映画『ペット2』の概要:子供が嫌いなマックスだったが、新しい家族のリアムにはメロメロ。彼を守ると決めたはいいものの、神経質な性格が祟って育児ノイローゼになってしまった。ケイティはマックスを心配し、彼を家族旅行に連れて行く。
映画『ペット2』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:アニメ、コメディ
監督:クリス・ルノー
キャスト:ケヴィン・ハート、ティファニー・ハディッシュ、ハリソン・フォード、パットン・オズワルト etc
映画『ペット2』の登場人物(キャスト)
- マックス(パットン・オズワルト)
- ケイティに飼われているジャックラッセル・テリア。臆病で心配性、神経質。子供は嫌いだが、共に生活するようになったリアムのことは全力で守ろうと決める。そのせいで育児ノイローゼになり頻繁に体を掻くようになってしまい、病院でエリザベスカラーを付けられる。
- デューイ(エリック・ストーンストリート)
- マックスと共にケイティに飼われている雑種。神経質なマックスとは対照的に、大雑把で無神経な性格。
- ルースター(ハリソン・フォード)
- ケイティの夫であるチャックの叔父、シェップの農場で飼われている牧羊犬。ウェルシュ・シープドック。無口で厳格な性格をしており、臆病なマックスのことを気に入らない。
- ギジェット(ジェニー・スレイト)
- マックスに恋する白いポメラニアン。マックスが家族旅行に出掛けている間、彼のお気に入りのオモチャ「ミツバチくん」を預かることになる。
- スノーボール(ケヴィン・ハート)
- モリーという少女に飼われる白うさぎ。その時々で変化するモリーのマイブームに合わせてコスチュームを着せ替えさせられている。現在はヒーローアニメの格好をさせられており、スノーボール本人も役になりきっている。
- セルゲイ(ニック・クロール)
- サーカス団の悪徳団長。動物達を劣悪な環境下に置き、乱暴な調教を行っている。
- ケイティ(エリー・ケンパー)
- マックスとデューイの飼い主。チャックと結婚し、リアムという男の子を儲ける。体を掻く癖が治まらないマックスを心配し、デューイと共に彼を家族旅行へ連れて行く。
映画『ペット2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ペット2』のあらすじ【起】
春を迎えたマンハッタンの公園で、マックスは行き交う子供達を見て顔を顰めた。子供は嫌いだと嘆く彼は、擦れ違ったビーグル犬から、子供が家に来たら生活が激変するぜと声を掛けられた。
ある日、ケイティは散歩の帰り道でチャックと出会い、恋に落ちた二人はやがて結婚しリアムという赤ちゃんを儲けた。最初は寝てばかりいたリアムがはいはいを始めると、マックスの生活はリアムに追いかけられる恐怖に支配された。しかし、彼が言葉を覚えると、二人は親友になった。マックスとデュークはリアムにあんよや外での遊び方を教えるようになり、マックスは彼を一生守ると誓った。元来心配性のマックスは、危険がいっぱいの外の世界にストレスを感じはじめた。
スノーボールは、飼い主のモリーからヒーローの衣装を着せられその気になっていた。ベランダでマックスに話し掛けられたスノーボールは、リアムがまだおねしょをしていると知ると、幼稚園で笑われるぞと馬鹿にする。リアムが自分を連れずに外の世界へ行く筈がないと反発するマックスは、首元を激しく掻いた。
ケイティは、頻繁に体を掻くようになったマックスを心配し、散歩と偽り彼を動物病院へと連れて行った。診察を待っている動物達はみな行動障害を抱えており、マックスは医者にエリザベスカラーを巻かれてしまった。満足に遊ぶこともできなくなってしまったマックスだったが、家族旅行に同行できると知ると、お気に入りのオモチャ「ミツバチくん」を誰かに預かって貰おうと友人らを訪ねた。
映画『ペット2』のあらすじ【承】
マックスは、ギジェットの部屋を訪れた。「ミツバチくん」を気に入った彼女は、マックスをパパ、自分をママ、「ミツバチくん」を子供に見立てると、マックスが旅行から帰るまで可愛がると約束した。しかし、ギジェットはマックスが旅立った後、寝ぼけて「ミツバチくん」を下の階の部屋に落としてしまった。彼女は慌てて取りに向かったが、そこは目の悪い老婆と無数の狂暴な猫達が住んでいる暗い部屋で、奪取不可能と感じたギジェットは「ミツバチくん」に別れを告げた。
スノーボールは、覇気のないクロエの元で筋トレに励んでいた。そこへシーズーのデイジーがやって来て、彼女は「キャプテン・スノーボール」に、空港で見かけたセイルゲイ・サーカス団のホワイトタイガー、フーを助けてくれと依頼した。ヒーローになりきっているスノーボールは、デイジーと共にサーカス小屋へ侵入した。
