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映画『人生、ブラボー!』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『人生、ブラボー!』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『人生、ブラボー!』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『人生、ブラボー!』の結末までのストーリー
  • 『人生、ブラボー!』を見た感想・レビュー
  • 『人生、ブラボー!』を見た人におすすめの映画5選

映画『人生、ブラボー!』の作品情報

人生、ブラボー!

製作年:2011年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ケン・スコット
キャスト:パトリック・ユアール、アントワーヌ・ベルトラン、ジュリー・ルブレトン etc

映画『人生、ブラボー!』の登場人物(キャスト)

ダビッド・ウォズニアック (パトリック・ユアール)
父親の経営する精肉店で働いている42歳の駄目男。借金もあって、真剣味のない生き方をしている。けれど心根は優しく、恋人や家族は大切に思っていた。アディダスのジャージがお気に入り。
ヴァレリー (ジュエリー・ル・ブルトン)
ダビッドの恋人の美人警察官。彼の子供を妊娠したが、恋人としてあまりにも情けないダビッドに失望し、一人で子供を育てる決意をする。
アボカット(アントワーヌ・ベルトラン)
ダビッドの友人でさえない弁護士。子だくさんでいつも育児に苦労している。訴えられたダビッドにとっては唯一の味方。

映画『人生、ブラボー!』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『人生、ブラボー!』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【起】

父親の精肉店で配送の仕事をしているダビッド。42歳になったが貯金もなく、むしろ借金があるくらいだ。今日も取り立ての男達に、バスタブで水責めにあっていた。8万ドルの借金が返せなければ、海に沈めると脅かされる。

何とか金を稼ごうと大麻を育てたりしてみるが、上手く育てることも出来なくて枯らしてしまう。父と兄弟で共に参加しているサッカーチームのユニフォームを頼まれれば、何度も念押しされたというのに、記念撮影までに揃えられないという情けない有様だ。

そんなダビッドを癒やしてくれるのは、美しい恋人のヴァレリーだった。会いに行ったものの、時間は真夜中の二時。電話もメールも寄越さない不誠実なダビッドに、恋人失格だと怒りながら、ヴァレリー は妊娠したことを告げてくる。ここで素直に喜んでみせればいいのだろうが、ダビッドには父親になれる自信が全くない。その様子を見てヴァレリーは、一人で育てるとダビッドを突き放す。

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映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【承】

不幸はさらに続く。弁護士だと名乗る見知らぬ男がいきなり訪問してきて、ダビッドが142人の子供達から訴えられていると告げてきた。19歳から2年間、精子を提供して金を稼いでいたが、病院が同時期にダビッドのものを大量に使用したのだ。その結果、ダビッドは533人の子供の父親になっていた。「スターバック」の偽名で提供していたが、子供達は父親が誰か知りたくて訴えたのだった。

匿名で提供したのだから、今更名乗り出る必要はないと思ったダビッドは、子供達の資料を捨てようとした。だがその中の一人が有名なサッカー選手だったと知り、子供達への興味が湧いてきて、一人ずつ訪ねていくことにした。俳優志望、ヤク中の販売員、プールの監視員、路上ミュージシャンなど、様々な生き方をしている子供達に、ダビッドは身分を隠してさりげなく助けていく。父親にはなれないが、守護天使になりたいと思ったからだ。

弁護士で親友のアボカットは、匿名を護らなかった病院を逆に訴えようと提案してくる。そうすれば名誉毀損の賠償金を貰えるし、匿名のままでいられるからだ。

映画『人生、ブラボー!』のあらすじ【転】

子供のうちの一人が誰とでもキスしているので、心配になったダビッドは後をつけていく。そうしているうちにいつの間にか、「スターバックの子供達」の集会に紛れ込んでしまった。何人かの子供と顔見知りになっていたダビッドは、咄嗟に重度障害者の子供ラファエルの養父だと名乗ってしまう。

「スターバックの子供達」の湖キャンプに誘われたダビッドは、訴訟の妨げになるから子供達に会うなというアボカットの忠告も聞かずに参加してしまう。ラファエルも施設から連れだし、車椅子に乗せて皆に合わせた。そしてダビッドは、父親というものについて深く考えるようになる。

皆の前に名乗り出たい思いは強くなるが、借金があるから訴訟に勝たねばならない。それに子供達を裏切るようで辛いけれど、家族もヴァレリーもスターバックを不快に思っている。ダビッドが精子を売った金で、両親と兄弟をイタリア旅行に連れて行ったことなど、知る者はいなかったからだ。

