12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の結末までのストーリー
  • 『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を見た感想・レビュー
  • 『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の作品情報

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

製作年:1998年
上映時間:116分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:トム・シャドヤック
キャスト:ロビン・ウィリアムズ、ダニエル・ロンドン、モニカ・ポッター、フィリップ・シーモア・ホフマン etc

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の登場人物(キャスト)

パッチ・アダムス(ロビン・ウィリアムズ)
本名ハンター・アダムス。自殺癖で入院していた精神科で自分の天職を見いだし、医者を志した。医者に大切なのは心だと信じ、独自の道を突き進む。天才型で成績はトップ。
カリン(モニカ・ポッター)
ヴァージニア医大に通う、パッチのクラスメイト。男嫌いで勉学一筋。パッチは入学当初から彼女に想いを寄せている。
トルーマン(ダニエル・ロンドン)
パッチのクラスメイト。小児科医を目指している。入学後すぐパッチと出会い、無二の友となる。
ミッチ・ローマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)
パッチのクラスメイトで学年きっての優等生。医者の家系に育ち、いい医者になるため日夜努力を重ねている。勉強しないパッチに成績で負け、悔しい思いをしている。
ウォルコット学部長(ボブ・ガントン)
ヴァージニア医大の学部長。規則を破ってばかりのパッチを忌々しく思っている。
ビル(ピーター・コヨーテ)
医大付属病院の患者。末期のすい臓がんを患っており、看護師たちに横暴な態度を取ることで有名。
ラリー(ダグラス・ロバーツ)
パッチたちが運営する無償クリニックを訪れたうつ病患者。自傷行為を繰り返している。
アーサー・メンデルソン(ハロルド・グールド)
大企業の創始者で天才的頭脳の持ち主だが、頭が良すぎて精神病院に自主入院している。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のあらすじ【起】

自殺癖のある男性、ハンター・アダムスが精神病院に入院した。そこにはリスの幻覚に怯えるルディや、天才的頭脳が高じて入院しているアーサーがいた。アーサーは4本指を見せ「何本に見える?」と問い、「4本」と答えた者をバカ呼ばわりしている。ある日、アダムスはアーサーにその答えを聞きに行く。アーサーに言われ、アダムスが指の向こうを見つめると、焦点がずれて指が8本に見えた。アーサーは人が見ようとしないものを見るように説き、コップに継ぎ貼り(パッチ)をして直したアダムスを、「パッチ」と呼んだ。パッチはリスに怯えるルディを勇気づけ、トイレに行かせることに成功する。この経験が、パッチを医者の道に進ませるきっかけとなる。

病院を自主退院したパッチは、患者と親身に向き合える医者を目指してヴァージニア医科大に入学する。ルームメイトのミッチは「優等生」そのものでパッチとは正反対だ。入学早々、ウォルコット学部長は「患者を治すのは人ではなく医者だ」と言い放つ。パッチは教室で見かけたカリンに一目ぼれ、声をかけるが、すげなく断られてしまった。パッチはそれを見ていたクラスメイトのトルーマンと友人になる。

パッチとトルーマンは3年生のふりをして、附属病院での実習に潜り込む。医者も学生も、病名ばかり気にして患者の名前すら呼ばない。ウォルコット学部長に鉢合わせそうになりパッチが隠れた先は、小児患者用の病室だった。パッチは浣腸用の赤いボールを鼻につけ、子どもたちを笑わせる。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のあらすじ【承】

パッチたちは図書室に集まり試験勉強をしていた。勉強と関係ない話をしだすパッチに、カリンは怒る。医者を目指す彼女に遊んでいる暇はなかった。試験結果が貼り出され、カリンは驚く。学年トップは勉強していないはずのパッチだったのだ。パッチのことを少し見直した彼女に、パッチは「笑わせたら頼みを聞いてくれ」と浣腸用ボールを取り出す。それを鼻に付けた自分の姿を見て、カリンは思わず笑顔を見せる。

