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映画『極秘捜査』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『極秘捜査』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『極秘捜査』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『極秘捜査』の結末までのストーリー
  • 『極秘捜査』を見た感想・レビュー
  • 『極秘捜査』を見た人におすすめの映画5選

映画『極秘捜査』の作品情報

極秘捜査

製作年:2015年
上映時間:108分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:クァク・キョンテク
キャスト:キム・ユンソク、ユ・ヘジン、チョン・ホビン、ソン・ヨンチャン etc

映画『極秘捜査』の登場人物(キャスト)

コン刑事(キム・ユンソク)
釜山の警察に勤務する刑事だが、現在は問題を起こし機動隊に移動させられている。熱血刑事だがチームワークが苦手な性格で誤解されやすい。家族思いで正義感がある。
キム導師(ユ・ヘジン)
最近修行を終えて帰って来た占い師を名乗る導師。胡散臭いところもあるが、内容は的確で金を欲しがらない。

映画『極秘捜査』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『極秘捜査』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『極秘捜査』のあらすじ【起】

1978年の釜山。
父親が実業家である小学生の娘・ウンジュは、この日も運転手の送迎で帰宅するはずだった。
しかし、下校中に「友達と何者かの車に乗った」という情報を最後に姿を消す。
ウンジュの母親は、知り合いのコン刑事に捜査に加わるようお願いをした。
コン刑事は、ウンジュの友人の父親であったのである。
現在、機動隊に左遷させられているコン刑事は当然事件に加われ無いものと思ったが、ウンジュの両親の意向により捜査に加わることになった。

誘拐事件から3日目。
中々犯人から連絡が来ず、業を煮やした母親と義妹は占い師にウンジュの行方を見てもらっていた。
しかしどの占い師もウンジュは死んでいると言う。
絶望の淵に立たされた母は、義妹の薦めで最近修行を終えて戻って来たというキム導師の元を訪ねることにした。
見た目は普通の中年の男、暮らしもどちらかというと貧しい。
半信半疑でウンジュの相談をすると、キム導師だけは「生きている」と言った。
そして「犯人から15日目に連絡が来る、そしてコン刑事が事件を解決してくれる」とも話した。
キム導師の話は家族に希望を持たせ、コン刑事を信頼するきっかけとなったことは間違い無かった。

コン刑事は所轄の刑事と組んで捜査することになったが、周囲からは疎ましがられている。
しかし人の目を気にしない彼は、誘拐事件は極秘捜査が必要だと主張し本部を地下に置いて犯人に警察の存在を知られないようにした。
そのためウンジュの父親には金を用意させ、マスコミや警察などを黙らせるように指示する。
そしてキム導師のことも、胡散臭いと疑ってかかっていた。

映画『極秘捜査』のあらすじ【承】

事件から15日目。
キム導師の予言通り、犯人から電話が入る。
5000万ウォン用意しろと脅迫し、明日レコード店の前で待つと言う。
そして犯人がその電話で行けと言ったアパートのブレーカーには、現在のウンジュ元気な姿が写っている写真が置かれていた。

翌日、母親が金を持ってレコード店の前に立っているのを監視する刑事。
しかし犯人は現れない。
2回目の電話では、海辺に来るように言われた。
3回目の電話では、トンネルに来いと言われた。

しかしどちらも犯人らしき男は接触して来なかった。
母親ですら気づくほど警察が周囲を動き回っていることに激怒したコン刑事は、文句を言うが、「自分たちの管轄のヤマ」だと所轄は極秘捜査に反対する。

誘拐から29日目。
犯人からの電話でついに「ソウルに来い」と指示を出された。
ウンジュの母親はコン刑事にキム導師とソウルに行って欲しいと頼む。
結局釜山の所轄のメンバーとコン刑事、キム導師でソウルの捜査チームと合同捜査することになったのだった。

映画『極秘捜査』のあらすじ【転】

ソウルまで警察の車で同行することになったキム導師は、立ち寄ったサービスエリアで師匠のパクに電話をした。
しかしそこで師匠から「ウンジュを占ったら死んでいるから無駄だ」と突き放させる。
キムは初めて自分の意見を押し通すことにする。
キムの占いでは間違い無く生きていたのだ。

