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映画『鬼婆』のネタバレあらすじ結末と感想

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この記事では、映画『鬼婆』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『鬼婆』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『鬼婆』の結末までのストーリー
  • 『鬼婆』を見た感想・レビュー
  • 『鬼婆』を見た人におすすめの映画5選

映画『鬼婆』の作品情報

鬼婆

製作年:1964年
上映時間:100分
ジャンル:ホラー
監督:新藤兼人
キャスト:乙羽信子、吉村実子、佐藤慶、殿山泰司 etc

映画『鬼婆』の登場人物(キャスト)

中年の女(乙羽信子)
息子を戦争で失い、息子の嫁と二人で暮らしている。男手が無くてお金困り、落ち武者達の衣服や武器を奪って売りさばきながら生活している。八を嫌い、嫁には厳しく接する。嫁と八の接近をよく思っていない。
若い女(吉村実子)
夫を戦争で失う。姑と一緒に暮らしているが、寂しさから八求めるようになっていく。
八(佐藤慶)
戦から逃げて生き延びた男。女に飢えていて、近くに住む若い女を誘惑する。

映画『鬼婆』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『鬼婆』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『鬼婆』のあらすじ【起】

草むらを走り回る落ち武者。すると突然、槍が彼らを襲う。倒れた落ち武者のもとに現れたのは中年の女と若い女。彼女たちは落ち武者の身につけていたものを盗みだす。そして裸にした遺体を運んで穴へと落とすのだった。

中年の女と若い女は武器商人のもとへと訪れる。そして運んできた落ち武者の服や武器を差し出し、雑穀類と交換してもらうのだった。武器商人は、大きな戦争が終わり小競り合いばかりで困ると嘆く。

家へ帰った二人がご飯を食べていると、八という男が訪れる。中年の女は八に、息子はどうなったと聞く。中年の女の息子は八と共に戦場に駆り出されたのだった。若い女はその息子の嫁だった。しつこく尋ねる中年の女に八は、大勢の百姓に囲まれてしまって、自分は戦場から逃げ出してきたのだと言う。そして息子のことには何も答えない。息子が戦場に駆り出されてから食べることに困っていたと嘆き出す中年の女。八は、都も焼け野原になってしまったと言うのだった。

映画『鬼婆』のあらすじ【承】

八は女達の近くで生活するようになる。若い女が川で洗濯をしている時、魚を手に持った八が現れる。若い女は、なぜ夫を助けなかったのかと言って八を非難する。そして八は女を誘惑しようとするのだった。そこへ中年の女もやってくる。そして、三人の前には二人の落ち武者が駆け込んでくる。それを容赦なく殺す八。女二人はもう一人の落ち武者を殺す。三人は落ち武者の身ぐるみを剥がし、奪い取るのだった。そして遺体を川に流してしまう。

武器商人のもとを訪れた八は、お酒と武器を交換してもらう。武器商人が、いつまで戦が続いてくれるだろうかと嘆くと、八は、日本中全てが焼け野原になるまで戦いは終わらないだろうと答える。

女達の家でご飯を食べている三人。八が一緒に行動しようと言い出すが、中年の女はそれを断る。

八はしつこく若い女に付きまとう。それを相手にしない若い女。中年の女もそれを必死で払いのける。八は穴に向かって、女が欲しいと叫ぶのだった。

映画『鬼婆』のあらすじ【転】

ある晩、若い女が家をこっそり抜け出す。そして八のもとを訪れ、二人は男女の関係になるのだった。

その後、何度も逢瀬を繰り返す二人。中年の女はそれに気づき、夜に抜け出した若い女を追いかけて二人の逢瀬の現場をつきとめる。

中年の女は、仲間を失う危機感と女としての嫉妬から八を誘惑しようとする。しかし八は、ババアとは寝ないと中年の女を突き返す。そして、女は若い女に手を出すなと訴える。八は、嫁にくればいいと提案する。結局喧嘩は収まらないのだった。

若い女が抜け出そうとするのを止める中年の女。息子が帰ってくるかもしれないから待とうと言うも若い女は、もう死んだんだから待ってもしょうがないと答える。

ある晩、中年の女は若い女に説教をする。如何わしいことをすれば、地獄に落ちてしまうのだと言って若い女を脅すのだった。しかしその晩、やはり若い女は八のもとへと向かうのだった。

