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映画『ストロベリーナイト(2013)』あらすじとネタバレ感想

この記事では、映画『ストロベリーナイト』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ストロベリーナイト』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ストロベリーナイト』の結末までのストーリー
  • 『ストロベリーナイト』を見た感想・レビュー
  • 『ストロベリーナイト』を見た人におすすめの映画5選

映画『ストロベリーナイト』 作品情報

ストロベリーナイト

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:127分
  • ジャンル:ミステリー、サスペンス
  • 監督:佐藤祐市
  • キャスト:竹内結子、西島秀俊、大沢たかお、小出恵介 etc

映画『ストロベリーナイト』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『ストロベリーナイト』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ストロベリーナイト(2013)』のあらすじを紹介します。

警視庁捜査一課の姫川玲子の元に、小林充という男性の遺体発見の連絡が入る。
小林が暴力団の構成員組だったため組織対策課との合同捜査になるが、龍崎組の内部抗争と決めてかかる組織対策課と、同じ殺害方法の事件があった事から連続殺人事件とにらむ捜査一課は決裂。

そんなとき、玲子は偶然「犯人は柳井健斗」というタレコミ電話を受けるが、上司からその件に触れないよう忠告される。
だが、玲子は柳井について調べ、9年前に起こった殺人事件にたどり着く。
柳井の姉の殺人事件と容疑者だった父親の自殺、そして姉の恋人だった小林。

玲子が単独で柳井を追っていくうち、不動産屋の槇田という男性と出会い、彼から何度も聞き込みをするようになる。

突然、同僚の日下と共に和田と今泉に呼び出された玲子は、天敵の勝俣と上司2人から、柳井から手を引くよう頼まれ、その理由も打ち明けられる。
しかし納得のいかない玲子は、日下の協力のもと、単独捜査を続ける事に。

槇田の正体が、龍崎組幹部の牧田勲だと知ってしまった玲子。
牧田は柳井から不法に入手した情報を買っていて、その代わりにとある依頼を受けていた。
柳井に関する情報も聞き出した玲子だったが、強く惹かれあっていた2人は肉体関係を持ってしまう。

それでも正義を貫きたい玲子は、姫川班の菊田、石倉、葉山、湯田と共に、警察全体を揺るがす9年前の事件に通じる、今回の柳井健斗の事件を調べる決意を固める。

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映画『ストロベリーナイト』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ストロベリーナイト(2013)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ドラマ版や小説を知らないとわかりにくい世界観

男性社会の警察組織、その中でも捜査一課という花形部署の紅一点でやり手の女性警部補、姫川玲子を描いたドラマスペシャル、連続ドラマと続いた作品の初の映画化作品。
ドラマでもそうだったが、映画でも男性キャストがほとんどで、女性の出演者は主演の竹内結子の他に片手で数えられる人数。
謎解きミステリー要素もあるが、警察上層部の圧力という問題や、姫川玲子と牧田勲の禁断の関係、そして姫川班の一員で玲子の部下でもある菊田を加えた三角関係が大きな見せ場になっている。

ドラマ版を見ている事が前提となっており、玲子の闇であり、バッグが赤色の理由でもある、過去に強姦被害に遭っているという説明や台詞は一切無い。
また、玲子に熱烈な片思いをしている井岡の昇進などの会話にしても、予備知識があることが前提になっていて、映画だけでは入り込みにくい世界観になっている。

雨にこだわりすぎた演出

ラストシーン以外の全ての場面で雨が降っていて、原作タイトル「インビシブルレイン」を強調した作品になっている。
しかし、柳井健斗の遺体が発見された後に姫川班メンバーが勢ぞろいしたシーンなどは、明らかに晴れの日の光なのにも関わらず雨にしており、どっちつかずの印象を覚える。
小林殺害を実行した事を突き止められた牧田が玲子と一緒に道を歩くシーンも、どう見ても雨の日には見えない。

時間内に収まりきらなかったストーリー

玲子と牧田、菊田の三角関係は上手く描けているが、その分謎解きに関するシーンの進み具合が異様に早い。
また、牧田が横断歩道で刺されるシーンが印象的なため、直前までの会話が印象に残らなくなってしまっている。

小林殺害に関しての全貌は意外性があるが、連続殺人事件とみられた他の事件には途中で全く触れられないので、面白味がない。
牧田の部下、川上の存在感や怪しげな雰囲気を前面に出してしまったため、龍崎組幹部の殺人事件に関して意外性が出てこないのも、ストーリー上もったいない部分のひとつ。


