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映画『小野寺の弟・小野寺の姉』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』の概要:実写版「怪物くん」の脚本や、アニメ「TIGER & BUNNY」のシリーズ構成などで知られる西田征史の初監督作品。向井理と片桐はいりを主演に迎え、2013年の舞台を映画化した。

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』 作品情報

小野寺の弟・小野寺の姉

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:西田征史
  • キャスト:向井理、片桐はいり、山本美月、及川光博 etc

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映画『小野寺の弟・小野寺の姉』 評価

  • 点数:30点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★☆☆☆☆

[miho21]

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』のあらすじを紹介します。

7歳差の姉弟である小野寺より子(片桐はいり)と進(向井理)は一軒家で慎ましく暮らしていた。早くに両親を亡くした二人は、言葉に出さないながらもお互いに助けあって暮らしていた。調香師としてメーカーに勤務する弟の進は、かつての恋愛のトラウマを抱えていて、未だに恋愛に億劫なままであった。対する姉のより子は商店街のメガネ屋に勤務しているのだが、コンタクトレンズの営業にやってくる浅野(及川光博)に密かに恋心を抱いていた。

ある日、小野寺家に間違って一通の手紙が配達される。正しい宛先に届けようと、二人で宛先の住所を尋ねる。そこに住んでいたのは岡野薫(山本美月)という女性であった。そののち、進は薫と偶然公園で出くわし、それをきっかけに食事に出かけるようになる。

対するより子も、浅野から食事にいかないかと誘われ、二人で出かけるようになる。

こうして動き出した二人の淡い恋。ふたつの恋の行方はいかに。

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

向井理と片桐はいりの姉弟

映画において、一見ミスキャストと思える配役が功を奏することもままある。本作の場合、向井理と片桐はいりが姉弟という設定はなかなか飲み込みにくいはずだ。そのため、観客はこの二人がどれだけ映画の世界の中で馴染んで見えるかを期待して映画館に足を運んだはずだ。結論から言うと、本作を最後まで鑑賞してもこの二人は姉弟には見えない。というか、そもそも姉弟として見せる努力すらしていないのだ。向井理演じる進は黒縁のメガネを掛け、すこし髪がボサついているものの、どこからどう見てもいつもの向井理である。結局物語の中で二人が浮いてしまって見えているのだ。

舞台ならいいのかもしれないが…

舞台を映画化するということは想像以上に難しいことである。映画というシステムが持つ特性を無視して、舞台をそのまま映像化しても出来上がるものは違和感にまみれたものになる。(三谷幸喜がいい例である。)本作でそういった配慮がなされているかというと、正直言って全くと言っていいほどなされていないと断言する。例えば、姉のより子のメガネ屋に勤務しているという設定。舞台では別に違和感がなかったとしても、映画にすれば、勤務しているメガネ屋の内装や雰囲気、店の周りの様子などが画面の中に入り込んでくるのは当然である。彼女が勤務している店は別に客入りが良さそうでもないし、ましてやチェーン店でもない個人のメガネ屋である。この店はより子を雇用できるほど繁盛しているようには見えないのである。瑣末なことに思えるかもしれないが、そういうディテールの積み重ねを曖昧にすることで、次第に物語に付き合う気が失せてきてしまう。

唯一評価できるのは女性役者陣の演技である。山本美月はかわいらしく優しい雰囲気を持った女性を好演しているし、麻生久美子も影のある女性を、寿美菜子もナチュラルに嫌な女を上手く演じている。


どんな役を演じてもイケメンでかっこいい向井理と、どんな役を演じても顔の印象が強すぎて、なかなかそのキャラクターに入り込めない片桐はいり。言ってしまえば真逆な二人が仲の良い姉弟を演じた今作。良く言えば何気無い日常を切り取った流れるようなストーリーですが、悪く言うと全く面白みの無い作品でした。
姉弟らしくない二人が助け合いながら生活している姿は違和感しか無いのですが、そんなことはどうでも良くなってしまうくらいゆっくりとしたスローな空気が流れていました。
向井理と山本美月のほうがお似合いでずっとそちらを見ていたいと思った方も少なくないでしょう。(女性 30代)

映画『小野寺の弟・小野寺の姉』 まとめ

舞台ならある程度の距離を保って眼前で展開される物語を客観性を確保したまま見られるのかもしれないが、映画の場合は大画面で役者の表情やこまかな動きまでもが観客に伝わってしまう。映画はストーリーだけで勝負できるものではない。ストーリーを支えるような演出、ファッション、色の使い方などさまざまな要素に気を配らなくてはならない。

良い映画は観終わって一週間、一ヶ月とある期間をおいた時にふと思い出してその世界が愛おしくなるものである。それは、自分の心の中で物語が醸成され、登場人物に対しての愛着が無意識のうちに沸くからである。西田監督にはぜひ次回作を撮る場合には、観客が愛おしさを見いだせるような作品を心がけてほしいものである。

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