家族旅行でチャックの叔父、シェップの農場に着いたマックスとデュークは、勇敢な牧羊犬のルースターと出会った。ルースターは、リアムがベビーサークルに入れられているのを不思議がった。マックスは、リアムを危険から守るためだと説明したが、彼は「経験から学ぶんだ」とその意見を一蹴した。
ギジェットは、「ミツバチくん」を取り戻すため自分を猫にして欲しいとクロエに頼んだ。マタタビでハイになっていたクロエだったが、渋々ギジェットに協力。ギジェットは猫の習性や振る舞いをマスターし、猫達の群れから無事「ミツバチくん」を取り戻した。猫達は、ギジェットの言うことを聞くようになった。
セルゲイのサーカス小屋からフーを逃がしたスノーボールとデイジーは、見張りの狼から追われることになってしまった。
映画『ペット2』のあらすじ【転】
ルースターは、まだ農場に怯えているマックスを連れ、脱走した子羊、コットンを探しに行った。マックスは、軽快に山道を走るルースターを追うだけでも悪戦苦闘していたが、2匹は崖から生えた木に登るコットンを発見。ルースターはマックスに「自分を強いと思い込め」とアドバイスし、彼だけの力でコットンを連れ戻させた。命がけの冒険から戻ったマックスは、自信に溢れていた。
マックスが旅行から帰ると、スノーボールがリアムの部屋にフーを匿っていた。彼らが帰ろうとベランダへ出ると、セルゲイの手下の狼達がアパートの下まで迫ってきているのが見えた。マックスは「内なるルースターに従う」と言い、狼達の元まで降りて彼らを威嚇。その隙にスノーボールとデイジーはフーを屋上へ連れて行ったが、フーは登ってきたセルゲイによって麻酔銃で撃たれ、デイジーと共に再びサーカスに戻されてしまった。
マックスは、スノーボールとサーカス小屋を目指したが、彼らは次の巡業地へ列車で発ってしまっていた。マックスが無線で応援を呼ぶと、大勢の猫を味方に付けたギジェットが老婆を唆し、彼女の車をジャックしてマックスの元を目指した。
映画『ペット2』の結末・ラスト(ネタバレ)
列車に乗り込んだスノーボールとマックスは、砲台に押し込まれたデイジーと、先頭車両にいるフーを助けに向かった。
デイジーのいる車両に着いたスノーボールは、セルゲイの右腕である猿のリトル・セルゲイと対峙した。スノーボールは日ごろのヒーローごっこの成果を発揮するも、リトル・セルゲイのすばしっこい動きに翻弄された。なんとかデイジーを砲台から降ろしたスノーボールは、彼女と協力しリトル・セルゲイを列車の外に打ち上げた。
先頭車両を目指すマックスは、狼達から追われていた。彼が狼に追いつかれそうになった時、飛んできたリトル・セルゲイとぶつかり、マックスは列車から落ちてしまった。全速力で疾走しトンネルに先回りしたマックスは、運転席にダイブしてセルゲイに嚙み付いた。セルゲイとマックス、フーは、線路に投げ出されてしまった。
立ち上がったセルゲイは、フーとマックスに拳銃を向けた。そこへギジェットと猫達の運転する車が追いつき、セルゲイは撥ね飛ばされた。
サーカスから解放されたフーは、目の悪い老婆の家で世話になることになった。老婆は他の猫と同じように、ホワイトタイガーのフーを可愛がった。
スノーボールは、次なるモリーのマイブームであるお姫様の格好に身を包み、優雅にお茶会を楽しんでいた。
リアムは、マックスとデューク、両親の送迎で幼稚園に登園した。彼を心配するばかりだったマックスは「リアムに世界を見せたい。広くて危険で素晴らしい世界を」と決意を新たにしていた。リアムは、マックスとデュークを抱き締めてから幼稚園の門をくぐった。
映画『ペット2』の感想・評価・レビュー
幼い頃から動物に慣れ親しみ、現在同じくらいの男の子を持つ身として冒頭から涙が止まらなかった。特に、ラストシーンで犬より号泣するケイティとチャックの気持ちは痛い程分かる。子供と共に成長するマックスの姿にも目頭が熱くなった。
子供が自分の手から離れていく瞬間や、ペットとの別れを想像すると尚更涙が出てくる。前作の『ペット』では飼い主不在の間に彼らが何をしているか、我が家の犬に思いを馳せ感動したが、今作ではマックスに感情移入し過ぎて、息子の誕生と今日までの成長が走馬灯のように駆け巡った。(MIHOシネマ編集部)
普通続編となれば1より勢いが落ちるパターンがほとんどだと思うのだが、この作品については純粋にパワーアップといって間違いない。無駄なシリアスが一切省かれているのも娯楽映画として楽しい。
吹き替えもバナナマンのふたりで、特に日村がキャラクターにぴったりなのも前作同様。ストーリー的テーマは皆無に近いがところどころのセリフで考えさせられるものもある。冗談抜きでペットを飼っているか、動物が好きかどうかで好みが分かれる作品だろうとは思う。(男性 30代)
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