映画『パニック・トレイン』の概要:運転室を乗っ取られ、突然暴走を始めた列車。暴走に巻き込まれた6人の乗客達は、無事列車を止めることができるのか。「ヒッチコック映画のようだ」と絶賛された、イギリス発のパニック・サスペンス。
映画『パニック・トレイン』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:オミッド・ノーシン
キャスト:ダグレイ・スコット、カーラ・トイントン、デヴィッド・スコフィールド、イド・ゴールドバーグ etc
映画『パニック・トレイン』の登場人物(キャスト)
- ルイス・シェーラー(ダグレイ・スコット)
- 息子のマイケルと共に列車の暴走事件に巻き込まれたシングルファーザー。ロンドンに観劇に行った帰りだった。職業は医者。妻とは死別しており、マイケルの安全を考えるあまり強引な態度に出てしまうことも。
- マイケル・シェーラー(ジョシュア・カイナマ)
- ルイスの7歳の息子。トリケラトプスの人形がお気に入り。母親を亡くしているためか、ルイスと離れることに大きな恐怖を感じている。サラに好感を持ち、父親との恋を期待している。
- サラ・バーウェル(カーラ・トイントン)
- ルイス達の近くの席に座った、感じのよい女性。マイケルが彼女にぶつかったことがきっかけで、ルイス親子と仲良くなった。マイケルの事を優しくあやしてくれ、ルイスとはロマンスを予感させる展開となる。
- ヤン・クリモウスキィ(イド・ゴールドバーグ)
- 列車に無賃乗車していた移民の若者。地下鉄で清掃の仕事をしている。周りを茶化すことが多く、車内でたばこを吸っていたことでピーターともめていた。工業大卒で、故郷の両親と明日会うことになっている。
- ピーター・カーマイケル(デヴィッド・スコフィールド)
- 一等車に乗っている、神経質な初老の男性。高所得層で、1等車の乗客でないルイス達を見下し、特に移民のヤンとは乗車時からもめてばかりいた。しかし列車を止めようと共闘するうち、ヤンと打ち解ける。過去の列車事故に詳しい。
- エレイン・ミドルトン(リンゼイ・ダンカン)
- 孫達へのお土産を持って列車に乗っていた老婦人。車掌がいないので、こっそり一等車を使っている。博学で子供好き。暴走列車のストレスから心停止してしまう。
映画『パニック・トレイン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パニック・トレイン』のあらすじ【起】
夜遅くロンドンからタンブリッジ・ウェルズに向かう列車に、医者のルイス・シェーラーと息子のマイケルが乗っている。2人はロンドンで劇を観た帰りだ。ルイスが席を立って勤務先と電話で話していると、マイケルが見知らぬ女性・サラとぶつかった。そのせいで彼女のコートが汚れてしまったようだ。ルイスはサラに謝りコートを弁償しようとするが、サラは全く気にしていない様子で通路の向かい側に座った。親しげに話しかけてくるサラに、ルイスもマイケルも好感を持つ。
列車内は騒がしく、手品の得意な移民の若者・ヤンが、車掌に喫煙を注意されていた。たまたま通りがかった一等車の乗客・ピーターも、ヤンに厳しく注意する。ヤンはピーターに突っかかり、一時列車内は騒然とした。
途中の駅で、後ろの車両が切り離された。ルイスは車両を移動している、ヘルメットを持った男性を目にする。ルイスはなぜだかその男が気になった。気づくとサラがいなくなっており、ルイスとマイケルはがっかりする。
映画『パニック・トレイン』のあらすじ【承】
2人が眠っている間に、サラが戻ってきていた。乗客はかなり少なくなっていた。ルイスはサラとの会話に胸を弾ませる。サラはコートの弁償を口実に、電話番号を渡してくれた。
ルイスはまたうたたねしていたようだ。なぜか駅でもないのに、電車が停止していた。しばらくすると電車は動き出したが、ルイスは窓の外にケガをした様子で這っている男を目撃してしまう。ルイスはサラにマックスの子守を頼み、車掌を探しに行く。しかし車掌は見当たらず、一等車に乗っていたピーターに注意されてしまう。仕方なくルイスは救急に通報した。
列車はルイス親子が降りる予定の駅に近づいた。サラは「電話してね」とキスをしたが、ルイスは上の空だ。なぜなら、列車が駅に止まらず、そのまま通り過ぎてしまったからだ。ルイスは一等車に勝手に座っている老婦人・エレインのもとにサラとマイケルを残し、車内を調べに行く。
ルイスはインターホンで運転室に連絡を取るが、「乗客は何人残っているか」と聞かれるばかりで車掌の事を取り合ってくれない。乗客はあと6人残っている。ルイス、マイケル、サラと老婦人エレイン、たばこを吸っていた若者ヤン、彼に注意した一等車の初老男性ピーターだ。
鍵を盗み出して車掌室に入ろうとするルイスを、またピーターが見咎める。突然列車が警笛を上げ、スピードを上げ始めた。ルイスは非常停止レバーを引くが、列車は止まらない。自分の降りる駅を通り過ぎてしまったピーターも、事態の深刻さを理解した。
映画『パニック・トレイン』のあらすじ【転】
一同は車掌室に入る。鍵は開いており中は無人だ。ルイスは列車を止めるため、車掌室の手動ハンドルを回す。激しい摩擦音を立てながら、列車の速度が少しずつ落ちて来たが、運転手も対抗してどんどん速度を上げてくる。時速160kmになり、ハンドル作戦は失敗に終わる。
ご婦人がこの先の踏切を使えば列車を止めることができるのではと提案する。一同は警察に連絡するが、警察も本気にしていないのか腰が重い。列車は踏切を通ろうとした車をひきつぶし、なおも走り続ける。その時、突然エレインが心停止を起こしてしまった。今まで周りを茶化していたヤンも心配そうだ。ルイスが心肺蘇生を試みるが、エレインは亡くなってしまった。
ルイスとヤンは運転室につながるドアの窓を割り中に入る。すると運転室手前の小部屋に、車掌の死体が横たわっていた。ルイスは運転手を止めるため、必死で運転室の窓を割ろうとする。しかし窓は割れなかった。
警察と連絡を取っていたピーターが、警察が運転手の死体を見つけたらしいと告げる。ちょうどルイスが人影を見た場所だ。ルイスには運転室にいる男に見覚えがあった。ヘルメットを持って車両を移動していたあの男だ。ピーターはムーアウェルでの鉄道事故の話をする。列車が終着駅に突っ込み、運転手を含む大勢が死亡、運転手の自殺ではと言われていた事故だ。どうやら犯人も派手に自殺することを狙っているらしい。
映画『パニック・トレイン』の結末・ラスト(ネタバレ)
列車の仕様書を見て、一同は車両と車両の間の連結器を外す作戦を思いつく。工業大卒のヤンが、衝撃で連結器を外すことができるはずだと知っていたのだ。しかし中からでは連結器が見えない。この先に老朽化した線路があるのを知っていたピーターは、運転手はそこで速度を落とすに違いないと言う。そのタイミングで、危険だが列車の外から連結器を外すことになる。一同は大勝負を前に酒を飲み打ち解ける。
ヤンが鍵の掛かっていないドアから列車の外に出た。しかし列車から落ちそうになってしまう。ルイスがなんとかヤンを引っ張り上げたが、ヤンは骨折してしまった。
ルイスは連結器の上の床を燃やし、爆破する。すると連結器が見えた。ピーターはヤンを安全なところに行かせ、連結器を外す役割を代わる。ルイスとピーターは車両の切り離しに成功したが、ピーターは落下、ルイスは暴走する前方車両に取り残されてしまった。
後方車両ではサラが非常停止ハンドルを回し、無事停止させた。前方車両が燃え始める。ルイスは、燃え盛る車両の中を全力疾走し、列車から飛び降りた。ルイスはマイケル達に保護され、生き延びた4人は喜びを分かち合うのだった。
みんなの感想・レビュー
ルイスが連結を外そうという場面で前方の車輌に移動した。これはC級映画のフラグ。
何も中身のない映画でした