ソウルに到着した釜山チームは、有能だと噂の捜査本部と合流する。
ソウルチームが主導権を握った捜査会議で、自分たちの手柄だけを考えているワンマンな捜査方法にコン刑事は納得がいかない。
一方でコン刑事は、ソウルで同じ部屋に宿泊しているキム導師にウンジュが生きているかどうかを思わず訪ねてしまうなど少しずつ彼への態度や信用度が変わっていっていた。
それを確信に変えるように、翌日犯人からの接触はキム導師が前日予言したとおり10時だった。

犯人からの電話にウンジュの叔母が対応し、取引先に金を持って行くことになる。
そこへキム導師が「犯人は共犯者がいるかもしれない」とコン刑事に言いに来た。
心にとめ、とりあえず叔母を出かけさせる。
取引先までの道にはそれぞれポイントに刑事が配置されていて、通過ごとに無線で連絡を取り合うことになっていた。

しかしコン刑事が無線を繋げても、適当な釜山の連中は捜査に真剣では無かった。
しかも自分たちだけで犯人を逮捕し、ソウルチームに手柄をやらないという腹だった。
事件解決だけしか考えていないコン刑事は直接ソウルチームに連絡を取ろうとするが、すでに無線は釜山チームにより切られていた。
コン刑事は仕方なく一人で接触場所に向かうことにする。

接触場所で犯人を待つ叔母の身の危険を案じ、急いで向かったコン刑事。
叔母の無事は確認できたが、犯人を逃がしてしまい逮捕することが出来なかった。
コン刑事が確認した車のナンバーで犯人を特定し始めることになる。
しかしソウルチームに連絡を取らなかったと責任を追及されるコン刑事も、無線が切られたことが釜山チームの仕業だとはその時まで知らなかった。
完全に彼らを敵に回したコン刑事は、釜山チームに昔のどうでも良い民間人からの賄賂の一件を内部監査に報告され、捜査本部から外されることになってしまう。

一方でキム導師は自分の見た映像から、ウンジュの居場所は工事現場と水辺に重要な証拠があるといいコン刑事に話す。
イラついていたコン刑事はキム導師に八つ当たりし、導師の職業を馬鹿にした。

映画『極秘捜査』の結末・ラスト(ネタバレ)

落ち着いて話したコン刑事とキム導師は、お互いのことを少しだけ信用し始めていた。
何もなくしてしまったコン刑事は、キム導師の言う通りにおりしてみようかと思う。
生きているなら水辺に、死んでいるなら工事現場にウンジュの手がかりがあるというのだ。

キム導師は二人を連れて工事現場に向かうことにした。
そこで無線を見つけ、犯人と接触することに成功。
鞄に金を入れて工事現場の下に金を下ろせと言う。
キムは前もって下に降りて待機していると、金を受け取ろうと暗がりに誰かが来た。
キムに気がついたその人間は、急いで逃走し始める。

一方で言われた通り工事現場近くの川岸で待機していたコン刑事は、暗がりで何者かが車に乗り込む音を聞く。
急いで入ると、その車は急発進し始めた。
慌ててその車を止めようと格闘したコン刑事は、後れて助けに来てくれたキム達と合流し何とか車を停止させることに成功する。

ウンジュの居場所を聞くがしらばっくれる男に、コン刑事は自分たちがウンジュの親戚だと嘘をついた。
そして「警察には言わないし金は持っていって良いから、ウンジュの居場所を教えろ」と取引する。

犯人はその嘘を信じ、取引に応じた。
そして車をある一軒家の前に止め中に入る。
するとウンジュが家の中から飛び出して来た。
助けを求めたわけではなく、コン刑事達から逃げ出し犯人の男に助けを求めたのである。
どうやらウンジュは両親が借金取りから逃げるためにここに暮らしていると思わされていたようだった。

無事に事件は解決。
しかしこの事件を解決させたのはコン刑事とキム導師であったのだが、結局内部のバランスのために犯人逮捕場所に他の刑事がいたことにしろと上層部に言われ、手柄をとられてしまった。
キム導師もまたウンジュの居場所を探し当てた張本人なのに、その手柄を関係無い師匠にもっていかれてしまう。

悔しさもあるなか、二人は理不尽さをこらえた。
そして同じ境遇の中、家族ぐるみで親しくなっていく。
川辺でのBBQの時、キム導師はコン刑事に「あなたはどんどん出世していく」と予言した。

その後ウンジュが再び誘拐されるという事件が起こったが、二人は再びタッグを組みキムの当初の予言通り共犯者を逮捕。
それ以降も事件を解決することがしばしばあった。
そして予測通り、コン刑事は警視正にまで出世したと言う。

映画『極秘捜査』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

実話ベースの作品でこんなに胡散臭さや古さを感じたのは初めてです。1978年の出来事を元にしているので多少の古さは否めませんが、一匹狼の刑事と占い師が手を組んで捜査をするというのはあまりにも現実味が無く、信じられませんでした。
情報過多になるほどの豊富な情報社会に生きているからかもしれませんが、こんなにも地道で「勘」に頼った捜査は正直怖いです。結果を出したから良かったものの、なんとも信用出来ないストーリーでした。(女性 30代)


実際に起きた1978年の釜山誘拐事件を基にした作品ということで、ドキュメンタリーのようなリアリティに引き込まれました。刑事と霊能力者という異色のコンビが、誘拐された少年を探すという展開は一見フィクションのようですが、これが実話という点に驚き。キム・ユンソク演じる刑事の信念と、ユ・ヘジンの霊視の説得力が絶妙でした。派手さはないが、心に残る“信念の映画”。静かな感動がある良作です。(40代 男性)


韓国映画らしい緊迫感と人間ドラマの融合が見事でした。警察と霊能力者の協力という奇抜な設定ながら、描かれているのは「信じること」「人を救うこと」の本質。霊能力を信じるか否かという警察の葛藤もリアルに描かれており、宗教的でもあり哲学的でもあります。事件の真相が明らかになったラストでは、単なる解決以上の“救い”を感じました。静かながら深く心に残る一本です。(30代 女性)


映画のテーマは「信念」と「奇跡」。実際の事件を扱っているにも関わらず、オカルトやスピリチュアルに走らず、冷静に現実の中に“信じる力”を描いているのが印象的でした。キム・ユンソクとユ・ヘジンの演技合戦が圧巻で、二人の間に生まれる信頼関係の描写が丁寧。ラストで少年が発見されるシーンでは涙が止まりませんでした。奇跡を信じたくなるような感動の実話映画です。(20代 男性)


警察映画としての緊張感と、霊視シーンのスピリチュアルな神秘性が見事に共存している稀有な作品。霊能者が警察に協力するという設定が実際の事件に基づいていることに驚かされました。特に、霊視の場面で描かれる映像演出が秀逸で、リアリティと幻想の境界が曖昧になる感覚がたまりません。韓国映画の“実話ベースの力強さ”を改めて実感しました。(30代 女性)


「正義とは何か」「信頼とは何か」を問いかける社会派ドラマとしても見応えがありました。キム・ユンソク演じる刑事が、周囲から嘲笑されながらも霊能力者を信じて捜査を続ける姿勢に胸を打たれます。信じることの難しさ、そしてそこに宿る希望が丁寧に描かれていました。派手なアクションはなくとも、静かな熱量で観る者の心を掴む作品。(50代 男性)


序盤の重苦しい空気から一転、後半にかけて徐々に希望が見えてくる展開が素晴らしい。特に、霊視によって導かれる少年の居場所が次第に現実とリンクしていく過程にはゾクゾクしました。実話だからこそ感じる説得力と、登場人物たちの真摯な想いが胸に響きます。霊能という不確かなものを、人間の信頼の物語に昇華した秀作。(20代 女性)


予想以上に感動的な映画でした。実際の事件を扱いながらも、決して“奇跡頼み”ではなく、刑事と霊能力者、そして家族の信念が生んだ“人間の奇跡”として描かれているのが印象的です。ユ・ヘジンの演技が特に素晴らしく、怪しさと誠実さを同時に感じさせる存在感が抜群。派手な演出がなくても、心を動かす力を持つ映画です。(40代 女性)


韓国社会における“霊能力”や“信仰”の位置づけを考えさせられる作品。単なるオカルト映画ではなく、霊的な力を通して描かれる人間の希望と葛藤が主題になっています。警察が非科学的な力に頼ることへの批判もありながら、ラストでの救出は確かに“信じる力”の勝利でした。静かで重厚なトーンが全体を引き締めています。(30代 男性)


映像の色彩と構図が印象的で、どこかドキュメンタリーのような生々しさがあります。特に、霊視シーンでの光と影の使い方が秀逸で、神秘性と現実感を巧みに融合させています。実話ベースの緊張感に加え、霊能力者の人間味がしっかり描かれている点も良い。観る者に“信じること”の意味を静かに問いかけてくる作品でした。(50代 女性)

映画『極秘捜査』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『極秘捜査』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

チェイサー

この映画を一言で表すと?

