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映画『新ポリス・ストーリー(1993)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『新ポリス・ストーリー(1993)』の概要:不動産王のヤッフェイは最近誰かに見張られているかのように感じたため、香港警察に護衛を依頼した。護衛を担当することになったチェン刑事は、ヤッフェイの考え過ぎではないかと思った。だが、ヤッフェイが車ごと誘拐される事件が起きてしまう。

映画『新ポリス・ストーリー』の作品情報

新ポリス・ストーリー

製作年:1993年
上映時間:107分
ジャンル:アクション
監督:カーク・ウォン
キャスト:ジャッキー・チェン、ケント・チェン、プア・レンレン、ロー・ガーイン etc

映画『新ポリス・ストーリー』の登場人物(キャスト)

エディ・チェン(ジャッキー・チェン)
香港警察の特殊班に所属する刑事。正義感が強く、真面目な性格。部下思いで、優しい性格。武術や射撃の腕は超一流。頭もキレる。
ハン(ケント・チェン)
香港警察の刑事。30年間刑事として働いている。チェンの上司。命を懸けて働く刑事と言う職業に嫌気がさし、仲間と共に身代金目的の誘拐事件を起こす。
ウォン・ヤッフェイ(ロー・カーイン)
不動産王。3年前にも一度誘拐されたことがある。賃金の未払いの件で、労働者と揉めている。

映画『新ポリス・ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『新ポリス・ストーリー(1993)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『新ポリス・ストーリー』のあらすじ【起】

2日前、香港警察のエディ・チェン刑事は街中で銃撃戦に遭遇した。倒れ込んでしまった妊婦を保護し、銃を乱射している犯人達にたった1人で立ち向かった。チェンは気が立っている状態から抜けられなかったため、カウンセラーの問診を受けることになった。銃撃戦による心理的ストレスは大きく分けて3つあった。1つ目は「罪のない市民を傷つけないかという不安感」。2つ目は「犯人の弾を受けてしまうのではという恐怖心」。3つ目は「犯人を撃ち殺した過去を受け入れられない苦しみ」だった。チェンの話を聞いたカウンセラーは、チェンが抱えるストレスは3つ目に当てはまると考えた。対処法は休暇を取って休むことなのだが、チェンは休むことを嫌がり、部屋を飛び出していった。

チェンは本部長から呼び出しを受け、ウォン・ヤッフェイの護衛を命じられる。ヤッフェイは誰かに見張られている気配を感じていた。チェンは思い過ごしではないかと進言するが、ヤッフェイは高額納税者であるため無下にすることはできなかった。

チェンとその仲間の警官達がヤッフェイの護衛をしていると、賃金の支払いを求めて労働者達がデモ騒ぎを起こした。チェンは労働者達に役所に申請してからデモを起こせと訴え、追い返した。チェンは監視班に後のことを任せ、帰ることにした。

チェンが同僚の昇進を祝っていると、ヤッフェイから連絡が入り、誰かにつけられていると言われる。チェンは労働者の仕業ではないのかと思いながらも、ヤッフェイの元に向かった。すると、ヤッフェイの車が誰かに乗っ取られているのが見えた。犯人は白バイを轢きながら、逃走した。チェンは白バイ警官を守るために、自らの車を盾にした。そのせいで、車は動かなくなってしまう。白バイ警官の1人の出血が激しかったため、チェンはバイクに乗って病院に急いだ。しかし、治療の甲斐なく、白バイ警官は亡くなってしまう。

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映画『新ポリス・ストーリー』のあらすじ【承】

犯人グループは明日の午前10時に、銀行から6千万米ドルの金を引き出すことを要求してきた。ウォン夫人は夫の身を案じ、涙を流した。次の日、刑事達は銀行を見張っていたが、犯人から連絡が入り、銀行の場所の変更を指示される。チェンは本部に連絡を取り、応援を要請した。

ウォン夫人は犯人に指示されるまま、銀行を渡り歩いて金を引き出した。刑事達は夫人の尾行を必死に行い、不審な人物がいないか確認した。本部では犯人の居場所を突き止めようと、調査が続けられていた。本部の中にいるハン刑事は、実は犯人グループの仲間で、密かに捜査の邪魔をしていた。だが、ウォン夫人が台湾の銀行に金を送金していること、犯人がシンセンの公衆電話からかけていること、口座の名義人の4人の名前が判明してしまう。本部長はチェンに、ウォン夫人の送金を止めさせるよう指示した。全額払ってしまえば、足取りが途絶えてしまうからだった。チェンはウォン夫人に訴え、送金を中止するよう頼んだ。ウォン夫人は断腸の思いで、送金の中止を決断した。

台湾内では干渉権がなく、香港警察は捜査できなかったので、誰かを派遣する必要があった。ハン刑事は自ら名乗りを上げ、捜査に行くことを申し出た。本部長はそれを許可し、チェンを同行させることにした。

映画『新ポリス・ストーリー』のあらすじ【転】

チェン達が香港に降り立つと、台湾警察のコー部長が待っていた。ちょうどその時、華西街の一室に容疑者が集まっているとの無線連絡が入る。その中の1人は、サイモンという名の犯罪者だった。台湾と香港では外交関係がないため、コー部長は表だってチェン達に協力することはできなかった。そのため、チェン達をホテルに送り届け、コー部長は現場に向かった。チェンはホテルの部屋に行くフリをして、ハンと共に華西街に向かった。

