・リード、J・K・シモンズ、レオナルド・ナム etc
映画『マーダー・オブ・キャット』の登場人物(キャスト)
- クリントン(フラン・クランツ)
- 母親と一緒に暮らしている。ガレージセールを行っているが、商品を買ってくれるのは母親だけ。無職。猫のマウサーを唯一の親友として大切にしている。
- グレタ・チャプリンスキー(ニッキー・リード)
- 大型ショッピングセンター・フォードの元従業員。マウサーのもう一人の飼い主。ホレイショという名前を付けていた。
- アル・フォード(グレッグ・キニア)
- 大型ショッピングセンターのフォードのオーナー。元俳優。俳優として成功することを夢に見ていたが、父親に笑われたことで挫折する。
映画『マーダー・オブ・キャット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マーダー・オブ・キャット』のあらすじ【起】
無職のクリントンは、母親と猫のマウサーと一緒に暮らしていた。最近マウサーの様子が変だと感じるが、何が原因か分からなかった。そんなある日、マウサーがボウガンで撃たれ、亡くなった状態で発見される。警察に通報するが、捜査をしてくれなかった。
クリントンはマスコミにマウサーを殺された悲しみを訴えた。だが、クリントンのことをバカにした記事が新聞に載っただけで、誰も気持ちを理解してくれなかった。クリントンは自分で事件の調査をすることにした。
クリントンは生前のマウサーを見たという少年に出会い、お金を渡して情報を聞き出した。マウサーはボウガンで撃たれた後、数メートル歩いていた。クリントンは道路に残された血痕を辿り、迷い猫のチラシを見つける。そのチラシに載っていた写真は、マウサーだった。クリントンはチラシに載っていた住所を頼りに、飼い主に会いに行くことにした。
クリントンはホイル保安官と一緒に飼い主の元を訪れた。飼い主のグレタがマウサーを撃った犯人だと思っていたが、それは違っていた。マウサーはホレイショという名で、グレタにも飼われていたのだ。グレタはマウサーが殺されたと知り、深く悲しんでいた。
映画『マーダー・オブ・キャット』のあらすじ【承】
グレタはボウガンの矢を確認し、大型ショッピングセンター・フォードの商品だと気づく。クリントンはグレタと一緒にフォードを訪れた。クリントン達は店員に矢を見せ、どの商品の矢か尋ねた。店員はシュアショット5000という商品であることを教えた。それは、中国製の高級品で、ジュン・シャオ社が製造元だった。そして、国内で取り扱っているのは、フォードだけだった。
クリントン達はフォードのオーナーのアル・フォードに、商品の購入者を教えるよう頼んだ。しかし、顧客のことは教えられないと、断られてしまう。クリントンは知り合いの少年を使い、フォードに嫌がらせをした。すると、商品を購入した者などいないとアルに言われ、追い返されてしまう。
クリントンはアルが嘘を吐いている可能性を考え、調査を諦める気はなかった。グレタに協力を求めるが、拒まれてしまう。クリントンは1人で調査を続けることにした。従業員としてフォードに忍び込み、倉庫の中を確認した。その時、従業員のイー・キムの不審な行動を目撃する。イー・キムと仲間のデイヴは店の商品を盗み、シュアショット5000の箱の中に隠していた。
映画『マーダー・オブ・キャット』のあらすじ【転】
クリントンはキムのことをグレタに話した。そこにキムとデイヴが現れる。キム達はクリントンを脅し、殴って解放した。グレタはフォードの元従業員で、キムの不正のことを知っていた。これ以上調査をやめるよう忠告するが、クリントンは聞き入れなかった。クリントンはグレタへの失望を露わにした。
クリントンの母とホイル保安官が恋人関係になっていた。クリントンの機嫌は悪くなり、ホイル保安官のことを邪険に扱った。すると、ホイル保安官から仲良くやっていきたいと言われる。クリントンは承諾する代わりに、マウサー殺しの犯人の捜査を手伝うよう頼んだ。クリントンはキムが犯人だと思っており、彼の家を捜索したいと考えていた。
ホイル保安官はクリントンを連れ、キムに話を聞きに行った。クリントンはキムを問い詰めようとするが、逆に倉庫に侵入したことを暴露されてしまう。しかも、キムの家には盗品を盗んだ証拠がなかった。クリントンはキムの家にあったカメラをこっそり盗んだ。後でカメラの映像を確認すると、盗品が映っていた。
映画『マーダー・オブ・キャット』の結末・ラスト(ネタバレ)
クリントンはアルに会いに行い、キムのことを話した。すると、グレタが黒幕だと教えられる。クリントンはショックを受けた。落ち込みながら家に帰ると、母が怒っていた。ホイル保安官に嘘の情報を教え、母との仲を引き裂いたからだった。クリントンは母に家から追い出され、野宿することになった。
クリントンはキムのカメラを確認し直し、アルこそが黒幕だと気づく。フォードの倉庫に向かうと、何者かにやられたキムが倒れていた。キムはグレタがバーにおり、助けを求めていることを教えた。クリントンがバーに向かうと、アルがいた。アルは盗品故買のことを知ったグレタを脅すため、彼女の飼い猫をボウガンで撃ったのだった。
アルは妻に全てを奪われ、破産して一文無しになっていた。アルの妻とはグレタのことだった。アルがグレタを追いかけたため、クリントンは車に乗って追跡した。その時、アルのことを撥ねて、事故を起こしてしまう。クリントンが意識を取り戻すと、アルがグレタをボウガンで撃とうとしていた。クリントンはグレタを庇い、アルに撃たれてしまう。グレタはクリントンに寄り添った。
クリントンは病院に運ばれ、アルは逮捕された。クリントンの母とホイル保安官の関係は元に戻り、仲良く寄り添っていた。クリントンは引っ越しをして、1人暮らしすることを決める。そんな中、町中でグレタに会う。クリントンはグレタに誘われ、猫と一緒に彼女のバイクの後ろに乗った。
映画『マーダー・オブ・キャット』の感想・評価・レビュー
物語の始めの方は、主人公のあまりにも変人ぶりに驚かされ、ちょっと引くぐらい気持ち悪さを感じた。だが、猫を殺した犯人を追ううちに心が成長していく様子が感じられて、主人公のことを自然と応援したい気持ちになった。主人公とグレタが良い関係に発展しているのだが、グレタが主人公のどこに惹かれたのか全く分からなかった。恋愛関係はおまけ程度に見ておいた方が良いと思う。全体的に明るいタッチで描かれており、後味の良い映画だったと思う。(MIHOシネマ編集部)
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