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映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』の概要:2013年製作の中国映画。有名なジャッキーの作品「ポリス・ストーリーシリーズ」とは関係の無い単独作品。5年前の殺人事件の真相を調べている悪党のボスと、事件を担当していた刑事の闘いを描いたアクション・サスペンス。

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』の作品情報

ポリス・ストーリー レジェンド

製作年:2013年
上映時間:110分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ディン・シェン
キャスト:ジャッキー・チェン、リウ・イエ、ジン・ティエン、クーリー・ナザー etc

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』の登場人物(キャスト)

ジョン(ジャッキー・チェン)
ベテラン刑事。暴力で解決するより話し合いを好み、誰の命も尊いと宣言する正義感に燃えた男。
ミャオ(ジン・ティエン)
ジョンの娘で看護師。母を交通事故で亡くし、その臨終に間に合わなかった父を恨んでいる。根は優しく、父親思いの娘。
ウー・ジアン(リウ・イエ)
ウー・バーのオーナーで、ミャオの彼氏。何を考えているかわからないが、約束は守り誠実な一面もある。

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のあらすじ【起】

ジョン刑事は、半年ぶりに連絡してきた娘のミャオに会いに、指定されたウー・バーと言う店に向かう。
タクシーを降りたのはバーストリートと呼ばれている若者が集まる場所。
その中で一際目立つ存在なのが、ウー・バーである。

ジョンはそのバーの建物の外観が気になりながらも、扉を開ける。
ジョンがバーの外観を気にしたのには訳があった。
そこはどう見ても工場跡地を改装したような外観で、内装も工場のクレーンや荷物運び用のエレベーターを残し、異様な光景が広がっている。

中から出てきたのはいかにも強そうな強面の男。
招待状の無いジョンだったが、スタッフは彼を知っている様な素振りで中に通す。
連れて行かれたのは個室。
そこに来た娘は半年前とは別人になっていた。
黒い長い髪はオレンジのショートに、派手な化粧にタトゥーというジョンを驚かせる出で立ちだったのだ。

ジョンが「何故久しぶりに会うのに、こんな所で約束するのか?」と疑問に思っていたその時。
オーナーのウーがやって来た。
どうやら娘の恋人であるらしく、挨拶をしたいようである。
しかしただならぬ雰囲気に、親子二人だけにするウー。
ジョンは「認めない」と言い放ち、ミャオと喧嘩になる。

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映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のあらすじ【承】

そんな時、階下で客同士のトラブルが発生、直ぐさま仲介に入るジョンだったがどさくさに紛れ何者かに頭を強く殴打されてしまった。
ジョンが目を覚ました時、彼は椅子に座らされ、両手を針金のような金属で固定されている。
傍にいたウーに目的を尋ねるが、ウーは直ぐには話さない。
ジョンはウーの片足が不自由なのが気になった。
そこで思い出す昔の事件の数々、様々な事件を解決してきたジョンには敵が多かったのだ。

しかしどれも見当外れ。
その間に店の客は檻に閉じ込められ、人質に取られている。
勿論ジョンの娘のミャオもだ。
ウーが部屋を出て行った隙に、ジョンは自力で金具を外し逃げ出した。
そしてウーの個人的な部屋に忍び込んだ彼は、そこで自分の写真と彼の過去の写真を見つける。

ジョンは奴らに見つからないように上手く逃げ、娘と接触。
そこで携帯を手に入れると、同僚に連絡を取り中の様子を伝える事に成功した。
だがジョンが居ないことに気がついたウーは、ミャオを人質にとりジョンをおびき寄せる。ジョンは娘の為に隠れるのを止め、出て行くことにした。

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』のあらすじ【転】

ウーが今回何のためにこんな事をしたか?
それが次第に明らかになってくる。
ヒントはたまたま店にいた客、つまり人質にあった。
中にいた3人の客は5年前にあったある殺人事件の目撃者、そしてそれを担当していたのがジョン刑事だったのである。
ウーはこの4人が目的であり、他の人質はダミーに過ぎなかった。
そして更にした真の要求。
それは、殺人事件の容疑者ウェイをバーに連れてくることだった。

そのことに気がつき始めたジョンは、ウーを連れてくる代わりに人質解放をウーに要求。
するとウーは「檻の中で手下の男と闘い、勝ったら人質と共に出て良し、負けたら一人でウーを連れてこい」と条件を出した。
檻の中で死闘を繰り広げる男たちだったが、何とかジョンが勝利。
しかし全員の解放は無理だとし、ジョンと怪我をしている人質4人を連れて良いと言われた。
ウェイを連れて戻るまでの時間は10分だけだった。

建物の周囲を包囲している同僚や上司に事情を話すジョン。
局長に連れてこられたウェイも護送車で待機しているが、本人も頷かないし、上司もウェイを命の危険にさらすことに反対していた。
強行突破しようと言う隊長に対し、まるで要塞のような建物のためドアを破壊するのに時間がかかれば人質の命が危ないとジョンは決して賛成しない。

ウェイを替え玉にしようと言う最終提案が出た時だった。
ウェイが自らジョンと中に入ると言い出す。
それは刑務所に入っている間、ウェイの母の面倒を見てくれているジョンへの恩返しだった。

映画『ポリス・ストーリー レジェンド』の結末・ラスト(ネタバレ)

完全防御で中に入るウェイ。
ウーの目の前に連れて行かれ、マスクを取る。
そしてウーからこの事件の目的を告げられる。

5年前、一人の女性が薬局で人質にとられ殺害されるという事件が起こった。
その女性はウーが小さい頃別れた、たったひとりの肉親である妹だった。
再会を楽しみにしていたウーだったが、帰国した時既に妹は死んでいた。
その真相追究と復讐劇だったのである。

事件の目撃者は人質になっている薬局の店長と、男女カップルの客。
犯人のウェイは母親の病気治療の為、薬を買いに薬局に入ったが、あまりに値段が高く盗むことを思いついた。
しかし店を出ようとする時、床に財布が落ちているのを見つけ届けようと拾ってしまう。
それに気がついた財布の持ち主である男が、「泥棒だ」と騒ぎ出した。
店長は仲裁に入るが、ウェイが店の薬を盗もうとしているのを見つけ、ウェイは近くにいた女性客を人質にしたのだ。
店から慌てて逃げ出したカップルは、たまたまパトロール中のジョンに助けを求める。
ウェイの説得を試みるジョンだったが、ジョンの妻が交通事故にあったという電話が入り動揺してしまう。
電話に気を取られている間に、ウェイが女性の首を切り殺害した。

と言うのがウーの想像だ。

しかし真実は違った。
ウーの妹は事件に巻き込まれる前、薬局の店長から違法の睡眠薬を買っていた。
そして人質に取られた時、ウェイの持っていたナイフを自分の首に押しつけ頸動脈を切ったのだ。
つまり自殺だったのである。
交通事故を伝える連絡の電話にも、その時ジョンは出ていない。
つまり動揺もしていなかった。
睡眠薬では綺麗に死ねないと余計なアドバイスをした女のせいなのか。
ウーの妹はそこで死ぬことを選んだのだった。

しかも彼女は妊娠をしていた。
ウーは電話で妹からそのことを告げられ、別れるように説得していたのだった。
妹のことが心配になり帰国したウーだったが、結局会えなかった。

真実を知り驚愕するウー。
自分のせいだったのか。

そこへSWATが突入して来た。
その隙にミャオを連れて地下道に逃げるウーを見て、急いで追いかけたジョン。
二人に追いつくと、列車が走る地下鉄の線路の上にいた。
線路の上でミャオを人質にとり、仁王立ちするウー。
「電車はもうすぐここを走る、その前に自殺しろ」とウーはジョンを脅した。
「娘のためなら命は惜しくない」とこめかみに拳銃を向けると、引き金を引いた。

しかし銃はウーにより弾が抜かれていた。
ジョンの本気がわかったウーは娘を放し、線路に横になった。
何とかウーを助けるため引っ張ろうとするジョンだったが、ウーの激しい抵抗で突き飛ばされると電車が走ってきてしまう。

もうダメだと思った瞬間。
ウーの前で線路の向きが変わった。
ミャオの連絡により、上司が線路を変更させたのだった。
全員無事で事件は解決。
ジョンとミャオも親子の絆を取り戻した。

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