映画『世界の果てまでヒャッハー!』の概要:フランクは友人と恋人のソニアと共に、ソニアの父が経営しているホテルに泊まりに行くことになった。フランクは今回の旅でソニアの父に結婚の了承を取り、ソニアにプロポーズするつもりだった。だが、些細なことがきっかけで、ソニアと喧嘩してしまう。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー
監督:ニコラ・ブナム、フィリップ・ラショー
キャスト:フィリップ・ラショー、アリス・ダヴィ、タレク・ブダリ、ジュリアン・アルッティ etc
映画『世界の果てまでヒャッハー!』の登場人物(キャスト)
- フランク(フィリップ・ラショー)
- 漫画家。飛行機恐怖症。真面目で優しい性格。喧嘩が嫌い。旅行中に、ソニアにプロポーズしようと考えている。
- ソニア(アリス・ダヴィ)
- フランクの恋人。気が強い部分もあるが、フランクのことを愛しており、家族思いの優しい女性。
- サム(タレク・ブダリ)
- フランクの友人。無類の女好きで、頭の中は女性のことで一杯。薄情な性格で、自分の身に危険が及びそうになると真っ先に逃げるような人物。
- アレックス(ジュリアン・アルッティ)
- フランクの友人。エステルという名の恋人がいる。ビデオカメラが好きで、常に回している。間抜けな性格。
- エルネスト(ヴァンサン・ドゥサニャ)
- ソニアの従兄。キャビンアテンダント。前妻はサムと浮気したため、離婚している。婚約者がいるが、その婚約者も性に奔放な人物。だが、エルネストはそのことに気づいていない。
- ジャン=ピエール(クリスチャン・クラヴィエ)
- ソニアの父。ブラジルで「自然」をテーマにしたホテルを経営している。だが、実際は森にゴミを捨てている。高齢である母(ヨランド・ラマー)を心配し、故郷から呼び寄せてホテルに住まわす。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『世界の果てまでヒャッハー!』のあらすじ【起】
フランクは恋人のソニア、友人のサム・アレックス・エステル、ソニアの従兄のエルネストとエルネスの婚約者と共にブラジルに旅行に出かけた。今回の旅でソニアの父に結婚の許可を貰った後、ソニアにプロポーズするつもりだった。フランクはサム達に婚約指輪を見せながらそのことを話していたのだが、ソニアにバレそうになってしまう。フランクは咄嗟に指輪をアレックスに渡し、隠してもらった。しかし、アレックスは口の中に指輪を隠したため、誤って飲み込んでしまう。
フランク達はソニアの父のジャン=ピエールが経営しているホテルに泊まる予定だった。フランクは自分が描いた漫画をジャンにお土産として渡すが、紙を作るのに環境破壊が起きていると叱られてしまう。重苦しい空気が漂う中、ソニアが父を諌めた。
ジャンはゴミをリサイクルするなど、自然に配慮したホテルを経営しており、環境保護団体からエコ認定を受ける予定だった。明日、その記念式典が行われることになっていた。ソニアの祖母のヨランド・ラマーは、宿泊費を倍にするつもりだろうと嫌味を言った。
アレックスは銛を誤ってフランクのスーツケースに刺してしまう。無事に抜けたのだが、その拍子にフランクにぶつかってしまう。フランクは転けてヨランドを押し倒してしまう。ヨランドは酷い彼氏だとフランクを非難した。フランクはただ謝ることしかできなかった。
ホテルにはリサイクルで作られたカヌーしかなかったため、フランク達は近くの海に遊びに出かけた。その時、子供達が遊んでいたボールがソニアに当たってしまう。フランクは子供を懲らしめるために、ボールを茂みの中へと投げた。すると、子供の親が出てきて、文句を言うソニアを「クソ女」と罵りフランクを怒鳴りつけた。フランクは場を収めるためにボールを取りに行こうとするが、ソニアは自分達が下手にでることに納得ができなかった。するとそこに、ジョンが現れ、男の前に立ちはだかった。男は茂みにボールを投げられたのだと、子供達のことを棚に上げてフランクのことを非難した。ジョンはフランクを注意し、ソニアと共に去っていった。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』のあらすじ【承】
フランクはマッサージを受けているソニアの元に行き、プロポーズをしようとした。しかし、ソニアは自分のことを守ってくれなかったフランクに幻滅しており、エステルに愚痴を零していた。フランクはソニアの言葉にショックを受ける。とてもプロポーズできる雰囲気ではなかったため、フランクは諦めてその場を立ち去った。