中年の女が目を覚まし、隣に若い女がいないことに気づく。すると、突然家に般若のお面をかぶった男が入ってくる。男は中年の女に都までの道を聞き、案内しろと言うのだった。

映画『鬼婆』の結末・ラスト(ネタバレ)

都までの道を案内する中年の女。なぜ仮面を被っているのかを尋ねると、都一美しい顔を傷つけたくないからだと言う。そして男を騙し、穴へと落としてしまう。

ロープを使って穴の中へと入っていく中年の女。たくさんの屍の上に倒れている男の仮面を剥がし、身ぐるみをはいで地上へと運ぶのだった。

中年の女が武器商人のもとへと向かった後、八のもとを訪れようとした若い女が般若のお面を被った女に追いかけられる。

その後、幾度となく般若の女に追いかけられた若い女は、恐怖で八のもとを訪れられなくなる。

ある豪雨の夜、再び姿を現した般若の女。若い女はどうにかそれを振り払い八のもとにたどり着くと、久しぶりの逢瀬に成功する。

二人が別れた後、八は家に帰ると忍び込んでいた落ち武者に殺されてしまう。

若い女が家に帰ると、そこには般若の女がいた。驚く若い女に仮面の女は、私だと叫ぶ。それは中年の女だったのだ。中年の女は仮面が取れなくなったと言って若い女に助けを求める。若い女は、八との関係を許す代わりに助けてやると言う。どうにか仮面を剥ぎ取ると、そこには傷だらけの鬼のような顔があった。逃げ出した若い女を追いかけて、中年の女は穴に飛び込んでしまうのだった。

映画『鬼婆』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

反抗期真っ只中の頃、母親に対して「鬼婆!」なんて言ったことありませんか?私は直接は怖くて言えませんでしたが、コソッと聞こえないように言っていたタイプ。今作に出てくる「鬼婆」は、怒るとツノが生えたようにガミガミ言う「お母さん」では無く、怒りや憎しみのせいで「鬼」のような形相になってしまった女のお話でした。
これぞ「ジャパニーズホラー」と言うべき「後から」ゾクッとする作品。鬼婆の狂気じみた行動は見ていてハラハラします。見応えがあって、最後までしっかり楽しめました。(女性 30代)


荒れ果てた草原と穴というシンプルな舞台設定が、逆に恐怖を増幅させていると感じた。戦国の混乱の中で生き延びるために人を殺し続ける母と女の姿は、生々しくて重い。仮面をつけた母が鬼と化していく展開は象徴的で、人間の欲望と嫉妬がいかに恐ろしいかを突きつけてくる。ラストの結末も解釈を委ねる形で、強烈な余韻が残った。(30代 男性)


白黒映像の美しさと不気味さが印象的だった。単なるホラーではなく、人間の感情が積み重なって恐怖に変わっていく過程が丁寧に描かれている。特に母の嫉妬が狂気へと変わる流れは説得力があり、観ていて息苦しくなるほど。仮面が外れなくなるシーンは衝撃的で、忘れられない。(20代 女性)


ホラーというより、人間ドラマの側面が強い作品だと感じた。戦乱の中で生きるために倫理を捨てた人々の姿がリアルで、恐怖以上に悲しさが残る。母が鬼婆へと変貌していく過程は、欲望と執着の象徴のようだった。ラストの曖昧さも含めて、非常に完成度の高い映画だと思う。(40代 男性)


シンプルな構成ながら、強烈な印象を残す作品だった。草原の風や音が不安を煽り、視覚だけでなく感覚的にも怖さが伝わってくる。母の嫉妬と恐怖が交錯する展開が見事で、仮面の存在が象徴的に使われている。ラストは解釈が分かれるが、それも含めて魅力的だった。(30代 女性)


最初は地味な印象だったが、徐々に引き込まれていった。人を殺して生きるという状況が当たり前になっている世界観が恐ろしい。母の感情の変化が丁寧に描かれていて、鬼婆になるのも必然に感じられる。ラストの展開は不気味で、観終わった後も考えさせられる作品だった。(20代 男性)


古い作品だが、今観ても十分に怖さが伝わる。映像や音の使い方が非常に巧みで、無駄な演出がない分、緊張感が持続する。母の狂気と女の欲望が絡み合い、逃げ場のない状況が続くのが印象的。ラストの結末も含めて、深いテーマを持った作品だと感じた。(50代 女性)