映画『人生、ブラボー!』の結末・ラスト(ネタバレ)

ついに裁判が始まった。母親から不出来な弁護士と言われてきたアボカットは、ここで勝ったら面目躍如だと張り切っていた。裁判は順調に進み、ついにダビッドは勝利した。子供達は心底がっかりした様子で、インタビューに答えている。それを知りダビッドは、金は貰えなくてもやはり名乗り出たいと思うのだった。

ダビッドの悩んでいる様子を心配したのか、ここで父親が手を差し伸べてくれる。おまえが受け取る遺産の分だと、借金を返せるだけの金をくれたのだ。これで金のために自分の良心まで差し出す必要はなくなった。ダビッドは父に対して正直に、自分がスターバックだと名乗る。

テレビ局にも自分がスターバックだと名乗り出た。さらにヴァレリーにも告白しよう。そう思って訪ねたダビッドは救急車が到着しているのを見る。予定よりも早くお産が始まったのだ。病院で無事に息子は生まれた。そこに祝福に現れたのは父と兄弟だけではない。大勢の「スターバックの子供達」が、ダビッドと新しい弟を祝福するためにやってきていた。

ちなみに原題の「スターバック」は、もっとも優秀だった種雄牛の名前からとっている。

映画『人生、ブラボー!』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

本作は、19歳の時に693回もの精子提供を行ったことにより、42歳で533人もの父親であることが発覚した男を描いたヒューマンドラマ作品。
二十数年前のことなどすっかり忘れて過ごしていた駄目男のダビッドが、弁護士から533人の父親であることを告げられるシーンが、まさに「寝耳に水」という感じでとても印象的だった。
彼が父親として葛藤しながら責任を持って行動し、その変わっていく姿には家族や社会について考えさせられた。
彼の優しさに心が温まる作品。(女性 20代)


ヴィンス・ヴォーン主演のリメイク版を先に見ていたのですが、やっぱりこのシナリオは本当に面白いです。コメディに振り切っているのかと思いきや、コメディ要素よりもクスッと笑えるようなほっこりするシーンが多く、明るい気持ちになれました。
そんなのありえないでしょってことが次から次へと降り掛かってくるし、主人公が本当にいいやつなので嫌でも応援したくなってしまいます。
ラストはタイトル通りの「ブラボー」なん展開が待っているので楽しみに鑑賞してほしいです。(女性 30代)


最初はぶっ飛んだ設定に驚いたけれど、観ていくうちにどんどん引き込まれました。精子提供で生まれた533人の子どもたちに、突然“父”としての意識が芽生える主人公の心の変化がとてもリアルで、温かくも切ない物語でした。匿名で子どもたちの生活を覗きながら、次第に“自分の役割”を見出していく姿には共感しかありません。ユーモアと感動のバランスが絶妙なヒューマンドラマです。(30代 男性)


こんな突飛なストーリーで感動できるとは思っていなかったので、良い意味で裏切られました。最初は無責任な主人公にイライラしながら観ていたのに、終盤では涙が止まりませんでした。自分の人生に価値を見い出せなかった男が、子どもたちとのつながりによって人間的に成長していく姿に心打たれます。クスッと笑えるシーンも多くて、重すぎず気軽に観られるのも魅力です。(20代 女性)


主人公のダヴィッドが533人の父親という突飛な設定ながら、その中に込められた“家族とは何か”というテーマが深く響きました。中盤まではコメディ色が強いですが、匿名のまま子どもたちをそっと支えていく彼の姿に、次第に温かい感情が芽生えていくのが素敵でした。特に、障がいを持つ子との交流シーンが心に残っています。笑って泣ける、人生の応援歌のような作品です。(40代 女性)


社会的に落ちこぼれていた男が、子どもたちとのつながりによって“生きる意味”を見つけていく過程がとても感動的でした。個人的に、子どもとの距離感が丁寧に描かれている点が良かったです。いきなり親になるのではなく、少しずつ人として関わっていく姿に現実味がありました。ユーモアと感動がバランスよく、人生を肯定したくなる素晴らしい作品です。(50代 男性)


主人公が最初は完全なダメ男で、「この人どうするんだろう…」と思いましたが、533人の“子どもたち”を知っていくうちに、彼の内面が少しずつ変わっていく様子が見事に描かれていて心打たれました。血のつながりよりも「関わろうとする意志」の大切さを教えてくれる作品です。クスリと笑える場面も多く、重くなりすぎないのがとても良かったです。(30代 女性)