フランク達は自然散策しようとしていたのだが、ジャンからヨランドの世話を頼まれる。エコ認定を受けるのに、ヨランドがいない方がスムーズに事が運ぶと考えたのだ。ソニアとエステルは海で遊ぶ予定だったため、フランクはサム・アレックス・エルネストを伴ってヨランド共に森に出かけた。
1日経ってもフランク達は戻って来なかった。ヘリコプターに乗って上空から捜索を行うが、見つけることはできなかった。ソニア達が心配していると、ホテル付近でアレックスのビデオカメラを発見する。ソニア達はフランク達の身に何が起きたのかを知るため、皆でビデオを見ることにした。ジャンは後15分で式典が始まるため、密かに頭を抱えた。
サムは飛行機に乗り、洞窟を目指す予定を立てていた。フランク達が飛行場に行くと、そこには観光に来ていた2人の女性達(エリカ・ジュリー)の姿もあった。女好きであるサムが呼んでいたのだ。フランクは女性と一緒に行くことを嫌がり、散策を中止しようとした。しかし、ヨランドが洞窟に行きたいと言い出したため、仕方なく出発することにした。
ヨランドが乗っていたカートの充電が切れてしまったため、洞窟を見学している間、発電機で充電することになった。フランク達はガイドの説明を受けながら、洞窟の中を探検した。しかし、ガイドが穴の中に落ちてしまう。しかも、アレックスは穴の深さを測るために投げた石を、ガイドにぶつけてしまう。皆はガイドを助けるため、服を繋いで穴の下に降りることにした。しかし、アレックスが紐状に繋いだ服の先をどこかに結ぶ前に、穴の中に全て放り投げてしまう。皆はとりあえず助けを呼びに行くため、洞窟を出ることにした。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』のあらすじ【転】
何とか洞窟から出るが、そこは来た場所とは違う場所だった。先に岩山を上がったフランクが、地面に寝転びサム達を引っ張り上げた。そのせいで、トランクスの中に蜘蛛が入ってきてしまう。フランクが取り乱していると、サムがフランクの股間を蹴って蜘蛛を落とした。毒蜘蛛の可能性があるため、皆でフランクのトランクスの中を確認して噛まれていないか見た。すると、股間が紫色に変色していた。一方、サムは上空にパラモーターが飛んでいるのを発見し、持っていた発煙筒を打ち上げた。しかし、パラモーターに命中させてしまう。パラモーターは地上に落ちていった。
サム達は鳥の巣を発見し、卵があることに気づく。その鳥は絶滅したと思われているオオハシで、ジャンが動物の保護の象徴として看板を掲げている鳥だった。ビデオを見ていた環境保護団体に所属するミシェル一家は、オオハシの発見を喜んだ。しかし、次の瞬間、サム達はオオハシの卵を目玉焼きにして食べていた。ミシェル一家は悲しみと怒りが入り混じっていた表情でサム達を見た。ジャンは言葉を失くし、知らない人だと弁明した。
サム達は痛がるフランクのために、竹で簡易担架を作った。しかし、ヨランドが乗ることになり、サムとエルネストが運ぶことになった。サム達は休憩のために川付近の岩場に担架を置いたのだが、目を離した隙に、ヨランドを乗せたまま担架が川に流されてしまう。フランク達にはどうすることもできなかった。
フランク達の前に先住民が現れる。先住民はフランクの股間を吸い、蜘蛛の毒を吐き出してくれた。その間にサムは担架を発見するが、ヨランドを見つけることはできなかった。フランク達が絶望した気持ちで先住民の村に行くと、ヨランドが保護されていた。フランク達も、ビデオを見ていたソニア達も喜んだ。
フランク達は先住民の村に泊めてもらうことになった。その日の夜、フランクはソニアにプロポーズするつもりだったことを、ジュリーに打ち明けていた。ビデオを見ていたソニアは衝撃を受ける。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』の結末・ラスト(ネタバレ)
次の日、フランク達は先住民達に、森の中に放置されているゴミの山を見せられる。酷い悪臭が漂い、悲惨な状況だった。フランクはそんな状況にも関わらず自分達を助けてくれた先住民達に感動し、感謝の言葉を述べた。ビデオを見ていた宿泊客も、フランクの言葉に感銘を受け拍手をした。しかし、フランクが台から飛び降りた瞬間、たき火の火の粉が家の屋根に飛んでしまう。しかも、アレックスが水と間違えてアルコールを掛けてしまう。家は燃え、先住民達は激しく怒り出した。フランク達はヨランドを担ぎ、急いで逃げ出した。