パッチの願いはカリンにも患者を笑わせる手伝いをしてもらうことだった。パッチ、トルーマン、カリンは、死ぬ前にサファリに行きたいと言う患者を、風船の動物と輪ゴム銃で楽しませる。隣の患者ミセス・ケネディは、パスタでいっぱいの風呂に入るのが夢だと言う。病院からの帰り、パッチはカリンに愛の告白をするが、さらりとかわされてしまう。

パッチは横暴で有名な末期がん患者・ビルにも挑戦する。が、暴言を吐かれ追い出されてしまった。パッチはあきらめず、天使の姿で現れ“死”を表す色々な表現を浴びせる。ビルはパッチを追い出すかと思いきや、一緒に言葉を言い合って意気投合。しかし、パッチはウォルコット学部長に見つかってしまう。前々から規則無視のパッチを忌々しく思っていた学部長は、パッチに退学を言い渡す。パッチはアンダーソン学長に直談判。学長はパッチの行動で病院全体にいい影響が出ていると話し、退学処分を取り消してくれた。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のあらすじ【転】

カリンの誕生パーティーの帰り道、彼女にお休みのキスをされてパッチは舞い上がる。しかしその直後、病院から知らせが入る。がん患者のビルが臨終を迎えようとしていた。パッチはビルの最期を看取る。その帰り、病院の理不尽な規則や高額な医療費について聞いたパッチは、すばらしいアイディアを思いつく。

カリンを呼び出し、パッチは無償のクリニックについての構想を熱く語る。医者と患者が対等で、治療だけでなく患者の心に寄り添う場所だ。その途方もない夢物語に、カリンは「人は人を傷つけるもの」と釘をさす。

パッチは無償クリニック開院のため、精神病院で一緒だったアーサーから土地を借りた。それは絶景を臨む崖近くの山小屋だった。無償治療との噂を聞いて、多くの患者が集まり始める。パッチ、トルーマン、カリンは大忙しだ。クリニックに自傷癖のあるうつ病患者ラリーが訪れる。カリンは彼の様子に不安を感じるが、パッチは彼女を説得する。

その夜、カリンは「子どものころから男性は皆自分に手を出そうとした」とつらい過去を語り出す。誰からも傷つけられない毛虫になって、無垢なままで蝶になりたいと願っていたのだと言う。カリンはいつの間にか、他の男性とは違うパッチを愛していた。2人は抱きしめ合う。

クリニックの備品が底を尽きかけていた。パッチとトルーマンは附属病院に備品を盗みに行く。1人残されたカリンは、患者のラリーからの留守電を聞く。彼は切実な声で話し相手を求めていた。カリンは彼と少しだけ話して帰ろうと、1人ラリーの家へ向かった。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日、パッチはアンダーソン学長から呼び出される。学長が告げたのは、ラリーがカリンを撃ち殺して自殺したという悲報だった。クリニックの患者に愛する人を殺されたパッチは、自分を責め、絶望のうちにクリニックも医大も去ろうとしていた。今まで対立していたミッチも彼を引き留める。ミセス・ケネディが何週間も食事を取ってくれず、自分の無力を痛感していたのだ。だがパッチにはその声も届かない。

1人断崖に立つパッチ。その時1匹の蝶がパッチの胸元にとまった。パッチは蝶にカリンの存在を感じとる。パッチはミッチ達と協力して、ミセス・ケネディのために夢のパスタ風呂を用意する。喜びに顔を輝かせるミセス・ケネディを見て、パッチの心に再び灯がともった。

ウォルコット学部長が再び、パッチに退学を言い渡す。理不尽な処置に、パッチは医師会に申し立てをする。審問会で、パッチは医者のあり方や心の触れ合いの大切さについて、医師会や医学生たちに訴える。そこには、パッチに救われた患者たちの姿もあった。医師会は退学取り消しを決定する。

