映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の概要:7人の大罪人が所属する騎士団「七つの大罪」の団長メリオダスは、ある日豚のホークとともに空に浮かぶ「天空宮」に迷い込んでしまう。天空宮では3000年の封印から魔神族が目覚めようとしており、そこに暮らす天翼人たちは滅亡の危機を迎えていた。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:西片康人
キャスト:梶裕貴、雨宮天、久野美咲、悠木碧 etc
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の登場人物(キャスト)
- メリオダス(梶裕貴)
- 「七つの大罪」の団長であり、「<豚の帽子>亭」の店主。憤怒の罪。魔神族である。天翼人ソラーダとよく似ており、天空宮では勘違いされて牢に入れられる。
- エリザベス(雨宮天)
- リオネス王国の王女。メリオダスのことを慕っている。傷を癒すなどの魔力を使うことができる。
- バン(鈴木達央)
- 「七つの大罪」の一員。強欲の罪。不死身である。一見粗暴だが、仲間思い。
- キング(福山潤)
- 「七つの大罪」の一員。怠惰の罪。妖精族で、空中に浮かぶことができる。ディアンヌのことが好き。
- ディアンヌ(悠木碧)
- 「七つの大罪」の一員。嫉妬の罪。巨人族の少女で、ギデオンという巨大な武器を扱う。
- ゴウセル(高木裕平)
- 「七つの大罪」の一員。色欲の罪。人形のため感情を持たない。相手の記憶を読むなどの魔力を使うことができる。
- マーリン(坂本真綾)
- 「七つの大罪」の一員。暴食の罪。セクシーな美女で、魔術を巧みに操る。
- エスカノール(杉田智和)
- 「七つの大罪」の一員。傲慢の罪。太陽が昇るほど強くなり、姿も筋骨隆々になる。紳士的な性格で、マーリンに想いを寄せている。
- ホーク(久野美咲)
- 人の言葉を話すことができる豚。<豚の帽子>亭の残飯処理を担っている。天空宮に伝わる伝説の「オシロ様」にフォルムがよく似ている。
- ソラーダ(代永翼)
- 女神族の末裔である天翼人の少年。メリオダスにそっくりな見た目をしている。天空宮の危機を救うため、伝説の「オシロ様」を探しに地上へやってきた。
- ベルリオン(森川智之)
- 魔神族からなる「黒の六騎士」のリーダー。天空宮を救おうとするメリオダスたちの前に立ちはだかる。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』のあらすじ【起】
メリオダス、キング、ディアンヌ、バン、ゴウセル、マーリン、エスカノールたち「七つの大罪」は、リオネス王国の王女エリザベス、人語を話す豚のホークとともに森で狩りをしていた。バルトラ国王の聖誕祭のため、食料を調達しているのだった。伝説の天空魚を探していたメリオダスとホークは、森の奥で光っている泉を発見する。中を覗き込むと、天空魚と思しき魚たちが泳いでいた。メリオダスとホークは目を輝かせて泉へ飛び込んだ。
メリオダスたちが飛び込んだ泉から、メリオダスにそっくりの少年が現れる。天翼人のソラーダだった。雲の上の世界「天空宮」から来たソラーダは、生まれて初めて見る大地に感動していた。それから、七つの大罪の個性的な面々に遭遇する。メリオダスだと勘違いしていた七つの大罪は、ソラーダの背中に生えている羽に気づいて驚いた。
一方、メリオダスとホークは天空宮に辿り着いていた。ソラーダと勘違いされたメリオダスは、ソラーダを追ってきていた戦士長のゾリアに捕まってしまう。ゾリアはソラーダの父でもあった。掟を破り地上に降りた罰として、メリオダスは牢に入れられた。
女神族の末裔たちが暮らす天空宮には、魔神族から里を守るため「天翼の剣」を受け継ぐという掟があり、その継承者がソラーダであった。天空宮では間もなく3000年の封印が解かれ、魔神族が復活すると言われていた。ソラーダは、かつて魔神族から女神族を救った「オシロ様」が地上にいるという伝承を信じ、泉を通って地上にやってきたのだった。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』のあらすじ【承】
オシロ様を探しに出かけたソラーダは、泉を通ってきた魔神族に捕まる。「黒の六騎士」の1人、ガラであった。黒の六騎士は3000年前の大戦で猛威を振るっていた魔神族で、非常に強い力を持っていた。ガラは天空宮に通じる泉を消滅させた。七つの大罪が駆けつけガラを倒すが、それはガラが寄越した操り人形で、本体はまだ天空宮で生きているのだった。七つの大罪はエリザベスとソラーダも連れ、メリオダスの店「<豚の帽子>亭」に乗って天空宮へ向かうことにする。
