この記事では、映画『弟とアンドロイドと僕』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『弟とアンドロイドと僕』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0067809
| 製作年 | 2020年 |
|---|---|
| 上映時間 | 94分 |
| ジャンル | ミステリー ヒューマンドラマ |
| 監督 | 阪本順治 |
| キャスト | 豊川悦司 安藤政信 風祭ゆき 本田博太郎 |
| 製作国 | 日本 |
映画『弟とアンドロイドと僕』の登場人物（キャスト）
- 桐生薫（豊川悦司）
- 孤独に生きるロボット工学者。幼い頃から自分が存在している実感を抱けないまま生きており、不安を打ち消すために自分そっくりのアンドロイド開発に没頭している。
- 山下求（安藤政信）
- 薫の腹違いの弟。愛人の子供であることに負い目を感じており、薫を敵対視している。すぐ怒ったり暴力を振るう側面がある。
- 山下春江（風祭ゆき）
- 薫の父の愛人。寝たきりになった父の看病をしている。薫との関係性に困っている側面がある。
映画『弟とアンドロイドと僕』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『弟とアンドロイドと僕』のあらすじ【起】
孤独なロボット工学者の桐生薫は、陽の光も入らない暗い廃病院で一人暮らしていた。薫は有名大学で講師をしているが、気難しさと取っ付きづらさを持っているため周囲から腫れ物扱いされていた。
薫は、自分は本当にこの世に存在しているのだろうかという疑問を持ち続け、右足の存在すらも認識できず左足のみで生活していた。他人に会っても「僕が見えているか」と質問をぶつける日々を送っていた。
薫は自分にそっくりのアンドロイドを作りたいという野望を持っていた。昼夜問わず開発に没頭し、完成間近のアンドロイドはもう一人の「僕」と位置付けられていた。
薫が住んでいる廃病院は、かつて父である山下栄一が経営していた産婦人科だった。評判の良い医者だった父は寝たきりの生活をしており、現在の妻である山下春江と薫とは腹違いの弟である求が彼の面倒を見ていた。
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映画『弟とアンドロイドと僕』のあらすじ【承】
父がふと薫の名前を読んだことがきっかけで、ある日求が薫の元を訪れてきた。薫はその時も「僕が見えていますか」と尋ねた。薫と求が父の病院に向かい、薫は父の延命治療を求めたが、求と春江は延命治療に消極的だった。
その後、求は薫の研究室を度々訪れ、物を勝手に触るようになっていた。求は薫のことをあまり良く思っていなかったが、薫は求を気にする素振りも見せずアンドロイドの開発を続けていた。
ある日、薫は駅で少女に出会った。少女は薫に「私が見えますか」と尋ねた。この少女は薫を度々訪れるようになり、薫も少女を邪険には扱わなかった。
アンドロイドを完成させた薫のもとを求が訪ねてきた。アンドロイドを「僕です」と紹介する薫に対し、求は苦笑いを浮かべていた。
薫はアンドロイドの完成によって、初めて自分の存在を認識できるようになっていた。しかし、このことをきっかけに求は怒りと狂気を持つようになっていった。
映画『弟とアンドロイドと僕』のあらすじ【転】
薫の父には正妻であり薫の母がいたが、父は愛人である春江のもとに行くようになり、正妻は自殺をしていた。求は自分が愛人の子だということに引け目を感じており、求にとって要領が良く苦労もせず好き勝手に生きているように見える薫は憎らしい存在だった。
求は実家の権利書を薫から剥奪するために薫を訪れるようになっていた。求は元妻とよりを戻すためにお金を欲しており、元妻への執着から彼女の新しい恋人にも暴力を振るっていた。寝たきりになっている父も早くいなくなってほしいと思っていたのだった。
求はアンドロイドを見た途端、ナイフで首を切り落とし壊してしまった。激怒した薫は求につかみかかり、そのまま首を絞めた。ぐったり動かなくなった求を見て死んだと思った薫は求を冷蔵庫に隠した。薫はアンドロイドを燃やしたが、認識し始めていた自分の存在も再び分からなくなっていった。同じ頃、薫を度々訪れる少女も人間らしい表情を失っていた。
映画『弟とアンドロイドと僕』の結末・ラスト（ネタバレ）
長らく寝たきりだった父が亡くなり、病室を訪れた薫は今までの自分の人生や実母のことを思い出し、思いがけず亡くなった父の首を絞めていた。春江はただ茫然とその様子を見ていた。
同じ時、死んだはずだった求が息を吹き返し、冷蔵庫から逃げ出した求は薫を追いかけそのまま薫を殺害した。求は警察に追われることになった。警察の現場検証が行われ、薫の遺体が運び出されようとしている時、少女が現れた。薫が認識できていなかった右足からは、薫の生きている証を示しているかのように赤い血が流れていた。
少女は廃病院に入り研究室へと向かった。そこには薫に瓜二つのアンドロイドが置かれていた。少女はそっとアンドロイドを抱きしめるのだった。
映画『弟とアンドロイドと僕』の感想・評価・レビュー
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映画『弟とアンドロイドと僕』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『弟とアンドロイドと僕』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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