映画『真夜中のパリでヒャッハー!』の概要:漫画出版社で働くフランクは、漫画家になるのが夢だった。ある日、社長に描いた漫画を確認する代わりに、息子の子守をしてくれと頼まれる。フランクはチャンスを掴むため子守を引き受けるが、幼馴染達が騒動を巻き起こしてしまう。
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』の作品情報
上映時間:84分
ジャンル:コメディ
監督:フィリップ・ラショー、ニコラ・ブナム
キャスト:フィリップ・ラショー、アリス・ダヴィ、ヴァンサン・ドゥサニャ、タレク・ブダリ etc
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』の登場人物(キャスト)
- フランク・アモリー(フィリップ・ラショー)
- 漫画出版社ショデルに勤務している。幼い頃から漫画が好き。ソニアに片思いしているが、意気地がなく何もアクションを起こせずにいる。漫画家になるのが夢。社長に頼まれ、レミの子守をすることになる。
- ソニア・ラマー(アリス・ダヴィ)
- フランクの元同僚。カップケーキの店を開くため、会社を辞める。カップケーキの店を世界展開するのが夢。
- マーク・ショデル(ジェラルド・ジュグノ)
- 漫画出版社ショデルの社長。仕事人間で、家庭を顧みない性格。息子の寂しさにも気づけずにいる。
- レミ(エンツォ・トマシニ)
- マーク・ショデルの息子。10歳。喘息を患っている。自分の相手をしてくれず、サッカーの試合の観戦すら来てくれない父に不満を持っている。寂しさゆえに、フランクに対しても反抗的な態度を取る。
- サム(タレク・ブダリ)
- フランクの幼馴染。人材派遣会社に勤務している。女好きで、人妻にも手を出している。
- アレックス(ジュリアン・アルッティ)
- フランクの幼馴染。運送の仕事を行っている。映画の『スピード』と『ワイルド・スピード』が好き。バカなことをするのが大好きな面白い人物。子供の頃からあまり変わっていない。
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のあらすじ【起】
フランク・アモリーは幼い頃から漫画が好きで、大人になった現在は、漫画出版社ショデルで働いていた。幼馴染のサムは人材派遣会社で働いており、モテる人物に成長していた。サムの入社後、女性の割合が32%から80%に上がっていた。もう1人の幼馴染であるアレックスは、最高に優しくて、バカなことをするのが大好きな面白い人物だった。
受付にいたフランクは、社長室に行くためにエレベーターに乗り込んだ。すると、生意気な子供が、後から乗り込んできた。ボタンを押してあげようと何階で降りるか聞いたのに、子供は映画に没頭しフランクの問いかけを無視した。腹が立ったフランクは映画のネタバレを話し、クソガキと罵ってエレベーターを降りた。その後、社長室に入ったフランクは、自分が描いた漫画を社長に見せた。だが、社長は電話に夢中で、自分の話を全く聞いてくれなかった。
6月25日はフランクの誕生日だったため、フランクはサムとアレックス、サムの女友達と共にパーティーを開くことにした。だが、元カノのソニアは欠席することが決まっていた。ソニアはフランクの同僚だったのだが、カップケーキの店を開くために会社を辞めていた。フランクは送別会で会って以降、ソニアと会っていなかった。話を聞いたサム達は、フランクが一方的にソニアに好意を寄せていただけだと気づき、笑った。
フランクは社長から、今度漫画を見ることを条件に、今夜息子の子守をして欲しいと頼まれる。誕生日パーティーの予定が入っていたが、フランクはチャンスを掴むために子守を引き受けることにした。フランクは社長宅を訪れ、社長の妻のクレールから部屋の説明を受けた。社長から話を聞いていなかったのだが、明日の18時まで子守をする必要があった。しかも、息子のレミは喘息を患っていた。フランクはクレールからレミを紹介されるが、その顔を見て密かに衝撃を受ける。レミは会社のエレベーターで出会った、生意気な子供だった。
社長夫妻が出て行った後、フランクはレミとの関係の修復を図ろうとした。しかし、レミは部屋に入ってきたフランクに対して辛辣な態度を取り、出て行くよう脅した。フランクは仕方なくレミに構うのを止めて、1人で映画を見ることにした。すると、今度はレミがやって来て、映画のネタバレを呟いて去って行った。
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のあらすじ【承】
次の日、社長夫妻がホテルで目を覚ますと、警察から電話が掛かってきた。何か事件が起こった可能性があると言うのだ。フランクに連絡を取るが繋がらなかった。社長夫妻が急いで自宅に戻ると、ゴーカートが大破していた。しかも、家の中が滅茶苦茶で、壁には落書きもあった。ラヴィル警部は動揺する社長夫妻に声を掛け、レミが誘拐された可能性があることを伝え、プロファイリングを担当するカイヨー刑事を紹介した。
ソファにビデオカメラが落ちていたため、皆で中のデータを確認することにした。不審な男(サムとアレックス)が誕生日パーティーをするために、家に訪ねて来た様子が映っていた。フランクは初めアレックス達を追い返そうとしていたが、ソニアが来ると知り、結局部屋の中に2人を招き入れていた。しかも、アレックス達はレミに睡眠薬を飲ませ、顔に落書きして遊んでいた。アレックス達はソニアの他にも、友人達を多数呼んでいた。フランクは追い返そうとするが、ちょうどソニアが訪ねて来てしまったため、結局皆でパーティーを続行することになった。社長は元従業員のソニアの姿を見て、事件に関わっていることを知り驚いた。
