映画『長く熱い週末』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『長く熱い週末』の概要：ロンドンの裏社会を牛耳るボスの周囲で不可解な事件が相次ぎ、誰の仕業が割り出そうとする奔走する様を追った犯罪サスペンス。英国映画協会が選ぶイギリス映画ベスト100で21位に選ばれるなど、評価の高い作品。

映画『長く熱い週末』の作品情報

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※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス（VOD）の公式サイトでご確認ください。

映画『長く熱い週末』の登場人物（キャスト）

ハロルド（ボブ・ホスキンス）

ロンドンの裏社会を牛耳るマフィアのボス。新たな投資事業で米国人実業家と取引しようと目論んでいる。米国から戻った途端に周囲で仲間が殺される。

ビクトリア（ヘレン・ミレン）

ハロルドの妻。ハロルドに代わって米国人実業家の相手をするなど、ハロルドを支える重要な存在。

ジェフ（デレク・トンプソン）

ハロルドの右腕の一人。ハロルドの留守を預かる程信頼されているが、実はハロルドに黙ってIRAへの資金運搬をアレンジしていたことが判明する。

映画『長く熱い週末』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『長く熱い週末』のあらすじ【起】

男が大金の入ったスーツケースからお金を抜き取り、スーツケースを何者かに渡す。そのスーツケースはある隠れ家に届けられる。しかし、隠れ家にいた3人の男は銃撃されてしまう。一方、男はバーで飲むが、男が用を足しに行った隙に一緒に飲んでいた相手が誘拐されて殺されてしまう。ジェフは議員から図面を受け取る。そこに葬式帰りの未亡人が現れて、ジェフは唾を吐きかけられる。

ハロルドがイギリスに戻って来て、ジェフが出迎える。ハロルドとビクトリアはテムズ川に浮かぶ豪華なヨットでパーティーを主催する。米国人実業家を歓迎するためのものだった。ハロルドは米国人実業家からの出資を獲得しようと狙っていたのだ。一方、スーツケースの男はスポーツジムでアイルランド人2人組に刺し殺されてしまう。更にハロルドの母親に付き添っていた運転手が車爆弾によって死んでしまう。ハロルドはヨットの上で乾杯の音頭を取るが、その後に電話で運転手が死んだことを知らされる。ハロルドは直ちに誰が運転手を爆死させたのかを突き止めるように指示する。

映画『長く熱い週末』のあらすじ【承】

ハロルドの元にスーツケースの男が殺されたとの知らせが入る。実は男はハロルドの信頼する仲間の一人だったのだ。ハロルドは遺体を見て動揺を隠せなくなる。ハロルドは自分が仕切るカジノに向かうが、今度はそこに爆弾が仕掛けられていたことが判明する。ハロルドは自分に恨みがある相手は誰かと懸命に考える。そして、賄賂を渡している刑事に爆弾について調べさせ、刑事の情報屋を尋問することにする。

ハロルドは情報屋の家に乗り込むと、ナイフで切りつけながら情報を聞きだそうとする。しかし、情報屋は何も知らなかった。部下達も何の情報も集められず、ハロルドは苛立ちを募らせる。ハロルドは米国人実業家の相手をせねばならず、ビクトリアや議員を連れて自分の経営するレストランを目指す。しかし、レストランの前に来た途端にレストランが爆発してしまう。ビクトリアはガス漏れだと偽って、米国人実業家を別のレストランに案内する。現場に残ったハロルドは従業員に何か不審な点がなかったかを確認し、アイルランド人2人組が出入りしていたことを聞かされる。

映画『長く熱い週末』のあらすじ【転】

ハロルドは部下に招集を掛け、情報を知っていそうな連中を畜殺場に連れて来るように指示する。米国人実業家と共にレストランに着いたビクトリアだが、米国人実業家から真相を話すように迫られる。そこで仕方なく本当に起きていることを説明する。しかし、同席していた議員が酔っ払って手が付けられなくなる。そこにジェフが現れて、米国人実業家は帰る。ジェフはビクトリアを見送る途中で言い寄ろうとするが、ビクトリアはうまくやり過ごす。

ハロルドは畜殺場でしょっ引いた連中をぶら下げて尋問しようとする。そこに刑事が現れて爆弾はIRAが仕掛けたもので、解体業者から盗まれた物であることを報告する。ハロルドは部下に解体業者の警備員に話を聞くように指示する。しかし翌朝、警備員が痛めつけられているのが見付かる。その報告を聞いたビクトリアは先回りされているのは身内の仕業に違いないと考える。そして前夜に議員とジェフの様子がおかしかったとハロルドに伝える。部下からジェフに唾を掛けた未亡人がいたことを聞いていたハロルドは直ぐにその女性を探すように指示する。

映画『長く熱い週末』の結末・ラスト（ネタバレ）

ハロルドは墓参り中の未亡人に声を掛ける。そして未亡人の夫がベルファストまでスーツケースの男を連れて行って殺されたことを知る。そのお膳立てをしたのがジェフだった。ハロルドはジェフをヨットに呼び出し、尋問する。ジェフは議員のためにスーツケースの男がIRAに渡す金を運んでいたことを教える。スーツケースの男はピンハネをしていた上、金が届いた日にIRAのメンバー3人が殺されてしまったのだ。それをハロルドのせいにされ、報復されていたという訳だった。怒ったハロルドはジェフを殺してしまう。

ハロルドは議員にIRA幹部との面会をお膳立てさせる。そして和解のお金を渡す振りをして幹部と議員を殺してしまう。問題を解決したハロルドはホテルまで米国人実業家に会いに行くが、米国人実業家は帰国しようとしているところだった。問題が多過ぎて投資から手を引くと言われて怒ったハロルドは相手をののしり、自分の車に乗り込む。しかし、車を運転していたのはアイルランド人2人組だった。事情を飲み込んだハロルドは怒りと悔しさに満ちた表情を浮かべる。

映画『長く熱い週末』の感想・評価・レビュー

掛け値なしの傑作で、ラストが残す印象は鮮烈だ。冒頭15分は何が起きているのか分からないまま物語が進行するが、この演出が秀逸だ。お陰で観客は突然物語の中に放り出され、ハロルドの目線に立って謎解きを楽しむことができる。単純なマフィア同士の抗争ではない落ちも意外性があって面白い。ボブ・ホスキンスが醸し出す哀愁と狂気も堪らない。アイルランド人役でブレイク前のピアース・プロスナンが出演しているのにも注目だ。（MIHOシネマ編集部）