メリオダスは牢屋の中で朝を迎えた。周囲に見張りがいないのを確認すると、容易く牢を蹴破り外に出る。天翼人の長老バネスに気に入られたホークは、フォルムがオシロ様にそっくりなことから生まれ変わりだと勘違いされていた。
外に出たメリオダスは、エリザベスによく似た天翼人の少女エルラッテと話していた。そこへ、メリオダスが抜け出したことに気がついたゾリアがやってくる。その直後、突然「たまご岩」の一部が崩れた。黒の六騎士の1人、ダハークが現れる。人々の魂を食らい始めるが、メリオダスが倒した。その戦いぶりが評価され、天翼の剣を受け継ぐ「継承の儀」が明日行われることになった。
エルラッテだけは、メリオダスがソラーダではないことを理解していた。しかし、継承の儀が終わるまではソラーダのふりをしてほしいと頼まれる。エルラッテはソラーダの婚約者であり、婚礼とともに2人で剣を受け継ぐのが掟だった。
翌日、継承の儀が執り行われた。ホークはその体の色から、オシロ様ならぬ「オピンク様」として祀られる。メリオダスが天翼の剣を受け取ろうとしたとき、たまご岩が割れた。遂に封印が解かれたのだった。魔神族の大群が里に押し寄せ、黒の六騎士たちも目覚めた。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』のあらすじ【転】
天翼人と魔神族の戦いが始まった。メリオダスの前には黒の六騎士のリーダー、ベルリオンが立ちはだかる。ソラーダたちも天空宮に到着した。七つの大罪は、里の人々から魂を抜いている黒の六騎士のもとへ向かう。抱きしめた相手を無数の針で突き刺すパンプの攻撃は不死身のバンには効かず、抱きしめ返されて体をへし折られた。半身に粘液を纏い、相手の自由を奪うアトラをゴウセルが石化させて砕く。マーリンとエスカノールがライオンのようなデロッキオを、ディアンヌとキングが鞭を操るガラを倒した。
天翼の剣を持ったゾリアがメリオダスに加勢するが、ベルリオンの武器で体を貫かれてしまう。さらに、メリオダスも天翼の剣で刺される。魔神族のメリオダスにとって天翼の剣の効果は絶大で、体から抜くことができず、そのまま意識を失った。七つの大罪とソラーダたちが駆けつけ、ベルリオンは魔獣インデュラを復活させるため姿を消した。
メリオダスが魔神族だったことに衝撃を受ける天翼人たち。天翼の剣の継承者であるソラーダであれば、魔神族からも剣を抜くことができる。しかし、魔神族に妻を殺された過去を持つゾリアは、たとえ里を守ったメリオダスであろうと剣を抜くことを許さなかった。
一方、ベルリオンは七つの大罪に倒された黒の六騎士の魂を集め、ついにインデュラを目覚めさせた。ソラーダたちにメリオダスを託し、七つの大罪はインデュラとベルリオンに立ち向かった。命を賭けて天翼人を守ってくれるメリオダスを信じるとソラーダは言い、剣を抜くことを決心する。剣が抜かれ、メリオダスは意識を取り戻した。エリザベスの力で傷は治癒していたため、メリオダスはベルリオンとの対決に戻る。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の結末・ラスト(ネタバレ)
天翼の剣は魔神族を封印するためのものだと気づいたソラーダは、皆と力を合わせてインデュラを封印することにした。しかし、メリオダスに致命傷を負わされたベルリオンが死ぬ直前に自身の魂をインデュラに捧げたため、封印は失敗してしまう。
インデュラは天翼人たちが避難している広場へ向かっていく。絶体絶命の状況で、<豚の帽子>亭の下からホークの母であるホークママが登場し、インデュラに強烈な一撃を加えた。バネスは、天空宮に伝わるオシロ様の伝説が本当だったのだと感激した。ソラーダは再び皆の力を集め始める。七つの大罪もそれぞれの必殺技を結集させ、今度こそインデュラの封印に成功した。
こうして天空宮は危機から救われた。天翼人たちが掟や運命に囚われているとき、1人で里を救うために手を尽くしていたソラーダは皆から感謝された。七つの大罪は祝いの宴に誘われるが、バルトラ国王の誕生日を明日に控えている彼らは断った。聖誕祭で振る舞う料理のために天空魚をもらい、ソラーダたちに別れを告げた。
映画『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』の感想・評価・レビュー
バトルシーンでは「七つの大罪」全員の必殺技を合わせるシーンなどもあり、見応えがあった。原作やTV版アニメを知らなくても楽しめると思うが、説明なく登場する用語もいくつかあるため、ある程度内容を知っていたほうがより面白く見られるかもしれない。映画のために書き下ろされたオリジナルストーリーだが、ホークママの正体についての言及もあり、今後の原作にどう関わってくるのか気になるところである。(MIHOシネマ編集部)
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