映画『ノーベル殺人事件』の概要:新聞記者のアニカは取材を行う為、ノーベル賞受賞者の舞踏会に参加する。しかし、そこで殺人事件を目撃してしまう。記事にしようとしたアニカだったが重要参考人の為、緘口令が敷かれてしまう。アニカは何とかして事件の真相に迫り、記事を書こうとする。
映画『ノーベル殺人事件』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ペーテル・フリント
キャスト:マリン・クレピン、ビョーン・シェルマン、レイフ・アンドレー、カイサ・エルンスト etc
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映画『ノーベル殺人事件』の登場人物(キャスト)
- アニカ・ベングッソン(マリン・クレピン)
- 新聞記者。二児の子供の母親であり妻でもある。ノーベル賞に纏わる殺人事件に巻き込まれてしまう。
- アンデルス(ビョーン・シェルマン)
- ノーベル殺人事件を担当する刑事。
- 暗殺者(アンチュ・トラウェ)
- 名前は不明。ゴールドの目をしておりCIAから通称“子ネコ”と呼ばれている。
- パトリック(エリック・ヨハンソン)
- アニカの同僚。緘口令が敷かれた彼女の代わりにノーベル襲撃事件の記事を書く。
- ソレル(ペール・グラフマン)
- ノーベル賞の舞踏会でアニカに声を掛けて来た男性。メディテック社に勤める。キャロリンの教え子。
映画『ノーベル殺人事件』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ノーベル殺人事件』のあらすじ【起】
アルフレッド・ノーベルの命日である12月10日に行われるノーベル晩餐会。市庁舎には王室や招待客、報道陣が集まっていた。
イスラエルのヴィーゼル博士はES細胞の研究が認められ医学賞を受賞した。
アニカは晩餐会後の様子も取材するように命じられ、しぶしぶ舞踏会に参加する。取材をしていると男性に声を掛けられダンスを踊る事になる。アニカはダンス途中、ゴールドのドレスを身に纏った美しい女性にぶつかってしまう。その直後、会場の様子がおかしい事に気付く。騒ぎの中心となっている場所を覗くとヴィーゼルや女性が撃たれ倒れている姿が見えた。
銃を持った女性は警備をしていた男性達を撃ち、迎えに来たボートに乗って逃げてしまう。舞踏会での犠牲者は最低でも5人。テロの情報に報道陣は慌ただしく取材の準備を行う。
アニカは会社に連絡を取ろうとするが、警察への同行を求められる。
アニカはアンデルス刑事に舞踏会で見た事を全て話す。アニカは女性が近づき、人々を殺す様子を一部始終見ていた。撃たれた女性が死ぬ間際、何かを言い残そうと口を動かしていた事も。アニカは話した代わりに、アンデルス刑事から情報を貰う。
殺された人物はノーベル賞選考委員会のキャロリン、ヴィーゼルは奇跡的に助かり手術中だった。犯人はゴールドドレスの女性。襲撃された理由は不明だがES細胞の研究は波紋を呼んでいた為、この事で襲撃されたのではないかと言う事だった。だが、これ以上は話してくれず、記事にもするなと言われる。
アニカは参考人の為、緘口令が敷かれてしまう。納得のいかないアニカは上司に相談する。
アニカは事件現場に戻り、鑑識の風景をこっそりと写真に収め会社へと写真を送る。そして、何食わぬ顔で警察の似顔絵作成を手伝う。
映画『ノーベル殺人事件』のあらすじ【承】
会社に戻ったアニカは記事を作成しようとするが、警察からインタビューをする事さえ止められる。折角のスクープを棒に振らなければならない事に憤慨する。
何も出来ないアニカは家へ帰る事になるが、電車の中でも悔しい思いが募る。子供達の寝顔を見て夫が眠るベッドに入る。
翌朝、自分が書くはずだった新聞の一面にパトリックの名前が載っていた。子供達とツリーを買う話をするが、昨日の事件が常に気になっていた。
アニカは事件についての会議に参加する。被害者の事や犯人の逃走経路などはわかっていたが、警察は犯人の似顔絵については公表していなかった。似顔絵の作成に協力したアニカは訝しむ。
会社はアルカイダの仕業で記事を書こうとするが、アニカはどこか違和感を覚える。プロの殺し屋の仕業だとしたらターゲットは助かったヴィーゼルではなく、殺されてしまったキャロリンだと考え上司に訴えるが、アニカの考えは受け入れられず芸能部に回されてしまう。
アニカは芸能部でキャロリンの記事を書こうと思い、彼女の周辺の人物へ取材を行う事を決める。キャロリンと共に写真に写っていたラーセン博士と言う人物に行き着き、彼女の元へ会いに行く。
目についた男性ヨハンに声を掛け、彼女の部屋に案内してもらう。だが、ラーセン博士の元に案内してもらっている間、ヨハンの様子はぎこちなかった。
アニカはラーセン博士に挨拶をし、キャロリンについて尋ねる。キャロリンは仕事人間で、前衛的で勇敢な人物との事だった。色んな質問をした後、彼女が狙われた可能性があるか聞くと、ラーセル博士は怒ってしまい追い出されてしまう。その様子をヨハンは窓からひっそりと眺めていた。
