この記事では、映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』の作品情報

上映時間:107分
ジャンル:SF、ファンタジー
監督:マシュー・ロビンス
キャスト:ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン、フランク・マクレー、エリザベス・ペーニャ etc
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』の登場人物(キャスト)
- フェイ・ライリー(ジェシカ・タンディ)
- 再開発が進むニューヨーク東8番街にある古いアパートの1階で、夫のフランクと共に数十年もカフェを切り盛りしている。亡くなった息子がまだ生きていると信じ、地上げ屋の手下のカルロスを息子のボビーと勘違いしてしまう。
- フランク・ライリー(ヒューム・クローニン)
- フェイの夫。少し認知症の症状が出てきたフェイの世話をしながら、地上げ屋から店を守るために戦っているが、高齢のため、そんな毎日に少し疲れを感じ始めている。
- ハリー・ノーブル(フランク・マクレー)
- 元ボクサーの管理人。巨大な体格に似合わず心優しい性格で、宇宙からの訪問者の赤ん坊を救う。
- マリサ・エステヴァル(エリザベス・ペーニャ)
- アパートに住む妊婦で、ミュージシャンの恋人が戻ってくるのを待っている。同じアパートに住む画家のメイソンのことが気になっている。
- カルロス(マイケル・カーマイン)
- コヴァックスの命令で、アパートの住人たちに暴力まがいの行為をしながら、追い出そうとするチンピラ。しかし、フェイたちの優しさに触れていくうちに、徐々に正しい心を取り戻していく。
- メイソン・ベイラー(デニス・ボウトシカリス)
- アパートに住む売れない画家。同居していた恋人にも逃げられるが、その後、マリサとの関係が深まっていく。
- コヴァックス(ジョン・パンコウ)
- 開発業者のレイシーの部下。カルロスたちに命じてアパートの住人たちを非常な手段で追い出そうとする。
- レイシー(マイケル・グリーン)
- ライリー夫妻らが住むアパートを取り壊して、開発を進めようとする業者のトップ。コヴァックスに命じてアパートの住人を追い出そうとしている。
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』のあらすじ【起】
再開発が進むニューヨークのダウンタウン。イーストサイドにある古いアパートの住人たちは、連日、開発業者から立ち退きを迫られていた。最近では、地上げ屋に雇われたチンピラのカルロスが仲間と共にやって来ては、住民にわずかの金を渡し、脅しをかけて追い出そうとしていた。
そんな中、アパートに住む老女フェイは、亡くなった息子のボビーが戻ってくるのを待っていた。少し認知症の症状が現れ始めたフェイは、開発業者の作業員や、地上げ屋の手下のカルロスのことをボビーと勘違いしてしまうのだった。
フェイの夫のフランクは、アパートの1階で長年カフェを経営しながらフェイの世話をしたが、連日立ち退きを迫るカルロスたちとの争いにも疲れを感じ始めていた。
ある日、カルロスたちは住民たちに金を渡して立ち退きを迫り、住民たちの部屋やフランクの店をバットで破壊して回った。フランクは、開発業者のレイシーの車に駆け寄り、汚い手で住民を追い出すのをやめろと迫る。しかし、車を運転していたのは、レイシーの部下のコヴァックスだった。彼はフランクに「金を受け取れ」と冷ややかに言い残して去っていった。
その夜、疲れ果てたフランクは、「誰か、私たちを助けてくれ」と呟き、ソファに座ったまま眠ってしまう。すると、空の彼方から小さなUFOの形をしたつがいの宇宙生物が飛来してきて、壊れたアパートの住人の部屋や、フランクの店をきれいに修理してしまう。宇宙生物は、そのままアパートの屋上の小屋に住み着いた。

映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』のあらすじ【承】
翌朝、アパートの住人たちは、カルロスたちに破壊されたはずの部屋が、きれいに片付いているのを見て唖然とする。
宇宙生物の存在に最初に気づいたのは、フェイだった。彼女が屋上の小屋で宇宙生物たちの食料としてネジやクギ、ボルトなどを与えていると、フランクと住人たちがやってくる。さらにそこには、住人たちの家のフライパンやコーヒーポットなどの金属類もあった。
