映画『ペット』の概要:日中、飼い主がいない間、ペットたちはどう過ごしているのか。想像も出来ない大冒険をしているのかもしれない。ニューヨークで暮らすマックは、飼い主のケイティが連れてきた新たな同居犬のおかげで、とんでもない目に遭うことに。
映画『ペット』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、コメディ
監督:クリス・ルノー、ヤーロウ・チェイニー
キャスト:ルイス・C・K、エリック・ストーンストリート、ケヴィン・ハート、ジェニー・スレイト etc
映画『ペット』の登場人物(キャスト)
- マックス(ルイ・C・K / 設楽統〈バナナマン〉)
- 子犬の頃から飼い主のケィティと幸せに暮らしている、小型犬の男の子。唯一の不満は、日中ケィティがいなくなってしまうこと。
- デューク(エリック・ストーンストリート / 日村勇紀〈バナナマン〉)
- 蝶々を追いかけて迷子になり、保健所に収容されてしまった大型犬の男の子。家で一番の座をマックスから奪おうとするが。
- ケイティ(エリー・ケンパー / 佐藤栞里)
- 捨てられている犬を引き取る心優しい女性。可愛がっているマックスが、日中独りぼっちになってしまうのを可哀想に思い、デュークを連れて来た。
- ギジェット(ジェニー・スレイト / 沢城みゆき)
- マックスを好きなポメラニアンの女の子。見かけによらずかなり強い。
- クロエ(レイク・ベル / 永作博美)
- 大食いのおデブな女の子猫。マックスの友だち。
- メル(ボビー・モイニハン / かぬか光明)
- ころころしたパグでマックスの友だち。
- バディ(ハンニバル・バーエス / 青山穣)
- ダックスフンドの男の子でマックスの友だち。
- スノーボール(ケヴィン・ハート / 中尾隆聖)
- 捨てられたペットを集め、「元ペット団」を結成し地下で暮らしている凶暴ウサギ。
映画『ペット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ペット』のあらすじ【起】
マンハッタンのアパートで、マックスは飼い主のケィティとともに幸せに暮らしていた。マックスにとって不思議なのは、いつもケィティが昼間は出かけてしまうことだ。どんなに行かせまいとしても無駄で、マックスにとってケィティの帰りを待つのが大切な日課になっていた。
アパートにはマックスの友だちがいる。猫のクロエ、パグのメル、ダックスフンドのバディ。昼間は彼らと交流して時間をつぶしている。向かいの高級マンションに住むギジェットがよく話しかけてくるが、マックスはあまり興味がない。
1日が終わり、やっとケィティが帰って来た。けれどケィティは、あろうことか大きな犬デュークを連れていた。新たな同居犬として保健所から引き取ってきたのだ。マックスは猛烈に抗議するが、ケィティは仲良くしてねと言うばかりだった。仲良くしようにもデュークは横柄で、マックスのお気に入りのマットを奪い、唸って脅してくる。
映画『ペット』のあらすじ【承】
何とかデュークを牽制したいマックスは、わざと室内を荒らす作戦を思いつく。いつもマックスがお利口に留守番するのを知っているケィティは、部屋が散らかっているのはデュークのせいだと思うだろう。脅されたデュークは、今度は逆にマックスの言いなりになってしまう。
その日の散歩時間、ペットシッターに連れられてドッグランにやってきたマックスは、塀の破れ目からデュークに誘い出され、ゴミ箱に閉じ込められてしまう。だがデュークも、野良猫のオゾンにネームプレートの付いた首輪を取られてしまう。2匹は野良犬と間違われて保健所の職員に捕まってしまい、バンに乗せられた。
1匹のウサギが路上に飛び出してきてバンは停まる。するとそのウサギはバンを乗っ取り、捕らえられていた仲間の凶暴ブルドッグを助け出した。どさくさに紛れて、彼らと行動を共にしたマックスとデュークだったが、連れて行かれたのは地下にある「元ペット団」のアジトだった。
捨てられた元ペットのウサギであるスノーボールは、ペットを憎んでいる。最初は野良犬のふりをしていたマックスとデュークだったが、オゾンの登場で嘘がばれて追われる羽目に。どうにか逃げ出したものの、乗り込んだ水上バスは遠くのブルックリン行きだった。
映画『ペット』のあらすじ【転】
マックスの様子をいつも見ているギジェットは、散歩からマックスが帰ってこないことに気がつく。そして屋上で暮らしているタカのタイベリアスの協力を得て、オゾンからマックスの居場所を聞き出した。ギジェットは皆を引き連れ、ニューヨークのことなら何でも知っているという老犬ポップスの力を借りて、マックスを捜しに街に飛び出した。
ブルックリンにやってきたマックスは、以前デュークがここに住んでいたと聞かされる。2匹はデュークの憧れだったソーセージ工場に忍び込み、おなかいっぱいソーセージを食べるという夢を叶えて仲良くなった。その帰り、マックスはデュークの元の家を訪ねるように提案する。
