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映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の概要:今回サトシ達の前に現れたのは、伝説のポケモン、エンテイ。そしてそのエンテイは、とある女の子の父親であるという。ポケモンと人間は親子になりうるのか。種族を超えた、”心”を描いた感動作。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の作品情報

劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ

製作年:2000年
上映時間:70分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アニメ、アクション
監督:湯山邦彦
キャスト:松本梨香、大谷育江、石塚運昇、飯塚雅弓 etc

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の登場人物(キャスト)

サトシ(松本梨香)
ポケモンマスターを目指して旅を続ける少年。ポケモンを心から愛している。
カスミ(飯塚雅弓)
サトシと旅を共にする少女。水タイプの使い手。
タケシ(うえだゆうじ)
サトシと共に旅をする少年。岩タイプの使い手。
ハナコ(豊島まさみ)
サトシの母親。常に息子を温かく見守っている。
ミー(矢島晶子)
シェリー博士の娘。博士が行方不明になったことで屋敷に取り残された。
エンテイ(竹中直人)
伝説のポケモン。アンノーンの力で具現化された。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のあらすじ【起】

広い世界のどこかに、グリーンフィールドという場所がありました。その地には、一軒の巨大な屋敷が建っており、その持ち主はシュリー博士という人物でした。しかしそれも過去の話、というのも、彼は古代遺跡を調査している間に謎の失踪を遂げていたのでした。実は、彼はアンノーンという謎のポケモンが起こす時空の渦に飲み込まれてしまったのです。

その屋敷には、彼の娘である5歳のミーという少女が一人残されました。一人ぼっちになったミーは、父親が残したアンノーンの石版相手に時間を潰す毎日を送っています。しかしそんな時、偶然ミーがアンノーンの石版の謎を解いてしまったのです。

アンノーンには、空想を具現化するという能力がありました。ミーが望んだ願いは一つ、「一人ぼっちは嫌」。ミーは自分の大好きな伝説ポケモン、エンテイの姿を思い浮かべエンテイを具現化しました。ミーは行方不明になった父親の姿をエンテイに重ね、エンテイもまた、ミーを娘のように扱いました。

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映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のあらすじ【承】

そしてそれから少し経った頃、グリーンフィールドの地を踏む人間が現れました。相棒のピカチュウと共にポケモンマスターを目指しているサトシという少年です。そして、サトシだけではなくサトシの母親、ハナコもグリーンフィールドに到着していました。ハナコはシュリー博士の古い友人で、一人ぼっちになったミーの身を案じていたのです。

しかし、そんな時サトシ達の前にエンテイが姿を現したのでした。エンテイは、ミーの「お母さんが欲しい」という願いを叶えるべく、ハナコをミーの母親としてエンテイの能力で守られた屋敷、結晶塔へと連れて行くのでした。ハナコは、エンテイから洗脳を受け自らがミーの母親であると思い込みます。

一方のサトシは、ハナコを助けるべく結晶塔に侵入しようとしていました。必死にその塔をよじ登るサトシの姿は、テレビで中継されました。そして、その中継を見たハナコの洗脳が解けたのです。ハナコは「私はあなたの母親じゃない」と伝えた上で、一緒にこの塔を出ようと説得するのでした。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』のあらすじ【転】

しかし、エンテイがミーを傷つけないようにとハナコを阻みます。そして、ミーは”母親”を自分の元から引き離そうとするサトシ達を追い返すために、アンノーンの具現の力を借りて10年後の成長した自分へと姿を変えます。そしてミーは、ポケモン達を率いサトシにポケモンバトルを挑むのでした。

しかし、そんなミーの前にサトシの仲間であるカスミとタケシが立ちはだかります。彼らはサトシをハナコの元へ行かせるために、代わりにポケモン勝負を受けたのです。ミーは自分の”母親”を守る為に必死で戦いますが、途中からポケモン勝負の楽しさに気付き始めました。そして、実力派トレーナーであるカスミとタケシがミーを下す頃には、ミーは完全にポケモン勝負の虜になっていたのです。

ハナコの元にたどり着いたサトシでしたが、サトシの前にエンテイが立ちはだかります。伝説のポケモン相手にサトシのポケモン達は歯が立たず敗れてしまいます。絶体絶命、そんな時、昔サトシと共に旅をしていたリザードンがサトシを助けるべく参上したのです。リザードンは、エンテイに渡り合います。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、アンノーンに異変が見られ始めていました。アンノーンはミーの願いを叶え続けた事によってキャパオーバーを起こし、暴走を始めてしまったのです。結晶塔を覆っていた結晶が、サトシ達に襲いかかります。エンテイとサトシは、ミーを守る為、そして仲間を守る為手を組み、次々と結晶を破壊していきました。

一方のミーは、アンノーンの暴走の原因が自分にあるという事を理解していました。そして、先程のポケモン勝負をきっかけに、アンノーンが何でも叶えてくれる夢の世界ではなく、現実の世界で再び生きていく決心をしたのです。そんなミーの気持ちに応えるように、暴走を続けていたアンノーンは姿を消しました。しかし、夢の世界から去るということは、エンテイともお別れをするということです。泣きじゃくるミーにエンテイは静かに微笑みかけ、そして姿を消しました。

こうして、ミーは広い屋敷の中に再び一人取り残される事になりました。しかしそれから少し経った頃、何と行方不明になっていた父親が帰って来たのです。ミーは、泣きながら父親に抱きつきました。

映画『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 エンテイ』の感想・評価・レビュー

エンテイがアンノーンの作り出した幻想の存在だとしても、ミーにとってエンテイはお父さんそのものでした。そして、エンテイにとってもミーは守るべき存在であり、娘そのものです。全てはミーの寂しい気持ちから始まった物語ですが、ラストでは彼女の孤独も薄れ、両親も戻ってきます。ミーが救われなかったらサトシも母親を失うところだったので、悲しい負の連鎖が断ち切れて良かったと感じます。幼い子供にとって親という存在がいかに大切なものなのか、改めて考えさせてくれる内容となっています。(女性 20代)


ポケットモンスターに登場する伝説ポケモンのエンテイを主軸にした作品。エンテイに並び、スイクン、ライコウが存在するが、この作品ではエンテイのみをメインに展開していく。アンノーンという未知のポケモンが、ミーという女の子の願いを叶える為にエンテイを具現化し、そのエンテイをミーは行方不明になった父親の代わりのように接する。エンテイがとても貫禄のある出で立ちなので、意外とすんなり受け入れられてしまうから驚きである。(男性 30代)

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