フランクは最初、フェイが住人たちの家具を盗んだのかと思い、部屋に連れ戻そうとする。その住人たちの前に、宇宙生物が姿を現した。フランクと住人たちは、ようやく状況を理解するものの、宇宙生物の存在には呆然とするばかりだった。
地上げ屋の手下のカルロスは、破壊したはずのアパートの内部が一夜で元通りになっていることに驚き、住民たちに何をしたのか問い詰める。住民たちが答えに困っていると、宇宙生物がカルロスに電気ショックを与えて、追い返してしまう。
数日後、さらに信じられないことが起こる。機械のような構造の宇宙生物が、小屋の中で3匹の子を出産したのだ。しかし、そのうち最後に生まれた1匹は、死んだように動かなかった。管理人のハリーは、その子を部屋に運ぶと、自分のテレビを壊し、その部品を使って命を救ってあげた。
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』のあらすじ【転】
宇宙生物たちは、フランクのカフェで手伝いをするようになっていた。店は繁盛し、取り壊しの作業員までがそこで昼食をとっていた。カルロスが店にやってきて、いちゃもんをつけようとするが、応対したフェイの優しさに、つい心が動いてしまう。
しかし、カルロスはライリーを尊敬し、ライリーのような地上げ屋になることを夢見ていた。そこで、アパートの住人が立ち退かないことを苦々しく思っていたライリーに気に入られようと、アパートに侵入し、斧で水道管や電気系統を破壊した。
さらに、宇宙生物の存在に気づいていたカルロスは、隠れて宇宙生物が近づいてくるのを待つと、父親の宇宙生物を斧で破壊してしまう。怒ったハリーはボクシングのグラブを着けてカルロスを殴り飛ばし、アパートから追い払う。
しかし、カルロスを自分の息子だと思っていたフェイは、カルロスを追い出したハリーやフランクを罵る。そして、宇宙生物の子供たちを探すが、3匹の子供たちは姿を消してしまっていた。
フランクはアパートの住人たちとともに、宇宙生物の子供たちを探しに行く。ハリーが工事現場から拡声器を持ち出し、建物の屋上に上って笛を吹くと、3匹の子供たちは戻ってきた。そして、ハリーが修理した末っ子は、ハリーのポケットに収まった。
3匹の子を、両親が迎えに来る。カルロスに壊された父親は、母親に修理され、また元気になっていた。しかしそれは、宇宙生物がフランクやハリーたちに別れを告げに来たのだった。ハリーはポケットにいた末っ子を手放せずにいたが、フランクに促されてその子を両親に返す。
宇宙生物の家族は、夜空の彼方へ飛び去っていった。
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃、アパートでは、ライリーの部下がアパートに火をつけようと、発火装置をセットしていた。そこにやって来たカルロスが、アパートの住人を追い出したのは自分の手柄だと言って、自ら火をつけようとする。
2人が揉み合っているところへ、フェイが窓から息子を呼ぶ声が聞こえた。カルロスは慌てて発火装置を止めようとするが間に合わず、アパートは一瞬にして炎に包まれた。カルロスは、火をかいくぐってフェイの部屋に入り、非常階段を伝ってフェイを助け出した。
病院に運ばれたフェイは、正気を取り戻していた。カルロスがフェイを励まそうと息子のふりをするが、フェイは正気に戻り、カルロスが自分の息子ではなく、本当の息子が死んだことを思い出していた。そして、見舞いに来たフランクと抱き合い、涙を流すのだった。
アパートの焼け跡では、ハリーが呆然と座り込んでいた。地上げ屋の元締めのライリーが工事業者に、取り壊し作業を進めるよう促すが、作業員たちはハリーがいるうちは工事をしないと反抗する。
その夜、宇宙生物がハリーの目の前に再び現れる。しかも今度は、家族のほかに大勢の仲間を連れてきていた。
翌朝、そこには誰もが目を疑う光景が広がっていた。焼け崩れたはずのアパートが、一晩で元に戻っていたのだ。しかも建物は、以前よりもピカピカになっていた。
新聞記者に囲まれ、昨夜の火事について質問を受けるライリーは、「火事などなかった」と言って記者たちから逃れる。そして、そばにいたコヴァックスに、「お前はクビだ」と言い残して、車で去っていった。
フェイが病院から戻ってきて、住人たちと笑顔で新しいアパートに足を踏み入れた。玄関でフェイが振り返り、見上げる先には、宇宙生物たちが元気に帰っていく姿があった。
数年後、東8番街に立ち並ぶ高層ビルの谷間に、フェイたちのアパートがひっそりとたたずんでいた。
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ビル建設計画の為にアパートを立ち退くように命令された住人たち。
日に日にボケがひどくなる住人の奥さんに嫌気がさし、旦那さんがその辛さのあまり助けてほしいと願うと、ある日小さな円盤が来て、次々といいことが起こるという話。
円盤たちと住人たちとの、ささやかな交流を描いた作品。
旦那さんが営むカフェで、奥さんと円盤がハンバーガーを作るシーンがとても愉快で頼もしい。
そして終盤、奥さんのボケが改善されたシーンには、その小さな奇跡に心が温まった。(女性 20代)
再開発で取り壊し寸前のアパートに住む人々と、謎の小さな宇宙船との交流を描いた本作は、80年代ファンタジーの温かさが詰まった一本だ。宇宙船が単なる便利な存在ではなく、住人たちの「居場所を守りたい」という想いに応えるように行動するのが胸を打つ。特に、彼らがアパートを修復し、住人たちを助けるクライマックスは感動的だった。派手さはないが、人と人との絆、弱い立場の人々が力を合わせる尊さを丁寧に描いている。大人になって観ると、優しさがより深く心に染みる作品だ。(40代 男性)
子どもの頃に観た記憶があり、改めて鑑賞すると涙腺が緩んだ。可愛らしい宇宙船たちが、孤独な人々に寄り添い、奇跡を起こしてくれる展開はまさに夢の物語だ。しかしその裏には、再開発によって追い出されそうになる現実的な問題が描かれている。住人たちが互いに支え合い、最後にアパートを守り抜く姿は、ファンタジーでありながら社会的なメッセージも感じさせる。小さな奇跡が大きな希望につながる、心温まる映画だった。(30代 女性)
宇宙船が登場するSF作品だが、実際には人間ドラマが中心で、その点がとても良かった。年老いた夫婦や移民の住人など、社会の片隅に生きる人々が主役として描かれるのは珍しい。宇宙船が傷つきながらも彼らを助ける姿は、まるで守護者のようだ。ラストでアパートが救われる展開はご都合主義にも見えるが、それでも素直に感動できる。冷たい現実の中でも、思いやりが奇跡を生むというメッセージが心に残った。(20代 男性)
本作は派手な特撮や大きな冒険はないが、その分、日常に寄り添った優しさが際立っている。立ち退きを迫られる住人たちの不安や怒りがリアルで、そこに突然現れる小さな宇宙船たちの存在が希望として機能している。彼らがアパートを修復する場面はまさに奇跡だが、住人同士の絆がなければ成立しなかったとも感じた。ファンタジーを通して、人間社会の温もりを再確認させてくれる作品だ。(50代 女性)
再開発というテーマが背景にあるため、子ども向け映画と思って観ると意外と重い内容に驚かされる。家を失う恐怖や、弱者が切り捨てられる現実が描かれる中で、宇宙船たちの存在が救いとなる。彼らが機械でありながら感情を持つように見える描写が印象的だった。ラストで奇跡が起こるからこそ、観客も救われる気持ちになる。大人が観ても十分に考えさせられる、良質なファンタジーだ。(60代 男性)
可愛い宇宙船に癒やされる一方で、物語の根底にあるのは「居場所を奪われる人々」の切実さだ。特に、長年住んできたアパートを守ろうとする老夫婦の姿が胸に残った。宇宙船が彼らを助けるのは奇跡だが、それ以上に住人たちが互いを思いやる姿が感動的だった。ラストの希望に満ちた結末は、現実では難しいからこそ映画として価値がある。優しさに包まれたいときに観たい作品。(20代 女性)
80年代映画らしい素朴な演出が逆に新鮮に感じられた。CGに頼らない宇宙船の表現には温かみがあり、物語ともよく合っている。再開発を進める側が一方的に悪として描かれず、現実的な事情がある点も印象的だった。その中で、住人たちと宇宙船が協力して奇跡を起こす展開は、希望を信じたくなる。派手さよりも心に残るタイプの映画だと思う。(30代 男性)
家族で観られるファンタジーとして、とても完成度が高い。子どもは宇宙船の可愛さに、大人は人間ドラマに引き込まれる構成が秀逸だ。住人たちが少しずつ心を通わせ、最後に一致団結する流れは王道だが、だからこそ安心して感動できる。奇跡が起こる理由が「思いやり」にある点が、この映画の一番の魅力だと感じた。世代を超えて勧めたい一本。(40代 女性)
正直、展開は予想しやすいが、それでも涙が出てしまった。追い詰められた人々の前に現れる小さな救世主たちは、子どもの頃に夢見た存在そのものだ。現実では救われないことも多いが、この映画の中では優しさが報われる。そのファンタジー性が、観る側の心を癒やしてくれる。年を重ねるほど、この作品の価値が分かる気がする。(50代 男性)
映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』を見た人におすすめの映画5選
E.T.