フランク達は何とか飛行機に乗り、出発した。しかし、ヨランドがカートを取りに行ってしまう。後ろからは先住民達が追って来ていた。ヨランドは猛スピードでカートを走らせ、必死に逃げた。フランク達は飛行機を止め、何とかヨランドを乗せた。ガイドが飛行機を追いかけて走ってきていたが、乗せることはできなかった。フランク達はそのまま空へと飛んで行った。皆が無事を喜ぶ中、ソニアとジャンだけは表情を曇らせた。操縦席にいるエルネストは、ゲームでしか飛行機を操縦したことがないのだ。
エルネストが操縦を誤り、ガソリンを全て捨ててしまう。フランク達は飛行機に積まれているパラシュートを装着した。しかし、ヨランドがパラシュートを壊してしまう。フランクは自分のパラシュートをヨランドの物と交換し、壊れた方を装着した。皆飛行機から飛び降り、何とか無事に地上に降り立った。
ジュリーがエリカに、フランクと関係を持ったことを話した。ビデオを見ていたソニアはショックを受け、席を立った。さらに、ヨランドが飛行機に乗る前にカートの元に戻ったのは、写真を取りに行きたかったからだということが分かった。その写真に写っているのは、故郷に残してきたヨランドの恋人だった。ジャンが自分のことを心配するから、仕方なく故郷を離れて息子の元で暮らしているのだ。さらに、ヨランドは先住民に見せられたゴミの山は、ジャンの仕業であることを話した。
サムとアレックスは、自分達がホテルの近くにいることに気づく。だが、サムはエリカと離れたくなかったため、しばらく皆に内緒にしておいてくれと頼んだ。サム達はホテルに行き、食料を調達した。その時、ジャンとミシェルの妻が、部屋から出て来るところが映っていた。ミシェルはジャンを怒鳴りつけ、エコ認定の話は白紙にすることを伝えた。ジャンが弁明しようとしていると、先住民達が現れる。
サムとエリカが良い雰囲気になっていると救助隊が現れ、助け出される。だが、ホテルに戻ると、客達から物を投げられ怒られる。先住民の村を燃やしたからだった。フランク達はジャンのオフィスに行き、話をすることになった。ジャンは2つの件でフランクを叱った。1つ目は、集落が元に戻るまで、タダでホテルに宿泊させることを先住民達と約束をさせられたこと。2つ目は、ジュリーと関係を持ったこと。だが、サムがカメラを見せ、フランクとジュリーの間に何もなかったことを証明した。ジュリーと関係を持ったのは、エルネストだった。ヨランドはジャンに、自分にパラシュートを譲ったフランクの優しさを訴えた。ジャンはヨランドの話に同意し、フランクのことを認めた。
フランクはソニアに、部屋に忘れていたパスポートを渡した。そこには、先住民の村で手に入れた、指輪が挟まっていた。2人は仲直りをして、キスをした。その後、先住民・友人達・家族に見守られながら、フランクとソニアは結婚した。ジャンはそこにヨランドの恋人を呼んでいた。
映画『世界の果てまでヒャッハー!』の感想・評価・レビュー
かなりはちゃめちゃなファンタジー映画であったが、面白く釘付けになっていた。行くところで事件に巻き込まれ、一人一人の想いや行動がバラバラでありながらも、助け合って無事に帰ることが出来たシーンが印象的であった。ビデオを回していたため、それぞれの行動が全て明らかになり、フランクのソニアへの強い気持ちや、ヨランドの天然さや本当の気持ちがわかる所や、ジャンの人間性なども観察でき、次々と問題がクリアになっていく所も見所である。(女性 20代)
婚約指輪を友人に飲み込まれてしまうという、物語の冒頭から不穏な気配が漂っている。ホテルに帰れなくなったフランク達の身に起こる騒動が、少しずつ馬鹿らしくておもしろい。何も考えずに見て楽しめる作品だと思う。ソニアの祖母のヨランドが登場人物の中でも強い存在感を放っており、おもしろかった。カートに乗って爆走するところは、彼女の必死さが伝わってきながらも思わず笑ってしまった。またおもしろいだけでなく、フランクとソニアの結婚は一体どうなってしまうのか気になる物語になっていたのも良かった。(女性 30代)
ヒャッハーシリーズ第2弾。続編ではありますが、そこまでしっかりとした繋がりは無いので前作を見ていなくても問題ありません。
相変わらずのハチャメチャさと、くだらなくてちょっぴりお下品な笑いは本当にクセになります。『ハングオーバー』のようなバカ騒ぎの雰囲気はあるのですが、こちらはフランス映画なのでどこかシュールな感じがするんですよね。
深く考えすぎずに、流れに身を任せるような気持ちで見てほしい作品です。個人的には更なる続編を希望しています。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー