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映画『人生、ブラボー!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『人生、ブラボー!』の概要:19歳の時に693回もの精子提供をしたことによって、42歳でいきなり533人の子供の父親であることが判明した駄目男ダビット。恋人の妊娠も発覚し、父親とは何か改めて考え始めるのだが。公開されるや好評で、後にハリウッドでリメイクもされた2011年のカナダ映画。

映画『人生、ブラボー!』の作品情報

人生、ブラボー!

製作年:2011年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ケン・スコット
キャスト:パトリック・ユアール、アントワーヌ・ベルトラン、ジュリー・ルブレトン etc

映画『人生、ブラボー!』の登場人物(キャスト)

ダビッド・ウォズニアック (パトリック・ユアール)
父親の経営する精肉店で働いている42歳の駄目男。借金もあって、真剣味のない生き方をしている。けれど心根は優しく、恋人や家族は大切に思っていた。アディダスのジャージがお気に入り。
ヴァレリー (ジュエリー・ル・ブルトン)
ダビッドの恋人の美人警察官。彼の子供を妊娠したが、恋人としてあまりにも情けないダビッドに失望し、一人で子供を育てる決意をする。
アボカット(アントワーヌ・ベルトラン)
ダビッドの友人でさえない弁護士。子だくさんでいつも育児に苦労している。訴えられたダビッドにとっては唯一の味方。

映画『人生、ブラボー!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『人生、ブラボー!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【起】

父親の精肉店で配送の仕事をしているダビッド。42歳になったが貯金もなく、むしろ借金があるくらいだ。今日も取り立ての男達に、バスタブで水責めにあっていた。8万ドルの借金が返せなければ、海に沈めると脅かされる。

何とか金を稼ごうと大麻を育てたりしてみるが、上手く育てることも出来なくて枯らしてしまう。父と兄弟で共に参加しているサッカーチームのユニフォームを頼まれれば、何度も念押しされたというのに、記念撮影までに揃えられないという情けない有様だ。

そんなダビッドを癒やしてくれるのは、美しい恋人のヴァレリーだった。会いに行ったものの、時間は真夜中の二時。電話もメールも寄越さない不誠実なダビッドに、恋人失格だと怒りながら、ヴァレリー は妊娠したことを告げてくる。ここで素直に喜んでみせればいいのだろうが、ダビッドには父親になれる自信が全くない。その様子を見てヴァレリーは、一人で育てるとダビッドを突き放す。

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映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【承】

不幸はさらに続く。弁護士だと名乗る見知らぬ男がいきなり訪問してきて、ダビッドが142人の子供達から訴えられていると告げてきた。19歳から2年間、精子を提供して金を稼いでいたが、病院が同時期にダビッドのものを大量に使用したのだ。その結果、ダビッドは533人の子供の父親になっていた。「スターバック」の偽名で提供していたが、子供達は父親が誰か知りたくて訴えたのだった。

匿名で提供したのだから、今更名乗り出る必要はないと思ったダビッドは、子供達の資料を捨てようとした。だがその中の一人が有名なサッカー選手だったと知り、子供達への興味が湧いてきて、一人ずつ訪ねていくことにした。俳優志望、ヤク中の販売員、プールの監視員、路上ミュージシャンなど、様々な生き方をしている子供達に、ダビッドは身分を隠してさりげなく助けていく。父親にはなれないが、守護天使になりたいと思ったからだ。

弁護士で親友のアボカットは、匿名を護らなかった病院を逆に訴えようと提案してくる。そうすれば名誉毀損の賠償金を貰えるし、匿名のままでいられるからだ。

映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【転】

子供のうちの一人が誰とでもキスしているので、心配になったダビッドは後をつけていく。そうしているうちにいつの間にか、「スターバックの子供達」の集会に紛れ込んでしまった。何人かの子供と顔見知りになっていたダビッドは、咄嗟に重度障害者の子供ラファエルの養父だと名乗ってしまう。

「スターバックの子供達」の湖キャンプに誘われたダビッドは、訴訟の妨げになるから子供達に会うなというアボカットの忠告も聞かずに参加してしまう。ラファエルも施設から連れだし、車椅子に乗せて皆に合わせた。そしてダビッドは、父親というものについて深く考えるようになる。

皆の前に名乗り出たい思いは強くなるが、借金があるから訴訟に勝たねばならない。それに子供達を裏切るようで辛いけれど、家族もヴァレリーもスターバックを不快に思っている。ダビッドが精子を売った金で、両親と兄弟をイタリア旅行に連れて行ったことなど、知る者はいなかったからだ。

映画『人生、ブラボー!』の結末・ラスト(ネタバレ)

ついに裁判が始まった。母親から不出来な弁護士と言われてきたアボカットは、ここで勝ったら面目躍如だと張り切っていた。裁判は順調に進み、ついにダビッドは勝利した。子供達は心底がっかりした様子で、インタビューに答えている。それを知りダビッドは、金は貰えなくてもやはり名乗り出たいと思うのだった。

ダビッドの悩んでいる様子を心配したのか、ここで父親が手を差し伸べてくれる。おまえが受け取る遺産の分だと、借金を返せるだけの金をくれたのだ。これで金のために自分の良心まで差し出す必要はなくなった。ダビッドは父に対して正直に、自分がスターバックだと名乗る。

テレビ局にも自分がスターバックだと名乗り出た。さらにヴァレリーにも告白しよう。そう思って訪ねたダビッドは救急車が到着しているのを見る。予定よりも早くお産が始まったのだ。病院で無事に息子は生まれた。そこに祝福に現れたのは父と兄弟だけではない。大勢の「スターバックの子供達」が、ダビッドと新しい弟を祝福するためにやってきていた。

ちなみに原題の「スターバック」は、もっとも優秀だった種雄牛の名前からとっている。

映画『人生、ブラボー!』の感想・評価・レビュー

本作は、19歳の時に693回もの精子提供を行ったことにより、42歳で533人もの父親であることが発覚した男を描いたヒューマンドラマ作品。
二十数年前のことなどすっかり忘れて過ごしていた駄目男のダビッドが、弁護士から533人の父親であることを告げられるシーンが、まさに「寝耳に水」という感じでとても印象的だった。
彼が父親として葛藤しながら責任を持って行動し、その変わっていく姿には家族や社会について考えさせられた。
彼の優しさに心が温まる作品。(女性 20代)


ヴィンス・ヴォーン主演のリメイク版を先に見ていたのですが、やっぱりこのシナリオは本当に面白いです。コメディに振り切っているのかと思いきや、コメディ要素よりもクスッと笑えるようなほっこりするシーンが多く、明るい気持ちになれました。
そんなのありえないでしょってことが次から次へと降り掛かってくるし、主人公が本当にいいやつなので嫌でも応援したくなってしまいます。
ラストはタイトル通りの「ブラボー」なん展開が待っているので楽しみに鑑賞してほしいです。(女性 30代)

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