この映画を一言で表すと?
孤独な心と心をつなぐ、永遠の名作ファンタジー。
どんな話?
地球に取り残されてしまった宇宙人E.T.と、少年エリオットの交流を描いた物語。最初は恐怖や戸惑いを抱きながらも、次第に友情を育んでいく二人。大人たちの追跡を逃れながら、E.T.を故郷に帰そうとする少年たちの冒険と成長が描かれる。
ここがおすすめ!
異星人との交流を通して描かれるのは、孤独や思いやりといった普遍的な感情。『ニューヨーク東8番街の奇跡』が持つ優しさや温もりが好きな人なら、必ず心を打たれる。世代を超えて愛され続ける感動作。
コクーン
この映画を一言で表すと?
人生の終盤に訪れる、奇跡のようなSFドラマ。
どんな話?
フロリダの老人ホームに住む高齢者たちが、偶然にも宇宙人の生命エネルギーに触れ、若返りのような奇跡を体験する物語。活力を取り戻した彼らは、人生の喜びと同時に、大きな選択を迫られることになる。
ここがおすすめ!
SF要素を使いながら、テーマは老い・人生・選択という非常に人間的なもの。社会の片隅で生きる人々に光を当てる点が『ニューヨーク東8番街の奇跡』と重なり、温かい余韻を残す。
ショート・サーキット
この映画を一言で表すと?
心を持ったロボットが教えてくれる、人間らしさ。
どんな話?
軍事用ロボットとして開発されたジョニー5号が、事故をきっかけに自我に目覚める。人間の世界を学びながら、追われる身となったロボットと研究者たちの逃避行を描いたSFコメディ。
ここがおすすめ!
機械でありながら感情を持つ存在という設定は、小さな宇宙船たちを思い出させる。ユーモアと温かさが同居し、気軽に楽しみながらも優しい気持ちになれる一本。
グレムリン
この映画を一言で表すと?
可愛さと恐怖が紙一重の、80年代ファンタジー。
どんな話?
不思議な生き物モグワイを飼うことになった青年。しかし、あるルールを破ったことで、町中が大混乱に陥ってしまう。可愛らしさから一転、予測不能な展開が続くファンタジー作品。
ここがおすすめ!
同じ80年代SFファンタジーとして、時代の空気感を存分に味わえる。可愛い存在が物語を動かす点は共通しつつ、こちらはブラックユーモア寄り。併せて観ると時代性の違いも楽しめる。
奇跡の街 ルルド
この映画を一言で表すと?
信じる心が生む、静かな奇跡の物語。
どんな話?
病を抱える人々が、奇跡を信じてフランスの巡礼地ルルドを訪れる姿を描いた作品。派手な演出はなく、淡々とした日常の中で起こる小さな変化に焦点を当てている。
ここがおすすめ!
奇跡を「都合の良い出来事」としてではなく、人間の希望や祈りとして描く姿勢が印象的。『ニューヨーク東8番街の奇跡』の、静かで温かな救いに心を打たれた人におすすめしたい。






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