台湾警察はアジトに侵入し、犯人グループを射殺していった。だが、容疑者達は爆弾を投げ、反撃した。そのせいで、ビルが倒壊するほどの大惨事となる。チェンはサイモンが逃げたのを目撃し、後を追いかけた。手下を倒しサイモンを捕まえるが、ハンは密かにそれを邪魔し、サイモンを逃がそうとした。しかし、台湾警察が集まってきてしまう。身動きが取れなくなったサイモンは、「バラすぞ」と脅しハンに退路を見出してもらおうとした。ハンはどうすることもできず、サイモンを突き落して殺害した。チェンはその現場を目撃しており、ハンに疑惑の目を向ける。

香港に戻ったチェンは、ハンのポケベルのデータを確認することにした。しかし、データの管理をしている会社の社員もハンとグルで、データを消されてしまう。チェンは消される前に暗記した情報を元に、調べを進めることにした。一方、サイモンの事務所を調べていた刑事が、船の写真を発見する。

映画『新ポリス・ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

チェンはハンの恋人から話を聞こうとするが、ハン本人に邪魔をされてしまう。チェンはハンのポケベルのデータにあった、サイヨンと言う名のチンピラを捕まえた。サイヨンが暴れて警察に行くことを嫌がったため、チェンはサイヨンの顔面以外を殴り、取り調べ室に連行することにした。すると、そこにハンが現れ、サイモンの顔面を瓶で殴りつけた。ハンはサイモンを病院に連れて行かそうとするが、それをチェンが止めた。

チェン達はサイモンが所有している船を捜索することになった。チェンが遺留物を確認していると、ハンが不審な行動をしているのが見えた。ハンは柱に書かれていた「犯人はハンだ」という文字を消そうとしていた。チェンはハンに銃を突きつけた。すると、ハンはチェンを金で釣ろうとした。チェンは拒み、ハンを逮捕しようとした。その時、ハンが金網から下に落ちそうになってしまう。チェンはハンを助けるが、その拍子に殴られてしまう。倒れたチェンは船の底に落ちて、酷い怪我を負った。ハンは自分で足を撃ち、チェンが撃ったと証言していた。その後、チェンは何とか船の外に出ると、ハンが犯人であることを叫んだ。

チェンはウォン夫人に連絡を取り、ハンに言われて全額送金してしまったことを知る。チェンは捜索した船にコンビニのレシートが残されていたことを思い出し、そこを見張ることにした。だが、一夜明けても犯人は現れなかった。体は疲弊しており、店で食事をとることにした。すると、出前の電話を取った店員が「上海369」と言っていた。369はハンのポケベルに残されていた数字で、店の名前だった。チェンが驚いていると、犯人の姿が見えた。チェンは本部長に連絡を取るが、犯人の1人にバレて襲われてしまう。チェンは犯人と戦い、倒していった。しかし、戦いの最中にガスに火が引火してしまい、ビルが燃えてしまう。チェンは非常ベルを鳴らして住民を逃がしながら、アジトの中に侵入した。

チェンはアジトに残っていたハンを殴り、ヤッフェイの居場所を尋ねた。だが、ハンは口を閉ざし、言うことを拒んだ。チェンがハンを連行しようとしたとき、子供の声が聞こえてきた。チェンはハンを残して子供を助けに向かった。ハンはその隙に逃げるが、階下に落下してしまう。チェンはハンを助けようとするが、1人では動かすこともできなかった。しかも、すぐ近くまで火が迫っていた。ハンは助かることを諦め、子供と共に逃げるようチェンに声を掛けた。そして、ヤッフェイが航海中の船の中にいることを伝えた。チェンは何とか子供と共に脱出した後、本部長に連絡を取った。

ヤッフェイは無事に救助され、妻と再会を果たした。ウォン夫人はチェンの手を握り、感謝を伝えた。その後、安全上の理由から、事件の記録は全て抹消された。

映画『新ポリス・ストーリー』の感想・評価・レビュー

ジャッキー・チェン主演のアクション映画。ジャッキー作品としては異例の実話を下にした作品となっている。

ジャッキーアクションが満載の本作であるが、実話がベースと言うこともありシリアスに描かれている。それゆえに誘拐事件の緊迫感がひしひしと伝わってくる一作。
ジャッキー演じるエディが仲間の犠牲に苦痛を感じながらも意志を貫き捜査に当たる姿は感銘を受ける。(男性 20代)


笑える作品かと思って鑑賞しましたが、意外としっかりとしたストーリーになっていて実話を元に作られたという事だったので、ジャッキーだからと笑いを期待している方にはオススメしません。
過去の『ポリス・ストーリー』とは全く異なる作品なので、タイトルを変えた方が良かったのでは…と思いましたが今作のようなシリアスな雰囲気のジャッキーは初めて見たのでとても新鮮でした。
しかし、アクション要素も少なめなのでシリアスな展開はありだとしても、せっかくジャッキーなのだからもう少しアクションを取り入れて欲しかったなと思います。(女性 30代)

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