パッチは無事医大を卒業する。卒業後、彼は町医者として無償で1万5千人以上の治療を続けた後、念願の無償クリニック「ゲズントハイト・ホスピタル」を設立した。彼に賛同する1000人もの医師が、参加を申し出ているそうだ。

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

実在したアメリカのクラウンドクターであるパッチ・アダムスを描いた作品。若き日のパッチ・アダムスが無償クリニックの構想を立て、実現に向けて進んでいくまでのストーリーとなっている。結果論でいえば、パッチ・アダムスはクラウンドクターとして、多くの患者に対して笑いと愛を持って接していく事で、普通の医師とは違う治療を施していった経歴が称えられているが、その裏でパッチ・アダムスが抱えた悲しい出来事や、それを乗り越えるための意志が描かれている。優しい人間は、その実悲しみを経験し、乗り越えているからこそ、そういった心を抱けるのだと思える作品である。(男性 30代)


優しい笑顔で満たされる作品です。また、ルール・常識のあり方を問いかけてくる作品でもあります。心・体・患者・仲間、分け隔てなく寄り添い治療する、主人公アダムスの純粋さに感動しました。周りの登場人物の成長も描かれていて、最後まで気持ちよく観られました。ロビン・ウィリアムズの温かい笑顔やコミカルな演技も素敵です。

最高の医者を目指す物語ですが、「医者」ではなく「人」としての大切なものを教えてくれる作品です。(男性 20代)


ロビン・ウィリアムズの演技がとにかく素晴らしく、彼の温かさがそのままパッチ・アダムスに重なって見えました。「人を笑わせることが治療になる」という信念は感動的で、医療の在り方を改めて考えさせられました。恋人が殺された後も、彼が絶望せずに「それでも人を愛する」と言い切る場面には涙が止まりませんでした。実話であることにさらに心打たれました。(20代 男性)


「病気ではなく、患者を診る」というパッチの哲学に共感しました。医療の現場では効率や制度が優先されがちですが、本来は人と人とのつながりが何より大切なんだと思わされました。恋人の死という悲劇にも屈せず、自分の道を貫いたパッチの姿に強く勇気をもらいました。ロビン・ウィリアムズの温かさがにじみ出る演技が印象的でした。(30代 女性)


映画の序盤ではコメディ要素が多く、軽い気持ちで観ていたのですが、物語が進むにつれて重みが増していき、最後には大きな感動に変わっていきました。パッチの信念が周囲から否定されても、患者と向き合い続けた姿に心を打たれました。彼女を失った後のシーンは本当に切なくて、でもそれでも「笑顔」を届け続けた彼に尊敬しかありません。(40代 男性)


パッチのような医師が増えれば、病院はもっと生きやすい場所になると思います。患者がただの「病状」ではなく、「ひとりの人間」として扱われることの大切さを、彼はユーモアで伝えてくれました。恋人の死のシーンは衝撃でしたが、彼女の信念を受け継ぐように生きていくパッチの姿に涙しました。ロビン・ウィリアムズの優しさが全編にあふれています。(20代 女性)


医療とは何か、人を救うとはどういうことかを真正面から問う映画でした。病院という堅苦しい世界に「笑い」を持ち込むパッチの発想が、常識を超えていて新鮮。医学部で浮いた存在になっても、決して信念を曲げない姿がかっこよかったです。特に裁判でのラストシーンは、観ているこちらも胸が熱くなりました。感動とユーモアのバランスが素晴らしい作品です。(30代 男性)


正直、序盤は「またヒューマンドラマか」と思っていたけど、恋人が亡くなる場面で一気に印象が変わりました。その後のパッチの姿は、本当に強くて優しい。彼の医師としての在り方は型破りかもしれないけれど、人としてはとても正しいと思いました。人に笑ってもらうことが、時に薬以上の力を持つということを、深く感じさせられました。(40代 女性)