蝶々を追いかけていて迷子になり、保護犬となったデュークは、迎えに来てくれなかった元の飼い主に会うことを拒む。けれど説得されて訪ねた家には見知らぬ猫がいて、元飼い主の老人は死んだと教えてくれた。デュークはショックで暴れ、再び保健所の職員に捕まってしまう。
映画『ペット』の結末・ラスト(ネタバレ)
スノーボール一行はブルックリンまで追ってきた。マックスを攻撃しようとするが、逆に仲間のタトゥが捕獲されてしまう。スノーボールとマックスは協力して助け出そうとするが、バンは横転して橋から落ちてしまう。何とかスノーボールを先に助け出したマックスだが、待ち構えていたのは「元ペット団」の一行で、ぐったりしたスノーボールを見て殺したと誤解する。
窮地に立ったマックスを救ったのは、ギジェットと友だち一行だった。ギジェットは驚異的な強さをみせ、「元ペット団」を蹴散らす。スノーボールも意識を取り戻し、マックスは檻に閉じ込められたままのデュークを助けに行くことが出来るようになった。
バンは水中に沈んでいく。檻を開けるには鍵が必要だが、マックスは見失ってしまった。するとあろうことかスノーボールが水中に飛び込み、鍵を咥えてマックスに渡す。溺れる寸前だったデュークは助かり、2匹はこれまで以上に仲良くなる。
みんな何事もなかったかのように家に戻り、出かけていた飼い主を出迎える。仲良くなったマックスとデュークを見て、ケィティはほっとしながらも散らかった部屋に苦笑い。
そしてなぜかスノーボールは、少女に見つけられて飼われることに。あんなにペットを嫌っていたのに、まんざらでもないらしい。
映画『ペット』の感想・評価・レビュー
予告編を観て、主人が留守の間のペットの家の中での様子をコメディにしたのかと思ったら、街へ出てのドタバタ劇でした。テンポよく進むので、飽きずに最後まで観れましたが、家の中でののんびり風景を想像していたためか、87分の本編には少し話を詰め込み過ぎてのドタバタに感じました。
人間の感覚で新しい「友達」を連れてくること、捨てられたペットたちの気持ち、ユーモアたっぷりの中に、真面目に考えなければならないメッセージがあるような気がします。(女性 40代)
ペット達が裏ではこんな事を考えていたら…と映像を観ながら微笑ましい気持ちになる作品。モンスターズインクでいうところのマイクとサリーのような、マックスとデュークがデュークの飼い主を求め旅をする中で、衝突しあいながらも互いを認めていくところは王道的な展開とはいえ、胸にくるものがある。やはりペットにとっての飼い主は幸福な存在であると良いと感じる事が出来た。優しいハッピーエンドに心が温まるような映画である。(男性 30代)
とにかくペットたちのフォルムや動きが愛くるしい。
劇中、飼い主が出かけた後のペットたちが好き放題やるところが、本性を垣間見たようでとても面白かった。
日本語吹替の声優を務めたのはバナナマンだが、2人の仲の良さが伝わってくるようで、役にマッチしていて良かった。
最後は皆仲良くなって、冒険、愛、友情、と色んな要素が詰まっている。
ストーリーは単純で分かりやすい王道の展開だが、ユーモア溢れる話なので子どもにおすすめしたい。(女性 20代)
とにかくペットたちが可愛い!飼い主がいない間にペットたちが大冒険。人間が出掛けている間こんな感じなのかなぁ?と考えたら可愛くてにやけてしまいます。動物たちの所作やドタバタさが面白くて、あっという間に見終えてしまいました。ただ楽しいだけでなく、捨てられたペットのことなど向き合わないといけない問題もサラッと描かれ、ちゃんとメッセージ性も含まれているのが良かったです。性格は凶悪で見た目とのギャップが激しいウサギのスノーボールが可愛くてたまりませんでした。(女性 30代)
ペットがより愛おしく思える、可愛さ満点の大好きな作品。
自分が出掛けている間、ペットは何を考えどう過ごしているのか、思わず想像したくなってしまう、そんな映画である。家に一匹、自由を満喫している姿は観ていて笑ってしまう。バナナマンの二人が主演のペット2匹を演じているが、二人とも本当にぴったりでそこも含めて大好きな作品である。芸能人が声優をしている作品は、正直違和感があるものも多いが、この作品は大成功だと思う。何度でも観たくなってしまう素敵な作品である。(女性 20代)
テーマは難しいものではなく「ペットを大切にしよう」という、いたってシンプルなものだと思う。小難しく考える映画ではなく、アトラクション映画ととらえるべきだろう。とくに3Dで見ると非常に楽しい。
ミニオンズが好きならきっとこれにもハマるはず。ペットを飼っている人にとっては「あるある。こんな動きするよね」と思えてますます楽しい。見終わった後に飼っているペットについつい話しかけて、餌を多めにあげてしまいそうになる映画だ。(男性 30代)
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