この記事では、映画『血を吸うカメラ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『血を吸うカメラ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0043916
製作年 | 1960年 |
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上映時間 | 101分 |
ジャンル | サスペンス ホラー |
監督 | マイケル・パウエル |
キャスト | カール=ハインツ・ベーム モイラ・シアラー アンナ・マッセイ マキシン・オードリー |
製作国 | イギリス |
映画『血を吸うカメラ』の登場人物(キャスト)
- マーク・ルイス(カール・ベーム)
- 映画撮影所のカメラマンをする傍ら、副業としてヌード写真の撮影も請け負っている。幼い頃のトラウマが原因で、覗き行為に興奮を覚える異常性嗜好を持つようになる。次第に行為はエスカレートし、恐怖に歪む死の間際の表情を撮影する欲求に駆られるようになる。
- ヘレン(アンナ・マッセイ)
- マークの部屋の下に母親と下宿している女性。どこか影のあるマークのことが気になり、惹かれるようになる。図書館勤めをしながら子供向けに童話を書いており、本にマークの撮った写真を載せたいと頼む。
- ビビアン(モイラ・シアラー)
- マークが撮影を担当する映画に出演している女優。監督から何度もNGを出されてうんざりしていたところ、マークからスクリーンテストと称して呼び出され毒牙にかかってしまう。
- ステファン(マクシーヌ・オードリー)
- ヘレンの母。目が見えないが、その分感覚が研ぎ澄まされている。マークが何者なのかを敏感に感じ取っており「足音を立てない人間は信用できない」と言って、彼に想いを寄せているヘレンに警告を与える。
映画『血を吸うカメラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『血を吸うカメラ』のあらすじ【起】
映画カメラマンのマークは、街で拾った娼婦をカバンに入れた16㎜カメラで盗撮している。部屋に案内する彼女の姿を捉え続けるカメラ。すると、服を脱ぎ始めた彼女の表情は恐怖に歪んだ。助けを求め叫ぶ娼婦…。その後、マークは自宅で映写機を回し、撮影した娼婦の映像を眺める。恐怖で慄く女の表情に、感情を昂らせるマーク。
翌日、マークが帰宅すると、部屋の下に住む下宿人のヘレンが誕生パーティー開いてもらっていた。しばらくしてヘレンがお裾分けのケーキを持ってきてくれたので、彼女を部屋に招き入れる。ヘレンが聞きたがるのでマークは仕方なく身の上話を始めた。
マークが住む屋敷は元々科学者であった父のもので、持て余している空いた部屋を間貸ししていた。映画カメラマンをしていると話したマークは、ヘレンを暗室に案内する。ヘレンが見たがるので、適当にフィルムを見繕って彼女に見せた。そこには、マークの父親が撮影した幼い頃のマークが映っていた。しかし、その内容は恐怖に怯えるマークを捉えたものばかりで、ヘレンはその異様さに閉口してしまう。父は恐怖が引き起こす反応について研究しており、自分はその実験台になっていたと説明するマーク。
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映画『血を吸うカメラ』のあらすじ【承】
翌日、その日の映画撮影を終えると、マークは新人女優のビビアンをスクリーンテストという名目で深夜のスタジオに誘い出す。殺されそうになるシーンをイメージしてほしいと演技を求めるマーク。すると、三脚から鋭いナイフが飛び出しビビアンに向けられた。彼女がマークの殺意に気付いた時にはもう遅く、誰もいないスタジオに悲鳴が響き渡った。
その夜、ヘレンは母のステファンにマークのことが気になっていると告げる。ステファンは目が見えなかったが、マークには嫌な雰囲気を感じており、関わらない方がいいと娘に警告する。しかし、ヘレンは母の忠告を聞かずマークの部屋に向かった。ヘレンは図書館で働きながら童話を書いているとマークに話した。本にマークが撮影した写真を載せたいと頼むと、協力するとマークは約束した。二人は距離を縮め、お互いを想い合う仲になる。
後日、スタジオの撮影現場で、セットの中から殺されたビビアンの遺体が発見される。現場に現れたグレッグ警部は、ビビアンが先日の娼婦殺しと同じ鋭利な凶器で刺殺されていることから関連があると睨む。
映画『血を吸うカメラ』のあらすじ【転】
その夜、マークは愛し始めたヘレンを手にかけてしまうことを恐れ、もう会えないと告げる。その後マークは自室に戻り、現像を終えたビビアンのフィルムを映写機にかけた。すると、そこにはステファンが立っており、何を見ているのかマークを追及する。スクリーンに映し出された恐怖に歪むビビアンの顔を背にして、ステファンにカメラを向けるマーク。三脚のナイフを彼女に向けたとき、彼は我に返ってカメラを置いた。ステファンは全てを悟り、あなたは誰かの助けを必要としていると語りかける。マークはヘレンには絶対手を出さないと約束するが、ステファンはここを出ていくと告げた。
翌朝、撮影スタジオで検証を進めるグレッグ警部。現場では殺人事件にショックを受けた出演女優のために、心理カウンセラーのローズン医師が呼ばれた。自分の父と知り合いだと知りマークは医師に声をかけ、”窃視症”の治療法を尋ねる。その後、グレッグ警部は、ローズン医師にマークと何を話していたのかを尋ねる。医師はマークの父親が窃視症の研究者だったと告げる。グレッグは部下にマークを尾行するよう指示する。
映画『血を吸うカメラ』の結末・ラスト(ネタバレ)
同じ頃、自分の書いた本を見せようと、ヘレンはマークを訪ねるが不在だった。そして、誤って映写機のスイッチを入れ、彼の犯行が映されたフィルムを見てしまう。ヘレンが悲鳴をあげる中、マークが帰ってくる。マークは犯した罪を認めるが、君の身は安全だと告げる。マークはこの屋敷には父が仕掛けた盗聴器があり、盗撮や盗聴を繰り返してきたことも告白した。そうしている内に恐怖の表情を撮影したい衝動に駆られ、カメラに鏡を取り付け撮影する手法を思いついたと説明する。
パトカーのサイレンの音が響き渡り、マークは警察に包囲されてしまった。最期に自殺する自分を撮影し、全てを終わらせるマーク。死にゆく彼の手をヘレンが掴むと、扉を破りグレッグ警部たちが突入してくる。机の上にはヘレンが書いた童話の原稿が置かれており、愛するマークに宛てた献辞が記されていた。部屋にはマークの父が録音した、幼いマークが恐怖に怯えて泣き叫ぶ声が響き渡るのだった。
映画『血を吸うカメラ』の感想・評価・レビュー
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映画『血を吸うカメラ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『血を吸うカメラ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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