重いテーマなのに、終始笑いと優しさがあり、観ていて心が癒される作品でした。パッチの「自分の人生を他人のために使う」姿勢に感動。恋人の死や、周囲からの非難にも負けずに前に進む姿は、まさにヒーローでした。病院を超えた場所に「癒し」があることを教えてくれる、そんな映画。ロビン・ウィリアムズの演技が本当に光っていました。(50代 男性)


「笑顔は命を救う薬」という言葉の意味が、本当に理解できた映画でした。小児病棟のシーンでは、パッチが子どもたちに見せる明るさに涙が出ました。恋人の死後も、彼女の思いを胸に患者のために生き続けた姿が、本当に人として尊いと思います。終わった後、しばらく涙が止まらなかった。医療関係者にもぜひ観てほしい作品です。(50代 女性)

映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

この映画を一言で表すと?

才能と心の傷を抱えた青年が、自分の人生を見つけていく感動のドラマ。

どんな話?

天才的な頭脳を持ちながらも過去のトラウマで自分を閉ざしている青年ウィル。心理学者ショーンとの出会いが、彼の心を少しずつほどいていく。心の成長と再生を描いたヒューマンドラマです。

ここがおすすめ!

ロビン・ウィリアムズがここでも温かく深い演技を披露。『パッチ・アダムス』と同様に、人とのつながりが人生を変えることを描いています。涙なしでは観られない、人生を励ましてくれる1本です。

ワンダー 君は太陽

この映画を一言で表すと?

外見ではなく“心”を見ることの大切さを教えてくれる、やさしい奇跡の物語。

どんな話?

先天性の病気で顔に変形を持つ少年オギーが、初めて普通の学校に通うことに。いじめや偏見と向き合いながら、家族・友人・教師との絆を深め、成長していく様子を描いた感動作。

ここがおすすめ!

外見ではなく「その人の中身」に目を向ける姿勢は、『パッチ・アダムス』の哲学にも通じます。どの登場人物にも共感できる温かい映画で、子どもから大人まで心に響くメッセージが詰まっています。

最高の人生の見つけ方

この映画を一言で表すと?

死を目前にした2人が、本当に生きることの意味を探す心揺さぶる旅。

どんな話?

余命わずかと宣告された2人の老人が、「死ぬまでにやりたいことリスト=バケットリスト」を作り、人生最後の冒険に出る。正反対の性格ながらも友情を育みながら“本当の幸せ”に気づいていく物語。

ここがおすすめ!

人生の価値や他者とのつながりを、ユーモアと涙で描いた珠玉の作品。『パッチ・アダムス』と同じように、生きる喜びや他者を思う優しさが主題で、観る人に「今をどう生きるか」を問うてきます。

シンプル・ギフト はじまりの歌声

この映画を一言で表すと?

絶望の淵に立つ少年に、一人の教師が届けた「歌」の奇跡。

どんな話?

問題を抱える少年と、彼の才能に気づいた音楽教師が出会い、合唱を通して少年が心を開いていく。困難な家庭環境の中でも希望を見つけていく感動の音楽ドラマです。

ここがおすすめ!

誰かが“信じてくれる”ことで人は変わる。『パッチ・アダムス』同様に、情熱と愛情が人の心を動かすことを描いた作品。教師と生徒の心の交流が、静かに、でも確実に涙を誘います。

僕のワンダフル・ライフ

この映画を一言で表すと?

何度生まれ変わっても、あなたを守りたい——犬目線で描く“愛”の物語。

どんな話?

犬のベイリーが、何度も生まれ変わりながら飼い主イーサンの人生を見守り続ける。飼い主との再会を目指すベイリーの視点で描かれる、優しさに満ちた輪廻の物語。

ここがおすすめ!

感情に訴えかけるストーリー構成と、動物からの無償の愛が心を打ちます。『パッチ・アダムス』のように、純粋な思いやりが人の人生を豊かにすることを教えてくれるハートウォーミングな作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー