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映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』の概要:『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』(原題:Return to Never Land)は、約50年ぶりの『ピーター・パン』続編。今度はウェンディの娘ジェーンがピーターと出会い、ネバーランドで冒険をする。

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 作品情報

ピーター・パン2 ネバーランドの秘密

  • 製作年:2002年
  • 上映時間:74分
  • ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、戦争
  • 監督:ロビン・バッド
  • キャスト:ハリエット・オーウェン、ブレイン・ウィーヴァー、コーリー・バートン、ジェフ・ベネット etc

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 あらすじ【起・承】

第二次世界大戦真っ只中のロンドン。ウェンディは、二児の母になっていた。夫は戦争に出て、ウェンディは娘のジェーンと息子のダニーを守りながら生きていた。
戦火はすでに街に及び、人々が次々と地方に疎開していく中、一家はまだロンドンにいた。
ウェンディは子供たちを勇気づけるためにネバーランドの話をよく語り聞かせたが、戦争という辛い現実を味わったジェーンはそんな夢物語を信じようとしない。ついには、ネバーランドやピーター・パンの存在を信じる弟のダニーと喧嘩になってしまう。

ある日の夜、一人部屋に閉じこもるジェーンは、やってきたフック船長にウェンディと間違えられて連れ去られてしまう。
ピーターをおびき寄せる餌にされたジェーンは、危機的状況に陥るが、ピーター・パンによって助け出される。
ピーターは隠れ家にジェーンを連れ帰った。彼女がウェンディの娘とわかると喜び、ロストボーイたちも歓迎した。

信じていなかったネバーランドにやってきて、ピーターやティンカー・ベルの存在を目の当たりにしたわけだが、それでもなかなか信じようとはしない。さらに、「自分は一番妖精の存在が信じられない」と言う。
妖精は、信じる者の存在によって生かされている。ジェーンの言葉により、ティンカー・ベルは力が弱まっていく。

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映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 結末・ラスト(ネタバレ)

フック船長はまたもやジェーンを利用しようと考える。ピーターから自分の宝を奪い返したいが、自分では近づくことができない。 そこで、宝を見つけて合図すればロンドンに返すと言ってジェーンそそのかした。

ピーターやロストボーイたちは、ジェーンに信じる心を持たせようと努力する。その甲斐もあって、ジェーンは次第に純粋に遊びを楽しむようになり、信じる心を取り戻す。ジェーンは元々ウェンディに聞かされたネバーランドの話を信じていた。戦争のせいでその心を失ってしまっていたのだ。

ジェーンは宝を発見するが、フックとの約束を放り出す。しかし、合図のために渡された笛をロストボーイがそれとは知らず誤って吹いてしまい、ピーターとロストボーイたちが船長に捕まってしまう。
一方、ジェーンは自分の一言のせいでティンカー・ベルが力を失おうとしていることを知る。涙を流して後悔するが、ジェーンは信じる心を取り戻していたため、ティンカー・ベルはもとの力と元気を取り戻す。
二人は協力してピーター達を助ける。

ネバーランドでの冒険を経てロンドンに戻ったジェーンは、ダニーと仲直りをする。見送りにロンドンまでついてきたピーターは、すっかり大人になったウェンディに再会して驚くが、彼女があの頃のまま信じる心を持っていると知り嬉しく思うのだった。

戦争は終わり、出征していた父親が戻ってきた。ジェーンに幸せな日常が戻ってきた。

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

戦争の中での希望

今回は、ウェンディが大人になり、二児の母になった時代。第一作の頃とは違い、世の中は戦争一色で、子供であるジェーンが夢や希望を失うような時代。
そんな時代に設定されたおかげで、ジェーンがネバーランドでピーターやティンカー・ベルとの交流を通して夢や希望を思い出していくストーリーが素晴らしく見え、子どもが夢や希望を持ち、空想の世界を信じることの大切さをより際立たせてくれた。

邦題のいい加減さ

この作品の邦題は『ピーターパン2 ネバーランドの秘密』となっているが、一体なにが秘密なのか。壮大な秘密が解き明かされるということもなく、ジェーンがやってきたことでティンカー・ベルが瀕死の状態になり、「妖精は信じる子供の心で生かされている」ことがわかる程度。
海外作品の邦題のひどさはいろんな作品で見られるが、ディズニー作品は毎回のように原題とは違うタイトルが付けられる。タイトルは内容の解釈にも関わる重要なものだと思うので、子供向け作品だからと安易に作らずにちゃんと考えてほしいと思う。

ピーターのキャラクターが変わった

今回、第一作では際立っていたピーターのキャラクター、自己中心的なところや、やや残酷とも思えるような行動などは目立たず、ただのいい人になっていた。「あれ、ピーター大人になった?」と思うくらいの変わりようで、子どもらしい憎たらしいところがなくなっていた。正義感の強いヒーローのようなキャラクターではなく、憎たらしくて悪いこともするけどお茶目なのがピーターの魅力なので、少しがっかりした。

映画『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』 まとめ

世界的に大人気のディズニー作品といえども、続編は前作を超えることはできない。それでも、ディズニーの続編はどれも大体前作のおまけのようで、ストーリーもクオリティも全て残念なことが多いけれど、数あるディズニーの続編の中ではまだよくできた方だと思う。時代設定を戦時中にすることで、前作の世界観との対比ができて差別化を図ることができたし、ネバーランドやピーター・パン、ティンカー・ベルの存在がより際立ったと思う。

関連作品

前作 ピーター・パン(1953)

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