“親であること”の定義を考えさせられる映画でした。精子提供者という立場がいつしか父性を芽生えさせる展開は非常にユニークでありながら、どこか普遍的でもあります。誰かの人生に関与することが自分の存在意義になっていく――そのプロセスが本当に美しく、感動しました。社会に役立たないと思っていた主人公が、誰よりも大切な存在になっていく流れが心に響きました。(40代 男性)


笑いながら泣ける、本当に優れたヒューマンドラマでした。最初はただの精子提供スキャンダルとしてコミカルに始まりますが、進むにつれて「父性」や「人生の責任」といったテーマが浮かび上がってきます。中でも、自分が関わった子どもたちの幸せを願って行動し始める姿に胸が熱くなりました。家族の形は一つじゃない、というメッセージが込められた良作だと思います。(50代 女性)


不器用で冴えない男が、533人の父親になったというとんでもない設定。でもその中で描かれる人間関係がとてもリアルで、共感できるシーンがたくさんありました。笑いながらも、人生の“再出発”という大きなテーマに心が揺さぶられました。クライマックスの裁判シーンでは、自分がどう生きるかを語る彼の言葉に涙。人生に迷った時に観てほしい映画です。(20代 男性)

映画『人生、ブラボー!』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『人生、ブラボー!』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

しあわせの隠れ場所(The Blind Side)

この映画を一言で表すと?

“家族”の定義を超えた、無償の愛が心を打つ実話ドラマ。

どんな話?

ホームレスの青年マイケルが、裕福な家庭に迎え入れられ、家族の支えを受けながらアメフト選手として成長していく物語。実在の人物をモデルにした感動のヒューマンドラマです。

ここがおすすめ!

血のつながりではなく、心のつながりを描く点が『人生、ブラボー!』と通じます。主人公が愛と責任を知る過程が温かく、サンドラ・ブロックの名演も必見。家族の絆に胸が熱くなる作品です。

ビッグ・ダディ(Big Daddy)

この映画を一言で表すと?

子どもが人生を変える!? 不器用な大人の成長物語。

どんな話?

自堕落な生活を送っていた男のもとに、突然5歳の男の子が現れる。実の息子ではないが、奇妙な共同生活を通じて次第に絆が生まれ、彼は“父”としての責任を学び始める。笑って泣けるハートフルコメディ。

ここがおすすめ!

突拍子もない出会いから生まれる親子の物語は、『人生、ブラボー!』と重なる部分が多いです。アダム・サンドラーのコメディセンスと心温まる展開が魅力。子どもと過ごす時間がいかに人を変えるかを描いています。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(Yes Man)

この映画を一言で表すと?

「NO」を「YES」に変えるだけで、人生がどんどん輝き出す!

どんな話?

あらゆることに「NO」と言っていた男が、すべてに「YES」と答えることを決意。最初は戸惑いながらも、次第に新しい出会いやチャンスが訪れ、人生が大きく変わっていく姿を描くハートフル・コメディ。

ここがおすすめ!

人生を肯定し始めた瞬間、主人公の世界が変わる様子が、『人生、ブラボー!』の“気づき”と重なります。ジム・キャリーの軽快な演技と、前向きになれるストーリー展開が心地よく、明るい気持ちになれる作品です。

ライフ・アズ・ア・ハウス(Life as a House)

この映画を一言で表すと?

崩れた家族関係を修復する、静かで力強い再生の物語。

どんな話?

余命宣告を受けた建築士が、疎遠だった息子と共に海辺の家を建てることで、人生の意味や親子の絆を見つめ直していく感動のドラマ。家の建築と心の修復が並行して描かれます。

ここがおすすめ!

『人生、ブラボー!』と同様に、“家族”をテーマにした再生の物語。親子関係や人生のやり直しに温かく寄り添うような作品で、繊細な演出と深いメッセージが心に残ります。静かに涙がこぼれる一本です。

リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)

この映画を一言で表すと?

崩壊寸前の家族が、旅を通して“本当の家族”になるロードムービー。

どんな話?

美少女コンテストに出場する少女と、バラバラな家族が一緒に旅に出る。喧嘩やトラブルを重ねながら、やがて家族の絆を再発見していく、笑いと涙の詰まったハートフルなロード・ムービー。

ここがおすすめ!

ユーモアと感動が同居する物語は、『人生、ブラボー!』の持つ空気感にぴったり。不完全な家族でも支え合えるというメッセージが、あたたかく心に響きます。観終わった後に、優しくなれる映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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