映画『ノーベル殺人事件』のあらすじ【転】
暗殺者の女性は銃で撃たれており、闇医者で治療してもらう。治療が終わった後、医者とその場にいた男性を射殺する。
アニカは家に帰ろうと車へと向かうが、誰かにつけられている気配を感じる。勇気を出して振り向くとそこに居たのはパトリックだった。安心し車を走らせる姿をヨハンが影から眺めていた。
アニカはノーベル選考委員会の記者会見に出席するが、舞踏会で踊った男性ソレルと再会する。彼はキャロリンの教え子だった。記者会見上では不確かなES細胞を指示したとしてエルクソンがキャロリンを批判した。
アニカは事件の真相が見えてこず同僚の助言を得て、キャロリンとラーセル博士が博士号を取った頃の会社の資料室を見る事にする。しかし、彼女を追ってヨハンが現れる。彼は事件の真相を知っていると言う。
晩餐会の案内係だった彼は、悪戯の為にある人物を監視し報告するよう言われていた。その人物とはキャロリンだった。アニカは上司に報告する。ヨハンの素性を調べてから記事にする事が決まる。
アニカは息子を迎えに行くが、マリアの息子に苛められているのを見る。しかも知らぬ間に夫はパーティーに招かれていた。息子が苛められていた事を伝えても、親が出るとややこしくなると真剣に取り合ってくれない。
アニカは記事作成のGOサインが出たのでヨハンに電話を掛けるが、彼は殺されておりアンデルス刑事が電話に出る。
犯人は暗殺者で、通称“子ネコ”と呼ばれている人物だった。そして、警察は彼女を雇った人物を特定しようとしていた。
留守番電話で息子が高い所から落ちてしまい、病院で縫った事を知る。ベンヤミンに突き落とされ雲梯から落ちてしまったのだ。保育園は事故だと言い、夫も保育園に任せるべきだと言う。保育園に話を聞きに行くが、相手の親を庇い何もしてくれない。アニカは直接ベンヤミンに話かけ、次に何かしたら殺すと脅す。
映画『ノーベル殺人事件』の結末・ラスト(ネタバレ)
アニカ宛てに匿名のクレームメールが届く。メールの内容からエリクソンの仕業ではないかと考える。アニカはメールの送り主を探して貰い、自身はエリクソンに電話をする。彼はメールの事をとぼけるが、何かあると感じたアニカは彼の元へ向かう。
家を訪れると玄関が開いており、部屋を進むとプールでエリクソンが死んでいるのが見え警察に通報する。子ネコの仕業かと思ったが、彼の殺しはプロの犯行ではなかった。
アニカは夫からベンヤミンを脅したことを叱られる。ベンヤミンのお母さんに謝れと言われるが、納得のいかないアニカは咄嗟に家を出る。そして、そのままソレルに会いに行く。
ソレルに舞踏会の後どこにいたのか聞かれ、事情聴取を受けていた事を話す。襲撃犯を見たと話すと彼の顔色が変わったのがわかった。
子ネコに目撃者アニカの暗殺依頼が届いた頃、アニカは家に帰りソレルの事を調べていた。
メールの送り主はラーセン博士だった。彼女の元に昔の写真が残されており、それはキャロリンの名前を広めた研究論文の結果をねつ造した事を知っていると言う脅しだった。その事を知っているのは当時博士課程の学生だったソレルだけだった。
ソレルは警察に掴まり取り調べを受けたが、証拠は見つからなかった。その為、保釈されてしまう。
アニカはキャロリンが残した隠しファイルを探し発見する。ファイルの中身はキャロリンがおびえた様子で真実を話す様子が録画されていた。その頃、研究に戻ったラーセン博士の元にソレルが現れる。
キャロリンは脅迫を受けていた。一度目の脅迫は博士論文を合格にする事。二つ目の脅迫はノーベル賞だった。部下の科学者にノーベル賞を与えろと言うものだった。
ファイルを見たアニカはラーセン博士に連絡するが、その場にソレルもおり殺されてしまう。アニカはそのファイルをメールで送るが、現れたソレルに見つかり殺されそうになる。恐怖に耐えながら何とか研究室を出て逃げるが、見つかってしまい襲われ気絶してしまう。
ファイルを見たアンデルス刑事が現れアニカは助かる。だが、アニカの車で逃げようとしたソレルは、子ネコが仕掛けた爆弾によって皮肉にも死んでしまう。
アニカは自身の名前で記事を仕上げる。暗殺者は捕まらなかったが、自身で書き上げた事で満足感に溢れていた。そして、家族との幸せな日常に戻る。
映画『ノーベル殺人事件』の感想・評価・レビュー
「ノーベル賞」という知っている賞を題材にしていることもあり、非常に興味を惹かれる作品だった。ただ、家族のぎくしゃくした関係は物語に必要だったのか、疑問に感じる。家族の問題があったせいで、主人公のアニカが無鉄砲で怖い人物に写った。物語は最初が一番盛り上がりを見せて、ラストに向けて尻すぼみになってしまったように感じた。ラストももう少しスッキリ終わってくれた方がおもしろかったと思う。期待していただけに、ガッカリしてしまった。(女性 30代)
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