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映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』の概要:エマ・トンプソンが脚本・主演を務めた児童向けファンタジー。共演はコリン・ファース、トーマス・ブロディ=サングスター。原作は「不思議なマチルダばあや」。カーク・ジョーンズ監督の2005年米・英・仏映画。

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 作品情報

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、コメディ
  • 監督:カーク・ジョーンズ
  • キャスト:エマ・トンプソン、コリン・ファース、ケリー・マクドナルド、アンジェラ・ランズベリー etc

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 あらすじ【起・承】

ブラウン一家の7人の子供達は、イタズラ好き。母親は1年前に亡くなり、葬祭業で忙しい父セドリック・ブラウン(コリン・ファース)は子供達に構ってやることができないでいた。

そのため、乳母を雇ったのだが、イタズラが過ぎてどの乳母も辞めてしまう。困り果てた父セドリックのもとに現れたのは、不思議な魔法のステッキを持つ乳母マクフィー(エマ・トンプソン)だった。

父親が夕食抜きにしたため、その反動で子供たちはキッチンを占領して暴れてしまう。メイドのエヴァンジェリン(ケリー・マクドナルド)は、”夕食抜きなんて言うから悪いんです!”とセドリックに言うが聞いてもらえない。

マクフィーが魔法のステッキを使うと、”お願いします。”とちゃんと言えるまで、イタズラが止まらなくなってしまう。最後まで渋っていたサイモン(トーマス・ブロディ=サングスター)だったが、ついに”お願いします!”と言うのだった。

サイモンは、他の子供達と”あいつ(マクフィー)を追い出そう!”と決意するが、マクフィーは、”必要とされる限り、嫌われてもここにいます!”と宣言するのだった。

マクフィーが子供達に提案する5つのこと。その1つめは、”素直に眠ること”。子供達はマクフィーに促され、ベッドに入った。

翌朝、子供達は仮病を使い、マクフィーを困らせようとするが、反対に苦い薬を飲まされてしまう。その頃、エヴァンジェリンは、音読の練習をしていた。”あの子達は、みんな優しい子です!”とマクフィーに話す。

ブレザー・ウィック婦人は、料理係。マクフィーにもっと質素な食事にするように言われます。こうして、子供達はマクフィーに従うようになってゆきます。

すると、不思議なことにマクフィーのイボが1つずつ消えてゆくのでした。

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映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ある日、アデレードおばさん(アンジェラ・ランズベリー)が、ブラウン一家の元を訪れることになりました。子供達はみんな、アデレードおばさんが嫌いです!

しかも、マクフィーは、日曜日の午後は仕事を休むと言う。父セドリックは、不安な気持ちでアデレードおばさんを迎えた。

一方、子供達は、アデレードおばさんが、7人の子供のうち1人を引き取って育てるという言葉を聞き、危機感を募らせた。

そこで、アデレードおばさんが目が悪いのを利用して、馬を人間であるかのように着飾らせた。

ところが、クリッシー(ホリー・ギブス)という女の子が連れてゆかれそうになり、サイモンが機転をきかせて、教育を望んでいたエヴァンジェリンを代わりに叔母に預けるのだった。

それを知らない父セドリックは、アデレードおばさんが乗った馬車を必死に追いかけた。”子供達を渡すことは出来ません!”と。クリッシーが預けられずに済んだと知って、父親は安心したのだった。

次に父の再婚話が浮上した。1ヶ月以内に再婚できなければ、援助が打ち切られてしまうかもしれないのだ。子供達は再婚に反対だが、クイックリー夫人と会う日が決まってしまう。

サイモンは仕事先にいる、父セドリックを訪ねて、”クイックリー夫人は新しいママになる人なの?”と聞く。父は、”大人の世界に口を挟むな!”と怒るのだった。

クィックリー夫人とのお見合いの日。子供達は、ミミズ入りのサンドイッチやカエルのティー、などあらゆるイタズラを試みたが、全て父セドリックに阻止されてしまう。

だが、イタズラを止めようとして、クィックリー夫人に抱きついたので、”この野蛮人!”と嫌われてしまう。

お見合いは滅茶苦茶になったが、父が再婚しなければならない理由を聞いた子供達は、クィックリー夫人に考え直してくれるよう頼みにいった。そして、2人の結婚が決まった。
マクフィーが子供達に提案する5つのうち、4つめ”話を聞くこと”が実行された。

結婚式当日。子供達は、お揃いの服を着て、式が始まるのを待っていた。結婚式には、アデレードおばさんと共にエヴァンジェリンも来ていた。

美しく成長したエヴァンジェリン。切ない気持ちで、セドリックに祝いの言葉をかけた。サイモンをはじめ、子供達は結婚相手のクィックリー夫人が気に入らなかった。

そこで、蜂がいると言って騒ぎ出した。蜂がいると言って叩いているうちに、ケーキの投げ合いになってしまう。セドリックも、エヴァンジェリンとケーキの投げ合いに!

その様子を見たアデレードおばさんが、”礼儀作法を教えたのに下品よ!”と言い、エヴァンジェリンは、”光栄です!私はこの子達を愛していますから。”と答えた。

式の途中で、クィックリー夫人が結婚を破棄したため、エヴァンジェリンに機会が回ってきた。”パパを愛してる?”と聞かれ、”私はメイドですが・・愛しています。”と。

改めて、結婚式が行われることになった。外は雪。ウェディングドレスを着たエヴァンジェリンとセドリックは、永遠の愛を誓った。

その後、マクフィーは静かに去っていった。

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

大人も楽しめる児童ファンタジー!

乳母ものというと、古くは「メアリー・ポピンズ」などが思い浮かびますが、この映画では、まるで絵本の中にいるような”魔法”を体験できます!

マクフィー役を演じる、エマ・トンプソンが少々怖いのですが、7人のイタズラっ子達にはぴったりです。特にサイモン役のトーマス・ブロディ=サングスターが利発でかわいい!

家族の危機に知恵を絞って立ち向かいます。そのサポートをするのが、乳母であるマクフィーで、”必要とされている限り、嫌われていても残ります。”といって支えてくれるのです。

ヒロイン役として、メイドのエヴァンジェリンがいます。後に父セドリックと結婚するだろうなぁという展開はすぐ分かるのですが、子供達への優しいまなざしがいい。

ダメな父親と賢い息子という図式は新しくはないが、エマ・トンプソンの脚本の妙で、最後まで軽快に楽しめます。

知的さ漂う、トーマス・ブロディ=サングスター

子役として活躍し、今最も注目されている英国俳優です!デビュー作の「ラブ・アクチュアリー」(03)でのサム役や「メイズ・ランナー」1&2部作に出演しています。

この映画では、サイモン役を演じ、知的な役どころを好演。王子様のような整った顔に加えて、子役時代から演技も評価されています。また演技だけでなく、ギターやベースも上手。

これから、多方面に活躍できるのではないでしょうか。注目すべきは、世界的に人気の高いドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」第3章・第4章にも出演していたことです。

このドラマのヒットをきっかけに人気を得る俳優も多く、トーマスもその1人です!英国俳優は伝統的にコスチューム・プレィがよく似合う。


マクフィー役のエマ・トンプソンの視線の演技が素晴らしい。見つめられると思わず姿勢を正したくなるような迫力があった。児童小説を元に制作されている物語ではあるが、大人も十分楽しめる作品だと思う。
騒動を繰り広げる子供達。でも、家族のことを何よりも大切に思っていることが伝わってくる。マクフィーの教えを受け、少しずつ成長していく子供達の姿が微笑ましかった。最後は皆にとってのハッピーエンドで、温かい気持ちになる。マクフィーの魔法は優しいなと思った。(女性 30代)

映画『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』 まとめ

人気俳優の今と過去の作品を見比べて、残念に思うことは多い。しかし、トーマス・ブロディ=サングスターが出演している映画に関しては劣化はない!と断言したい。

今、最も注目されている若手俳優として、演技や存在感、そしてイケメンぶりが話題になっています。この映画で演じた、利発な少年そのままに成長しているのがファンとしてうれしい。

人気作の「メイズ・ランナー」(14)では、サブ・リーダーのニュート役を演じ、物語の核となる働きをしています。次回作「メイズ・ランナー」3部作にも出演が決まっており、今後の活動が楽しみです。

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