狂気の殺人鬼と堕落した元刑事が繰り広げる、実話ベースの衝撃的サスペンス。

どんな話?

元刑事で現在はデリヘル経営者の男が、行方不明の女性を追ううちに恐るべき殺人事件に巻き込まれていく。実際の事件をもとにしたストーリーで、息をのむ緊迫感と韓国社会の闇がリアルに描かれています。犯人と被害者、そして救出劇の行方に最後まで目が離せません。

ここがおすすめ!

『極秘捜査』同様、実在事件をベースにしており、現実の重みと人間の葛藤が生々しく描かれます。無力な警察、時間との戦い、そして人を信じることの難しさ。スリラーとしての完成度が高く、社会派ドラマとしても深く心に刺さる一本です。

殺人の追憶

この映画を一言で表すと?

未解決事件に翻弄される刑事たちの執念と絶望を描いた、韓国映画の金字塔。

どんな話?

1980年代の韓国・華城連続殺人事件をモデルに、田舎の刑事たちが難解な事件に挑む姿を描いた社会派サスペンス。証拠もない、科学捜査も未熟――そんな中で、警官たちは暴力と信念の狭間で苦悩します。ポン・ジュノ監督の出世作でもあり、重厚な人間ドラマが展開します。

ここがおすすめ!

『極秘捜査』の“実話ベースのリアリティ”や“信念に生きる刑事”というテーマをより深く掘り下げた傑作。ラストの虚無感と現実の残酷さが強烈な余韻を残します。静かながら魂を揺さぶる、韓国映画史に残る一本です。

スノーデン

この映画を一言で表すと?

世界を揺るがした“告発”の裏側に迫る、実話スパイ・サスペンス。

どんな話?

元CIA職員のエドワード・スノーデンが、アメリカ政府による大規模な情報監視を告発するまでを描いた実話映画。正義とは何か、国家とは何かを問う重厚なヒューマンドラマで、命を賭して真実を伝えようとする男の葛藤が描かれます。

ここがおすすめ!

『極秘捜査』の主人公たちのように、“信念のために戦う人間”の姿が胸を打つ作品。国家権力と個人の正義というテーマが重なり、緊張感に満ちた展開が続きます。社会派ドラマが好きな方におすすめしたい骨太な映画です。

コンフィデンシャル/共助

この映画を一言で表すと?

敵同士だった男たちが、共に真実を追う刑事アクションドラマ。

どんな話?

北朝鮮の刑事と韓国の刑事が、国境を越えて協力し、武器密輸組織を追うバディ・アクション。最初は対立する二人が、次第に信頼を築いていく過程が熱く、アクションと人間ドラマのバランスが絶妙です。ヒョンビンとユ・ヘジンの共演も話題に。

ここがおすすめ!

『極秘捜査』と同じく、まったく異なる価値観を持つ二人が“信頼”によって結ばれる物語。社会背景を絡めたヒューマンドラマでありながら、エンタメとしての爽快感も抜群。感動と興奮が同居する秀逸な刑事映画です。

白夜行(韓国版)

この映画を一言で表すと?

“罪と愛”が交錯する、哀しき宿命のサスペンス。

どんな話?

日本の東野圭吾の同名小説をリメイクした韓国版。殺人事件をきっかけに、運命的に結ばれた男女の15年にわたる悲劇を描く。過去の罪に縛られながら、それでも互いを想う二人の姿は切なく、衝撃的なラストが心に残ります。

ここがおすすめ!

『極秘捜査』のように、人間の“信じる力”や“見えない真実”がテーマ。犯罪の裏にある人間ドラマを重厚に描き、単なるサスペンスを超えた感動をもたらします。美しくも哀しい映像と音楽が観る者の心を揺さぶる一作です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. オバかおりん より:

    私も韓国映画のファンですよ(^^)唯、時に目を背ける程の残虐な場面には、どうしてここまで映すのかと思いますよ。今録画していた極秘捜査を見ながら、最終的に子供が亡くなっているようなら観るのをやめようかと思い、検索してみましたよ。日本で公開予定のイジュンギさんの映画楽しみにしてますよ。