ドラマシリーズを鑑賞していないので、ドラマを見ていたらもっと楽しめたのかなと思いましたが、それでも世界観はしっかり完成されていて観客を惹きつける魅力が満載でした。
犯人が誰なのかというミステリー的な要素よりも、竹内結子演じる姫川玲子のやり方を見せつけられる展開なので、このキャラクターが好きな人には本当にたまらない作品だと思います。
脇を固める大沢たかおや西島秀俊もものすごく良かったのですが、個人的には三浦友和が出ていることが嬉しかったです。(女性 30代)


大人気連続テレビドラマ『ストロベリーナイト』の続編映画。『ストロベリーナイト』といえば、テレビドラマとは思えない緊迫感と無残な事件が印象的で、刑事ドラマの中でも大好きな作品であった。映画もかなり高い期待を胸に観賞したが、期待を裏切らない面白さで、ドラマ・映画共に未だに何度も観たくなる程。竹内結子の美しさが格好いい女刑事役にぴったりで、キャスティング・あらすじ共に大好きな作品。刑事物が好きな方にはドラマからお勧めしたい。(女性 20代)


姫川玲子の執念と警察組織の闇が交錯するこの作品、最後まで“誰が味方で誰が敵か”が見えにくく、その緊迫感に飲まれました。まず、連続暴力団員殺害事件が、ただの抗争ではなく過去の冤罪・性暴力事件と深く繋がっていたという展開に驚かされ、特に柳井千恵の姉殺害事件の誤認逮捕という事実が表に出ていなかったことが、「正義」とは何かを考えさせます。姫川が牧田と関わる中で見せた葛藤、そして牧田が最後、部下・川上から姫川を守ろうとして刺されるシーンは、「守るべきもの/守るべき人」への信念が痛いほど伝わってきて胸が締め付けられました。(20代 男性)


序盤からずっと雨。映画全体に降り続く雨が、姫川玲子の内側にある見えない傷を象徴していると感じました。白黒にはっきりしない人間関係、警察内部の隠蔽と圧力、そして柳井健斗をめぐる過去の真実が少しずつ明らかになる流れは、まるでパズルを解いていくよう。その真相――実行犯は牧田でありながら柳井に罪をなすりつけようとした川上の暴走――が明らかになったときの衝撃とやるせなさ。姫川の“使命感”と“私情”のせめぎ合いが心に残りました。(30代 女性)


ドラマ「姫川玲子シリーズ」を未見の状態で観た身としては、設定や登場人物の関係が少し混乱しましたが、それでもこの映画は十分に楽しめました。とりわけ、9年前の事件の誤認逮捕が警察の汚点として長く封印されていたこと、その隠蔽が事件の根幹であった点には重みがあります。ラストで姫川が牧田と別の形で真実を追う決意を示すところには、単なるミステリー以上にヒューマンドラマとしての強さを感じました。(40代 男性)


姫川玲子を演じる竹内結子の強さと哀しみが、美しくも切ない。特に、彼女が赤いバッグを選んだ理由が明かされるシーン、「血を忘れないために」というセリフには涙がこぼれそうになりました。また、牧田と姫川の関係が捜査と個人的なものの境界線で揺れるところ。この曖昧さが物語全体の重たさを増している。真実を追う女刑事の“強さ”と“脆さ”、両方を見せてくれた作品です。(50代 女性)


暴力団抗争と思われた事件が、実は警察の過去の失態と関わっていたという構造が深く、脚本の出来が良いなと思いました。姫川が柳井健斗という人物を追う中で、誤認逮捕された父親の自殺、姉の恋人・小林充が真犯人だったという事実、そして牧田の関与──それらが警察の保身と権力構造に絡み合っていた。登場人物一人ひとりに“闇”を抱えさせ、それがどう真実と交わるかを描いている点にサスペンスとしての厚みを感じます。(20代 女性)


物語としてはかなり重く、暴力的で、時には観るのがつらい瞬間もあります。小林充が殺され、牧田が裏で関係していたこと、川上による偽装と暴走、最後に牧田が姫川をかばって刺される……その一連の流れは胸に刺さりました。だが、一方で、姫川玲子がなぜあの赤いバッグをずっと持っているのか、彼女の過去がどれほど彼女を蝕んでいるか──その描写がもう少し丁寧であれば、さらに感情移入できたかもしれません。(30代 男性)


