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映画『パニック・ルーム』あらすじとネタバレ感想

映画『パニック・ルーム』の概要:デヴィット・フィンチャー監督のサスペンスムービー。空き巣に入った3人の泥棒と、緊急避難用の隠し部屋(パニックルーム)に立て籠もった母娘との攻防戦を描いた作品。

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映画『パニック・ルーム』 作品情報

パニック・ルーム

  • 製作年:2003年
  • 上映時間:113分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:デヴィッド・フィンチャー
  • キャスト:ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー、ジャレッド・レトー、クリステン・スチュワート etc

映画『パニック・ルーム』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『パニック・ルーム』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『パニック・ルーム』のあらすじを紹介します。

マンハッタンのど真ん中にあるタウンハウスを衝動買いしたメグ。
離婚調停中の夫は製薬会社の大物のため、お金に困ることもなく、メグと娘のサラは家を買って引っ越す。
元の持ち主の大富豪は用心深い性格だったらしく、絶対安全の緊急避難用の隠し部屋「パニックルーム」も作っていた。

引っ越しを済ませたその夜、3人の泥棒が侵入してくる。
彼らはメグたちが引っ越してきたことを知らず、無人の家だと思い込んで侵入してきたのだった。

当然、新しい入居者の存在に驚く泥棒たちだったが、侵入者の存在に気が付いたメグとサラも衝撃を隠せない。
慌ててパニックルームに逃げ込むが、メグは閉所恐怖症、サラは糖尿病でインスリン注射を欠かす事が出来なかった。
パニックルームについている監視カメラとスピーカーを使って交渉するが、彼らはパニックルームに用があるという。

そうして攻防戦が始まる。

パニックルームに詳しいメンバーのひとりによって苦しめられるメグとサラだったが、3人組が仲間割れを始めた事から生き延びるチャンスが巡ってくる。
隙を付いて携帯電話を持ち込み、何とかして警察に通報、元夫のスティーヴンにも助けを求める。

やがて3人組が決裂して、暴力的なラウールが暴走を始める中、サラの命が危うくなり始める。

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映画『パニック・ルーム』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『パニック・ルーム』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

展開が早く、引き込まれるストーリー

引っ越し初日に泥棒が入り、緊急避難部屋「パニックルーム」に逃げ込んだメグとサラ、パニックルームの中に隠された大金を手に入れたい泥棒3人との、イソップ童話「北風と太陽」を連想させるようなストーリー。

前半はパニックルームを開けさせようとするバーナム、ラウール、ジュニアの3人組と、パニックルームの中から応戦するメグとサラの姿が描かれている。
しかし後半では、強盗の隙をついて携帯電話を手に入れたり、糖尿病のサラにインスリン注射が必要になるなど、パニックルームに立て籠もるだけではない動きが出てくる。
一瞬差でパニックルームの扉が閉まるシーンには、ハラハラドキドキさせられる。

ジュニアの正体が資産家の親族で、どう転んでも大金を手にできる立場だったという裏切りの発覚。
ラウールが凶暴な人間で、ジュニアを殺害し、バーナムを銃で脅して言いなりにさせるなど、犯人側も状況が二転三転していく。

メグの元夫スティーヴンが駆けつけるが人質に取られ、パニックルームで動けなくなったサラがバーナムと残されてしまい、警察が来てくれるものの追い返さななければいけないなど、すぐに立場が逆転するようなストーリーは引き込まれる。

子役クリステン・スチュワートの出世作

主演がニコール・キッドマンに決まっていたものの、他の作品の影響で、急遽ジョディ・フォスターに変更された作品。
それに伴い娘のサラ役も変更されて、大抜擢されたのがクリステン・スチュワート。
ちょっと抜けた母とクールな娘という関係を、違和感なく演じ切っているのが素晴らしい。

自分にも子供がいるバーナムがサラの命を救うというありふれた展開も、キャストの演技力で納得できるものにされている。
しかし、閉所恐怖症のメグが、かなり早い段階で克服しているのには納得がいかないし、ツッコミどころ。

ラウールが途中まで覆面をしていた理由も曖昧になっている。
しかし、パニックルームの頑丈な扉に挟まれるという間抜けな一面には、笑ってしまう。


『パニック・ルーム』とは、パニックにさせられる部屋…ではなく、何かあった時に逃げ込む為の避難用シェルターのようなものである。タイトルだけ見たときは、正直パニックにさせられる拷問のような内容なのかと思い込んでいた。しかし実際は、引っ越してきたばかりの母と娘が、強盗に入られパニック・ルームに逃げ込むという物語。
突っ込みどころ満載だが、笑いありハラハラドキドキありの作品。
何より犯人が本当にポンコツ。日付の計算も出来ないアホさには笑ってしまった。
もどかしいシーンも多々あるものの、面白くて大好きな作品。(女性 20代)

映画『パニック・ルーム』 まとめ

偶然が重なりすぎていたり、納得しにくい細かな設定がありすぎてわかりにくいものの、ジェットコースターのように進むストーリーと、ハラハラドキドキの展開に引き込まれる作品。
ラウールとジュニアは殺人もいとわないキャラクターだが、“外側からは絶対に開けることができないパニックルーム”のため、ガスを蔓延させて殺害したらそれこそお終い、という命を守るための予防線まで貼ってある設定には驚かされる。

安全なパニックルームの中に籠るメグとサラ、そこから出て欲しくて頭をひねらせる強盗たちという構図から、外に出たいけれど出られないメグと命が危ないサラ、ラウールの暴走によって殺人に発展していく犯罪行為、と深みにはまっていくのが面白い。

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