この記事では、映画『マイ・ダディ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『マイ・ダディ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『マイ・ダディ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0066655
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 115分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | 金井純一 |
キャスト | ムロツヨシ 奈緒 中田乃愛 小栗旬 光石研 |
製作国 | 日本 |
映画『マイ・ダディ』の登場人物(キャスト)
- 御堂一男(ムロツヨシ)
- 牧師。ひかりと2人暮らし。ガソリンスタンドでアルバイトをしている。
- 御堂ひかり(中田乃愛)
- 一男の娘で中学生。手伝いで礼拝に参加する。サッカー部の男子が気になっている。
- 御堂江津子(奈緒)
- 一男の妻。8年前に他界している。料理が得意だった。
- ヒロ(毎熊克哉)
- ストリートミュージシャン。男性不妊を自称する。
- 長崎亮太(小栗旬)
- 探偵。態度は悪く粗暴な性格。
- 米山靖之(永野宗典)
- ガソリンスタンドの店長。牧師を兼業する一男を応援している。
- 青木雄一郎(徳井健太)
- ひかりの担当医。
映画『マイ・ダディ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『マイ・ダディ』のあらすじ【起】
一男は、ガソリンスタンドでのアルバイトの最中、クリスマスイブに教会でするスピーチの内容を考えている。
ひかりは友人たちとボウリングを楽しんでいた。ひかりは門限になるが、友人たちとの時間を優先し、門限を無視する。
江津子は、ストリートミュージシャンのヒロの演奏を聴き入っていた。
一男は、アルバイト終わりに急いで帰宅し、牧師の格好に着替える。約束の時間に遅れて帰ってきたひかりを叱ろうとするが、思春期のひかりは一男の話を聞こうとはしなかった。
2人は教会へ向かう。ひかりは教会の手伝いでオルガンを演奏する。教会には顔見知りの信者しかおらず、一男はリラックスしてスピーチに臨んだ。一男はひかりの思春期をスピーチに盛り込み、ひかりはうんざりした顔をする。
無事に集会を終え、一男はひかりが倒れているのを発見し、救急車を呼んだ。
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映画『マイ・ダディ』のあらすじ【承】
江津子はヒロに避妊しない理由を聞く。ヒロは、過去の病気が原因で男性不妊になっていることを、江津子に話した。
翌日、ひかりの病室に友人たちが見舞いに来る。ひかりは貧血で倒れただけだという。一男は担当医の青木から、ひかりが白血病であることを告げられる。一男は現実を受け止めきれず、青木の話が頭に入ってこなかった。
一男は、ひかりに白血病が見つかったと伝える。ひかりは、耐えられない試練を神は与えない、という聖書の言葉を引用し、病を克服すると2人は誓い合った。
ひかりは厳しい治療に耐え、退院できるまでに回復していた。再発したときに骨髄移植が必要になる場合があるため、一男は骨髄を検査していたが、型が適合しなかったと青木は伝える。一男は研修医が放った一言で、ひかりとの間に親子関係がないことを知った。
映画『マイ・ダディ』のあらすじ【転】
ヒロの浮気現場を目撃した江津子は、荷物をまとめて部屋を出て行く。
久しぶりに家に戻って嬉しそうなひかりを、一男は複雑な表情で見つめていた。
江津子はヒロの家を飛び出し、教会の前にたどり着く。教会の中で眠ってしまっていた江津子は、一男の存在に気付き目を覚ました。江津子は、謝罪しながら慌てて教会から逃げ出そうとするが、一男にイースターエッグの手伝いを頼まれる。
時は流れ、あの夜をきっかけに距離を縮めた2人は、教会で式を挙げた。
一男は探偵の長崎に、江津子の交友関係を調べてほしいと依頼するが、長崎の態度が気に食わず、依頼を取りやめた。
江津子はひかりを連れて買い物に来ていた。ヒロが子供を連れているところに偶然出くわし、嫌な予感が頭をよぎった江津子は声をかける。ヒロは過去に男性不妊と言っていたにも関わらず、連れている子供は自身の子供だと話し、ヒロ自身は不妊のこと自体、忘れている様子だった。
映画『マイ・ダディ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ひかりは好きだった男子に告白し成功するが、意識を失い倒れてしまう。
