この記事では、映画『お早よう』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『お早よう』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0028446
製作年 | 1959年 |
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上映時間 | 93分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ コメディ |
監督 | 小津安二郎 |
キャスト | 佐田啓二 久我美子 笠智衆 三宅邦子 |
製作国 | 日本 |
映画『お早よう』の登場人物(キャスト)
- 林実(設楽幸嗣)
- 林家の長男で中学生。元気で明るいが、お調子者で時々両親を困らせる。
- 林勇(島津雅彦)
- 林家の次男で小学生。いつも実の後ろにくっついて回る。
- 林敬太郎(笠智衆)
- 林家の主で実と勇の父親。もうすぐ勤めている会社を定年退職する。
- 林民子(三宅邦子)
- 実と勇の母親。婦人会の会計係。よく誤解され、近所付き合いで妹の節子に不満を漏らす。
- 福井平一郎(佐田啓二)
- 失業中で翻訳のアルバイトをしている青年。実と勇に英語を教えている。節子にひそかに想いを寄せている。
- 有田節子(久我美子)
- 民子の妹。出版社に勤めており、失業中の平一郎に仕事を紹介している。
- 原口きく江(杉村春子)
- 林家の近所に住む主婦で町内会長。気に入らないことがあると、すぐに悪い噂を広めて回る。
映画『お早よう』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『お早よう』のあらすじ【起】
東京の下町にある、郊外の新興住宅地。ここに暮らす林実と勇の兄弟は、友人と一緒に毎日登下校している。今、子供たちの間では変な遊びが流行っていた。額を押されるとオナラを出すという遊びだ。子供達はオナラを出すために、芋を食べたり、粉にした軽石を飲んだり日々努力に余念がない。
一方、近所の大人達の間ではある問題が起こっていた。主婦達が所属する婦人会の会費が行方不明になっている、という噂が立っていたのだ。
主婦の福沢とよ子と大久保しげは、その噂について会計係の林民子に話を聞きに行く。しかし、民子は間違いなく町内会長の家に会費を届けたと言う。
それを聞いたとよ子としげは、町内会長の原口きく江が、最近新しい洗濯機を買ったことを思い出した。二人は、今度はきく江に疑いの目を向けて近所の主婦と噂話を始める。
その噂を偶然耳にしたきく江は怒って、民子のところへ「会費をもらっていない」と言いに行く。すると民子は、きく江の祖母のみつ江に確かに会費を渡したと答える。きく江が家に戻りみつ江に確認すると、会費を受け取っており伝え忘れていただけだったと判明。きく江は慌てて民子に謝りに行く。
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映画『お早よう』のあらすじ【承】
実と勇は、近所に住む福井平一郎に英語を教えてもらっているが、いつもふざけて真面目に勉強しない。
平一郎は出版社に勤めていたが、会社が潰れて翻訳のアルバイトをしていた。そんな平一郎のために仕事を紹介しているのは、民子の妹で出版社に勤める節子だった。
実と勇達は、学校が終わると近所で唯一テレビがある丸山夫婦の家に入り浸っていた。子供の親達は水商売をする夫婦に偏見を持っており、教育に良くないと思っていた。そして、子供達が夫婦の家にいるのを見つける度に、叱りつけて家に帰らせていた。
帰ってからもテレビが見たくて仕方がない実と勇。実は、両親の民子と敬太郎に「うちにもテレビを買って」とねだるが、全く取り合ってもらえない。敬太郎は「無駄話が多い」と実を叱った。すると実は、「大人だって無駄話ばかりしている」と反論する。しつこい実達に怒った敬太郎は、ついに「黙っていろ」と二人を怒鳴りつける。
「黙れ」と言われてへそを曲げた実達は、今後一切口を聞かないと決める。節子がケーキを買って帰って来ても、喋らないと決めた手前我慢するしかなかった。
映画『お早よう』のあらすじ【転】
次の日の朝になっても二人は一言も喋らず、挨拶も無しで家を出て行ってしまう。二人は、挨拶をしてきた近所のきく江のことも無視する。きく江はそれを見て訝しむ。そして、昨日の会費の件で民子が根に持って、子供にも話したのではないかと勘違いしてしまう。きく江はすぐに隣のしげに愚痴を言いに行く。その後もきく江は、民子に関してあることないこと近所中に吹聴して回る。
実と勇は、学校でもだんまりを決め込んで先生を困らせる。しかし困ったことに明日、親から給食費をもらってくるように言われる。
家に帰った実と勇は、民子に給食費のことを身振り手振りで伝えようとするが全く伝わらない。
後日、子供達の先生が林家に家庭訪問にやって来る。敬太郎は給食費の件を謝罪し、子供には強く言って聞かせると説明した。
実と勇は家で腹を空かせていたが、口を聞くわけにはいかないので悩む。そこで二人は台所に忍び込み、やかんとおひつをこっそり持ち出す。河原で隠れて飲み食いしていると、そこへ警官が通り掛かった。怖くなった二人は、おひつとやかんを放り出して逃げ出す。
映画『お早よう』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃、林家の近所に住む富沢がやって来る。彼は定年で職を失っていたが、電器店のセールスマンとして再就職できたと挨拶にやって来たのだ。敬太郎は近所でのつき合いもあり、お祝いも兼ねて彼の会社の製品を買うことにする。
夜になったが、実と勇が帰って来ず心配になる敬太郎と民子。二人から話を聞いた節子と平一郎は、実と勇を探しに行くことにする。
しばらくして、おひつとやかんを持って節子が帰ってきた。それを見た敬太郎も、二人を探しに家を出ようとする。その時、平一郎が実と勇を連れて帰って来る。平一郎は、二人が駅前の店でテレビを見ていた、と言って林家を後にする。
二人がしょぼくれながら家に入ると、廊下に大きな箱が置いてあった。敬太郎が富沢から買ったのはテレビだったのだ。二人はおしゃべり禁止のことも忘れ、声を出して大喜びする。
次の日の朝、すっかり機嫌を取り戻しもりもり朝ごはんを食べる実と勇。民子と敬太郎は、そんな二人に呆れながらも安心する。近所の大人達にも笑顔で「お早よう」と挨拶をする二人を見て、きく江は不思議がるのだった。
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映画『お早よう』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『お早よう』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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