この映画はサスペンス好きはもちろん、キャラクターの内面に惹かれる人にも刺さる作品です。菊田の葛藤、姫川と牧田のすれ違い、そして警察内部での保身と責任の押し付け合いがリアル。特に、中盤で牧田が実は不動産業者を装っていたという偽り、そして柳井への疑いを助長させる牧田の言動が「正義とは何か」を問わせてくれる。感動と憤りと哀しみが入り混じった佳作としておすすめです。(40代 女性)


雨の演出が“見えない雨”“心の雨”としてずっと続くのが効果的で、映像面でも非常に印象に残りました。ラスト、川上が牧田を刺すシーン、そして牧田が姫川をかばって亡くなるという結末には、涙が止まりませんでした。一方で柳井が遺書を残し、自らの犯行とすることで真相を混乱させようとした点は、ドラマチックだけど少し都合が良いと感じる部分もありました。(50代 男性)

映画『ストロベリーナイト』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ストロベリーナイト』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

クライマーズ・ハイ

この映画を一言で表すと?

巨大事故報道の裏で、人間の正義と職業倫理に揺れる記者たちの真実のドラマ。

どんな話?

日航機墜落事故という大事件を巡って、地方新聞社の記者たちが報道の最前線で苦悩と葛藤に立ち向かう姿を描く人間ドラマ。事件報道の裏にある人間関係や信念のぶつかり合いがリアルに描かれています。

ここがおすすめ!

組織の論理と個人の正義が交錯する中で、人は何を信じて行動するのか。事件を通して浮かび上がる人間の本質や職業倫理の在り方は、『ストロベリーナイト』の姫川玲子にも通じるテーマです。社会派サスペンス好きに強く推奨したい作品です。

容疑者Xの献身

この映画を一言で表すと?

天才数学者が愛ゆえに犯す、静かな悲劇と究極の献身の物語。

どんな話?

女性とその娘が元夫を殺してしまい、その罪を隠すために隣人である天才数学者が壮絶なトリックを仕掛ける。湯川学(ガリレオ)がその謎に迫る中で、愛と犠牲の真相が浮き彫りになります。

ここがおすすめ!

ミステリーでありながら、ラストには深い切なさと感動が残ります。犯罪の背景にある人間の孤独と愛情を丁寧に描いており、冷徹な推理だけでは終わらない余韻のある作品です。心理描写重視のサスペンスを求める人に最適。

64(ロクヨン)

この映画を一言で表すと?

未解決事件と警察組織の闇が交錯する、重厚な社会派ミステリー。

どんな話?

昭和64年に起きた少女誘拐事件“ロクヨン”が14年後に再び注目され、記者クラブと警察の対立、広報官の苦悩、組織の闇などが浮かび上がる重厚な警察ドラマ。事件と家族の問題も複雑に絡み合います。

ここがおすすめ!

『ストロベリーナイト』のような警察の内部構造や隠蔽体質、正義と責任のせめぎ合いが好きな人には非常に刺さる作品。横山秀夫の原作らしい深い人間描写と社会性が光ります。

火花

この映画を一言で表すと?

笑いの裏に潜む哀しみと挫折、芸人二人の青春と誇りの軌跡。

どんな話?

若手芸人が先輩芸人との出会いを通して芸に真剣に向き合い、成功と挫折の中で友情・葛藤・夢を模索する様子を描くヒューマンドラマ。漫才を通して生き方そのものが問われていきます。

ここがおすすめ!

一見コメディ要素が強そうに見えますが、内面にある葛藤や人間関係の描写は繊細で、『ストロベリーナイト』の人間模様に通じる部分も。心理描写重視の作品が好きな方にぜひおすすめしたい一作です。

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

この映画を一言で表すと?

エンタメとリアルが融合した、警察ドラマの金字塔。

どんな話?

お台場の湾岸署が舞台となり、連続殺人事件が発生。青島俊作たちが捜査に奔走する中、警察組織内の縄張り争いや非効率な体制にも切り込んでいく。緊迫感の中にユーモアも交差する名作。

ここがおすすめ!

組織と個人の摩擦、正義と現実の間で揺れる警察官たちの姿は『ストロベリーナイト』にも通じる部分が多い。シリアスさとエンタメ性のバランスが絶妙で、緊張感のある展開が続きながらもどこか親しみやすい作品です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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