ソニアは泥酔していたため、送別会でフランクにキスをしたことを覚えていなかった。しかも、ソニアの携帯に彼氏から連絡が入る。動揺したフランクは、お酒の瓶を開けようとして、ソニアの顔にコルクをぶつけてしまう。フランクは必死にソニアに謝罪した。
パーティー客が騒ぎ過ぎたため、隣人から通報を受けた警察が来てしまう。フランクは警察に対応し場を取り成そうとするが、子守中に飲酒していたことで捕まり手錠をかけられてしまう。だが、それらは全てパーティーの余興だった。警官役の女性は服を脱ぎ、下着姿になってお尻をフランクの顔にぶつけて遊んだ。フランクはソニアがいたため、少しも嬉しくなかったが、周りの客達は騒いで喜んでいた。
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のあらすじ【転】
レミが目を覚ましてしまう。フランクはレミに黙っていてくれと頼むが、300ユーロを要求される。フランクは仕方なく子守代で貰ったお金を渡した。それでも、100ユーロ足りなかったため、フランクは友人達に声を掛けてお金を集めた。フランクは集まった30ユーロを持ってレミの部屋を訪れるが、レミは携帯を残して消えていた。その携帯はフランクの物で、女性全員に「君のケツが欲しい」とメールで送っていた。それにはフランクの母親も含まれていた。怒ったフランクは「あのガキ絶対殺してやる」と呟きながら、レミの行方を捜した。ビデオを見ていた社長夫妻は、息子の身を案じた。その時、社長はフランクとまだ2回しか会ったことがないことを、ポロッと漏らしてしまう。クレールは良く知らない人に息子を預け、授賞式に出席した夫を非難した。
レミが外に出て行ったことを知り、フランク達は車に乗って捜索に向かった。フランクはレミが遊園地に行きたがっていたことを思い出し、遊園地に向かうよう指示した。その途中、サムがソニアの従兄のエルネストの妻と浮気をしていることが発覚してしまう。怒ったエルネストは車を飛び出そうとドアを開けたのだが、横を走っていた車にぶつかってドアが吹き飛んでしまう。しかも、直後に警察が現れ、声を掛けられる。しかし、運転していたアレックスは、警察の呼びかけを無視して車を発進させた。飲酒していたし、免許も車の証明書もなかったからだった。アレックス達が乗っている車は、社長宅の車庫にあったものを勝手に拝借したものだった。
アレックスはパトカーを撒いたことに浮かれて前方を見ていなかったため、事故を起こしてしまう。車は大破し、動かせるような状態ではなかった。フランクは絶望した気持ちのまま、レミを探すために徒歩で遊園地に向かった。フランク達は途中娼婦の溜まり場を通過していたのだが、客として来ていたカイヨー刑事が映っていた。
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』の結末・ラスト(ネタバレ)
フランク達はレミを発見し連れ帰ろうとするが、レミは帰ることを嫌がった。レミが変質者に連れ去られると騒いだため、フランク達は仕方なく付き合うことにした。フランク達はレミと一緒にアトラクションに乗り、騒いで楽しんだ。社長夫妻は心から楽しんでいる息子の姿を見て笑顔になった。
皆で食事を食べながら、将来の夢の話をした。ソニアの夢はカップケーキ店の世界展開と、素敵な人と恋をすることだった。レミの夢は、自分がサッカーをする姿を父親に見てもらうことだった。社長は息子の願いに胸を詰まらせ、クレールは視線で夫を非難した。
ソニアは送別会でフランクとキスしたことを覚えていた。フランクから連絡がなかったため、それっきりになってしまったのだ。彼氏がいると言っていたが、昨日初めて会ったばかりの人だった。フランクがソニアからそのことを聞かされていると、行方不明になっていたエルネストの姿を見つける。エルネストは無銭飲食をして店主と揉めていた。フランク達は店主を宥めて金を払おうとするが、エルネストがサムを攻撃しようとして、消火器で店主を殴ってしまう。フランク達はとりあえずその場を逃げ出した。
レミが喘息の発作を起こし、苦しみ出してしまう。フランク達は遊園地のゴーカートに乗り、急いで自宅まで帰った。レミは吸入器を使ったため、事なきを得る。だが、家の中ではクラブパーティーが開かれており、酷い騒ぎになっていた。怒ったフランクは、皆を追い出した。レミがフランクに向けての感謝の言葉を、ビデオに残していた。一緒に遊んでくれて自分のことを考えてくれるフランクは、レミにとって理想の父親だった。ビデオを見ていた社長は、息子の言葉にショックを受ける。
ラヴィル警部達はレミの居場所を考えた。クレールはどこにいるのか気づくが、そこに掃除道具を持ったサムが現れる。サムは必死に社長夫妻に弁明するが、社長が大事にしているお皿をうっかり割ってしまう。社長はサムを殴りつけた。
フランクとソニアがレミのサッカーを観戦していると、社長がやって来た。フランクは動揺し弁明しようとするが、社長はそっとビデオカメラを渡して全て知っていることを伝えた。社長はクレールに言われフランクのことを殴れなかったが、警察を連れて来ていた。社長は家を滅茶苦茶にしたフランクを怒鳴りつけるが、フランクはそれを途中で遮り、レミが楽しんでいたことや、社長がサッカーの観戦に来たことを指摘して反論した。社長は言葉を詰まらせるが、フランクに月曜は出社しなくていいと伝えた。そして、クレールの元に行き、フランクに背を向けてサッカーの観戦をした。
試合終了後、レミは両親がサッカーの観戦に来たことを知り、とても喜んだ。しかし、フランクは警察に捕まってしまう。パトカーに乗る前、ソニアとフランクはキスをした。その後、フランクはショデル出版社の協力の元、この出来事を漫画にして売り出した。
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