病気が再発し、青木は骨髄の移植が必要だと一男に告げた。
江津子に一男から電話が掛かってくる。江津子は一男に真実を伝えようとするが、話の途中でトラックに撥ねられてしまった。
一男は病院を飛び出し、長崎の元へ向かい、実の父親であるヒロを探すよう依頼する。
長崎からヒロが見つかったと、一男は連絡を受け、ヒロが経営する食堂を訪ねた。
買い出しで1人になったヒロに、一男は事の経緯を全て話し協力を呼びかけるが、ヒロは家庭を壊されたくないと拒絶する。懇願する一男を、ヒロは容赦なく殴った。
一男は、再びヒロの食堂に向かう。ヒロの妻も加えた3人で話し合い、妻はヒロに検査を受けさせると約束する。
青木は、ヒロの骨髄はドナーの基準を満たしていたため、ひかりに移植できることを一男に伝えた。
ひかりの骨髄移植は無事に成功し、一男とひかりは今まで通りの日常を取り戻す。
映画『マイ・ダディ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
想像していた“親子の感動物語”とは違い、実話を元にしたようなリアリティと葛藤が描かれていて衝撃を受けた。娘が白血病になり、父親がドナーになれないという運命の残酷さ。そしてそこから明かされる“娘が実の子ではない”という事実には、胸が締めつけられた。ムロツヨシさんの真剣な演技がとても良くて、涙が止まらなかった。(30代 女性)
親になること、家族であることの意味を深く考えさせられた。血のつながりがあろうとなかろうと、愛情を持って育ててきた日々が何よりの絆なんだと感じた。娘の命を救うために奔走する姿は、父親としての覚悟に満ちていて、本当に尊かった。観終わったあと、家族にありがとうと伝えたくなる映画だった。(40代 男性)
ムロツヨシさんの新境地とも言える演技に驚いた。笑いのイメージが強かったけれど、父親として苦悩する姿は本当にリアルで、感情が伝わってきた。途中で明かされる出生の秘密が、物語に深みを加えていて、ただの“病気もの”では終わらないのがいい。娘との最後の会話は涙が止まらず、温かい余韻が残った。(20代 女性)
娘を救うために奔走する姿が涙なしでは見られなかった。戸籍上は父親でも、実の父親でないという現実。けれど、それでも“娘を救いたい”という気持ちに変わりはない。血のつながりよりも、過ごした時間と想いが本当の家族を作るんだと思った。感動だけでなく、深く考えさせられる名作。(50代 女性)
最初はよくある親子ものかと思っていたが、中盤からの展開が衝撃的。実の娘じゃなかったと知っても、それでも彼女を救うために動き続ける姿が本当にかっこいい。教会のシーンや祈る姿にも、父としての愛の深さが滲んでいて胸が熱くなった。家族とは何かを見つめ直せる素晴らしい作品だった。(30代 男性)
小学生の子を持つ母親として、この映画は刺さりすぎて最後まで涙が止まらなかった。病気の告知の場面も、親としての苦しさが伝わってくるし、命をつなぐ希望が見つからないときの絶望感がリアル。それでも“この子の父でありたい”と願い、行動する姿が尊くて、親子の絆の力を信じたくなった。(40代 女性)
「家族とは何か?」を問いかけるような物語だった。養子であることを知った後の娘の心情と、父親としての複雑な気持ちが絡み合い、感情の揺れがものすごく丁寧に描かれていた。宗教や信仰の描写も印象的で、人は誰かを愛しているからこそ、信じる力が生まれるんだと感じた。静かな感動作。(60代 男性)
観てよかった…。特に、娘が「パパの子でよかった」と言うシーンは一生忘れられない。血のつながりがなくても、お互いに心で繋がっているんだと信じさせてくれる映画だった。現実の家族問題にも通じるテーマがあって、たくさんの人に観てほしい。ムロツヨシさんの真剣な表情が心に残った。(20代 男性)
自分が病気になったとき、親はこんなにも自分のために動いてくれるのかと考えてしまった。実の子じゃなくても、そこに“愛”があるなら、それは立派な家族だと思う。途中で何度も泣かされたけど、ラストは静かに心に残る終わり方で、余韻が長く続いた。大切な人と一緒に観てほしい一本。(30代 女性)
泣けるだけじゃなくて、「本当の親子とは?」という重い問いを投げかけてくる作品だった。誰よりも娘のことを思い、命を救おうとする主人公の姿は、観る者の心を揺さぶる。過去の秘密が明かされる瞬間は切なかったけど、それ以上に愛の深さに感動した。ムロツヨシの演技に引き込まれた。(50代 男性)
映画『マイ・ダディ』を見た人におすすめの映画5選
そして父になる
この映画を一言で表すと?
「血か、時間か」――父としての愛情と本当の家族を問う感動作。
どんな話?
6年間育てた息子が、出生時に病院で取り違えられていたことが発覚。2つの家族が直面する“本当の親子”とは何かを描いたヒューマンドラマ。静かなトーンの中に深い葛藤と愛情が滲む名作。
ここがおすすめ!
『マイ・ダディ』と同様に「血のつながりとは何か」「家族とは何か」という本質的なテーマを描いており、心に深く響く。是枝裕和監督らしい繊細な演出と、福山雅治の父親としての葛藤に注目です。
湯を沸かすほどの熱い愛
この映画を一言で表すと?
限りある命の中で、母が家族に残した“本当の愛”。
どんな話?
余命わずかと宣告された母が、家族のバラバラになった心を再び一つにまとめていく物語。秘密や衝突を乗り越えて家族が変化していく様子に涙が止まらない。強くて優しい母の姿が心に残る作品。
ここがおすすめ!
『マイ・ダディ』と同じく“家族愛”がテーマ。病気や家族の秘密と向き合いながらも、前を向こうとする姿が心を揺さぶる。宮沢りえの名演が圧巻で、命の温かさと愛の強さを痛感させてくれる映画です。
僕と世界の方程式(原題:X+Y / A Brilliant Young Mind)
この映画を一言で表すと?
心を閉ざした少年と、彼を支える母の無償の愛が胸に響く。
どんな話?
数学の才能を持ちながらも、自閉症スペクトラムのため人との関わりが苦手な少年。彼を懸命に支える母の姿や、世界数学オリンピックへの挑戦を通じて成長していく様子を描くヒューマンドラマ。
ここがおすすめ!
『マイ・ダディ』が父の愛を描いているのに対し、こちらは母の深い愛情が主軸。子どもの未来を信じる親の姿や、家族の不器用なつながりに涙。感動だけでなく知性も刺激される名作です。
ひまわりと子犬の7日間
この映画を一言で表すと?
家族とは、種を超えて築かれる“命の絆”。
どんな話?
保健所に保護された野良犬の親子。7日後に処分される運命の中で、職員が家族を探して奮闘する。犬と人との信頼、そして家族のあり方を問う実話ベースの感動ストーリー。
ここがおすすめ!
人間と動物という異なる存在でも“家族”になれるという、普遍的なテーマが胸を打つ。『マイ・ダディ』同様、「守りたい命」のために全力を尽くす姿に心が震える。涙腺崩壊必至の一作です。
ファーザー(原題:The Father)
この映画を一言で表すと?
認知症を患う父の視点で描く、記憶と家族の迷路。
どんな話?
娘と暮らす高齢の父親が認知症を患い、現実と記憶の境界があいまいになる世界を描いたヒューマンサスペンス。観客も彼と同じ視点で混乱に巻き込まれる革新的な構成が高く評価された。
ここがおすすめ!
『マイ・ダディ』で描かれた“親と子の絆”を別の角度から追体験できる感動作。アンソニー・ホプキンスの圧巻の演技は、家族の記憶と愛情がどう変化しても残り続けることを強く訴えてくる傑作です。
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