2004年のロシア映画、2006年に日本でも公開された。セルゲイ・ルキヤネンコのファンタジー小説を映画化、光と闇の異種の戦いを描いた作品。監督は「ウォンテッド」のティムール・ベクマンベトフ。
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』 作品情報
- 製作年:2004年
- 上映時間:131分
- ジャンル:ファンタジー
- 監督:ティムール・ベクマンベトフ
- キャスト:コンスタンチン・ハベンスキー、ウラジミール・メニショフ、マリア・ポロシナ、カリーナ・チューニナナ、ビクトル・ベルズビツキー etc…
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映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』 評価
- 点数:40点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』のあらすじを紹介します。
はるか昔、人間だが超能力を持つ2つの勢力の異種(アザーズ)が橋の上で出会った。血みどろの戦いが続く中両者の力が互角でこのままでは全滅してしまうと悟った光の王ゲッサーと闇の将軍ザウロンは休戦協定を結ぶ。
光の戦士は「闇の番人(ナイトウォッチ)」として闇の異種の行動を監視、闇の戦士は「昼の番人(デイウォッチ)」として光の異種の監視をする、両者がそれぞれに監視し合うシステムが出来上がった。こうして善と悪の均衡が何世紀も保たれていた。
1992年モスクワのあるアパートの一室に一人の男が現れた。その冴えない男はアパートの住人である老女にある依頼をしていた。それは別の男と出て行った妻を取り返したいというものだった。しかも自分の子ではないからお腹の子は殺して欲しいという。老女はその罪は重いがその罪はお前が負わなければならない、それでもいいかと聞くと安易にいいよと答えてしまう。お腹の子が殺される直前、何かが彼女を押さえつけて術をかけられないようにしていた。その見えない何かが次第に見えてきた、それは数人の男女だった。自分たちが見えていることに気づいた彼らはこう言った「こいつもアザーズだ」
それから12年後その時の男アントンは光の戦士となっていた。ナイトウォッチとしてある事件を追っている途中彼は不思議な女性に出会う。巨大な渦巻きのビジョンを彼女に見たアントンは後ろ髪を引かれつつも闇の異種に犠牲になりそうだった少年を助けに行ってしまう。
そこから二つの伝説が交錯し始めるのだった。
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
二種間の優越性
物語の中で詳しくは語られていませんが光と闇は同等の力量を持つために衝突の打開策として協定を結んだにもかかわらず、闇が何かをするときには光の許可が必要なのだというのです。同等な立場で協定を結んだはずなのにこの不平等さは何故なのかという疑問が残ります。
ナイトウォッチが取り締まるとき闇の異種が「お前らが許可したんだろうが」とか「生き餌を使いやがって」と言っているところをみると光は絶対善というわけでもなさそうです。もしかしたらこのあたりのことが次回作の「デイ・ウォッチ」で明らかになるのかもしれませんね。
二つの話の同時進行
「ナイトウォッチ」をみているとあちこち話が飛んでしまって時々訳がわからなくなってしまいそうになりますが、これを二つの予言が全く同じタイミングで起こっていると考えるとすんなりわかってきます。
ひとつは“災いを招く乙女”の予言、そしてもうひとつは“光と闇の均衡を破る一人の異種の出現”の予言です。なぜ同時進行的に現れたかというと、災いを招く乙女の伝説をみるとわかります。
要約すると「昔ビザンチウムにいたという災いを招く乙女が再び現れることが戦いの前兆であり、その戦いが善と悪の最終戦争となる。」だから一見全く別のお話に見えるものが複雑に絡みあって進んでいくんですね。
ロシア版「スター・ウォーズ」といった印象の作品です。映像は綺麗なのですが、物語が難解です。能力を開花した人間が光と闇に分かれた世界で休戦時代で、互いに監視し合う設定と、中々前置きが長いです。その割に休戦中のルールが適当なのも難点です。SFチックな壮大な雰囲気ではなく、内容も画もドロドロでグロテスクで、陰々欝々としています。コミカルもほとんどなく、ロシア人の好みについてある意味勉強になる作品でした。(男性 20代)
映画『ナイト・ウォッチ NOCHINOI DOZOR』 まとめ
主人公のアントンの描き方がとても残念。特に前半部分でお酒を飲んでいて常に酩酊状態なのか(それとも血を飲んだせいなのか)とにかくずっとフラフラしているんです。確かにロシアのお酒は強いですけれど・・自暴自棄を表現したかったんだと思いますが見ているうちにイラッとしてしまいました。
マトリックスを超える映像革命というキャッチコピーで出てきた映画ですが、正直そこまではちょっと・・・と思ってしまいます。それでもお話自体が非常に面白くて最後までじっくり観ることができました。ロシアで大ヒットしたファンタジー小説を映画化したというだけあります。原作は3部作になっていてそのうち2作までが日本語に翻訳されているようなので機会があったらぜひそちらを読んでみたいものです。
関連作品
- デイ・ウォッチ 次作
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