戦国時代という背景が、物語の重さをより強くしている。人間の欲望や嫉妬がむき出しになり、それが恐怖へと変わる過程が見事だった。仮面の演出も象徴的で、単なる道具以上の意味を持っている。ラストははっきりしないが、それが逆に心に残る終わり方だった。(30代 男性)


心理的な恐怖が中心で、じわじわと追い詰められるような感覚があった。母の行動には理解できる部分もあり、その分余計に怖い。仮面を外そうとしても外れないシーンは衝撃的で、人間の業の深さを感じた。派手さはないが、強烈な印象を残す映画だった。(20代 女性)


映像美とテーマ性が両立した作品で、非常に見応えがあった。草原の風景が美しい一方で、不気味さも感じさせる演出が印象的。母と女の関係性が徐々に崩れていく様子がリアルで、緊張感が途切れない。ラストの余韻も含めて、完成度の高い作品だと思う。(40代 男性)

映画『鬼婆』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『鬼婆』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

藪の中の黒猫

この映画を一言で表すと?

怨念と愛が交錯する、美しくも恐ろしい怪談映画。

どんな話?

戦乱の中で武士に殺された母と嫁が、黒猫の化け物となって男たちを襲う。やがてその前に、かつての家族であった男が現れ、復讐と愛情の間で揺れることになる。幻想的な世界観の中で、人間の業と悲しみが描かれる。

ここがおすすめ!

鬼婆と同じく、新藤兼人監督による作品で、人間の欲望や怨念を幻想的に描いている点が魅力。白黒映像の美しさと不気味さが融合し、独特の世界観に引き込まれる。静かな恐怖と切なさを味わいたい人におすすめ。

雨月物語

この映画を一言で表すと?

欲望に取り憑かれた男たちの運命を描く幽玄な名作。

どんな話?

戦乱の世で富と名声を求めた男たちが、それぞれの欲望に導かれ破滅へと向かっていく。幻のような女性との出会いを通じて、現実と幻想が交錯し、やがて真実が明らかになる。人間の欲と儚さを描いた物語。

ここがおすすめ!

鬼婆と同様に、人間の欲望が引き起こす悲劇を美しい映像で描いている点が魅力。幽玄な雰囲気と静かな恐怖が特徴で、深い余韻を残す作品。日本映画の古典的名作としても一度は観ておきたい一本。

リング

この映画を一言で表すと?

静かな恐怖がじわじわ迫る、日本ホラーの金字塔。

どんな話?

ある呪いのビデオを見た者は一週間後に死ぬという噂を追い、女性記者がその真相を探る。調査を進めるうちに、ビデオに隠された恐ろしい過去と怨念が明らかになる。時間との戦いの中で、彼女は真実に辿り着こうとする。

ここがおすすめ!

鬼婆のように、心理的な恐怖を重視した作品。派手な演出に頼らず、じわじわと不安を積み重ねる構成が秀逸。日本独特の湿った恐怖感を味わえるため、静かなホラーが好きな人におすすめ。

八つ墓村

この映画を一言で表すと?

因習と呪いが渦巻く村で起きる惨劇を描くミステリー。

どんな話?

ある青年が自分の出生の秘密を求めて訪れた村で、過去の大量殺人事件と因習にまつわる恐怖に巻き込まれる。次々と起こる不可解な出来事の中で、村に隠された真実が明らかになっていく。

ここがおすすめ!

閉鎖的な空間と人間の狂気を描く点で鬼婆と共通している。日本特有の因習や集団心理が恐怖を生み出し、独特の不気味さを感じられる。ミステリー要素も強く、ストーリーとしても楽しめる作品。

サスペリア

この映画を一言で表すと?

鮮烈な映像美と恐怖が融合した、異色のホラー体験。

どんな話?

バレエ学校に入学した少女が、そこで次々と起こる怪事件に巻き込まれる。華やかな舞台の裏に潜む恐ろしい秘密に気づいた彼女は、命を懸けて真相に迫ることになる。幻想と恐怖が交錯する物語。

ここがおすすめ!

鬼婆とは異なるスタイルながら、視覚的な恐怖と独特の空気感を楽しめる作品。強烈な色彩と音楽が印象的で、感覚的に恐怖を味わえる。雰囲気重視のホラーが好きな人におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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